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第66話 名刀と妖刀
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「気に入らなかったようだな」
ミュウの様子を見たソードはさもありなんといった顔をしていた。
そもそも帝国にこの剣があったにかかわらず、ソードもエイミもフェルズもこの剣を使っていなかったのだ。ソードもこの剣の方向性が、剣士が求める剣とは大きく異なることに気付いていたのだろう。
「ほかにはないの?」
「魔剣ではないが、特殊な剣がある。持ってくるから待っていてくれ」
再びソードが奥に部屋へと引っ込んでいく。
次に出てきた時、彼が手にしていたのは、異常に細い鞘に収まった剣だった。
ミュウが使っていた剣も細身の剣だったが、それよりも更に細い。
「随分と細い鞘ね。そんな鞘に収まる剣なんて簡単に折れてしまうんじゃない? 工芸品としてはいいかもしれないけど、実用性があるとは思えないんだけど?」
疑念を浮かべるミュウの前に、ソードはその剣を差し出す。
「海の向こうで作られたと言われている剣、その名を菊一文字」
「菊一文字……」
ミュウはその剣を受け取り、鞘から抜いてみる。
「――――!」
その輝く刀身を見ただけでミュウは息を呑んだ。
細身で反りのある片刃の剣。ミュウの知る一般的な剣とは明らかに違う方法で作られていることがその美しい刀身から見て取れる。
美しいとは言っても、工芸品の美しさではない。武器として極限まで突き詰めたような美しさだった。
ミュウは鞘を置き、菊一文字を両手で構えてみる。
「……綺麗だ」
それはキッドの口から自然と漏れたものだった。
剣の美しさに向けてか、ミュウの美しさに向けてか、構えの美しさに向けてか、そのすべてに対してか。それはキッド自身にもわからないが、気づいたら口にしていた。
(キッドもそう感じるんだ。私も、構えてみて余計にこの剣の美しさがわかるよ)
ミュウはその場で軽く剣を振ってみた。
(見た目よりは重いけど、刀身が細いから同じ長さの剣と比べたらずっと軽い。私向きかも……。でも、片刃の剣となると、これまでの戦い方と大きく変わる。それにこの刀身の細さ、受けはできても止めに使えばすぐに折れそう……)
「その剣は、斬れ味ならばもはや魔剣の域に達していると言える。だが、俺達が使っている剣と違い過ぎて、使いこなせるものはおらずこれまでここで眠ってきた」
「それはそうでしょうね……。こんな剣を使った剣術なんて聞いたことないもの」
ソードの言葉にミュウは納得する。片刃のメリットは、鍔迫り合いにあっても自分を傷付ける恐れがない、剣に手を添えて体重をかけることができるといった程度で、武器として考えるのなら両刃の利点が遥かに勝る。それでも片刃のこの剣を使うのなら、それに適した剣術を一から試行錯誤せねばならない。
「そう言いながら、顔はどこか楽しげだぞ。気にはなっているようだな」
「当たり前でしょ。こんな剣を見せられて気にならない方がおかしいよ」
この剣を使うデメリットをわかっていながら、それでもどこか惹かれるものかを感じる。菊一文字はそれほどの剣だった。
「……なら、もう一本同じ種類の剣を持ってこよう。もっとも、そっちは魔剣の類だがな」
ソードの言葉にミュウは口の中に乾きを感じる。
(こんな剣がほかにも!? しかも魔剣だなんて!? 一体どんな剣が……)
ミュウは心臓が激しく鼓動するのを感じながら菊一文字を鞘に戻してソードを待つ。
しばらくして、菊一文字と同じような細い鞘に収まった剣を手にしてソードが戻ってきた。
「これが魔剣村正。妖刀とも呼ばれてい」
「妖刀……村正……」
ミュウは手が震えそうになるのを抑えて村正を鞘ごと受け取る。
一瞬の逡巡の後、ミュウは静かにその剣を抜いて構えた。
先ほど、思わず「綺麗だ」とつぶやいたキッドは、村正が刃から放つ背筋が凍るような妖しい感覚に、ただ言葉もなく見つめている。
そして、村正を手にしたミュウは、キッド以上にその剣から伝わる妖気とも言える感覚をその身に受けていた。
(無色透明な美しさを感じた菊一文字とは明らかに違う! 私にはこの刃が赤く見えてくる……。刃を血に染めろとまるで訴えかけてくるみたい……)
「ミュウも感じるか、魔剣から伝わってくる人を惑わす意志のようなものを。それがこの剣が妖刀と言われる理由だ。その剣の誘いに身を任せれば、その剣は持ち主に力を貸してくれるだろう。だが、いずれはは持ち主の方が剣に支配されかねない」
ソードの言うことは与太話には聞こえなかった。村正を握ったミュウ自身もそれは感じていたことだから。
(この剣なら、今まで斬れなかったものさえ斬れる……握っただけでそう感じる。確かに、下手をすれば剣に取りつかれかねないかも。……でも、もしこの妖刀の意志に打ち勝てば、自分を保った上でこの力を使えるってことだよね)
これ以上村正を握っていることに危険性を感じ、ミュウは妖刀を鞘へと戻した。
(危ない危ない。そんなふうに考えちゃうのも、この剣の狙いなのかな?)
