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8章
83、女神 vs 剣士
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「ソード」
ミルレースは杖を仕舞って剣を取り出す。
「おま……剣が使えるのか?!」
「当然です。女神ですよ?」
「マジかよ……一緒に戦いたかった……」
「戦いますよぉ。今。敵同士でね」
「い、いや違うってその……肩をこう、並べてさ……」
ドンッ
ミルレースは地面を蹴ってレッドに接敵する。その速度は風を優に超える。空気を切り裂く刃の切っ先はレッドに向かって疾走る。
ヂィンッ
火花が散る。レッドのロングソードが欠けたのが手から伝わる感触でなんとなく分かった。尚も剣が振るわれ、レッドは防戦一方。打ち合う度に火花が散り、徐々に破壊されていくのが分かる。
「あははっ!!そんな脆い武器でいつまでも戦っているからダメなのですよぉ!!肝心な時に壊れて私に傷一つ付けられない!!」
ミルレースの周りに浮遊するクリスタルは光を放ち、ミルレースの攻撃を縫うように光の弾をレッドに射出する。光弾は分厚い鉄の板を貫通する威力を誇る。
剣を一振りするタイミングで複数発射される光弾はイヤらしい角度からレッドを襲うが、その全てを弾いてミルレースの剣にも対処する。避けた光弾は地面を抉り、砂埃を上げながら2人を覆い尽くす。
砂埃の影から光る切っ先と光弾だけが存在を際立たせる。
ビュンッ
砂埃が上下に真っ二つに分かれる。レッドはミルレースに剣を横薙ぎに振った。それを知っていたかのようにミルレースは距離を開ける。勢いが良すぎて突風が起こり、砂埃を全て吹き飛ばした。
「あっはぁっ!そんなものが私に当たると……!」
意気揚々と高笑いした瞬間、ミルレースが出現させた剣は中程から折れる。ついで汚れ一つなかったシルクのようにキメ細かい白い肌に一筋の傷が付いた。
「!?……やりますね。さっきの一撃ですか?」
「え?うん」
「ただ一太刀。それで私に怪我を負わせる。片やあなたは砂を被っただけとは……私の力を以ってしてこれとは自信を失くしますねぇ」
「いや、その……ミルレースの剣はプロの視点から言わせてもらうと……」
「要りません。そういうの鬱陶しいだけです」
「あ、はい……」
レッドはしゅんっとしながらも剣を構えて切っ先を揺らすことはない。ミルレースはイラっとしながらも一旦落ち着こうと鼻から息を吸った。
「ふぅ……少し手加減しすぎたようですね。もう出し惜しみをする必要はありません。女教皇。法王」
チリィンッ……チリィンッ……
ミルレースの背後に濃霧が出現する。その奥から香を焚いた振り子を持つ真っ白な神官服を纏った人型が2体出現した。2体ともフードを目深に被って顔を隠し、祈るように手を組んだ10mを超える巨人。異様なのはそんな2体から神聖なオーラを感じることだった。不気味な空気を感じさせる巨人は前座。ミルレースの能力は止まらない。
「月」
空に暗雲が立ち込め、影がクレーターの中にいる全てに影を落とし、暗雲からチラリと覗く黄色い月が煌々と輝く。美しい月に見とれていると、ふわりと体が浮かぶのを感じる。
背後で戦っていたライトは急な浮遊感に驚愕した。
(重力?!いや、月の引力か!!)
