二人のアルファは変異Ωを逃さない!

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

文字の大きさ
160 / 197
俺の番い予定は三人

浮かれた気分は続くのか

しおりを挟む
結局俺は浮かれていたんだろう。そうじゃなきゃ、発情期でも無いのに三人相手に絡まり合ったりしない。絶頂の気持ち良さの裏側には強烈な苦しみがあるなんて、何度も経験してるのに、後になって後悔するのは俺の学習能力の無さなのか、流されやすさなのか。

叫び過ぎて喉がひりついてしょうがなくなって目を覚ました俺の両隣で、新と叶斗が熟睡している。叶斗の重い腕を振り解いてベッドの足元から降りると、誠の姿が見えなくてベッドルームを出た。


夜景の光が少し減った窓際のソファにモバイルを手にした誠が居た。俺の足音に気づいた誠がにっこり笑うと立ち上がって俺を抱き寄せた。バスローブを着ている誠に対して、俺は全裸だ。今更それに気づいてギョッとする。

「…誠仕事し過ぎでしょ。」

すると誠は、俺の唇に甘やかに触れるだけのキスして言った。

「でも良いこともあった。岳が一人で私の腕の中だ。中々どうして三人で岳をシェアするのは思いの外難しいね。しかし、彼らの精力には参ったよ。私も自信はある方だけど、やはり若さかな。」


俺はジト目で誠を見つめながら、先程の俺を震わせた誠のテクニックを思い出した。

「…あれに無尽蔵の精力あったら俺泣くけど。」

するとクスクス笑いながら誠は言った。

「ふふ、岳は何気に私を喜ばせるね。それが無意識だから堪らない。彼らが夢の中のうちに二人だけで抜け駆けしよう。」

そう言って甘い眼差しで俺に強請る誠は少し可愛い。だけど俺はしわがれた声で言った。

「喉やられてるんだけど。先ずは何か飲ませてよ。」


それから俺たちはたっぷり水分を補給してから、風呂に入った。当然の様にあつらえてあるスウィートルームのジャグジーは、暗闇で柔らかく金色に光って綺麗だった。誠の腕の中で柔らかな泡に包まれながら、俺はガツガツして来ない誠に笑った。

「誠は無理強いして来ないけど、身体は正直だね。」

俺の尻の側で主張している誠の凶悪なそれは、すっかり爛れ切った俺を疼かせた。結局Ωなんて爛れ切ったバースなんだ。俺は知らなくて済んだあれこれをΩになったせいで、知る事になった。


俺はくるりと振り向いて気泡が弾ける低い音を聞きながら、誠に跨った。途端に期待してブルンと揺れる可愛い誠自身を腹で押さえつけながら、仰向けてすっかり期待に満ち溢れた、切れ長の色っぽい眼差しを見つめて言った。

「…おねだりするのを我慢してる可愛い子には、ご褒美が必要?」

すると甘いため息をつきながら、誠は嬉しそうに囁いて俺の唇を甘く噛んだ。

「…ああ、絶対必要だと思うよ。」




しおりを挟む
感想 43

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

世界一大好きな番との幸せな日常(と思っているのは)

かんだ
BL
現代物、オメガバース。とある理由から専業主夫だったΩだけど、いつまでも番のαに頼り切りはダメだと働くことを決めたが……。 ド腹黒い攻めαと何も知らず幸せな檻の中にいるΩの話。

起きたらオメガバースの世界になっていました

さくら優
BL
眞野新はテレビのニュースを見て驚愕する。当たり前のように報道される同性同士の芸能人の結婚。飛び交うα、Ωといった言葉。どうして、なんで急にオメガバースの世界になってしまったのか。 しかもその夜、誘われていた合コンに行くと、そこにいたのは女の子ではなくイケメンαのグループで――。

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

処理中です...