「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸

文字の大きさ
334 / 354
17章 龍球王国 前編

334、月夜

しおりを挟む
 月夜の晩。
 紺色の夜空にほんのり赤や黄色、緑などが混じっては消えるのをぼんやり眺めている人影があった。

 裾付すそつき近くを括った、地面につくかつかないかの黒髪。その流れるような長い黒髪に映える白磁の様な素肌。高貴なイメージも極まる金色の瞳と、育ちの良さが垣間見える上品な立ち振る舞い。オデコの中心から水晶の様な一本の角が生えており、感情の高ぶりにより神々しく輝く。年端もいかない少女であるが、大人びた威厳とカリスマを持つ。
 龍球王国アマツカグラの象徴であり、最も尊き存在で龍の御子。

 その名をニシキ=リウ=コウカク。

 宮廷住まいの彼女はさぞ優雅な暮らしをしているように思えるが、そんなことは全くなく、内装は最低限度の調度品しか置いてない。
 殺風景に見えるほど寂しい空間には物に躓いて怪我などしないようにという理由が込められており、必要となった時に必要になるものを使用人に頼んで出してもらうのが規則となっている。

 満足に外にも出られず、絶対護衛付きであるために一人の空間など就寝前ぐらいしか存在しない。世俗からも切り離されているので月を眺めることは彼女の楽しみの一つである。
 この囚人よりも自由がなさそうな、常人には理解出来ない生活を幼少期から行なってきたために彼女は不自由を覚えない。
 これも一重に龍球王国アマツカグラの頂点『央龍皇』として生まれてきた定めである。

 ニシキはこの国の将来を憂いていた。
 みんなで同じ方向を向き、手を携えて共に明るい未来を進んでいきたい。しかしその思いは単なる夢でしかなく、現実は権力を欲っしたキジン等の家々が徒党を組んで国の存続そのものを根底から潰そうとしている。
 まだ現段階では推測に過ぎないが、ほとんど毎日のように送られてくる謁見の申し出にニシキ自身が命の危機を感じさせられていた。

(……これもまたヨリマロの策略。精神に訴えかける呪詛なのかな……)

 巫術による呪いであれば容赦無く断罪出来るが、無言の圧や相手を疲弊させる言動は、罪と言うにはあまりにみみっちい。
 暗にやめて欲しいと伝えると更に嫌がらせの追加があり、やめろとハッキリ言うと難癖付けて拒否しきれないギリギリのラインを反復横飛びしてくる。
 やってる側は楽しいのかもしれないが、やられている側は少しずつ疲弊させられる正にいじめの構図である。

 更に誰にも汚されないよう大事に大事に育てられてきたのを考慮し、ヨリマロの独断と偏見からニシキは外からの害意に弱く、触れたら割れるシャボン玉のように儚い存在と認識し、まだまだ幼いニシキの精神を削り切ろうと躍起になって攻撃を仕掛けている。実際疲弊しているのは事実であり、ヨリマロの行動は間違ってはいない。

 しかし、なまじ頭が良いので書物などの知識から情報を読み取って知識で盾を形成している。その上、感が鋭いので、危機察知能力が高く回避能力にも優れている。現に四臣創王のシズクやヒビキ、コジュウロウとホウヨクを歴代の央龍皇以上に重用し、権力の壁を作ったのでちょっとやそっとではたとえ天征十一将であろうとも謁見の機会すら与えられない。
 ほぼ無条件で会うことが可能なのは四筆頭の他に文官であるタイジョウ家当主シオン=タイジョウとリクゴウ家当主アキマサ=リクゴウの計6人。

 つまりネチネチと陰湿なヨリマロやそれに追従するムネヤスなどの当主たちは、どれほどの権威、どれほどの歴史があろうとも袖にされ続けている。

 ただニシキのガードが硬すぎる故、相手がコソコソ動いているのを直接咎めることが出来ないのだけは歯痒い。ニシキなりに策略に気付いても直接は言えないので、四筆頭なりに迂回して伝えるものの『偉そう』だとか『何様のつもり』かなどと子供のような論点ずらしで逃げられてきた。自らが央龍皇として力を振るえる唯一の機会を逃す結果となったのだ。

 今はトガノジョウやその一派がきな臭い動きをしているが、一番簡単なトガノジョウを召喚する手立てを封印しているのでアキマサたちがコソコソ動く他に道はない。悩ましいことが多く、せっかくの月夜が台無しとなっている。

 ふぅっと小さくため息をついて悶々とする気持ちを抑える。

「これはこれは。お疲れのようですね。早めに休まれてはいかがでしょう?」

 その声はニシキの真後ろから聞こえてくる。振り返ると、そこに立っているのはシズク=ゲンム。天征十一将の中で最も若く、ニシキと同世代であるということで時より話し相手になっている。
 本来なら巫術による通信手段を用いてその場に居ずとも話が出来るようにしているのだが、ニシキの計らいで屋敷に招待されたのだ。

「……そう言わないでシズク。せっかくの月夜だからもう少し付き合ってくれない?」
「ふふっ……ニシキ様のおやすみ時までお供させていただきます」

 普段は王然として口調を固くしているが、気を許す間柄だけの席であれば口調を崩すニシキ。酒でもあればもっと良かったのかもしれないが、2人はまだ飲める年齢に達していないので温かいお茶を互いに注いで夜空を見上げる。

