その実を食べろ!〜全ての望みを叶えるスキルの実。

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皇都見物と文明の灯り

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ー 明かりは人の心も灯す

皇帝が健康を回復し後継の目処も立ったことから、私は遠慮なく城で皇帝陛下に謁見後宰相のもと文明の明かりを灯すことにした。

「宰相殿こちらをご覧ください。」
と言いながら私は、魔道具に詳しい話をし始める。
宰相の側には次期皇帝候補の第四皇女の姿も見える、他には商人や将軍のような軍人もいるようだ。
「今から紹介するのは庶民の生活を豊かにするものです、当然貴族や皇族様達にも恩恵がある品です。」
と言いながら、
・常夜灯
・コンロ
・トイレ
・湯沸かし器
・冷蔵庫
・ヒーター
などを見せながら説明する、これらは特に商人が興味を示している。

「次に見せるのは、対魔物用品です。」
と言いながら
・魔鉱石や魔鉄で作り上げた装備や武器
・大型の鉄弓を巻き上げるモーター
・ポーション類とそのレシピ
・魔法書類
です、と説明すれば軍人や宰相が目を見張る。

「次は女性の生活を豊かにするものです。」
と言いながら
・化粧水や保湿液
・石鹸や洗剤
・シャンプーやリンス
・宝飾品(魔道具もあり)
・ドレスから庶民の服まで
等で皇女様や商人が興味を見せていた。

そして説明をしながらその横に立食のテーブルを置いて、軽食やスイーツなどを試食してもらう。
更には香辛料や調味料などこちらに無いものを主に置いてみた。

「素晴らしいものばかりですわ、その中で気になったので教えて欲しいのですが。」
と魔法書を片手に皇女様が質問してきた。
「はいどのようなことでしょうか?」
「この魔法書に書かれてある、土魔法を使った深井戸掘りや開墾についてと魔力による促成栽培方がよく分からないのですが、これらは現実に行われるもので我が皇国でも可能なのでしょうか?」
「流石次期皇帝候補ですね。土魔法のスキルを上げて更に緑魔法と呼ばれる植物に作用する魔法スキルを上げればかなり生産性がが向上し、早く深い井戸が掘れるようになります。それでこの国の食物の自給率が上がれば人口増加も直ぐでしょう。」
「はいその理論は理解したのですが、我が皇国にそのようなスキルを持った家臣や平民は居ないと思いますが。」
「その点も心配ありません、私が教えれば1年もしないうちに多くの魔法師や精強な兵士が育つでしょう。」
「それは本当ですか?もしそうであれば・・・。l
何かしたいことがあるようだ。

将軍様が来ました
「使徒殿この武器や装備を試したいのだが・・。」
「はい、どうぞご自由にいかほど貸し出しましょうか?」
「50人分は可能かな?」
「はいそに程度なら直ぐにお出ししますので、運ぶ者を寄越してください。」
と答えると直ぐにそばの兵士に命じていた。

次に宰相殿が
「セシル様、始まりの町のような街にこの皇都を変えたいのだが・・どのくらいの日数とお金がかかるものだろうか。」
宰相としては当然の問題だろう
「そうですね約1年を目処になんとかしてみましょう、お金は特に要らないですが経済を回すために職人には多めに払ってください。」
「それと森の向こう側との交易を望むのであれば、出来ないこともありません。ただしこちらの国力を上げていないと飲み込まれる恐れがありますので、慎重をきしましょう。」
と言えば
「魔の森の向こうとの交易が可能・・・と言うことは人も行き来できると言うことですか?」
「そうです、いくつか手段があります。皇帝陛下を交えてお話ししましょう。」
と答えてその日は終わりとなった。


ー 街を作りかえる?いや新しく作った方が早そうだ


1年でゼブラ王国を変えると豪語した以上私はするべきことをする事にした。
まずは皇都の作り変えだが・・・ハッキリ言って隣に新しい皇都を作った方がマシじゃないかしら。
そこで私は周囲の地形や物流などを考えて今ある場所から西に5kmの場所に遷都することにした。

規模は人口増加を考慮して2倍の大きさにすることにした、先ずは今後森の向こう側との交流を考えると防御も必要なので、高さ30m幅5mの堅牢な城壁を構築。
続いて外堀に内堀,幅10m深さ10mで城壁に沿って作っていく

街の区画は険しい岩山を背に皇帝の住まう皇城にそれを囲うような序壁と貴族街、その周辺には騎士達の住まいに城壁をプラスして商人街に都民街、更には低所得者層のアパートメント街。

大通りは中央に緑道公園を備えた幅50mのコンクリート舗装、その他の道も碁盤の目を基本に幾何学的に美しく通し、公園や憩いの池なども等間隔で設置。
当然のこと水回りは上下水道完備の上堀を満たす水と別に公園や噴水に池用の水脈も確保している。

住宅は基礎を土魔法で十種類ずつ製作、この上に同じ寸法で切り出された石柱や木材で組み上げると壁用に一枚合板を作り隙間風を防ぐ、当然のこと断熱材も使用しているのでこれから先暑さや寒さに苦しむことは少なくなるでしょう。

3ヶ月で大まかな街が完成したので、お城の建設に取り掛かっリマした。
お城は特別に単独の水脈から水を引き込み、魔道具に浄水器を使い毒素類を防ぐ。
建物は魔道鋼を柱にコンクリートで固めて外側を石のレンガで偽装した、床は大理石のタイル貼り壁紙も特殊なものを使用しました。
城の中では特定の魔法は無効化するように魔法がかけられ、皇族の安全を担保しています。

お風呂は、健康を管理増進するために湯沸かし器用の魔道具にの横に浄化と癒しの魔法が組み込まれています。

この世界には透明度の高く大きな一枚ガラスが存在していなかったので、壁一面が鏡になっている部屋や、窓ガラスをふんだんに使用し全てに強化や不壊の魔法を付与しています。

当然城の上空付近はドラゴンでも飛行できないように結界を張り巡らし、どこの魔法と戦うのかと思わせる出来となリました。
しかしこれらの使用はほとんどは皇帝陛下以外教えてはいないよ。


ーー 新しい皇都のお披露目

8ヶ月ほどでほぼ完成した新皇都、そのお披露目に日が来ました。

皇帝以下高位の貴族が続々と新しき皇都に馬車で入都する。
「これはなんと美しい」
「素晴らしい城壁と掘り」
「真っ平で広い通りに美しく並んだ街並み」
など外側の城壁を潜っただけでかなり驚いているようだ。
商人街をすぎ2番目の城壁、貴族街を過ぎると最後の城壁、そこまでの街並みや区画を驚きの目で眺める参加者。

王城に入るとそこは完全な別世界であった。
見るもの触るもの全てがゼブラ帝国では見かけないものばかり、皇帝用の王の間を見学中に私が
「この城はドラゴンさえ破壊することは難しいでしょう。」
と言ったもんだから、腰を抜かすほどの驚きをしていたよ。

それから我先にと新しい皇都への引っ越しが行われた。
古い皇都は必要最低限のあって物を残して取り壊した、何故って
「人の使わなくなった建物に危険が住まうことを排除するためです。」
と答えてさっさと更地にしましたよ。

私の発言通り1年で新たな皇都が完成し、人々が暮らし始めました。
皇帝陛下もことのほかお喜びで後は、森の向こうとの交流のみ。


ーー 森を抜ける手段

王城の敷地と貴族街と商業街に不思議な塔が建っている。
「あれは何でしょうか?」
と宰相殿が尋ねるので
「あれが森の向こうと交流するための手段の補助をする建て物ですよ。」
と答えながら
私は合図を行った。

すると長さ100m程の羽をつけた船が現れた。
「あれは空を進む船です。あれならば魔の森も特に問題なく越えられるでしょう。」
と言う私の言葉をどこまで聞けていたのか、宰相殿は
「!・・・あのような船が森の向こうにはいく隻も飛んでいるのですか?」
驚くもの当然であろうが
「とんでもない、あれがこの世界初めての空を飛ぶ船ですよ。」
と答えると
「そのようなものまで我が帝国に・・・よろしいのですか?」
と他国を攻め滅ぼすかもと言いたいのだろう。
「いいですよ、当然他の国にも使わせる分がありますし、あれを戦争に使う国が現れたらこの地上から消し炭も残さず消し去りますから。」
と答える私に改めておそれを感じた宰相殿は
「わが帝国においてもその点を強く教えておきます。」
と頭を下げた。

最初の航空は、私たちが乗り込むとゼブラ帝国の外交を司る貴族と商人が五十人ほど乗り込み、魔の森を超えてスーザン王国に向かった。
事前にスーザン王国には、その旨伝えていたが流石に空を飛ぶ長さ100mの船を見た王様も腰を抜かしそうになったと後で言っていた。

ーー 交易

スーザン王国とゼブラ帝国の交易の調印が結ばれた。
月1回の交流を決めて早速食べ物や衣類に道具などが交易品として売り買いさればじめた。

人の交流も盛んになってきた、当然森の向こう側には未開の土地が多くあることはわかっている。
地球で言えばアメリカ大陸やオーストラリア大陸のようなもの、そのごく一部にゼブラ帝国があるのだ。

まだ見ぬ未開の地を求めて冒険者や商人が、新しく国を起したい野望の貴族や実力者なども渡航を求めてスーザン王国に集まり始めた。

しかし全てを無条件に認めることはできない。
厳しい条件が示され、嫌なら自力で森を越えよと言うスタンスである。

その為多くのものが無謀にも森に挑戦し魔物の餌となった。

それでも条件をクリアし渡航する団体や人物が現れ始め、ゼブラの始まりの町は活気に溢れ始めた。

新たな未開の地を求めた者の中には、継承問題で伯爵位に落とされた皇子達もいた、多分それ以外プライドが許さなかったのだろう。
当然のごとく未開の地も簡単に国を興せるほど優しい場所ではない。
面白いことにゼブラ帝国の向こう側は、不毛の大地が馬車で30日ほど続いておりそこにはそこそこ強い魔物が住み着いて通り生き物を捕食しているのだ。

空を飛ぶか魔物を倒して不毛の大地を30日以上旅することが可能な者だけがその宝を得るのである。


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