253 / 354
16章 聖王国 後編
253、多くの魔王
しおりを挟む
最初に戦いが始まったのはレナールとブリジットのチームだった。
「そらそらぁっ!!」
──ゴォオオッ
燃える切っ先。レナールが剣を振るたびに空気を焼く音が木霊する。レナールの封印指定魔剣『紅鱗剣・烈火覇山皇』は世界屈指の魔剣として猛威を振るう。
敵はゴリラの体に潰れた豚のような顔面を取り付け、巨大な翼と小さな角を4つずつ生やした悪魔。
異世界『デイドリーム』で恐れられた悪夢の魔王、ナイトメアガーゴイル。
恐怖によってより強力に、見た目もより凶悪に変化していく特性を持ち、能力強化の最大値は同列に扱われている魔王の中で上位陣に食い込む強さを持つ。
「どうしたんだいっ?! そんなんじゃあたしは殺せないよぉっ!!」
しかし前述の通りナイトメアガーゴイルの力は恐怖によって変化するため、恐怖を感じない者、または恐怖を克服した者の前では基本能力のままとなる。
自分の世界ではこつこつ知名度を上げ、最終的に名前だけで震え上がってくれるようになったが、異世界ではすべてが最初からなのでレナールのような好戦的な戦士などにぶつかると弱い。
しかも戦略兵器レベルの戦闘能力を持つ戦士が、生き物の根源的恐怖たる火を扱ってくる敵だとなおさらキツい。悪夢の鉄板ネタである火の要素を怖がらない手合いは、恐怖の感情に乏しい傾向にある。
楽に倒されるほどやわではないが、じり貧という言葉が頭を過ぎった。
「……ほどほどにしてよレナール。派手にやりすぎると火が燃え広がるよ」
ブリジットは刀型の魔剣『雪月花』で草木に燃え移った火を瞬時に凍結させて消火する。剣聖でも破格の天才と謳われるブリジットの移動速度はレナールを超えているので、完璧に火の侵攻を防いでいる。
「だからあんたと組んだんでしょうがっ!!」
「はぁ……そんなことだろうと思った……」
呆れた口調で呟きながら滑るように接敵し、そのままナイトメアガーゴイルのふくらはぎを撫で切りにする。触れた傍から凍らせる魔剣は別名『不死殺し』という異名を持っている。
信じられないほどの高温で焼き切られ、合間合間に細胞が一瞬で壊死する氷結の斬撃が襲い掛かる。
「ヤメロォッ!!」
ブンッと手を振り払えばその手に無数の斬撃が襲い掛かる。さらに傷口を火で焼かれたり、瞬時に凍結されて壊死する。
かつてデイドリームで生き物という生き物を屠った悪夢が具現化したような攻撃に身も心もすり減らされていく。
「モウ止メテクレッ! 感覚ガ オカシクナルッ!!」
「おや? やめて欲しいのかい? なら首を差し出しな。そうすりゃこれ以上痛めつけやしないさ」
「……そう。一瞬で終わらせてあげる」
*
ブルックとセオドアの元には2体同時に魔王がやって来た。
その容姿は異様でありながらもどこか神秘的な空気を孕んでいる。
1体は鱗の一枚一枚を丁寧に彫り込んだ木彫りのドラゴンのような見た目で、目や口の中には木目があり、生物のようで生物でないように見える不思議な存在だ。
漆で塗られたように綺麗な黒は調度品にも見え、由緒ある家の茶室にでも飾っていそうな風贅がある。和彫りの龍を想起させるギョロッとした目が特徴的だ。
異世界『オルグレイド』の魔王、その名をアクロオウ。すべてを腐らせる『腐食の波動』は厄介という言葉では言い表せないほどに強力な力。
自由気ままに飛び回り、思いつたまま国を破壊する竜巻や台風のような存在。
そしてもう1体は白く半透明で、人間の男性の美を追求したギリシャ彫刻のような肉体を披露する得体のしれない何か。
それというのも体は作り込まれているのに顔だけはつるんとしたのっぺらぼうで、どこを見ているのかも分からない。
申し訳程度に纏っている布も半透明なので内部に光り輝くオレンジ色の力の結晶が丸見えである。
異世界『コータス』で頂点捕食者として君臨していた魔王ドロイド。