「うん。ごめんね」
「いえ。しかしそのお疲れの原因は例の件で間違いなさそうですね」
「そうかもしれない。国崩しなんて……気が気でないわ」
「異国人と共に作戦進行中でございますので、今しばらくのご辛抱でございます」
「異国人……」

 ニシキは対面したレッドの目を思い出す。ニシキの正体が分からないように張った垂れ幕越しにバッチリ目が合ったあの瞬間を。

「不思議な方々よね。浮島と同じように唐突に現れて……」
「動乱の世においては稀有な存在です。我々の力を借りるためとはいえ、助力を申し出るまさかの追い風。これを利用しない手はございませんでした」
「グルガンという方が皆を集めて回っているんでしょうね。野性的な見た目にそぐわない知的な話し方には少々驚いわね」
「ええ。確かに。彼の洞察力には舌を巻きました。恐怖を覚えるほどに……それに引き換えれば、レッドは少々場数が足りないように感じました。初手は普通の人だと感じさせられます」

 シズクは湯気の立つお茶を一口啜り、ほぅっと息をつく。

「しかしその戦闘能力は想像を絶すると伺いました。私の目で実際に見たわけではないのですが根拠はあります。ヒビキ、コジュウロウ、ホウヨクの3人がその実力を保証しましたので間違いありません。一般的に外見と中身は伴わないものと聞きますが、これほど顕著な例は類を見ないでしょう」
「ええ。最初の挨拶の時、何というかかなり混乱したから。私にはまったく根拠はないけど、彼がもしかしたら何かをしてくれるのではないかと感じるの」
「……直観ですか。ニシキ様の直感は当たりますから、もしかすると私の想像以上に凄い人なのかもしれませんね」
「そうだと良いなって思えるのよ。だって……」

 ニシキはシズクの横顔を見て言葉に詰まる。そんなニシキをシズクは気遣った。

「どうかされましたか?」
「……いや、昔のことでね。あの男のことを思い出したの。垂れ幕越しに私の目を見た人はあの人とレッドだけだから……」

 その瞬間にシズクの片眉がピクッと動いた。ニシキは俯いて見ていなかったが、シズクの気がピリついたのを感じた。

「ごめんなさい。思い出させるつもりはなかったの」
「いえ、これは単に私の問題です。もうヒズミは……あの男はこの世に居ないのに今でも役に立てなかったあの時を思い出し、体が強張ってしまうのです。お許しください」
「私も不安になってしまったのがよくなかったわ。もう何年も前の話だし、『禍津神まがつかみ』の復活も阻止したし……思えば例の祠の修復にアキマサが最も功績を挙げたと報告があったけど?」
「ご安心ください。祠はほぼ修繕されております。完全に破壊されてしまった祠はアキマサが代わりを建てましたので、完全な祠が3つと修繕した祠が1つ、そして建て直した祠9つで計13の祠群が復活を阻止しておりますのでご安心を」
「あれを1日で9つ破壊する怪物……いや、修繕した祠を合わせれば10の祠を破壊したことになるのね。この地が産んだ最強の化け物。あの時倒せたのは奇跡ね……」

 今思い返しても震えてしまうような強さを誇っていた。当時を思い出し、戦々恐々とするニシキだったが、ふとそのことで思い当たることが脳裏に過ぎる。

「……まさか禍津神の復活を目論んでいる。なんてことはないよね?」
「ヨリマロ様がですか? まさか。彼は権力をその手に握ることを目標としているのでまずあり得ません。そんなことをすればこの国そのものが消滅してしまいかねませんので、それほど考えなしではないと思いますが……明日、確認いたします」
「そうね。とりあえず確認して。何もなければそれで良しとしましょう」
「畏まりました」

 シズクと話し合って喉に刺さった魚の小骨が抜けたようなスッキリとした感覚にニシキは胸を撫で下ろす。気が張っていたからか、さっきまで眠くなかったというのに急に眠気が襲ってきた。
 でもせっかくのシズクとのひと時を終わらせたくなかったニシキは眠気を我慢して、2人でもうしばらく月を眺めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~

楠富 つかさ
ファンタジー
 ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。  そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。 「やばい……これ、動けない……」  怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。 「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」  異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~

蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。 情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。 アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。 物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。 それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。 その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。 そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。 それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。 これが、悪役転生ってことか。 特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。 あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。 これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは? そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。 偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。 一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。 そう思っていたんだけど、俺、弱くない? 希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。 剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。 おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!? 俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。 ※カクヨム、なろうでも掲載しています。

お帰り転生―素質だけは世界最高の素人魔術師、前々世の復讐をする。

永礼 経
ファンタジー
特性「本の虫」を選んで転生し、3度目の人生を歩むことになったキール・ヴァイス。 17歳を迎えた彼は王立大学へ進学。 その書庫「王立大学書庫」で、一冊の不思議な本と出会う。 その本こそ、『真魔術式総覧』。 かつて、大魔導士ロバート・エルダー・ボウンが記した書であった。 伝説の大魔導士の手による書物を手にしたキールは、現在では失われたボウン独自の魔術式を身に付けていくとともに、 自身の生前の記憶や前々世の自分との邂逅を果たしながら、仲間たちと共に、様々な試練を乗り越えてゆく。 彼の周囲に続々と集まってくる様々な人々との関わり合いを経て、ただの素人魔術師は伝説の大魔導士への道を歩む。 魔法戦あり、恋愛要素?ありの冒険譚です。 【本作品はカクヨムさまで掲載しているものの転載です】

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

処理中です...