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5章 不公平の傍らで
狭間の物語 ◇◇◇ クリスとクリスとクリス1
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奥まった教員室の辺りは、めっきり人の気配が薄くなる。
その更に奥の副学院長室ともなれば、耳に痛い程の静寂に包まれていて、まだ明るい時間にも拘らず、肝試しが出来てしまうのではないかと思える程だ。
「随分と静かですね」
思わず呟いた言葉の反響に、ベルクが目を瞬かせる。
「教師もこっちまであんまり来ないからな。一応この辺に幾つかの教員室はあるけど、遠いし面倒だって言ってさ、準備室とか事務室で屯ってんじゃん」
ギリアンが何を今更と、呆れたように返せば、並んで歩いていたクリストファが苦笑を零した。
「僕は呼ばれた本人だから仕方ないけど、2人は温室に居てくれて良かったんだよ?」
「そうですね…ですが副学院長室だなんて、徒事とも思えなかったものですから」
「そうそう、これは絶対に面白い事になりそうって予感しかしないだろ? そんなの見逃すなんて出来る訳ないッ!」
2人らしい言葉に、クリストファは苦笑を深めるしか出来ない。
そうするうちに副学院長室の前に、教師のサキュールが立っているのが見えた。
「おやおや、呼んだのはグラストン君だけだったと思うのですが」
言葉そのものは咎めるような内容だが、口調は至って穏やかである。
「しかし困りましたね…私も話の内容までは知らないのですが、このまま通す訳にも…」
腕組みをして困るサキュールに、ベルクが軽く頭を下げた。
「申し訳ありません…その…心配だったものですから」
「ぁ、いえ、それは構わないのですが…」
扉の前で言葉を交わしていると、ギッと微かに軋んだ音を立てて扉が開いた。
開いた隙間から覗いた姿は、ビリオー・ベーンゼーン副学院長その人だ。
「そちらも入室して構わないと、許しを得ましたよ。
ベルク・キャドミスタ君、ギリアン・メフレリエ君……。
但し、ここでこれから見聞きする事は一切他言無用です、良いですね?」
柔和な空気を醸す副学院長の、普段見ることのない刺すような視線に思わずたじろぐが、コクコクと2人共頷いた。
ビリオーに先導される形で室内に入れば、衝立の奥に人影があるのが見える。
誰か教えてもらえないまま、その衝立の奥に案内された3人は、思いがけない人物に絶句した。
衝立の奥、ゆったりとしたソファから立ち上がっていたのは久しく見る事のなかった人物。
しかしそのくすんだ金髪と、ピンク色の瞳は……
「バル……クリス…」
クリストファの唇から、その人物の名が紡がれる。
バルクリス・ファン・リッテルセン――姓に国名が入っている事からもわかるように、この国の王子殿下その人だ。
それだけでなく、学院入学早々のやらかしのせいで、今日に至るまで学院に姿を見せる事はなかった。
その彼の後ろに控えるように立っているのは、こちらも久しくその姿を見なかったハロルド・メッシング。
そして横には何となく疎遠になっていたマークリス・ボーデリーが居心地悪そうにしていた。
どう言った理由で呼ばれたのかわからないが、図らずも3クリスが揃った事になる。
それにしても…と、クリストファは口にはしないが、バルクリスの変わり様に内心驚きを隠せないでいた。
変わっていないのは髪色と瞳の色だけで、傲慢さをたっぷりと湛えていたその顔は、どこか暗い影を宿しながらも精悍さを増し、所作一つとっても王族として相応しくあろうとする気概が感じられた。
単なる身体の成長による変化だけではない変化が、ありありと感じられたのだ。
ビリオーに促されるまま、全員がテーブルを囲むソファに腰を下ろした。
「……………」
何とも言いようのない空気に、必然として訪れる静寂。
クリストファにした所で、呼び出した人物は誰なのか想像は出来るが確証はない為、口を開くに開けずにいると、その空気を破る様にビリオーが話し出す。
「我々は席を外した方が良いかと聞いたのですが、同席を求められましてな」
それを切っ掛けに、次に話し出したのはバルクリスだ。
「済まない。俺がクリストファとマークリス、君達2人を呼び出して貰った…」