月に引っ張られ、皇魔貴族も人間もゴーレムも、土も草も木も、等しく引っ張られる。ただミルレースのアルカナから出現したものは影響を受けていないようだった。
「ま、不味い!身動きが取れないぞ!!」
地面から引き剥がされ、ジタバタしてもどうしようもないライトは辺りを見渡し、何か止まる方法がないか模索する。そこで見たのは生き残った皇魔貴族たちは魔法で飛行能力を身につけ、引力に引っ張られながらも何とか姿勢を保っている様子だった。簡単な魔法なら使用出来るが、飛行魔法はかなり上位の魔法。戦士系のライトでは使用出来ない。
「暴れるなライト!私がいる!」
月の引力に引かれていたライトの体はグンッと途中で静止する。背中の衣服をオリーが掴んで月に近付くのを阻止した形だ。当然のようにオリーは飛行能力を遺憾なく発揮し、自在に飛び回る。行動を阻害されることもなく飛んでくる悪魔を剣で牽制しつつ、ライトはグルガンに目を向けた。
「おおぉぉぉぉっ!!」
ズドッ
グルガンの放った一撃は戦車に深々と切り傷を与えた。背後によろけて下がる戦車。
「何という膂力だ……グルガンは他の皇魔貴族とは格が違う」
しかし致命打にはならず、巨獣はすぐに体勢を立て直してサーベルとハルバートを振り上げた。
(脚、腕、腹、胸、頭頂部……ある程度ダメージを与えても構わず攻撃を仕掛けてくる。肉体は存在しないということ。鎧を凹ませても動きに何ら損害がないとすると、核となる部分を破壊せぬ限り動き続ける鋼鉄のゴーレムか。最高の戦力だな……)
グルガンは月と2体の巨人を目の端を捉える。
「戦車の攻略法が見つかったかと思えば次が来る。未だ底を見せぬ敵とは恐れ入る……」
*
「おわぁぁっ!」
レッドも例に漏れず、月の引力に引かれて浮かび上がる。無防備になるレッドにミルレースは喜色満面の笑みを浮かべる。
「あっはぁ!最初からこれを出しておけば簡単で良かったですねぇ!!」
「笑いごとじゃないだろ!こんなんじゃ戦えないじゃないか!!」
「地の利という奴ですよ!!」
ミルレースは周りに浮いていたクリスタルを操作し、レッドを囲むように移動させる。クリスタルが身動きが取りづらいレッドに炎や雷撃、水圧カッター、かまいたちなどの様々な魔法を一気に放出した。
「やべっ!!旋刃っ!!」
ビュゴッ
次の瞬間、レッドの周りを取り巻いていた魔法とクリスタルを切り裂く。傷を付けることも難しい強固なクリスタルを瞬時に破壊されたのはミルレースにとって驚きと共に痛手ではあったが、レッドの実力を鑑みれば当然とも言えた。
(いや、どのみちこのまま月に落ちれば引力で引き潰れる。悪魔を差し向けて気取られないようにしましょう。せっかく出した女教皇と法王を簡単に斬られても困りますしね)
塔から無限湧きのようにどんどん出現していた悪魔はミルレースの意思を汲み、レッドに対して特攻をかける。レッドは1体、2体とあっという間に悪魔を斬っていたが、3体目には体を捻って攻撃を避け始めた。
「無駄ですよ!そこでわちゃわちゃしている限り、あなたはいずれ悪魔によって食い殺されるのです!」
「えぇ!?それは嫌だねっ!」
レッドを攻撃してくる悪魔を足場にして引力に逆らい地面に飛ぶ。
「なにっ!?」
レッドに向かわせた悪魔が足場に使われ、ミルレースに迷いなく進んでくる。レッドの身体能力も去ることながら、蹴られただけで再起不能になる悪魔たちに、苛立ちながらも女教皇と法王に手をかざすことで指示を出す。
チィィンッ
女教皇と法王は光り輝き、レッドの目を眩ませる。
「わっ!?」
レッドは両腕で光を遮るが、この2体の巨人の能力は目を眩ませるものではない。法王の持つ香を焚いた振り子から白煙と共に増幅された音がレッドを襲う。
極限まで増幅された音は空気を微細に振動させ、細胞の1つ1つを崩壊させてしまう。白煙は渦を巻き、音を一点に集中させる役割を担う。これにより他に被害が出ないような、局地的音波攻撃を可能にする。レッドは白煙の竜巻に巻かれる。
(殺った!!)
