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第52話 紺の王国軍の陣営にて
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キッドとミュウは、早急に準備させた精鋭500人とともに黒紺領へと先行し、赤の王国軍と睨み合う紺の王国軍の野営地へとたどり着いていた。
戦いに敗れソードまで負傷という報せに、キッドは黒の都にまで赤の王国軍に攻め入られている状況さえ想定していた。しかし、国境に近い町こそ奪われたものの、残ったエイミの指揮により、紺の王国軍はそこで敵軍を押しとどめていた。
「……さすがエイミだな。ここで持ちこたえてくれているとは」
本部天幕へと案内されたキッドとミュウは、兵達の様子を見ながらエイミが味方でいてくれたことを今更ながらに心強く思う。兵達にとって精神的支柱たるソードの負傷、初戦の敗北、どれも心を砕かれてもおかしくない事態だ。それにもかかわらず、この野営地の兵達に焦りや諦めの様子は見られない。撤退戦の後、エイミがうまく部隊を立て直し、兵達を盛り立ててくれたのが兵達の顔を見ただけでキッド達にはわかった。
「こちらが本部天幕です。エイミ様とソード様もいらっしゃいます」
「わかった、ありがとう」
案内してくれた兵に礼を言い、キッドは天幕を開く。
「エイミ、ソードの具合はどうなんだ?」
中に入るなりそう問うキッドに、天幕の奥のエイミではなく、その手前の椅子に腰かけた男が渋く太い声で答えを返す。
「不覚を取ったが、この通りまだ生きてはいる」
答えたのはソード本人だった。裸の上半身に包帯を巻き、軍服を羽織った姿のソードが、天幕の入り口へと顔を向けていた。重傷との報告だっただけに、顔色も悪くなく椅子にかけているソードの姿に、キッドとそれに続いて中に入ってきたミュウはそろって胸を撫で下ろす。
「思ったより大丈夫そうで安心したよ」
ミュウの声に、ソードは申し訳なさそうにうつむいた。
「胸と右腕をやられた。命にかかわるほどではないが、しばらくは戦場には出られそうにない。……すまんな」
「あなたにそれほどの傷を負わすなんて、一体何者なの?」
ソードの力は、実際に二度も戦ったミュウが誰よりもわかっている。それだけに、ソードにここまでの手傷を負わせることができる相手がいることが信じられなかった。
「赤の王国のラプト。赤の王国にあのような男がいるとは俺も知らなかった。……ミュウ、貴公と剣を交えた時以上の圧を感じた」
「ラプト……」
それはミュウも初めて聞く名だった。ソードを倒すほどの戦士ならば他国の者であろうと名が通っていてもおかしくはない。世の中には、まだまだ隠れた猛者がいるのだということをミュウを思い知らされる。
「エイミ、ソードの件もそうだが、戦いのことを教えてくれ。お前達二人が指揮して敗れるなんて、何があったんだ?」
「とりあえず、二人とも掛けて。詳しく話すから」
エイミに促され、キッドとミュウも椅子へと腰を下ろした。
二人がエイミに視線を向けると、彼女は口を開き始める。
「赤の王国軍5000に対してこちらも5000。相手の出方をうかがうために、こちらは重装歩兵を前に出して、防御陣形を敷いたわ」
エイミの説明にキッドとミュウはうなずく。
主力の一つである機動魔導士達の多数は王都に置いている。黒紺領における主力は黒の帝国でも主力だった騎兵隊だ。その騎兵突撃の使いどころが戦局をわけるだけに、守りを固め敵の急所を見抜くのは真っ当な作戦だった。
「でも、こちらの重装歩兵の防衛陣の一番厚いところに、いきなり広範囲魔法が飛んで来たの」
「広範囲魔法だって? 魔導士が集団で接近して魔法を放ってきたのか?」
範囲魔法といえども普通の魔導士なら効果範囲は数メートル。広範囲に魔法攻撃を仕掛けようと思えば、魔導士に集団行動をさせ、それぞれが狙う場所をあらかじめ重ならないように決めた上で一斉に放つ必要があった。それができるとすれば、かなり洗練された魔導士集団が敵にいることになる。