この3人は父親なり母親なりが王族である。
それ故、名に『クリス』と入っている。
正確には先王ヴィークリスから遺言で贈られた名だ。
ただバルクリス以外は嫡男ではなく次男にその名がつけられた事から、戸惑いや困惑…いや、それだけではない、どちらかと言うと負の感情がグラストン家とボーデリー家には感じられる。
はっきり言えば、グラストン家はシャーロットが義父義母となっていたであろう人物に抱えるモノがあった。
ボーデリー家はヴィークリスの娘であったカタリナが、シャーロット同様…いや、もしかするとシャーロット以上に抱えていた感情があったかもしれない。
そんな両家は、どちらも渋々、嫡男ではなく次男につけると言う形になった。
そう言った背景はありながらも、同じ年に生まれた彼らは、幼い頃は良き幼馴染であったが、物心がつく頃になると、横柄さが目に付くようになったバルクリスとは徐々に距離を置くようになっていた。
「そう。それで?」
すっと双眸を剣呑に細めたクリストファに、隣に座る形になったマークリスが慌てて声をかける。
「ク、クリス……何もそんな最初から喧嘩腰にならなくても…」
「喧嘩腰にはなっていないよ。嫌悪を隠していないだけだ」
「いや、いいんだ。
俺が悪かったって、今はわかってる」
以前と違ってハロルドも大人しく控えているだけなのが、違和感を余計に大きくしていた。
バルクリスは小さく深呼吸をしてから再び話し出す。
「幼い頃から本当に済まなかった…。
散々我儘言ったし、命令とかもしたもんな。どれだけ恥ずかしい奴だったかって、今はわかってる。
2人が俺から離れて行ったのも当然だって……。
入学早々やらかして、その後も俺が考えなしだったから、残ってくれたマミも…マミカも居なくなったし、結果としてチャコットも居なくなってしまった。
元より俺が弁えていれば、彼女達も増長する事もなかっただろうって言うのも、今なら理解出来る」
萎れたように俯くバルクリスを気遣いながら、ハロルドも頭を下げた。
「幼い頃より身分も弁えず申し訳ありませんでした。
俺…ぁ、いえ、私だけでなく姉も…今更ですが…」
そんなバルクリスとハロルドに、クリストファは冷たく双眸を細めたまま、それでも視線を外してぼつりと言葉を口にする。
「謝罪する相手が違うだろう…」
「あぁ、その通りだ…いつか謝罪したいと思ってる」
そのまま沈黙に陥りそうになったが、ハロルドが促すように声をかけた。
「バルクリス様……」
「あ、あぁ……そうだな。
その…長い話になるが聞いて欲しい。
俺はあれから…マミカが俺のせいで居なくなって、チャコットが死んでしまって……俺の周りには誰も居なくなった。
ハロルドは俺より先に周りが見えるようになったのか、生家を離れ別の騎士団に身を置くようになったから、俺の傍には本当に誰も居なくなったんだ。
最初は荒れた。
俺は悪くない、悪いのは自分じゃないと……荒んで引き籠って……とうとう使用人達も近づいてこなくなった…当たり前だ、暴れて人にも物にもあたって……喚く言葉は怨嗟と身勝手な言葉ばかり……一人ぼっちになっても自業自得だよ…。
だけど時々、王城に来たついでなんだろうけど、叔父上が顔を出してくれて……それで俺は引き籠っているだけじゃダメだって思ったんだ。
反省しようにも、俺には足りないモノばっかりで…それでもう一度教育係を寄越して貰う事にした。
……………
……ほんと、情けなかったよ…。
俺は王族なのにな……王族だと威張ってるだけで、本当の意味じゃ王族どころか貴族でさえなかった……。
王族は…貴族は民が収めてくれた税で生きているんだ、そんな基本の事さえ俺はわかっていなかった。
権利と義務や責任……そんな当たり前の事さえ……何一つわかってなんていなかった。
俺だけじゃない…父上母上も同じで、嫌な事や面倒な事から目を背けて、いい所だけ、楽しい所だけ享受しようとしてる。
渋る教育係達にも頼み込んで、色々と教えて貰ったし、自分でも調べた。
本当に恥ずかしい…あれだけの事をしておいて、平気な顔で王だ王妃だとよくも言えるものだと……ま、俺も同類だ…それで」
バルクリスが言葉を続けようとしたが、ちょっとした隙をついてベルクが静かに問いかけた。
「お待ちを……
殿下の次の言葉を、私達はお聞きしない方が良いのではありませんか?
少なくとも私とギリアンは退出すべきかと」
その更に奥の副学院長室ともなれば、耳に痛い程の静寂に包まれていて、まだ明るい時間にも拘らず、肝試しが出来てしまうのではないかと思える程だ。
「随分と静かですね」
思わず呟いた言葉の反響に、ベルクが目を瞬かせる。
「教師もこっちまであんまり来ないからな。一応この辺に幾つかの教員室はあるけど、遠いし面倒だって言ってさ、準備室とか事務室で屯ってんじゃん」
ギリアンが何を今更と、呆れたように返せば、並んで歩いていたクリストファが苦笑を零した。
「僕は呼ばれた本人だから仕方ないけど、2人は温室に居てくれて良かったんだよ?」
「そうですね…ですが副学院長室だなんて、徒事とも思えなかったものですから」
「そうそう、これは絶対に面白い事になりそうって予感しかしないだろ? そんなの見逃すなんて出来る訳ないッ!」
2人らしい言葉に、クリストファは苦笑を深めるしか出来ない。
そうするうちに副学院長室の前に、教師のサキュールが立っているのが見えた。
「おやおや、呼んだのはグラストン君だけだったと思うのですが」
言葉そのものは咎めるような内容だが、口調は至って穏やかである。
「しかし困りましたね…私も話の内容までは知らないのですが、このまま通す訳にも…」
腕組みをして困るサキュールに、ベルクが軽く頭を下げた。
「申し訳ありません…その…心配だったものですから」
「ぁ、いえ、それは構わないのですが…」
扉の前で言葉を交わしていると、ギッと微かに軋んだ音を立てて扉が開いた。
開いた隙間から覗いた姿は、ビリオー・ベーンゼーン副学院長その人だ。
「そちらも入室して構わないと、許しを得ましたよ。
ベルク・キャドミスタ君、ギリアン・メフレリエ君……。
但し、ここでこれから見聞きする事は一切他言無用です、良いですね?」
柔和な空気を醸す副学院長の、普段見ることのない刺すような視線に思わずたじろぐが、コクコクと2人共頷いた。
ビリオーに先導される形で室内に入れば、衝立の奥に人影があるのが見える。
誰か教えてもらえないまま、その衝立の奥に案内された3人は、思いがけない人物に絶句した。
衝立の奥、ゆったりとしたソファから立ち上がっていたのは久しく見る事のなかった人物。
しかしそのくすんだ金髪と、ピンク色の瞳は……
「バル……クリス…」
クリストファの唇から、その人物の名が紡がれる。
バルクリス・ファン・リッテルセン――姓に国名が入っている事からもわかるように、この国の王子殿下その人だ。
それだけでなく、学院入学早々のやらかしのせいで、今日に至るまで学院に姿を見せる事はなかった。
その彼の後ろに控えるように立っているのは、こちらも久しくその姿を見なかったハロルド・メッシング。
そして横には何となく疎遠になっていたマークリス・ボーデリーが居心地悪そうにしていた。
どう言った理由で呼ばれたのかわからないが、図らずも3クリスが揃った事になる。
それにしても…と、クリストファは口にはしないが、バルクリスの変わり様に内心驚きを隠せないでいた。
変わっていないのは髪色と瞳の色だけで、傲慢さをたっぷりと湛えていたその顔は、どこか暗い影を宿しながらも精悍さを増し、所作一つとっても王族として相応しくあろうとする気概が感じられた。
単なる身体の成長による変化だけではない変化が、ありありと感じられたのだ。
ビリオーに促されるまま、全員がテーブルを囲むソファに腰を下ろした。
「……………」
何とも言いようのない空気に、必然として訪れる静寂。
クリストファにした所で、呼び出した人物は誰なのか想像は出来るが確証はない為、口を開くに開けずにいると、その空気を破る様にビリオーが話し出す。
「我々は席を外した方が良いかと聞いたのですが、同席を求められましてな」
それを切っ掛けに、次に話し出したのはバルクリスだ。
「済まない。俺がクリストファとマークリス、君達2人を呼び出して貰った…」
この3人は父親なり母親なりが王族である。
それ故、名に『クリス』と入っている。
正確には先王ヴィークリスから遺言で贈られた名だ。