神秘的な容姿とは裏腹に大食漢ですべてを食らいつくす最悪と恐れられていた。空腹時は話が通じず、目の前の生き物を捕食してしまう様から『卑しき悪食』と呼ばれている。
姿かたちが違うものの、流氷の天使と呼ばれるクリオネが連想される。
2体とも魔王というよりも災害と呼ばれるに相応しい存在。
支配のために訪れた世界でアクロオウとドロイドの見た目を甚く気に入ったヴァイザーは、2体を精神汚染して無理やり連れて来ることに成功する。
意識を寸断して浮遊要塞の調度品に飾っていたのだが、最近飽きてきたのかコキ使っている。
そんな2体はまったく違う姿でありながら同じ特徴を持っていた。2体とも我が強いということ。
日常生活に支障をきたすため、能力に制限を掛けていたのだが、激しい戦いが予想されるこの戦場で制限を解かれた。
ブルックとセオドアを前にして得物を取り合い、お互いを攻撃し合うという間抜けな状況が繰り広げられた。
いきなりおっぱじめた内輪もめに困惑する2人だったが、2体の隙を突いて致命の一撃を浴びせ無事撃破に至る。
「アホだなこいつら……」
セオドアの言葉にすべてが詰まっていた。
「いや、こんなものだろう。帝国領で浮島の中に居たガルム一派の残党狩りの時も大概だった。異世界で魔王と呼ばれた連中は実力は凄まじいものだが、結局のところ寄せ集め集団。力を合わせることなど元より不可能だ。命の危機に瀕してようやく事の重大さに気付いても意味はない」
ブルックの分析は的を射ていた。何者も寄せ付けぬ力があれば助け合いなど不要。それが自己を高め、誇りを生み出す。最終的には誇りが邪魔をしてどうにもならなくなる。
「……クールだねぇ」
セオドアはそれだけ呟いて剣を鞘に仕舞った。
*
デュラン=ウィド=ガドリスは悩んでいた。
八剣聖で一番規律正しく、実力も申し分ない。
1番の古株のアシュロフを目指して剣を磨いて来たが中々芽が出ず、剣聖に昇格したのはブルックとセオドアの次。年功序列で言えば副リーダーをやってもおかしくないほどの年齢となるが、間の悪さも相まっていつまでも中堅どころにいる。
剣聖の中ではブルックとセオドアが1、2を争うほどに強く、その次にレナールとアレン、そしてブリジットが横並びになり、アシュロフとデュランがその下に位置している。
アシュロフに対するデュランを含めたみんなの評価と信頼が厚いため、実力など関係なしに上に持ち上げられるが、そこをいくと当のデュランは実力こそ認められているが、規則や規律を重視して注意を促すのがウザがられているために評価は低い。
自分でもみんながウザがっているのが分かっていた。しかし潔癖にも近い性分から指摘が口をついて出てしまう。
今こうして2人1組で編成されたアレンはきっと師匠であるブルックと共に戦いたかったはずだ。デュランと行動を共にするなど望んでいるはずがない。
「どうしたんですかデュランさん? 顔色が悪いような……?」
「いや、なんでも……やっぱり少し良いか? 私と一緒で居心地が悪くなったりしないか?」
「え? 突然なにを……」
「お前はブルックの弟子だ。一緒に戦うのならブルックと一緒に戦った方が力が出るのではと思ったまで」
デュランは蔓草を剣で薙ぎながらアレンに質問する。
「それはまぁ。でもセオドアさんと一緒に戦った方が師匠は力が出るんです。俺のわがままよりも本気を出せる環境を整える方が重要なので」
「そうなのか? 奴らは事あるごとに皮肉を言い合ったり喧嘩をしているイメージだがな」
「それが2人の剣を高め合うことにつながっていると俺は思ってます。もしセオドアさんじゃなくデュランさんやレナールさん、もしくはブリジットの誰かがその役になれそうなら俺は一歩引きます。それが弟子ってもんでしょ?」
「難儀なものだな。私はお前を信頼し、実力も評価している。今回も頼むぞ」
「はいっ!」
アレンは純粋に笑顔を見せてデュランと肩を並べて歩く。
(思い違いであったか……)
