【完結済】悪役令嬢の妹様

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4章 小さな世界に集いしモノ

狭間の物語 ◇◇◇ 日記3

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理解不能な人物による日記の第3弾でございます。

今回の日記は『死』に繋がる言葉や表現がかなり出てきます。
ダブルで気分を害する方もいらっしゃると思いますので、どうか御注意ください。
今回は本当に御注意ください!!
(書いてる本人も理解不能且つ気分不良でダメージ喰らってます(笑))

読まなくても本編にあまり影響はありません。
ありませんが、元凶の誕生というかなんというか……補足にはなっています。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


星晶歴1022年5月20日

鎖を壊したのを見つかったら、また繋がれるからハギレを使ってもう一度結んだ
こうしておけば、まだ鎖が繋がってるように見える。
あたしは頭がいいから、父さんをだますなんて簡単だ
あれから考えて考えて
あたしは父さんが出かける日を待つことにした



星晶歴1022年5月23日

戸のきいきいという音と、かたそうなくつ音もする。
出かける時用のくつの音だ。
あたしが鎖でつながれてから閂はしていないって知ってる
やっと出られる
父さんが出て行ってから鎖を結んでたハギレを外して部屋から出た
ずっとつながれたふうに見せてたから、久しぶりの廊下だ
だけどなんだか汚い
妹と兄さんの部屋ものぞいてみた
なんにもなくなってて、床に穴が開いてた
下まで降りて喉がかわいてたから、水をためたおけの所へ行く
水がゆらゆらしてよくみえないけど、うつった自分のかみの毛がぼさぼさだった
ひどい
ひどい
女の子なのになんてひどいかみの毛
いそいでかみの毛を手ですいた
ゆらゆらしなくなった水に自分の姿がうつる
ひどい



星晶歴1022年5月24日

せっかく外に出られそうだったけど、昨日はあきらめた
ひどいかみの毛
ひどいかっこう
ひどいかお
やせて婆さんみたいな自分
いやだ
いやだ
いやだ
こんなあたしじゃヒュー様にあえない
どうしようどうしよう
あいたいあいたいあいたい



星晶歴1022年5月26日

あいたいのにあえない
あたしってかわいそう
やせこけて、婆さんみたいに干からびてみえるのに涙ってでるんだ
泣いた
泣くくらいしかすることがない



星晶歴1022年

今日って何日なんだろう
もう寝て泣いてばっかりで、何日も日記をさぼった
だからわかんない
だけどもういい
何日かわからなくても、もういいんだ
だって神様がきてくれた
真っ黒な長いかみ
真っ黒な目
真っ黒なドレス
真っ白な肌でくちびるだけ真っ赤
きれいな女の人
誰ってきいたら、すきに呼べって言われた
あたしのこと助けてあげるって言ってくれた
だから神様って言ったら、すごくわらわれた
それから白いナイフみたいなのをくれた
わからなくて聞いたら、これは生きているからご飯を食べさせてやれって言われた
何を食べるのかきいたら、真っ赤な水だって
真っ赤な水なんて見た事ないと言ったら、あたしの中にもあるっていう
だからわかった、血だ
でも自分の血をあげるのは痛いから困ってると、神様は誰のでもいいって言う
誰のでもいいんだ
神様はあたしが嫌いな人のだともっといいって言った
だから最初は父さんのを食べさせてあげよう





昨日父さんに神様から貰ったナイフをさしたら、ナイフが少し光った
とてもきれいで、もっと光らせてあげたくなって、いっぱいさした
父さんが動かなくなっても、いっぱいいっぱいさした
ナイフがキラキラ光ってきれいだったけど、少ししたらキラキラは消えた
キラキラは消えるし、床にはなんか黒いかけらみたいなのが散らばってて汚い
がっかりしてたら神様がまた来てくれた
神様に話したら、今はお腹がいっぱいで寝てるから明日また食べさせてやれって
やっぱり神様はやさしい
父さんの動かなくなった身体も神様がきれいに消してくれた
床の黒いかけらは、とても喜んでいた
ただいつも掃除できないかもしれないから、食べさせるのは森とかがいいらしい
そうかもしれない
父さんだったモノも、きっと静かなばしょの方がうれしいだろう
あと黒いかけらは集めておいてくれたらうれしいって言ってた
あたしでも神様が喜ぶことが出来るんだ





父さんをナイフに食べさせる前に聞いた
妹と母さんはどこって
最初教えてくれなかったけど、ナイフを足につきたててやったら教えてくれた
教えてくれたところに来たけど、玄関のほうが道に面しててたまに人が通る
どうしようか困っていると2階の窓があいた
妹だ
あのグズでノロマでうっとうしい妹
なのにあたしよりいい服来て、かみもきれいに結んでて、肌もあたしみたいに干からびてない
はらがたつ
にくい
にくい
にくい
あたしに気がついたみたいで、窓から引っ込んだと思ったら、あたしのいる裏手のばしょまではしってきた
姉さんなんて呼ぶな
お前なんかに呼ばれたくない
だからナイフに食べさせた
食べさせたらナイフがぶるりとふるえて、キラキラ光った
妹なんて醜いモノ食べても光るなんて、ナイフはいい子だ
妹だったモノはそのまま裏の草むらに引きずって転がしてやった
そしたら母さんが怖い鬼の顔してはしってきた
だからまたさした
ナイフはキラキラしてかわいい
あたしも血がはねてきてる服がだんだん黒くなっていく
神様みたいに真っ黒になりたい
だけど臭い
血ってやっぱり臭い
しかたないから、母さんたちの家から服をもらって着替えた




昨日は兄さんを食べさせた
兄さんのおどろいた顔が笑えた
あたしを馬鹿にして見下して、そんなあんたなんか嫌いだ
だからナイフに食べてもらおう
後ろからさしたら簡単だ
だけど兄さんはやっぱり面倒くさい
父さんみたいにすぐに言うこと聞かないし、妹や母さんみたいにすぐ静かにならない
さしたらあたしの方が殴り飛ばされた
ゆるさない
ゆるさない
ゆるさない
いたい
いたい
いたい
あたしの鼻血もナイフにあげた
そしたらなんかナイフから黒い煙みたいなのがでてきて、兄さんをさした
もう動かない
ざまあみろ




今日気がついた
ナイフが少し黒くなってきている
食べさせた後は川の水とかで洗って、毎回きれいにしているのにどうしてだろう
だけど最初よりつやつやしてきてるようにも見える
もしかしたら、もっとたくさん血を食べさせてあげたら、真っ黒になるのかな
真っ黒でつやつやになったらうれしい





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