「この宝物庫にある魔剣やそれに近い力を有した剣はこの3本だ。……どうする?」
ミュウは3本の剣に順に目を向ける。
敵の武器を破壊する魔剣ブレイカー。美しくはないかもしれないが、どんな強い剣士でも武器がなければただの人だ。それは強さを追い求めた先にある一つの答えかもしれない。
美しき剣菊一文字。力よりも速さを求めたミュウには最適の剣かもしれない。力がない分、止め技よりも受け技を磨いてきた点もミュウに合っているだろう。魔剣のように、余計な雑音を感じることもない。
妖刀と呼ばれる魔剣村正。完璧に使いこなせれば、菊一文字以上の力を発揮するだろう。だが、下手をすれば血を求めるだけの修羅へとなりかねない危険性をはらんでいる。
どれも一癖も二癖もある剣だった。どれか一本を選ぶのは難しい。ただ、対ラプトを考えた時には、もう一つの可能性が浮かんでくる。ラプトの二刀流に対抗するのなら二刀流。もし菊一文字と村正の二刀流を極めることができれば、どこまでの高みに到達できるか。そんな想いがよぎってくる。
ミュウが選んだ選択は――
ミュウの様子を見たソードはさもありなんといった顔をしていた。
そもそも帝国にこの剣があったにかかわらず、ソードもエイミもフェルズもこの剣を使っていなかったのだ。ソードもこの剣の方向性が、剣士が求める剣とは大きく異なることに気付いていたのだろう。
「ほかにはないの?」
「魔剣ではないが、特殊な剣がある。持ってくるから待っていてくれ」
再びソードが奥に部屋へと引っ込んでいく。
次に出てきた時、彼が手にしていたのは、異常に細い鞘に収まった剣だった。
ミュウが使っていた剣も細身の剣だったが、それよりも更に細い。
「随分と細い鞘ね。そんな鞘に収まる剣なんて簡単に折れてしまうんじゃない? 工芸品としてはいいかもしれないけど、実用性があるとは思えないんだけど?」
疑念を浮かべるミュウの前に、ソードはその剣を差し出す。
「海の向こうで作られたと言われている剣、その名を菊一文字」
「菊一文字……」
ミュウはその剣を受け取り、鞘から抜いてみる。
「――――!」
その輝く刀身を見ただけでミュウは息を呑んだ。
細身で反りのある片刃の剣。ミュウの知る一般的な剣とは明らかに違う方法で作られていることがその美しい刀身から見て取れる。
美しいとは言っても、工芸品の美しさではない。武器として極限まで突き詰めたような美しさだった。
ミュウは鞘を置き、菊一文字を両手で構えてみる。
「……綺麗だ」
それはキッドの口から自然と漏れたものだった。
剣の美しさに向けてか、ミュウの美しさに向けてか、構えの美しさに向けてか、そのすべてに対してか。それはキッド自身にもわからないが、気づいたら口にしていた。
(キッドもそう感じるんだ。私も、構えてみて余計にこの剣の美しさがわかるよ)
ミュウはその場で軽く剣を振ってみた。
(見た目よりは重いけど、刀身が細いから同じ長さの剣と比べたらずっと軽い。私向きかも……。でも、片刃の剣となると、これまでの戦い方と大きく変わる。それにこの刀身の細さ、受けはできても止めに使えばすぐに折れそう……)
「その剣は、斬れ味ならばもはや魔剣の域に達していると言える。だが、俺達が使っている剣と違い過ぎて、使いこなせるものはおらずこれまでここで眠ってきた」
「それはそうでしょうね……。こんな剣を使った剣術なんて聞いたことないもの」