いくらレッドであっても物質である以上消滅は避けられまい。ミルレースの脳裏に勝利の二文字が浮かぶ。
「爪刃っ!!」
キュバッ
完璧に殺したかと思ったその時、白煙の竜巻を切り裂く斬撃が凄まじい勢いを持って法王に疾走る。
「チッ……!!」
レッドのしつこさに舌打ちしつつ、女教皇が動く。祈りの力は強固な結界を幾重にも張る。絶対防御の厚い壁は全てを弾く堅牢な光の結界。
シャリンッ
氷の表面を鋭い刃で削るような美しい音を立てて結界は寸断される。今までで類を見ないほど研ぎ澄まされた爪刃は法王を真っ二つに切り裂いた。
「なっ!?」
「うおぉっ!!爪刃!爪刃!爪刃っ!!」
レッドは続け様に斬撃を飛ばす。頼みの結界は布よりも簡単に切り裂かれ、女教皇とミルレースを襲う。避ける術も弾く術も、最早存在し得ない。
「あ……がっ……!?」
ミリっと左右に分かれる体。背後に鎮座していた塔と悪魔も真っ二つになり、浮遊していた月も一斉に砕け散った。
ミルレースは杖を仕舞って剣を取り出す。
「おま……剣が使えるのか?!」
「当然です。女神ですよ?」
「マジかよ……一緒に戦いたかった……」
「戦いますよぉ。今。敵同士でね」
「い、いや違うってその……肩をこう、並べてさ……」
ドンッ
ミルレースは地面を蹴ってレッドに接敵する。その速度は風を優に超える。空気を切り裂く刃の切っ先はレッドに向かって疾走る。
ヂィンッ
火花が散る。レッドのロングソードが欠けたのが手から伝わる感触でなんとなく分かった。尚も剣が振るわれ、レッドは防戦一方。打ち合う度に火花が散り、徐々に破壊されていくのが分かる。
「あははっ!!そんな脆い武器でいつまでも戦っているからダメなのですよぉ!!肝心な時に壊れて私に傷一つ付けられない!!」
ミルレースの周りに浮遊するクリスタルは光を放ち、ミルレースの攻撃を縫うように光の弾をレッドに射出する。光弾は分厚い鉄の板を貫通する威力を誇る。
剣を一振りするタイミングで複数発射される光弾はイヤらしい角度からレッドを襲うが、その全てを弾いてミルレースの剣にも対処する。避けた光弾は地面を抉り、砂埃を上げながら2人を覆い尽くす。
砂埃の影から光る切っ先と光弾だけが存在を際立たせる。
ビュンッ
砂埃が上下に真っ二つに分かれる。レッドはミルレースに剣を横薙ぎに振った。それを知っていたかのようにミルレースは距離を開ける。勢いが良すぎて突風が起こり、砂埃を全て吹き飛ばした。
「あっはぁっ!そんなものが私に当たると……!」
意気揚々と高笑いした瞬間、ミルレースが出現させた剣は中程から折れる。ついで汚れ一つなかったシルクのようにキメ細かい白い肌に一筋の傷が付いた。
「!?……やりますね。さっきの一撃ですか?」
「え?うん」
「ただ一太刀。それで私に怪我を負わせる。片やあなたは砂を被っただけとは……私の力を以ってしてこれとは自信を失くしますねぇ」
「いや、その……ミルレースの剣はプロの視点から言わせてもらうと……」
「要りません。そういうの鬱陶しいだけです」
「あ、はい……」
レッドはしゅんっとしながらも剣を構えて切っ先を揺らすことはない。ミルレースはイラっとしながらも一旦落ち着こうと鼻から息を吸った。
「ふぅ……少し手加減しすぎたようですね。もう出し惜しみをする必要はありません。女教皇。法王」
チリィンッ……チリィンッ……
ミルレースの背後に濃霧が出現する。その奥から香を焚いた振り子を持つ真っ白な神官服を纏った人型が2体出現した。2体ともフードを目深に被って顔を隠し、祈るように手を組んだ10mを超える巨人。異様なのはそんな2体から神聖なオーラを感じることだった。不気味な空気を感じさせる巨人は前座。ミルレースの能力は止まらない。
「月」
空に暗雲が立ち込め、影がクレーターの中にいる全てに影を落とし、暗雲からチラリと覗く黄色い月が煌々と輝く。美しい月に見とれていると、ふわりと体が浮かぶのを感じる。
背後で戦っていたライトは急な浮遊感に驚愕した。
(重力?!いや、月の引力か!!)
