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第109話 樹たちの慰安旅行②
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とりあえず、手持ちの荷物を部屋に置く為に、それぞれの部屋に入る。
部屋の広さは2人なら十分すぎるくらいだろう。
ちなみにベッドは別だ。
大事な事なのでもう一度言うが、ベッドは別である。
「マスター、このベッドふかふかしてるぞ」
シルフィルはベッドにダイブしていた。
「程々にしとけよー」
「マスターもやったらどうだ?」
「いや、俺はいい」
「つまらないヤツだなぁ」
「さて、まずはやっぱり温泉だよな」
樹はお風呂セットを持って部屋を出ようとした。
部屋にもお風呂は付いているが、やはり大きな露天風呂には入りたいもんだ。
「なら、私も行こうかな」
シルフィルもお風呂セットを持って付いてくる。
「おう、皆んなも風呂か?」
「左様でございます」
「「はい!!」」
セザールとディルク、アリアとミアがお風呂セットを持って部屋から出てきた。
「じゃあ、行くか」
樹たちばぞろぞろと温泉へと向かう。
「では、ここで」
「はい、ではまた」
女湯と男湯で別れる。
「シルフィルも向こうだ」
「えぇ、マスターと離れるのかぁ?」
「当たり前だ。こっちは男湯だ。アリアと一緒に行け」
シルフィルは何故かふてくされている。
「アリア、シルフィルも頼んだ」
「かしこまりました」
アリアはシルフィルの手を掴んで女湯に引っ張って行く。
「マ、マスター!!」
シルフィルもこの程度の距離ならマナの維持も可能であろう。
「じゃあ、俺たちも行きましょうか」
「「はい」」
セザールとディルクと共に更衣室へと入る。
「あ、今日は無礼講ということで、俺のことは気にしなくていいですからね」
「し、しかし、そう言う訳には」
「セザールは真面目だなぁ。たまにはゆっくりしてくれ」
「お心遣いありがとうございます」
服を脱ぐと着替えをロッカーに入れ、温泉へと入る。
「おお、結構でかいんだな」
「本当ですね」
「私も最近は肩こりに悩まされていましたから温泉はありがたいです」
心なしか二人ともテンションが上がっていた。
「入ろうぜー」
一通り体を流すと温泉へと浸かる。
今日は樹たちの他には誰も居なかった。
「ふぅ、温泉はいいな」
「左様ですね。疲れが流れていきます」
「そうですね」
広い風呂と言うのは元日本人として最高のものだ。
「へぇ、このお湯、回復ポーションが混ざっているのか」
「そうみたいですね」
「通りで疲れも流れていくわけです」
このお湯には初級の回復ポーションが混ざっていると看板に書かれていた。
「旦那様、私どもも連れてきてくださってありがとうございます」
「いや、気にしない気にしない。俺も疲れていたからさ。ちょうどいい息抜きだよ」
セザールは恐縮しているが、樹としては皆に息抜きをしてほしかった。
そして、隣からは何やら楽しそうな女子たちの声が聞こえてきた。
部屋の広さは2人なら十分すぎるくらいだろう。
ちなみにベッドは別だ。
大事な事なのでもう一度言うが、ベッドは別である。
「マスター、このベッドふかふかしてるぞ」
シルフィルはベッドにダイブしていた。
「程々にしとけよー」
「マスターもやったらどうだ?」
「いや、俺はいい」
「つまらないヤツだなぁ」
「さて、まずはやっぱり温泉だよな」
樹はお風呂セットを持って部屋を出ようとした。
部屋にもお風呂は付いているが、やはり大きな露天風呂には入りたいもんだ。
「なら、私も行こうかな」
シルフィルもお風呂セットを持って付いてくる。
「おう、皆んなも風呂か?」
「左様でございます」
「「はい!!」」
セザールとディルク、アリアとミアがお風呂セットを持って部屋から出てきた。
「じゃあ、行くか」
樹たちばぞろぞろと温泉へと向かう。
「では、ここで」
「はい、ではまた」
女湯と男湯で別れる。
「シルフィルも向こうだ」
「えぇ、マスターと離れるのかぁ?」
「当たり前だ。こっちは男湯だ。アリアと一緒に行け」
シルフィルは何故かふてくされている。
「アリア、シルフィルも頼んだ」
「かしこまりました」
アリアはシルフィルの手を掴んで女湯に引っ張って行く。
「マ、マスター!!」
シルフィルもこの程度の距離ならマナの維持も可能であろう。
「じゃあ、俺たちも行きましょうか」
「「はい」」
セザールとディルクと共に更衣室へと入る。
「あ、今日は無礼講ということで、俺のことは気にしなくていいですからね」
「し、しかし、そう言う訳には」
「セザールは真面目だなぁ。たまにはゆっくりしてくれ」
「お心遣いありがとうございます」
服を脱ぐと着替えをロッカーに入れ、温泉へと入る。
「おお、結構でかいんだな」
「本当ですね」
「私も最近は肩こりに悩まされていましたから温泉はありがたいです」
心なしか二人ともテンションが上がっていた。
「入ろうぜー」
一通り体を流すと温泉へと浸かる。
今日は樹たちの他には誰も居なかった。
「ふぅ、温泉はいいな」
「左様ですね。疲れが流れていきます」
「そうですね」
広い風呂と言うのは元日本人として最高のものだ。
「へぇ、このお湯、回復ポーションが混ざっているのか」
「そうみたいですね」
「通りで疲れも流れていくわけです」
このお湯には初級の回復ポーションが混ざっていると看板に書かれていた。
「旦那様、私どもも連れてきてくださってありがとうございます」
「いや、気にしない気にしない。俺も疲れていたからさ。ちょうどいい息抜きだよ」
セザールは恐縮しているが、樹としては皆に息抜きをしてほしかった。
そして、隣からは何やら楽しそうな女子たちの声が聞こえてきた。
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