272 / 354
16章 聖王国 後編
272、凶悪生物
しおりを挟む
──地上側。
『牙に毒がついてるな。噛まれた箇所から腐食していく奴だ。一噛みで筋力低下、手足の痺れと神経痛を引き起こし動くことも億劫になる。……あぁ~、毒に対する完全耐性。衝撃吸収による打撃耐性と少量の再生能力。魔法に対しても全属性に耐性があるようだぜ。多分脱皮能力も備わってるから一気に決めねぇとエラいことになんぞ?』
グルガンの魔剣『翠緑の牙』の守護者、蠍座はバラバラに解体されたグランドマザーの幼体を解析している。天秤座は髭をいじりながら考え込むように頷く。
『厄介で面倒な生物じゃのぅ』
『ああ、幼体でこれなら母親はもっとすげぇんだろうぜ。こりゃまさしく俺の天敵だ。俺は大人しく解毒薬を生成するだけだ』
しゃがんでいた体勢からグッと伸びをするように立ち上がる。
『……もっとも、必要かどうかは分からねぇけどよ』
グランドマザーとの戦いは佳境を迎えていた。
剣聖たちは類まれな身体能力から攻撃を掻い潜り、経験に裏打ちされた剣術で反撃に移る。
七元徳も同様に誰に言われるでもなく、鍛え上げた肉体と数多くの戦闘経験から数の暴力に対抗する。
さらに守護者たちのアシストで危なげなく幼体を排除していく。
『前衛のタウロスとディロン、オーウェンとやらが自らその身を差し出して攻撃を受けている。その者たちには必要じゃろう』
『言われずとも作ってんよ。何があっても良いようにな』
『しかし、人間とは住む所によってかくも変わるものなのじゃなぁ。主人殿の生まれ故郷ではこれほど強き人間は居なかったように思うがのぅ』
幼体の実力は先ほど戦っていた魔王には劣るが、常人の遥か高みにいる。
1体1体が皇魔貴族の侯爵を超える強さを持ち、それがグランドマザーの出産能力により延々と吐き出される。
本来であれば召喚された時点で世界の滅亡に繋がるレベルの災害だが、ここにいる精鋭たちは世界屈指の実力者揃い。グランドマザーの出産よりも早く倒すことにより、増殖を防ぐどころか倒し切る勢いである。
「……数が減ってきた。ここから決め切るぞ」
ライトは刀を抜き、ブリジットに目で合図を送る。ブリジットは面倒臭そうに鼻を鳴らしながらコクンと頷いた。
ブリジットの反応が引き金となったようにライトは走り出す。疾風の如き速度で前衛を抜き去り、幼体たちの間を抜けながら一気にグランドマザーの元へと辿り着く。
幼体の壁が薄くなった途端の出来事にグランドマザーは出産を諦め、接敵したライトに威嚇する。
「キシャアアァァァッ!!」
ライトはそのままの勢いで両足を狙った下段斬りを放つ。
予想の遥か上を行く低さ。足首を狙ったかのような下段斬りにたまらず飛び上がる。
ライトはそのまま地上を滑るように移動し、体を捻りながら飛び上がったグランドマザーを追う形で跳躍した。
器用すぎる。
ここまで身軽に動く敵に出会ったことのないグランドマザーは空中で体を捻って鋭利な尻尾での攻撃を仕掛けた。
──ビゥンッ
空気が切れる音が木霊する。当たれば誰であれ真っ二つとなりそうなほどの速度。これを食らって生きていたものなどいない。
上半身と下半身が泣き別れながら闘牛にでも跳ねられたように吹き飛ぶ姿を幻視したグランドマザーだったが、目の前にいたのは傷一つないライトの姿。逆にグランドマザーの尻尾の方がどこぞへと飛んでいった。
「ギィイイイィィッ!!」
グランドマザーは怯むことなく尚も攻撃を仕掛ける。先ほどまで幼体の出産に使用していた管の先に魔力を貯め始めた。物理でダメなら魔法を使用する。戦闘能力に特化したグランドマザーは判断能力もズバ抜けている。
──ドスッ
しかしその脳味噌を意識外から刺された。ライトに夢中になっていたグランドマザーはすぐ側まで接敵していたブリジットを知覚することが出来なかったのだ。
「ギィ……アッ?!」
「──絶氷・白銀冷斬っ」
──ビキビキビキビキッ
刺した刀の切っ先を中心に内部から凍結される。頭から急速冷凍されたグランドマザーは思考能力を奪われ、逃げることも動くことも許されず氷漬けにされる。
──シュピンッ
頭頂部から顎に掛けて貫いた魔刀を顔を縦に裂くように刃を走らせ取り出す。その瞬間を狙ってライトが氷塊となったグランドマザーを粉々に切り裂いた。
