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第79話 コントラクター~契約せし者~
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風の大精霊が居るなんとも不思議なリビングに屋敷の使用人たちも集まっていた。
「それで、契約にあたり、お願いしたいことがございます」
「なんだ? 言ってくれ」
「はい。私が常にこの姿でお傍に居ることを許可して頂きたい」
「うん、構わないよ。そんなことでいいのか?」
もっと面倒な条件を提示されると思っていたので拍子抜けだ。
「はい、私がこの姿でいるということは常にあなた様のマナを頂くことになりますので」
「その辺は大丈夫だ。元々、マナの量は規格外だし、シルフィルと契約したらもっと増えるんだろ?」
「ありがとうございます」
樹はシルフィルが提示した条件を承諾した。
「それで、どうやって契約するんだ?」
「早速、契約の儀を行ってもよろしいでしょうか?」
「おう、構わないよ。存分にやってくれ」
樹がそう言った刹那、シルフィルの顔が近づいてきた。
そして、次の瞬間、二人は口づけを交わしていた。
それも深いヤツをだ。
『えぇぇぇ!!』
樹はめちゃくちゃ動揺していた。
シャルは見ちゃいけないと思いながらも興味があるのか指の隙間から覗いていた。
30秒ほどでシルフィルは顔を離した。
「樹さまの遺伝子を確認しました。これで、契約は完了となります」
樹の2度目のキスはよく分らない美人精霊に奪われてしまった訳だ。
そんなことを思っていた時、自分の中にとんでもない量のマナが流れ込んでくるのを感じた。
「うお、こりゃ凄い量だな。普通の人間じゃ耐えられない訳だわ」
樹はあっさりとシルフィルのマナを体内に保有してしまった。
「流石は私の見込んだお方だ。私のマナに何の抵抗も見せないとは。これからはシルフィルとお呼びくださいマスター」
「おう、よろしくな、シルフィル」
そう言うと樹の左手の甲に緑色の魔法陣が浮かびあがった。
「それが、私とマスターの契約の証となります」
「なるほどな」
やがて魔法陣は見えなくなった。
「常に魔法陣が見えていると何かと不便でしょうから普段は見えないようになっています。私の力を使う時のみ魔法陣が浮かび上がります」
「そいつは助かるよ。ありがとうな」
そう言って樹はシルフィルの頭を撫でてみた。
すると、シルフィルは嬉しそうに微笑んだ。
明らかに樹より年上だが、見た目年齢はそう変わらない。
「さて、この力を早速ためしてみたいんだが、大丈夫か?」
「はい、喜んで。私も久々に力が使えます」
300年以上も契約適正者が見つからずにいたシルフィルとしては、早く力を使いたくてウズウズしているのだろう。
早速、樹たちはリビングを出ると中庭へと向かった。
「いいか、とりあえずは程々にやるんだぞ。何かをぶっ壊したっりしないようにやろう」
「任せといてマスター」
「旦那様、くれぐれも屋敷を吹き飛ばすようなことは辞めて下さいね」
セザールが声を大にして言った。
樹と風の大精霊、確かに本気でやったら街の一つや二つは吹き飛ぶのかもしれない。
「それじゃ、始めよっか」
「はい、マスター」
「それで、契約にあたり、お願いしたいことがございます」
「なんだ? 言ってくれ」
「はい。私が常にこの姿でお傍に居ることを許可して頂きたい」
「うん、構わないよ。そんなことでいいのか?」
もっと面倒な条件を提示されると思っていたので拍子抜けだ。
「はい、私がこの姿でいるということは常にあなた様のマナを頂くことになりますので」
「その辺は大丈夫だ。元々、マナの量は規格外だし、シルフィルと契約したらもっと増えるんだろ?」
「ありがとうございます」
樹はシルフィルが提示した条件を承諾した。
「それで、どうやって契約するんだ?」
「早速、契約の儀を行ってもよろしいでしょうか?」
「おう、構わないよ。存分にやってくれ」
樹がそう言った刹那、シルフィルの顔が近づいてきた。
そして、次の瞬間、二人は口づけを交わしていた。
それも深いヤツをだ。
『えぇぇぇ!!』
樹はめちゃくちゃ動揺していた。
シャルは見ちゃいけないと思いながらも興味があるのか指の隙間から覗いていた。
30秒ほどでシルフィルは顔を離した。
「樹さまの遺伝子を確認しました。これで、契約は完了となります」
樹の2度目のキスはよく分らない美人精霊に奪われてしまった訳だ。
そんなことを思っていた時、自分の中にとんでもない量のマナが流れ込んでくるのを感じた。
「うお、こりゃ凄い量だな。普通の人間じゃ耐えられない訳だわ」
樹はあっさりとシルフィルのマナを体内に保有してしまった。
「流石は私の見込んだお方だ。私のマナに何の抵抗も見せないとは。これからはシルフィルとお呼びくださいマスター」
「おう、よろしくな、シルフィル」
そう言うと樹の左手の甲に緑色の魔法陣が浮かびあがった。
「それが、私とマスターの契約の証となります」
「なるほどな」
やがて魔法陣は見えなくなった。
「常に魔法陣が見えていると何かと不便でしょうから普段は見えないようになっています。私の力を使う時のみ魔法陣が浮かび上がります」
「そいつは助かるよ。ありがとうな」
そう言って樹はシルフィルの頭を撫でてみた。
すると、シルフィルは嬉しそうに微笑んだ。
明らかに樹より年上だが、見た目年齢はそう変わらない。
「さて、この力を早速ためしてみたいんだが、大丈夫か?」
「はい、喜んで。私も久々に力が使えます」
300年以上も契約適正者が見つからずにいたシルフィルとしては、早く力を使いたくてウズウズしているのだろう。
早速、樹たちはリビングを出ると中庭へと向かった。
「いいか、とりあえずは程々にやるんだぞ。何かをぶっ壊したっりしないようにやろう」
「任せといてマスター」
「旦那様、くれぐれも屋敷を吹き飛ばすようなことは辞めて下さいね」
セザールが声を大にして言った。
樹と風の大精霊、確かに本気でやったら街の一つや二つは吹き飛ぶのかもしれない。
「それじゃ、始めよっか」
「はい、マスター」
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