ただバルクリス以外は嫡男ではなく次男にその名がつけられた事から、戸惑いや困惑…いや、それだけではない、どちらかと言うと負の感情がグラストン家とボーデリー家には感じられる。
はっきり言えば、グラストン家はシャーロットが義父義母となっていたであろう人物に抱えるモノがあった。
ボーデリー家はヴィークリスの娘であったカタリナが、シャーロット同様…いや、もしかするとシャーロット以上に抱えていた感情があったかもしれない。
そんな両家は、どちらも渋々、嫡男ではなく次男につけると言う形になった。
そう言った背景はありながらも、同じ年に生まれた彼らは、幼い頃は良き幼馴染であったが、物心がつく頃になると、横柄さが目に付くようになったバルクリスとは徐々に距離を置くようになっていた。
「そう。それで?」
すっと双眸を剣呑に細めたクリストファに、隣に座る形になったマークリスが慌てて声をかける。
「ク、クリス……何もそんな最初から喧嘩腰にならなくても…」
「喧嘩腰にはなっていないよ。嫌悪を隠していないだけだ」
「いや、いいんだ。
俺が悪かったって、今はわかってる」
以前と違ってハロルドも大人しく控えているだけなのが、違和感を余計に大きくしていた。
バルクリスは小さく深呼吸をしてから再び話し出す。
「幼い頃から本当に済まなかった…。
散々我儘言ったし、命令とかもしたもんな。どれだけ恥ずかしい奴だったかって、今はわかってる。
2人が俺から離れて行ったのも当然だって……。
入学早々やらかして、その後も俺が考えなしだったから、残ってくれたマミも…マミカも居なくなったし、結果としてチャコットも居なくなってしまった。
元より俺が弁えていれば、彼女達も増長する事もなかっただろうって言うのも、今なら理解出来る」
萎れたように俯くバルクリスを気遣いながら、ハロルドも頭を下げた。
「幼い頃より身分も弁えず申し訳ありませんでした。
俺…ぁ、いえ、私だけでなく姉も…今更ですが…」
そんなバルクリスとハロルドに、クリストファは冷たく双眸を細めたまま、それでも視線を外してぼつりと言葉を口にする。
「謝罪する相手が違うだろう…」
「あぁ、その通りだ…いつか謝罪したいと思ってる」
そのまま沈黙に陥りそうになったが、ハロルドが促すように声をかけた。
「バルクリス様……」
「あ、あぁ……そうだな。
その…長い話になるが聞いて欲しい。
俺はあれから…マミカが俺のせいで居なくなって、チャコットが死んでしまって……俺の周りには誰も居なくなった。
ハロルドは俺より先に周りが見えるようになったのか、生家を離れ別の騎士団に身を置くようになったから、俺の傍には本当に誰も居なくなったんだ。
最初は荒れた。
俺は悪くない、悪いのは自分じゃないと……荒んで引き籠って……とうとう使用人達も近づいてこなくなった…当たり前だ、暴れて人にも物にもあたって……喚く言葉は怨嗟と身勝手な言葉ばかり……一人ぼっちになっても自業自得だよ…。
だけど時々、王城に来たついでなんだろうけど、叔父上が顔を出してくれて……それで俺は引き籠っているだけじゃダメだって思ったんだ。
反省しようにも、俺には足りないモノばっかりで…それでもう一度教育係を寄越して貰う事にした。
……………
……ほんと、情けなかったよ…。
俺は王族なのにな……王族だと威張ってるだけで、本当の意味じゃ王族どころか貴族でさえなかった……。
王族は…貴族は民が収めてくれた税で生きているんだ、そんな基本の事さえ俺はわかっていなかった。
権利と義務や責任……そんな当たり前の事さえ……何一つわかってなんていなかった。
俺だけじゃない…父上母上も同じで、嫌な事や面倒な事から目を背けて、いい所だけ、楽しい所だけ享受しようとしてる。
渋る教育係達にも頼み込んで、色々と教えて貰ったし、自分でも調べた。
本当に恥ずかしい…あれだけの事をしておいて、平気な顔で王だ王妃だとよくも言えるものだと……ま、俺も同類だ…それで」
バルクリスが言葉を続けようとしたが、ちょっとした隙をついてベルクが静かに問いかけた。
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