だがエイミはゆっくりと首を横に振る。
「違うわ。敵魔導士は一人よ」
「一人だって!?」
キッドは耳を疑う。一人でそんなことが可能な魔導士をキッドは一人しか知らない。それこそ、竜王の試しをクリアし、竜王の助力を得て魔法行使できる自分一人だけだ。
「ええ、一人よ。たった一人が使う魔法で、こちらの重装歩兵数百人がダメージを受けたわ。……以前にジェイドの率いた隊にいてあなた達と戦った兵が、敵の放ったその魔法を見て言っていたわ。あの時に、キッド、あなたが使ったのと同じ広範囲魔法だったって」
「――――!?」
エイミの言葉にキッドは戦慄する。
「キッド、それって……」
隣のミュウが不安げな顔をキッドへと向けた。
キッドは額に手を当て、頭を抱える。
「……ああ。相手にもいるってことだ。竜王の試しを突破し、俺と同じように竜王破斬撃を使える魔導士が……」
それは、可能性としてありうるとキッドも考えていたことだ。とはいえ、竜王の試しは、ミュウが剣士生命を捨ててまで活路を開き、その一筋のチャンスに、キッドの全魔力をかけたオリジナル魔法をぶち込むことによって、なんとかクリアできたほどの難易度の挑戦だ。正直、あれと同等のことができる者がいるとは思えなかった。もしそんな相手に出会うことがあるとしても、長い人生の中で一度あるかどうか、キッドはそのくらいに考えていた。それがまさか、こうも早く同じ竜王破斬撃の使い手と、敵として相対することになるとはさすがに思いもしていない。
「その広範囲魔法のせいで、こちらの重装歩兵は致命傷を負うほどではなかったが、一時的に戦闘行動を取れなくなってしまった。そして、その空いた防衛陣の穴に、敵騎馬隊を中心とした突撃を受け、前線は崩壊。俺はその前線をカバーするために前に出て、陣の立て直しをはかったのだが、そこに現れたのが敵将ラプトだ」
エイミの説明を引き継いだラプトが渋い顔を浮かべる。その時のことを思い出しているのだろう。
「やつとは一騎打ち状態になったが……俺は敗れてこのざまだ。そのせいで、陣の立て直すことができず、こちらの陣形は完全に崩されてしまった」
「私は勝機なしと判断し、負傷したソードを拾った後撤退戦に移行。あとはもう、できるだけ多くの兵を無事に逃がすので精一杯だったわ」
ソードに続いてエイミが自分の力不足を嘆くように説明するが、キッドはむしろエイミの手腕に感服する。話だけ聞けば、部隊が壊滅していてもおかしくない惨状だ。ソードを捕虜にされてもおかしくない状況で、よくぞ連れて逃げた上、部隊の被害も最小限にとどめたものだといえる。
「……いや、むしろよくその状態から撤退し、こうやって敵の侵攻を食い止める態勢を整え直してくれたものだよ」
「最初の攻撃以降、なぜか敵が本格的な攻撃をしかけてきていないのよ。ここで敵を足止めできたのは、そのおかげもあるわ」
それを差し引いても、最初の撤退戦を見事にしのぎ切ったのはエイミの力があったればこそだとキッドは強く感じる。ただ、確かにそれ以降の敵の動きに関しては、疑問を覚えた。初戦は赤の王国軍の完勝だ。一度引いたエイミが態勢を立て直したとはいえ、勢いのまま再び攻めてこない理由がわからない。
「……それは奇妙な話だな」
「補給線を確保されている上に、街を一つ取られて支配下に置かれてしまっているから、向こうに食料や資材の心配はまずないわ。それもあって無理せず長期戦の計画なのか、それとも、向こうに何か想定外のことでも起こっているのか……」
「相手にトラブルが起こっているのなら好都合だが、そういうこっちに都合のいいことは考えない方がいい。むしろ敵に何か策があると警戒すべきだ」
「大丈夫、わかっているわ」
戦いにおいて楽観視することほど危険なことはない。作戦を立てるのならば悲観的でよいくらいだとキッドは考えている。そして、それはエイミも同じだった。可能性として考慮にいれても、それに期待するほど甘い女ではない。