そもそも剣聖として一緒に今回の作戦に参加したが、作戦会議中に会話に入れずに浮いていたのがちょっとした疎外感を生んで寂しかったのだ。
その後、仲間内や七元徳の連中と会話をして精神が少し回復したが、フィアゼスとの会話で「ハゲで居ること自体が不思議な弱者ですか。臭いので寄らないでくれますか?」などと辛辣なことを言われてキレた。
みんなに止められてことなきを得たが、大人げなく拳を振り上げてしまったことが罪悪感となり、思い出すだけでも落ち込んでしまうのだ。
アレンは師匠であるブルックとほぼ同時期に剣聖となったデュランを尊敬している。その尊敬の念が目から伝わってくるため、デュランは自信を取り戻した。
「しかしいつになったら敵に遭遇するのでしょうか? 俺たち間違ったとこ進んでますかね?」
「そんなことはない。私はどこにいても方向が分かる特異体質を持っているからな。それが功を奏して魔剣『威風堂々』に認められたのだろう」
「それは初耳でした。すいません。デュランさんの方向感覚に任せます」
「謝る必要はない。だが了解した。このまま進み、敵を排除するぞ」
「はいっ!」
敵以上に罠の解除ばかりをしながら歩く2人。会敵しない理由はいなかったり配置されたりしなかったわけではない。実のところ、それ以上に情けない理由が存在していた。
「そらそらぁっ!!」
──ゴォオオッ
燃える切っ先。レナールが剣を振るたびに空気を焼く音が木霊する。レナールの封印指定魔剣『紅鱗剣・烈火覇山皇』は世界屈指の魔剣として猛威を振るう。
敵はゴリラの体に潰れた豚のような顔面を取り付け、巨大な翼と小さな角を4つずつ生やした悪魔。
異世界『デイドリーム』で恐れられた悪夢の魔王、ナイトメアガーゴイル。
恐怖によってより強力に、見た目もより凶悪に変化していく特性を持ち、能力強化の最大値は同列に扱われている魔王の中で上位陣に食い込む強さを持つ。
「どうしたんだいっ?! そんなんじゃあたしは殺せないよぉっ!!」
しかし前述の通りナイトメアガーゴイルの力は恐怖によって変化するため、恐怖を感じない者、または恐怖を克服した者の前では基本能力のままとなる。
自分の世界ではこつこつ知名度を上げ、最終的に名前だけで震え上がってくれるようになったが、異世界ではすべてが最初からなのでレナールのような好戦的な戦士などにぶつかると弱い。
しかも戦略兵器レベルの戦闘能力を持つ戦士が、生き物の根源的恐怖たる火を扱ってくる敵だとなおさらキツい。悪夢の鉄板ネタである火の要素を怖がらない手合いは、恐怖の感情に乏しい傾向にある。
楽に倒されるほどやわではないが、じり貧という言葉が頭を過ぎった。
「……ほどほどにしてよレナール。派手にやりすぎると火が燃え広がるよ」
ブリジットは刀型の魔剣『雪月花』で草木に燃え移った火を瞬時に凍結させて消火する。剣聖でも破格の天才と謳われるブリジットの移動速度はレナールを超えているので、完璧に火の侵攻を防いでいる。
「だからあんたと組んだんでしょうがっ!!」
「はぁ……そんなことだろうと思った……」
呆れた口調で呟きながら滑るように接敵し、そのままナイトメアガーゴイルのふくらはぎを撫で切りにする。触れた傍から凍らせる魔剣は別名『不死殺し』という異名を持っている。
信じられないほどの高温で焼き切られ、合間合間に細胞が一瞬で壊死する氷結の斬撃が襲い掛かる。
「ヤメロォッ!!」
ブンッと手を振り払えばその手に無数の斬撃が襲い掛かる。さらに傷口を火で焼かれたり、瞬時に凍結されて壊死する。
かつてデイドリームで生き物という生き物を屠った悪夢が具現化したような攻撃に身も心もすり減らされていく。
「モウ止メテクレッ! 感覚ガ オカシクナルッ!!」
「おや? やめて欲しいのかい? なら首を差し出しな。そうすりゃこれ以上痛めつけやしないさ」
「……そう。一瞬で終わらせてあげる」
*
ブルックとセオドアの元には2体同時に魔王がやって来た。
