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第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ
第10話 送り黒豹にご注意を…の件について①
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第10話 送り黒豹にご注意を…の件について①
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メチル街【噴水広場】
空は暗くなり、街灯に優しい光が灯り出す。
フレンチレストラン・マスカルーサで料理を堪能した後、私はダークさんと一緒にメチル街【噴水広場】を歩いていた。
「ダークさん。今日はありがとうございました。美味しい食事に、素敵な衣装まで…。今度、和食をお礼します!」
ダーク「……いや…我の方こそ、色々と知れた。感謝をする。」
「??どういたしまして?」
…てっきり、レストランからクモード城までの距離は15分程度だし、ダークさんとは帰る場所が違うから、現地解散だと思っていたが…
ダークさんが『夜道は危ない。我が送る。』とお見送りを申し出てくれた。
当然、私はオーバーリアクション(喜び)でお見送りを受け入れた。断ったら彼は不機嫌になるのは学習済みだからね!
「…………」ちらっ
おもむろにダークさんを見る。
綺麗な横顔だな…女性にモテるのは納得する。なのに何で……
ふと疑問に思ったんだ。どうして彼はこんなブス女に関わるのだろうかと。
私の作る料理を気に入ったから?この国の主食は洋食で、和食なんて無いから?それともクモード王国の人々は美男美女ばかりだから、私の残念なお顔と太った体型が珍しいから?
…絶対にそれしかあり得ない。きっとそうだ。
「……ぶつぶつぶつ……」無意識
自分で考えた結論に納得して目線を前に向けようとした途端、
ダーク「……違う。そんな下らない理由で近付いたのではない。」
「……えっ…ダークさん?」
どうやら…頭の中で考えていた事を無意識に声で出していた。つまり…内容はダークさんに筒抜け…やばい やばい やばい どうしよう!!
当然、私の不適切な発言で彼の表情はみるみる不機嫌になった。
あー!!せっかく不機嫌を回避できたと思ったのに(涙)
ガシッ!!(肩を掴まれる)
そして勢いよくダークさんに肩を掴まれた。
ギャー!!ごめんなさいっごめんなさい!悪気は無いんですぅぅ!本当なんです!!ただ…っいたた肩っ肩がぁぁ。
獣人の力なのか、両手で掴まれた肩はだんだんと強くなる。あっ肩に指が食い込んでいるような…
「ダッ…ダークさん…ごっごめんなさい。ただ疑問に思っただけで…こんなデブと…」
ダーク「…これ以上、自身を卑下するな。…覚えていないのか?」
「…おっ…覚えていないとは…」
ダーク「姿は変わったとはいえ、我の事を覚えていないのか?」
……姿が変わった?どう言う事?ダークさんが言っている意味が分からない。でも彼の黄金色の瞳を見ると何だか懐かしい感じがする。
懐かしい感じがする?どうしてダークさんに対して、そんな感情が湧き上がったの?
ダーク「我はずっと覚えていた。だから近付いた。なのに都子は覚えていない。」
「…!!」
私の本名!!なんでダークさんが知っているの?!知っているのはリール国王とルビーちゃんだけの筈よ。
2人から【異世界人を隠した方が良い】と勧められたから情報を広めるのは100%あり得ない。また彼女らはダークさんと殆ど接点がない。
ダーク「なあ、我の事…本当に覚えていないのか。」
「…………」
…ダークさんは私を元から知っている。…となると完全に私を異世界人だと気付いている。
それがわかった瞬間、身体中から一気に冷や汗が出る。
そっそんな…まだ転移して1ヶ月しか経っていないのに。異世界人だとバレちゃったよ!!!
第10話 送り黒豹にご注意を…の件について①
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メチル街【噴水広場】
空は暗くなり、街灯に優しい光が灯り出す。
フレンチレストラン・マスカルーサで料理を堪能した後、私はダークさんと一緒にメチル街【噴水広場】を歩いていた。
「ダークさん。今日はありがとうございました。美味しい食事に、素敵な衣装まで…。今度、和食をお礼します!」
ダーク「……いや…我の方こそ、色々と知れた。感謝をする。」
「??どういたしまして?」
…てっきり、レストランからクモード城までの距離は15分程度だし、ダークさんとは帰る場所が違うから、現地解散だと思っていたが…
ダークさんが『夜道は危ない。我が送る。』とお見送りを申し出てくれた。
当然、私はオーバーリアクション(喜び)でお見送りを受け入れた。断ったら彼は不機嫌になるのは学習済みだからね!
「…………」ちらっ
おもむろにダークさんを見る。
綺麗な横顔だな…女性にモテるのは納得する。なのに何で……
ふと疑問に思ったんだ。どうして彼はこんなブス女に関わるのだろうかと。
私の作る料理を気に入ったから?この国の主食は洋食で、和食なんて無いから?それともクモード王国の人々は美男美女ばかりだから、私の残念なお顔と太った体型が珍しいから?
…絶対にそれしかあり得ない。きっとそうだ。
「……ぶつぶつぶつ……」無意識
自分で考えた結論に納得して目線を前に向けようとした途端、
ダーク「……違う。そんな下らない理由で近付いたのではない。」
「……えっ…ダークさん?」
どうやら…頭の中で考えていた事を無意識に声で出していた。つまり…内容はダークさんに筒抜け…やばい やばい やばい どうしよう!!
当然、私の不適切な発言で彼の表情はみるみる不機嫌になった。
あー!!せっかく不機嫌を回避できたと思ったのに(涙)
ガシッ!!(肩を掴まれる)
そして勢いよくダークさんに肩を掴まれた。
ギャー!!ごめんなさいっごめんなさい!悪気は無いんですぅぅ!本当なんです!!ただ…っいたた肩っ肩がぁぁ。
獣人の力なのか、両手で掴まれた肩はだんだんと強くなる。あっ肩に指が食い込んでいるような…
「ダッ…ダークさん…ごっごめんなさい。ただ疑問に思っただけで…こんなデブと…」
ダーク「…これ以上、自身を卑下するな。…覚えていないのか?」
「…おっ…覚えていないとは…」
ダーク「姿は変わったとはいえ、我の事を覚えていないのか?」
……姿が変わった?どう言う事?ダークさんが言っている意味が分からない。でも彼の黄金色の瞳を見ると何だか懐かしい感じがする。
懐かしい感じがする?どうしてダークさんに対して、そんな感情が湧き上がったの?
ダーク「我はずっと覚えていた。だから近付いた。なのに都子は覚えていない。」
「…!!」
私の本名!!なんでダークさんが知っているの?!知っているのはリール国王とルビーちゃんだけの筈よ。
2人から【異世界人を隠した方が良い】と勧められたから情報を広めるのは100%あり得ない。また彼女らはダークさんと殆ど接点がない。
ダーク「なあ、我の事…本当に覚えていないのか。」
「…………」
…ダークさんは私を元から知っている。…となると完全に私を異世界人だと気付いている。
それがわかった瞬間、身体中から一気に冷や汗が出る。
そっそんな…まだ転移して1ヶ月しか経っていないのに。異世界人だとバレちゃったよ!!!
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