「ところで、その広範囲魔法を使った魔導士というのが、誰なのかわかっているのか?」
「ええ。赤の王国の魔導士ルージュ。『四色の魔導士』の一人『赤の導士』を名乗っている魔導士よ」
「赤の導士……ルージュ……」
キッドは自分と伍する、あるいはそれ以上かもしれない魔導士の名をつぶやいた。
戦いに敗れソードまで負傷という報せに、キッドは黒の都にまで赤の王国軍に攻め入られている状況さえ想定していた。しかし、国境に近い町こそ奪われたものの、残ったエイミの指揮により、紺の王国軍はそこで敵軍を押しとどめていた。
「……さすがエイミだな。ここで持ちこたえてくれているとは」
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「わかった、ありがとう」
案内してくれた兵に礼を言い、キッドは天幕を開く。
「エイミ、ソードの具合はどうなんだ?」
中に入るなりそう問うキッドに、天幕の奥のエイミではなく、その手前の椅子に腰かけた男が渋く太い声で答えを返す。
「不覚を取ったが、この通りまだ生きてはいる」
答えたのはソード本人だった。裸の上半身に包帯を巻き、軍服を羽織った姿のソードが、天幕の入り口へと顔を向けていた。重傷との報告だっただけに、顔色も悪くなく椅子にかけているソードの姿に、キッドとそれに続いて中に入ってきたミュウはそろって胸を撫で下ろす。
「思ったより大丈夫そうで安心したよ」
ミュウの声に、ソードは申し訳なさそうにうつむいた。
「胸と右腕をやられた。命にかかわるほどではないが、しばらくは戦場には出られそうにない。……すまんな」
「あなたにそれほどの傷を負わすなんて、一体何者なの?」
ソードの力は、実際に二度も戦ったミュウが誰よりもわかっている。それだけに、ソードにここまでの手傷を負わせることができる相手がいることが信じられなかった。
「赤の王国のラプト。赤の王国にあのような男がいるとは俺も知らなかった。……ミュウ、貴公と剣を交えた時以上の圧を感じた」
「ラプト……」
それはミュウも初めて聞く名だった。ソードを倒すほどの戦士ならば他国の者であろうと名が通っていてもおかしくはない。世の中には、まだまだ隠れた猛者がいるのだということをミュウを思い知らされる。
「エイミ、ソードの件もそうだが、戦いのことを教えてくれ。お前達二人が指揮して敗れるなんて、何があったんだ?」
「とりあえず、二人とも掛けて。詳しく話すから」
エイミに促され、キッドとミュウも椅子へと腰を下ろした。
二人がエイミに視線を向けると、彼女は口を開き始める。
「赤の王国軍5000に対してこちらも5000。相手の出方をうかがうために、こちらは重装歩兵を前に出して、防御陣形を敷いたわ」
エイミの説明にキッドとミュウはうなずく。
主力の一つである機動魔導士達の多数は王都に置いている。黒紺領における主力は黒の帝国でも主力だった騎兵隊だ。その騎兵突撃の使いどころが戦局をわけるだけに、守りを固め敵の急所を見抜くのは真っ当な作戦だった。
「でも、こちらの重装歩兵の防衛陣の一番厚いところに、いきなり広範囲魔法が飛んで来たの」
「広範囲魔法だって? 魔導士が集団で接近して魔法を放ってきたのか?」
範囲魔法といえども普通の魔導士なら効果範囲は数メートル。広範囲に魔法攻撃を仕掛けようと思えば、魔導士に集団行動をさせ、それぞれが狙う場所をあらかじめ重ならないように決めた上で一斉に放つ必要があった。それができるとすれば、かなり洗練された魔導士集団が敵にいることになる。
だがエイミはゆっくりと首を横に振る。
「違うわ。敵魔導士は一人よ」
「一人だって!?」
キッドは耳を疑う。一人でそんなことが可能な魔導士をキッドは一人しか知らない。それこそ、竜王の試しをクリアし、竜王の助力を得て魔法行使できる自分一人だけだ。
「ええ、一人よ。たった一人が使う魔法で、こちらの重装歩兵数百人がダメージを受けたわ。……以前にジェイドの率いた隊にいてあなた達と戦った兵が、敵の放ったその魔法を見て言っていたわ。あの時に、キッド、あなたが使ったのと同じ広範囲魔法だったって」
「――――!?」
エイミの言葉にキッドは戦慄する。
「キッド、それって……」
隣のミュウが不安げな顔をキッドへと向けた。
キッドは額に手を当て、頭を抱える。
「……ああ。相手にもいるってことだ。竜王の試しを突破し、俺と同じように竜王破斬撃を使える魔導士が……」
それは、可能性としてありうるとキッドも考えていたことだ。とはいえ、竜王の試しは、ミュウが剣士生命を捨ててまで活路を開き、その一筋のチャンスに、キッドの全魔力をかけたオリジナル魔法をぶち込むことによって、なんとかクリアできたほどの難易度の挑戦だ。正直、あれと同等のことができる者がいるとは思えなかった。もしそんな相手に出会うことがあるとしても、長い人生の中で一度あるかどうか、キッドはそのくらいに考えていた。それがまさか、こうも早く同じ竜王破斬撃の使い手と、敵として相対することになるとはさすがに思いもしていない。
「その広範囲魔法のせいで、こちらの重装歩兵は致命傷を負うほどではなかったが、一時的に戦闘行動を取れなくなってしまった。そして、その空いた防衛陣の穴に、敵騎馬隊を中心とした突撃を受け、前線は崩壊。俺はその前線をカバーするために前に出て、陣の立て直しをはかったのだが、そこに現れたのが敵将ラプトだ」
エイミの説明を引き継いだラプトが渋い顔を浮かべる。その時のことを思い出しているのだろう。
「やつとは一騎打ち状態になったが……俺は敗れてこのざまだ。そのせいで、陣の立て直すことができず、こちらの陣形は完全に崩されてしまった」
「私は勝機なしと判断し、負傷したソードを拾った後撤退戦に移行。あとはもう、できるだけ多くの兵を無事に逃がすので精一杯だったわ」
ソードに続いてエイミが自分の力不足を嘆くように説明するが、キッドはむしろエイミの手腕に感服する。話だけ聞けば、部隊が壊滅していてもおかしくない惨状だ。ソードを捕虜にされてもおかしくない状況で、よくぞ連れて逃げた上、部隊の被害も最小限にとどめたものだといえる。
「……いや、むしろよくその状態から撤退し、こうやって敵の侵攻を食い止める態勢を整え直してくれたものだよ」
「最初の攻撃以降、なぜか敵が本格的な攻撃をしかけてきていないのよ。ここで敵を足止めできたのは、そのおかげもあるわ」
それを差し引いても、最初の撤退戦を見事にしのぎ切ったのはエイミの力があったればこそだとキッドは強く感じる。ただ、確かにそれ以降の敵の動きに関しては、疑問を覚えた。初戦は赤の王国軍の完勝だ。一度引いたエイミが態勢を立て直したとはいえ、勢いのまま再び攻めてこない理由がわからない。
「……それは奇妙な話だな」
「補給線を確保されている上に、街を一つ取られて支配下に置かれてしまっているから、向こうに食料や資材の心配はまずないわ。それもあって無理せず長期戦の計画なのか、それとも、向こうに何か想定外のことでも起こっているのか……」
「相手にトラブルが起こっているのなら好都合だが、そういうこっちに都合のいいことは考えない方がいい。むしろ敵に何か策があると警戒すべきだ」
「大丈夫、わかっているわ」
戦いにおいて楽観視することほど危険なことはない。作戦を立てるのならば悲観的でよいくらいだとキッドは考えている。そして、それはエイミも同じだった。可能性として考慮にいれても、それに期待するほど甘い女ではない。
「ところで、その広範囲魔法を使った魔導士というのが、誰なのかわかっているのか?」
「ええ。赤の王国の魔導士ルージュ。『四色の魔導士』の一人『赤の導士』を名乗っている魔導士よ」
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