その容姿は異様でありながらもどこか神秘的な空気を孕んでいる。
1体は鱗の一枚一枚を丁寧に彫り込んだ木彫りのドラゴンのような見た目で、目や口の中には木目があり、生物のようで生物でないように見える不思議な存在だ。
漆で塗られたように綺麗な黒は調度品にも見え、由緒ある家の茶室にでも飾っていそうな風贅がある。和彫りの龍を想起させるギョロッとした目が特徴的だ。
異世界『オルグレイド』の魔王、その名をアクロオウ。すべてを腐らせる『腐食の波動』は厄介という言葉では言い表せないほどに強力な力。
自由気ままに飛び回り、思いつたまま国を破壊する竜巻や台風のような存在。
そしてもう1体は白く半透明で、人間の男性の美を追求したギリシャ彫刻のような肉体を披露する得体のしれない何か。
それというのも体は作り込まれているのに顔だけはつるんとしたのっぺらぼうで、どこを見ているのかも分からない。
申し訳程度に纏っている布も半透明なので内部に光り輝くオレンジ色の力の結晶が丸見えである。
異世界『コータス』で頂点捕食者として君臨していた魔王ドロイド。
神秘的な容姿とは裏腹に大食漢ですべてを食らいつくす最悪と恐れられていた。空腹時は話が通じず、目の前の生き物を捕食してしまう様から『卑しき悪食』と呼ばれている。
姿かたちが違うものの、流氷の天使と呼ばれるクリオネが連想される。
2体とも魔王というよりも災害と呼ばれるに相応しい存在。
支配のために訪れた世界でアクロオウとドロイドの見た目を甚く気に入ったヴァイザーは、2体を精神汚染して無理やり連れて来ることに成功する。
意識を寸断して浮遊要塞の調度品に飾っていたのだが、最近飽きてきたのかコキ使っている。
そんな2体はまったく違う姿でありながら同じ特徴を持っていた。2体とも我が強いということ。
日常生活に支障をきたすため、能力に制限を掛けていたのだが、激しい戦いが予想されるこの戦場で制限を解かれた。
ブルックとセオドアを前にして得物を取り合い、お互いを攻撃し合うという間抜けな状況が繰り広げられた。
いきなりおっぱじめた内輪もめに困惑する2人だったが、2体の隙を突いて致命の一撃を浴びせ無事撃破に至る。
「アホだなこいつら……」
セオドアの言葉にすべてが詰まっていた。
「いや、こんなものだろう。帝国領で浮島の中に居たガルム一派の残党狩りの時も大概だった。異世界で魔王と呼ばれた連中は実力は凄まじいものだが、結局のところ寄せ集め集団。力を合わせることなど元より不可能だ。命の危機に瀕してようやく事の重大さに気付いても意味はない」
ブルックの分析は的を射ていた。何者も寄せ付けぬ力があれば助け合いなど不要。それが自己を高め、誇りを生み出す。最終的には誇りが邪魔をしてどうにもならなくなる。
「……クールだねぇ」
セオドアはそれだけ呟いて剣を鞘に仕舞った。
*
デュラン=ウィド=ガドリスは悩んでいた。
八剣聖で一番規律正しく、実力も申し分ない。
1番の古株のアシュロフを目指して剣を磨いて来たが中々芽が出ず、剣聖に昇格したのはブルックとセオドアの次。年功序列で言えば副リーダーをやってもおかしくないほどの年齢となるが、間の悪さも相まっていつまでも中堅どころにいる。
剣聖の中ではブルックとセオドアが1、2を争うほどに強く、その次にレナールとアレン、そしてブリジットが横並びになり、アシュロフとデュランがその下に位置している。
アシュロフに対するデュランを含めたみんなの評価と信頼が厚いため、実力など関係なしに上に持ち上げられるが、そこをいくと当のデュランは実力こそ認められているが、規則や規律を重視して注意を促すのがウザがられているために評価は低い。
自分でもみんながウザがっているのが分かっていた。しかし潔癖にも近い性分から指摘が口をついて出てしまう。
今こうして2人1組で編成されたアレンはきっと師匠であるブルックと共に戦いたかったはずだ。デュランと行動を共にするなど望んでいるはずがない。
「どうしたんですかデュランさん? 顔色が悪いような……?」
「いや、なんでも……やっぱり少し良いか? 私と一緒で居心地が悪くなったりしないか?」
「え? 突然なにを……」
「お前はブルックの弟子だ。一緒に戦うのならブルックと一緒に戦った方が力が出るのではと思ったまで」
デュランは蔓草を剣で薙ぎながらアレンに質問する。
「それはまぁ。でもセオドアさんと一緒に戦った方が師匠は力が出るんです。俺のわがままよりも本気を出せる環境を整える方が重要なので」
「そうなのか? 奴らは事あるごとに皮肉を言い合ったり喧嘩をしているイメージだがな」
「それが2人の剣を高め合うことにつながっていると俺は思ってます。もしセオドアさんじゃなくデュランさんやレナールさん、もしくはブリジットの誰かがその役になれそうなら俺は一歩引きます。それが弟子ってもんでしょ?」
「難儀なものだな。私はお前を信頼し、実力も評価している。今回も頼むぞ」
「はいっ!」
アレンは純粋に笑顔を見せてデュランと肩を並べて歩く。
(思い違いであったか……)
そもそも剣聖として一緒に今回の作戦に参加したが、作戦会議中に会話に入れずに浮いていたのがちょっとした疎外感を生んで寂しかったのだ。
その後、仲間内や七元徳の連中と会話をして精神が少し回復したが、フィアゼスとの会話で「ハゲで居ること自体が不思議な弱者ですか。臭いので寄らないでくれますか?」などと辛辣なことを言われてキレた。
みんなに止められてことなきを得たが、大人げなく拳を振り上げてしまったことが罪悪感となり、思い出すだけでも落ち込んでしまうのだ。
アレンは師匠であるブルックとほぼ同時期に剣聖となったデュランを尊敬している。その尊敬の念が目から伝わってくるため、デュランは自信を取り戻した。
「しかしいつになったら敵に遭遇するのでしょうか? 俺たち間違ったとこ進んでますかね?」
「そんなことはない。私はどこにいても方向が分かる特異体質を持っているからな。それが功を奏して魔剣『威風堂々』に認められたのだろう」
「それは初耳でした。すいません。デュランさんの方向感覚に任せます」
「謝る必要はない。だが了解した。このまま進み、敵を排除するぞ」
「はいっ!」
敵以上に罠の解除ばかりをしながら歩く2人。会敵しない理由はいなかったり配置されたりしなかったわけではない。実のところ、それ以上に情けない理由が存在していた。
10
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
お帰り転生―素質だけは世界最高の素人魔術師、前々世の復讐をする。
永礼 経
ファンタジー
特性「本の虫」を選んで転生し、3度目の人生を歩むことになったキール・ヴァイス。
17歳を迎えた彼は王立大学へ進学。
その書庫「王立大学書庫」で、一冊の不思議な本と出会う。
その本こそ、『真魔術式総覧』。
かつて、大魔導士ロバート・エルダー・ボウンが記した書であった。
伝説の大魔導士の手による書物を手にしたキールは、現在では失われたボウン独自の魔術式を身に付けていくとともに、
自身の生前の記憶や前々世の自分との邂逅を果たしながら、仲間たちと共に、様々な試練を乗り越えてゆく。
彼の周囲に続々と集まってくる様々な人々との関わり合いを経て、ただの素人魔術師は伝説の大魔導士への道を歩む。
魔法戦あり、恋愛要素?ありの冒険譚です。
【本作品はカクヨムさまで掲載しているものの転載です】
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜
大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!?
どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる