二人のアルファは変異Ωを逃さない!

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

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俺の番い予定は三人

変異Ωの番の定義

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 確かに話の内容が内容なだけに、あのレストランでする事は出来なかった。とは言え、俺はスウィートルームの部屋の扉が音も無く閉まった瞬間、早まってしまったのでは無いのかと顔を取り繕いながら思った。

けれども灰原さんはソファセットに俺たちを誘導すると、棚からグラスを取り出して何かを注いでいた。新は部屋を見回して感心した様に呟いた。

「こんな地方都市に、これだけのスウィートルームがあったなんて意外です。いつもこんな部屋に泊まってるんですか?」

灰原さんは肩をすくめて言った。

「仕事の時はスタッフも出入りするから広くないとね。でももう少しグレードは下げるかな。今日は何と言っても特別な日だから、ちょっと奮発したんだ。」


 そう言って悪戯っぽく俺を見つめた。俺は思わず息を呑んだものの、狼狽えているのが知られない様に強がった。

「さっきの話をしましょう。」

そう言って俺は三人がソファに座るのを待った。俺の隣には相変わらず叶斗が俺の腰に手を回してベタついていたけど、今日は返って心強い気がした。

灰原さんが配ってくれたほんのり甘いドリンクをひと口呑んで、俺は口を開いた。


 「桂木先生曰くは、ラビットケースは事故から判明したそうです。番を得ていた変異Ωが、惹きつけられた他のアルファにうっかり噛まれて、その相手とも番ったみたいで。

普通は番ったΩは他のアルファをそもそも引き寄せないらしいですよね。それに他のアルファに噛まれたとしても番うことにはならないでしょう?僕もレクチャー受けた程度なんで詳しくは分からないんですけど。

‥だから先生曰くは、僕の身体が拒否ら無い限り番を増やせるらしいです。」


 新はボソリと呟いた。

「そのラビットケースのΩさん、何人と番っているんだ。」

僕はギクリと肩を揺らした。目ざとい叶斗が俺の身体をグッと引き寄せて顔を覗き込んだ。

「何で、そこで岳が緊張するのさ。そんな難しい質問じゃないでしょ。」

俺は渋々皆に見つめられて話す羽目になった。いや、後から考えたら馬鹿正直に話す必要があったのかと思うけれど、俺は嘘つけないんだ。


 「桂木先生曰く、2~3人らしい。そもそも症例が少ないからアレなんだけど。で、俺はもしかしたらそれ以上かも知れないって。」

途端に部屋の空気がグッと重くなった。皆の顔が険しくなったからだ。灰原さんが俺の顔をじっと見つめて言った。

「と言う事は私たちが番になっても、うかうかしてられない可能性があるって事なのかい?」

え?そう言う事なのか?え?俺は険しい顔のアルファに囲まれて引き攣り笑いをするしかなかったんだ。










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