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第114話 新たな依頼
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屋敷から歩くこと数分、王宮へとやってきた。
いつも通り、応接間に通されてしばらく待つ。
「やぁ、お待たせお待たせ」
陛下が入ってきた。
「急にすみません。今日、帰ってきたので一応、ご報告をと思いまして」
「そうか、楽しんで来たか?」
「ええ、ゆっくり羽を伸ばさせて頂きましたよ」
「そうかね。それは良かった。お前さんにも休みは必要だもんな」
陛下は笑った。
「それで、帰ってきて早々で悪いが、お前さんにひとつ頼みたいことがあってな」
「頼みたいことですか」
「これなんだが」
陛下は一枚の報告書を樹の前に置いた。
「これは……」
「ああ、未成年者の売春を斡旋する組織が復活したみたいだ。うちの学院からも被害者が出ていると聞く」
「それは、放っておけませんね」
ウェールズ王国では性風俗で働けるのは18歳以上と法律で定められている。
18歳未満の女性を働かせることも働くことも、禁止だ。
また、18歳未満と知っていて、行為に及んだものも罰則が待っている。
「何とかしてくれんか?」
「分かりました。ちょっと探りを入れてみます」
「おう、頼んだぞ」
「まあ、任せといてくださいよ。これ、もらっても?」
樹は報告書を指さした。
「ああ、構わんよ」
「では、もらいますね」
それから、旅行の土産話をした後、王宮を後にした。
「ただいまー」
「おかえりなさいませ」
アリアが出迎えてくれた。
「アリア、ちょっといいか?」
「はい、なんでしょうか?」
「これ、見てくれ」
樹は陛下からもらった報告書を見せた。
「これは、酷いですね……」
「帰ってきて早々で悪いが手伝ってくれないか?」
「もちろんです」
「ありがとう。明日から本格的に調査に入ろうと思う」
「承知しました」
そう言うとアリアは仕事に戻って行った。
「セザール、この件、何か知らないか?」
セザールは意外と情報通なのだ。
セザールに聞けば王都の情報は大体手に入ると言っても過言ではない。
「ほう、未成年者の売春ですか。申し訳ございませんが、この件はまだ私の所にも入っていませんね」
「そうか、悪かったな」
「いえ、こちらこそお役にたちませんで。王都を離れていたのがいけませんでしたね」
「気にしないでくれ。後はこっちで調査を入れてみるよ」
「ちょっと出てくるよ」
「かしこまりました」
樹はシルフィルを連れ、屋敷を出た。
屋敷から数分歩いた所にあるギルド本部へと向かった。
「メラニさん、ギルマス居る?」
ギルドに入り、受付に居たメラニさんに声を掛けた。
「はい、いらっしゃいますよ。お会いになられますか?」
「ああ、頼むよ」
「かしこまりました」
メラニは奥のギルマスの執務室に向かった。
そして、少し待つとメラニさんが戻ってきた。
「ギルマスがお会いになるそうです。どうぞ」
「ありがとう」
樹たちはギルマスの執務室に通された。
いつも通り、応接間に通されてしばらく待つ。
「やぁ、お待たせお待たせ」
陛下が入ってきた。
「急にすみません。今日、帰ってきたので一応、ご報告をと思いまして」
「そうか、楽しんで来たか?」
「ええ、ゆっくり羽を伸ばさせて頂きましたよ」
「そうかね。それは良かった。お前さんにも休みは必要だもんな」
陛下は笑った。
「それで、帰ってきて早々で悪いが、お前さんにひとつ頼みたいことがあってな」
「頼みたいことですか」
「これなんだが」
陛下は一枚の報告書を樹の前に置いた。
「これは……」
「ああ、未成年者の売春を斡旋する組織が復活したみたいだ。うちの学院からも被害者が出ていると聞く」
「それは、放っておけませんね」
ウェールズ王国では性風俗で働けるのは18歳以上と法律で定められている。
18歳未満の女性を働かせることも働くことも、禁止だ。
また、18歳未満と知っていて、行為に及んだものも罰則が待っている。
「何とかしてくれんか?」
「分かりました。ちょっと探りを入れてみます」
「おう、頼んだぞ」
「まあ、任せといてくださいよ。これ、もらっても?」
樹は報告書を指さした。
「ああ、構わんよ」
「では、もらいますね」
それから、旅行の土産話をした後、王宮を後にした。
「ただいまー」
「おかえりなさいませ」
アリアが出迎えてくれた。
「アリア、ちょっといいか?」
「はい、なんでしょうか?」
「これ、見てくれ」
樹は陛下からもらった報告書を見せた。
「これは、酷いですね……」
「帰ってきて早々で悪いが手伝ってくれないか?」
「もちろんです」
「ありがとう。明日から本格的に調査に入ろうと思う」
「承知しました」
そう言うとアリアは仕事に戻って行った。
「セザール、この件、何か知らないか?」
セザールは意外と情報通なのだ。
セザールに聞けば王都の情報は大体手に入ると言っても過言ではない。
「ほう、未成年者の売春ですか。申し訳ございませんが、この件はまだ私の所にも入っていませんね」
「そうか、悪かったな」
「いえ、こちらこそお役にたちませんで。王都を離れていたのがいけませんでしたね」
「気にしないでくれ。後はこっちで調査を入れてみるよ」
「ちょっと出てくるよ」
「かしこまりました」
樹はシルフィルを連れ、屋敷を出た。
屋敷から数分歩いた所にあるギルド本部へと向かった。
「メラニさん、ギルマス居る?」
ギルドに入り、受付に居たメラニさんに声を掛けた。
「はい、いらっしゃいますよ。お会いになられますか?」
「ああ、頼むよ」
「かしこまりました」
メラニは奥のギルマスの執務室に向かった。
そして、少し待つとメラニさんが戻ってきた。
「ギルマスがお会いになるそうです。どうぞ」
「ありがとう」
樹たちはギルマスの執務室に通された。
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