幼体たちはグランドマザーの死を知って散り散りに走り出す。召喚されたグランドマザーの死後、そのまま一緒に消滅してくれれば楽だったが幼体だけでしぶとく生き残ろうとしていた。
『幼体を逃すなっ!! そいつらの中から新しい母体が誕生するぞっ!!』
スコーピウスは全員に聞こえるように大声で伝える。その言葉通り、それぞれの幼体は管が生え始めるのを各々の動体視力で確認した。
『任せなよスコルピっ!』
金色と銀色の髪の双子。双子座は凄まじい速度で幼体の前方に躍り出る。
『そ、それが本当なら待ってくださぁいっ』
戦闘領域の端に居た戦闘要員でなかった黒髪ツインテの水瓶座も手を広げて止めにかかる。
「ちょっと待ちなっ! あんたは出てこないのっ!」
アクエリアスの肩を掴んで下がらせるレナール。
「そっちは任せましたわっ! こちらはわたくしがっ!」
クラウディアが12の光の羽、聖装『輝きの天翼』を用いて幼体に立ち向かう。
絶対に逃さない鋼の意志を見せ、一斉に攻撃を仕掛けた。
──ザンッ
若干のバラつきこそあったが、ほぼ同時に幼体を切り裂いた。グランドマザーほどの耐久力もない幼体では耐える術も無し。終始圧倒する形でグランドマザーを倒し切った。
「なんということでしょうか。私の出る幕もないとは敵が弱すぎて反吐が出ますねぇ。ねぇ、アリーシャさん」
「──気は抜けません。まだ残っていますから」
スッと見上げるアリーシャの視線を追うフィアゼスはヴァイザーを見ながら鼻で笑った。
「えぇ。もちろんですとも……」
『牙に毒がついてるな。噛まれた箇所から腐食していく奴だ。一噛みで筋力低下、手足の痺れと神経痛を引き起こし動くことも億劫になる。……あぁ~、毒に対する完全耐性。衝撃吸収による打撃耐性と少量の再生能力。魔法に対しても全属性に耐性があるようだぜ。多分脱皮能力も備わってるから一気に決めねぇとエラいことになんぞ?』
グルガンの魔剣『翠緑の牙』の守護者、蠍座はバラバラに解体されたグランドマザーの幼体を解析している。天秤座は髭をいじりながら考え込むように頷く。
『厄介で面倒な生物じゃのぅ』
『ああ、幼体でこれなら母親はもっとすげぇんだろうぜ。こりゃまさしく俺の天敵だ。俺は大人しく解毒薬を生成するだけだ』
しゃがんでいた体勢からグッと伸びをするように立ち上がる。
『……もっとも、必要かどうかは分からねぇけどよ』
グランドマザーとの戦いは佳境を迎えていた。
剣聖たちは類まれな身体能力から攻撃を掻い潜り、経験に裏打ちされた剣術で反撃に移る。
七元徳も同様に誰に言われるでもなく、鍛え上げた肉体と数多くの戦闘経験から数の暴力に対抗する。
さらに守護者たちのアシストで危なげなく幼体を排除していく。
『前衛のタウロスとディロン、オーウェンとやらが自らその身を差し出して攻撃を受けている。その者たちには必要じゃろう』
『言われずとも作ってんよ。何があっても良いようにな』
『しかし、人間とは住む所によってかくも変わるものなのじゃなぁ。主人殿の生まれ故郷ではこれほど強き人間は居なかったように思うがのぅ』
幼体の実力は先ほど戦っていた魔王には劣るが、常人の遥か高みにいる。
1体1体が皇魔貴族の侯爵を超える強さを持ち、それがグランドマザーの出産能力により延々と吐き出される。
本来であれば召喚された時点で世界の滅亡に繋がるレベルの災害だが、ここにいる精鋭たちは世界屈指の実力者揃い。グランドマザーの出産よりも早く倒すことにより、増殖を防ぐどころか倒し切る勢いである。
「……数が減ってきた。ここから決め切るぞ」
ライトは刀を抜き、ブリジットに目で合図を送る。ブリジットは面倒臭そうに鼻を鳴らしながらコクンと頷いた。
ブリジットの反応が引き金となったようにライトは走り出す。疾風の如き速度で前衛を抜き去り、幼体たちの間を抜けながら一気にグランドマザーの元へと辿り着く。
幼体の壁が薄くなった途端の出来事にグランドマザーは出産を諦め、接敵したライトに威嚇する。
「キシャアアァァァッ!!」
ライトはそのままの勢いで両足を狙った下段斬りを放つ。
予想の遥か上を行く低さ。足首を狙ったかのような下段斬りにたまらず飛び上がる。
ライトはそのまま地上を滑るように移動し、体を捻りながら飛び上がったグランドマザーを追う形で跳躍した。
器用すぎる。
ここまで身軽に動く敵に出会ったことのないグランドマザーは空中で体を捻って鋭利な尻尾での攻撃を仕掛けた。
──ビゥンッ
空気が切れる音が木霊する。当たれば誰であれ真っ二つとなりそうなほどの速度。これを食らって生きていたものなどいない。
上半身と下半身が泣き別れながら闘牛にでも跳ねられたように吹き飛ぶ姿を幻視したグランドマザーだったが、目の前にいたのは傷一つないライトの姿。逆にグランドマザーの尻尾の方がどこぞへと飛んでいった。
「ギィイイイィィッ!!」
グランドマザーは怯むことなく尚も攻撃を仕掛ける。先ほどまで幼体の出産に使用していた管の先に魔力を貯め始めた。物理でダメなら魔法を使用する。戦闘能力に特化したグランドマザーは判断能力もズバ抜けている。
──ドスッ
しかしその脳味噌を意識外から刺された。ライトに夢中になっていたグランドマザーはすぐ側まで接敵していたブリジットを知覚することが出来なかったのだ。
「ギィ……アッ?!」
「──絶氷・白銀冷斬っ」
──ビキビキビキビキッ
刺した刀の切っ先を中心に内部から凍結される。頭から急速冷凍されたグランドマザーは思考能力を奪われ、逃げることも動くことも許されず氷漬けにされる。
──シュピンッ
頭頂部から顎に掛けて貫いた魔刀を顔を縦に裂くように刃を走らせ取り出す。その瞬間を狙ってライトが氷塊となったグランドマザーを粉々に切り裂いた。
幼体たちはグランドマザーの死を知って散り散りに走り出す。召喚されたグランドマザーの死後、そのまま一緒に消滅してくれれば楽だったが幼体だけでしぶとく生き残ろうとしていた。
『幼体を逃すなっ!! そいつらの中から新しい母体が誕生するぞっ!!』
スコーピウスは全員に聞こえるように大声で伝える。その言葉通り、それぞれの幼体は管が生え始めるのを各々の動体視力で確認した。
『任せなよスコルピっ!』
金色と銀色の髪の双子。双子座は凄まじい速度で幼体の前方に躍り出る。
『そ、それが本当なら待ってくださぁいっ』
戦闘領域の端に居た戦闘要員でなかった黒髪ツインテの水瓶座も手を広げて止めにかかる。
「ちょっと待ちなっ! あんたは出てこないのっ!」
アクエリアスの肩を掴んで下がらせるレナール。
「そっちは任せましたわっ! こちらはわたくしがっ!」
クラウディアが12の光の羽、聖装『輝きの天翼』を用いて幼体に立ち向かう。
絶対に逃さない鋼の意志を見せ、一斉に攻撃を仕掛けた。
──ザンッ
若干のバラつきこそあったが、ほぼ同時に幼体を切り裂いた。グランドマザーほどの耐久力もない幼体では耐える術も無し。終始圧倒する形でグランドマザーを倒し切った。
「なんということでしょうか。私の出る幕もないとは敵が弱すぎて反吐が出ますねぇ。ねぇ、アリーシャさん」
「──気は抜けません。まだ残っていますから」
スッと見上げるアリーシャの視線を追うフィアゼスはヴァイザーを見ながら鼻で笑った。
「えぇ。もちろんですとも……」
10
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
お帰り転生―素質だけは世界最高の素人魔術師、前々世の復讐をする。
永礼 経
ファンタジー
特性「本の虫」を選んで転生し、3度目の人生を歩むことになったキール・ヴァイス。
17歳を迎えた彼は王立大学へ進学。
その書庫「王立大学書庫」で、一冊の不思議な本と出会う。
その本こそ、『真魔術式総覧』。
かつて、大魔導士ロバート・エルダー・ボウンが記した書であった。
伝説の大魔導士の手による書物を手にしたキールは、現在では失われたボウン独自の魔術式を身に付けていくとともに、
自身の生前の記憶や前々世の自分との邂逅を果たしながら、仲間たちと共に、様々な試練を乗り越えてゆく。
彼の周囲に続々と集まってくる様々な人々との関わり合いを経て、ただの素人魔術師は伝説の大魔導士への道を歩む。
魔法戦あり、恋愛要素?ありの冒険譚です。
【本作品はカクヨムさまで掲載しているものの転載です】
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜
大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!?
どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる