無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなりました!〜個性豊かな獣人の国からコンニチハ!〜

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第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ

【第1章完結】第13話 元の世界へ戻る方法が見つかった件について③

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第13話 元の世界へ戻る方法が見つかった件について③
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パタン…(本を閉じる音)


全てを読み終えた。

本の内容は、元の世界の帰り方・書いた人の無念と後悔が綴られていて、全てを読み終えた時、私の心情は悲しい気持ちでいっぱいになった。

ページを見て、ひとつ気づいてしまった。

「…………ページに涙の跡がある。」

涙で文字が滲み読めなくなっている事に。澄香さん….とても悔しかったんだろうな。

ルビー「…見つけた時は、そんなに深く読まなかったけど……改めて見ると…帰る方法を知っているのに帰れないなんて…。」

リール「…余りにもバッドエンドだな。この女性は多分…クモード王国で生涯を終えたんだろうな。」

本の内容を見たルビーちゃんとリール国王も私と同じく悲しい表情になり俯いてしまった。

シーン…(辺りが静かになる音)

全員が落ち込んだ事により、辺りが一気に暗くなりお通夜状態になった。うっ…このどんよりとした空気が耐えられない。何か話題を変えよう!


「でっでもっ澄香さんが本を残してくれた事で、元の世界に帰る方法が見つかったわけですし!ありがとうございます!ルビーちゃんっ見つけてくれて!」

リール「ああ、そっそうだな!ルビーが見つけてくれなかったら、さらに時間がかかっていたしな!」

ルビー「えっあ…どういたしまして。でも…肝心の所は文字が滲んで読めなくて…」しゅん…

話題を変えたものの、肝心な所を見つけられなかった事に俯くルビーちゃん。なんだか泣きそうな様子だった為、私とリール国王は慌てながら、彼女を元気づけた。


リール「大丈夫だ。みっつ目のクモード王国の帰り方なら殆ど書いている!あとはアイテムの作り方を探すだけだ!」

「そうですよ!初日で元の世界へ戻る方法が見つけるなんて凄いですよ。」

ルビー「…ありがとう…2人とも…自信がついたわ。よーし!この調子でアイテムの本を探すわよ!」

リール「おー!俺も手伝うぞ!」

ほっ…元気になって良かった。元気になった様子を見てひと安心し、さあ私も探そうと意気込んだ、その時…

「あっ…!」

パアアァァ

手前の机に置いてあった『空色の本』が再び光だした。まるで「私を見て!」と訴えかけてる様に。

ルビー「都子ちゃん。その本は…」

リール「自ら光るなんて…やけに自己主張が強い本だな。」

蒼白い光を放つ本に2人は驚き、私に駆け寄ってきてくれた。


「この場合って…中を見た方が良いんでしょうか。」

ルビー「…見た方が良いわね。大丈夫。私も一緒に見るわ。」

リール「…俺もそうだな。もし何か起きたら、その本を俺に渡してくれ。燃やすから」

2人が一緒にいるなら心強い。私はコクリと頷き、恐る恐るページを開いた。しかし…

ペラッ…(ページを開く音)

ページは真っ白の状態だった。

あれ…空白??……いや


…文字が浮き出ている!!

真っ白だと思ったページは、だんだんと文字が浮き上がり、全てが見えた時には…こんな風に書かれていた。


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【異世界へ戻る時に必要なアイテムの作り方】
 
クモード王国での異世界転移に使用
~~空色靴の作り方~~  

著者:雨森 澄香

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見つけた!!絶対この本だ!!

「ルビーちゃん、リール国王…アイテムの作り方…この本だと思います。」

ルビー「著者が澄香さんだし、絶対そうよね。」

リール「さっそく見ようぜ。なんて書いてあるか気になるな…」

ゴクっと唾を飲み込み、3人で記載されている内容を読み進めた。


……………………………………………………


…………………………………………


………………………………


……………………

アイテムの本も全て読み終わり、これから何をするべきか分かった。

それは【空色の靴の材料を集める】事。

必要な材料は…4つ。
・空色の革布
→クモード王国

・夜の綿雲
→シラトス王国

・星屑の繊維
→パンドール王国

・夕焼けパウダー
→牡丹王国

…材料はそれぞれの国にあり、旬な物も考えると…全ての材料が揃うのに、短くても半年以上はかかるらしい。

せっかく、元の世界へ帰る方法を見つけたんだ。協力してくれるルビーちゃん達や帰れなかった澄香さんの為にも絶対に成し遂げたい。

元の世界に戻って、施設の先生や友達に「ただいま」って言いたい。

そして…お父さんとお母さんの墓参りだって…


帰らなくちゃ…絶対に帰るんだ。

そう決心をして、空色の本をキュッと握りしめた。


第1章「ようこそ!獣人の国クモード王国」完結。















→第2章「色んな種族さん!こんにちは~材料集め編~」へつづく。
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