月に引っ張られ、皇魔貴族も人間もゴーレムも、土も草も木も、等しく引っ張られる。ただミルレースのアルカナから出現したものは影響を受けていないようだった。
「ま、不味い!身動きが取れないぞ!!」
地面から引き剥がされ、ジタバタしてもどうしようもないライトは辺りを見渡し、何か止まる方法がないか模索する。そこで見たのは生き残った皇魔貴族たちは魔法で飛行能力を身につけ、引力に引っ張られながらも何とか姿勢を保っている様子だった。簡単な魔法なら使用出来るが、飛行魔法はかなり上位の魔法。戦士系のライトでは使用出来ない。
「暴れるなライト!私がいる!」
月の引力に引かれていたライトの体はグンッと途中で静止する。背中の衣服をオリーが掴んで月に近付くのを阻止した形だ。当然のようにオリーは飛行能力を遺憾なく発揮し、自在に飛び回る。行動を阻害されることもなく飛んでくる悪魔を剣で牽制しつつ、ライトはグルガンに目を向けた。
「おおぉぉぉぉっ!!」
ズドッ
グルガンの放った一撃は戦車に深々と切り傷を与えた。背後によろけて下がる戦車。
「何という膂力だ……グルガンは他の皇魔貴族とは格が違う」
しかし致命打にはならず、巨獣はすぐに体勢を立て直してサーベルとハルバートを振り上げた。
(脚、腕、腹、胸、頭頂部……ある程度ダメージを与えても構わず攻撃を仕掛けてくる。肉体は存在しないということ。鎧を凹ませても動きに何ら損害がないとすると、核となる部分を破壊せぬ限り動き続ける鋼鉄のゴーレムか。最高の戦力だな……)
グルガンは月と2体の巨人を目の端を捉える。
「戦車の攻略法が見つかったかと思えば次が来る。未だ底を見せぬ敵とは恐れ入る……」
*
「おわぁぁっ!」
レッドも例に漏れず、月の引力に引かれて浮かび上がる。無防備になるレッドにミルレースは喜色満面の笑みを浮かべる。
「あっはぁ!最初からこれを出しておけば簡単で良かったですねぇ!!」
「笑いごとじゃないだろ!こんなんじゃ戦えないじゃないか!!」
「地の利という奴ですよ!!」
ミルレースは周りに浮いていたクリスタルを操作し、レッドを囲むように移動させる。クリスタルが身動きが取りづらいレッドに炎や雷撃、水圧カッター、かまいたちなどの様々な魔法を一気に放出した。
「やべっ!!旋刃っ!!」
ビュゴッ
次の瞬間、レッドの周りを取り巻いていた魔法とクリスタルを切り裂く。傷を付けることも難しい強固なクリスタルを瞬時に破壊されたのはミルレースにとって驚きと共に痛手ではあったが、レッドの実力を鑑みれば当然とも言えた。
(いや、どのみちこのまま月に落ちれば引力で引き潰れる。悪魔を差し向けて気取られないようにしましょう。せっかく出した女教皇と法王を簡単に斬られても困りますしね)
塔から無限湧きのようにどんどん出現していた悪魔はミルレースの意思を汲み、レッドに対して特攻をかける。レッドは1体、2体とあっという間に悪魔を斬っていたが、3体目には体を捻って攻撃を避け始めた。
「無駄ですよ!そこでわちゃわちゃしている限り、あなたはいずれ悪魔によって食い殺されるのです!」
「えぇ!?それは嫌だねっ!」
レッドを攻撃してくる悪魔を足場にして引力に逆らい地面に飛ぶ。
「なにっ!?」
レッドに向かわせた悪魔が足場に使われ、ミルレースに迷いなく進んでくる。レッドの身体能力も去ることながら、蹴られただけで再起不能になる悪魔たちに、苛立ちながらも女教皇と法王に手をかざすことで指示を出す。
チィィンッ
女教皇と法王は光り輝き、レッドの目を眩ませる。
「わっ!?」
レッドは両腕で光を遮るが、この2体の巨人の能力は目を眩ませるものではない。法王の持つ香を焚いた振り子から白煙と共に増幅された音がレッドを襲う。
極限まで増幅された音は空気を微細に振動させ、細胞の1つ1つを崩壊させてしまう。白煙は渦を巻き、音を一点に集中させる役割を担う。これにより他に被害が出ないような、局地的音波攻撃を可能にする。レッドは白煙の竜巻に巻かれる。
(殺った!!)
いくらレッドであっても物質である以上消滅は避けられまい。ミルレースの脳裏に勝利の二文字が浮かぶ。
「爪刃っ!!」
キュバッ
完璧に殺したかと思ったその時、白煙の竜巻を切り裂く斬撃が凄まじい勢いを持って法王に疾走る。
「チッ……!!」
レッドのしつこさに舌打ちしつつ、女教皇が動く。祈りの力は強固な結界を幾重にも張る。絶対防御の厚い壁は全てを弾く堅牢な光の結界。
シャリンッ
氷の表面を鋭い刃で削るような美しい音を立てて結界は寸断される。今までで類を見ないほど研ぎ澄まされた爪刃は法王を真っ二つに切り裂いた。
「なっ!?」
「うおぉっ!!爪刃!爪刃!爪刃っ!!」
レッドは続け様に斬撃を飛ばす。頼みの結界は布よりも簡単に切り裂かれ、女教皇とミルレースを襲う。避ける術も弾く術も、最早存在し得ない。
「あ……がっ……!?」
ミリっと左右に分かれる体。背後に鎮座していた塔と悪魔も真っ二つになり、浮遊していた月も一斉に砕け散った。
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