ソードの言葉にミュウは納得する。片刃のメリットは、鍔迫り合いにあっても自分を傷付ける恐れがない、剣に手を添えて体重をかけることができるといった程度で、武器として考えるのなら両刃の利点が遥かに勝る。それでも片刃のこの剣を使うのなら、それに適した剣術を一から試行錯誤せねばならない。
「そう言いながら、顔はどこか楽しげだぞ。気にはなっているようだな」
「当たり前でしょ。こんな剣を見せられて気にならない方がおかしいよ」
この剣を使うデメリットをわかっていながら、それでもどこか惹かれるものかを感じる。菊一文字はそれほどの剣だった。
「……なら、もう一本同じ種類の剣を持ってこよう。もっとも、そっちは魔剣の類だがな」
ソードの言葉にミュウは口の中に乾きを感じる。
(こんな剣がほかにも!? しかも魔剣だなんて!? 一体どんな剣が……)
ミュウは心臓が激しく鼓動するのを感じながら菊一文字を鞘に戻してソードを待つ。
しばらくして、菊一文字と同じような細い鞘に収まった剣を手にしてソードが戻ってきた。
「これが魔剣村正。妖刀とも呼ばれてい」
「妖刀……村正……」
ミュウは手が震えそうになるのを抑えて村正を鞘ごと受け取る。
一瞬の逡巡の後、ミュウは静かにその剣を抜いて構えた。
先ほど、思わず「綺麗だ」とつぶやいたキッドは、村正が刃から放つ背筋が凍るような妖しい感覚に、ただ言葉もなく見つめている。
そして、村正を手にしたミュウは、キッド以上にその剣から伝わる妖気とも言える感覚をその身に受けていた。
(無色透明な美しさを感じた菊一文字とは明らかに違う! 私にはこの刃が赤く見えてくる……。刃を血に染めろとまるで訴えかけてくるみたい……)
「ミュウも感じるか、魔剣から伝わってくる人を惑わす意志のようなものを。それがこの剣が妖刀と言われる理由だ。その剣の誘いに身を任せれば、その剣は持ち主に力を貸してくれるだろう。だが、いずれはは持ち主の方が剣に支配されかねない」
ソードの言うことは与太話には聞こえなかった。村正を握ったミュウ自身もそれは感じていたことだから。
(この剣なら、今まで斬れなかったものさえ斬れる……握っただけでそう感じる。確かに、下手をすれば剣に取りつかれかねないかも。……でも、もしこの妖刀の意志に打ち勝てば、自分を保った上でこの力を使えるってことだよね)
これ以上村正を握っていることに危険性を感じ、ミュウは妖刀を鞘へと戻した。
(危ない危ない。そんなふうに考えちゃうのも、この剣の狙いなのかな?)
「この宝物庫にある魔剣やそれに近い力を有した剣はこの3本だ。……どうする?」
ミュウは3本の剣に順に目を向ける。
敵の武器を破壊する魔剣ブレイカー。美しくはないかもしれないが、どんな強い剣士でも武器がなければただの人だ。それは強さを追い求めた先にある一つの答えかもしれない。
美しき剣菊一文字。力よりも速さを求めたミュウには最適の剣かもしれない。力がない分、止め技よりも受け技を磨いてきた点もミュウに合っているだろう。魔剣のように、余計な雑音を感じることもない。
妖刀と呼ばれる魔剣村正。完璧に使いこなせれば、菊一文字以上の力を発揮するだろう。だが、下手をすれば血を求めるだけの修羅へとなりかねない危険性をはらんでいる。
どれも一癖も二癖もある剣だった。どれか一本を選ぶのは難しい。ただ、対ラプトを考えた時には、もう一つの可能性が浮かんでくる。ラプトの二刀流に対抗するのなら二刀流。もし菊一文字と村正の二刀流を極めることができれば、どこまでの高みに到達できるか。そんな想いがよぎってくる。
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