-RINNE-ボーイズラブ恋愛シミュレーション人狼『輪廻』

TERRA

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恋愛シミュレーションモード

緑と輪廻/完璧な映画鑑賞

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寮の廊下を歩いていた輪廻は、背後から勢いよく叩かれる衝撃に驚いて振り返った。
「輪廻、週末暇だよな?よし、映画鑑賞しようぜ!」
笑顔を弾けさせた緑が、いたずらっ子のように肩を組んでくる。

「映画鑑賞?寮の部屋でやるの?」
輪廻は思わず聞き返す。

「そうそう、俺の部屋にプロジェクターもあるし、完璧に準備するから絶対楽しいぞ!」
張り切った様子に、輪廻もつられて小さく笑みを浮かべた。

「準備って何をするの?」
「それはな……ポップコーンだ!しかもテーマパークみたいなキャラメルポップコーン!期待しててくれ!」
緑がにやりと笑ったその目は、少年のように輝いていた。

週末の夜。
寮の調理場にはエプロン姿の緑が立っていた。
輪廻も隣で手を洗い、並んで作業を始める。

「まずは普通のポップコーンからだな。これが土台だから手を抜けない。」
真剣な表情で鍋を振る緑。やがてパチパチと軽快な音が弾け、香ばしい匂いが調理場に満ちていった。

「おお、すごい音……。」
輪廻は湯気の向こうで弾ける白い粒に目を輝かせる。

「な?いい感じだろ。さて、次はキャラメルポップコーンの出番だ!」
緑はバターと砂糖を鍋に入れ、タイミングを計るように木べらを動かす。
その横顔は、普段の明るさとは違う集中の色を帯びていた。

「ポイントはここ!砂糖を焦がさず、黄金色に変わる瞬間を逃さないこと!」
熱気の中、彼の額に小さな汗が浮かぶ。輪廻は思わずタオルを差し出した。

「……ありがとな。」
短く言ってタオルを受け取る緑。その何気ない仕草に、輪廻の心臓が少し跳ねた。

出来上がったキャラメルポップコーンをひと口つまんでみる。
「甘い……でも香ばしい。すごく美味しい!」
「だろ?さらにアレンジだ。チョコレートに、シナモンもいくぞ!」
緑は得意げに次々と仕上げていき、調理場は甘やかな香りに包まれた。

次に取りかかったのは飲み物の準備だ。

「映画といえば炭酸、なんだけど……俺のおすすめはアイスティー。特にレモンティーはキャラメルの甘さをすっきりさせてくれる。」
冷蔵庫から取り出したグラスに氷が落ちる音が響く。

「意外だけど……確かに合いそう。」
輪廻は一口含み、爽やかな酸味に目を細めた。
「ほんとだ……これなら飽きないかも。」

緑は満足げに頷き、両手いっぱいのポップコーンと飲み物を抱えて部屋へ向かう。

緑の部屋はすっかり映画館のような雰囲気に整えられていた。
壁には大きくプロジェクターの映像が映し出され、床にはふかふかのクッションと毛布が並べられている。照明は柔らかく落とされ、まるで秘密の小劇場のようだった。

「どうだ?完璧だろ!」
胸を張る緑に、輪廻は思わず笑顔を返す。

映画予告が流れ、部屋の空気が高揚していく。
「じゃあ始めるぞ!今日はアクションミステリーだ!」
リモコンを操作する緑の横顔は、スクリーンに映る光に照らされていつもより大人びて見えた。

二人は並んでクッションに腰を下ろし、色とりどりのポップコーンを頬張る。
時折、緑が作った味の違いを教えてくれ、輪廻は笑いながら口に運んだ。

スクリーンの光と暗闇に囲まれた空間は、日常とは切り離された特別な時間のように感じられる。肩がふと触れ合うたび、輪廻は胸が熱くなるのを抑えられなかった。

映画が終わり、エンドロールの音楽が流れる中。
二人はクッションに寄りかかり、静かな余韻に包まれていた。

「……ポップコーン、本当に美味しかった。緑、すごいね。」
輪廻が笑顔で告げると、緑は照れ隠しのように鼻を鳴らした。

「だろ?次はもっとすごいの作るから、覚悟しとけよ!」
その言葉に、輪廻はくすりと笑い、こくりと頷いた。

温かな甘い香りと映画の余韻の中で過ごした時間は、二人にとってかけがえのない思い出となっていくのだった。

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