「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸

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10章 過去編

127、光明

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「うわあぁっ!!助けてくれぇっ!!」

 魔族たちは逃げ惑う。
 皇魔貴族やデーモンにかかわらずグリードという少年に背を向けて一心不乱に逃げ惑う。
 走ったり、地中に潜ったり、空中に飛んだり様々な方法で。
 しかしそれが無意味であることは逃げることしか出来ない魔族たちがよく知っている。

「あっははっ!逃げるだけが能なのかい? 全然面白くないんだよ雑魚どもっ──理不陣インペリアルフィールド

 グリードの発動した能力は魔族たちの力のことごとくを吸収した。
 魔力や体力や腕力、特異能力に至る能力という能力を根こそぎ奪い取り、あとに残るのは死体のみという惨状。
 最初に5、6体くらいの少数から能力を奪い取り、それ以降は吸収を脅しに使うなどの知能を見せるなら可愛いものだが、誰でも何人でも際限なく吸収し殺すバカの一つ覚えのような稚拙さで暴れまわるという獣同然の行動には怒りを通り越して呆れるばかりである。
 生まれたばかりとか子供だからなどの看過する領域を遥かに逸脱している。
 すぐに部下たちから命乞いの苦情がアレクサンドロス宛に届く。
 一端いっぱしの魔族程度ではデザイアに意見など出来ようはずもないので、腹心であるアレクサンドロスから進言してもらいたいという嘆願書。
 子供であるグリードを叱って躾るのが親の務めであり、その責任をまっとうすることを部下一同願っている。
 アレクサンドロスもこの書状が届く以前から思っていたことではあったが、相手は何を考えているのか不明な怪物。
 前まで単純な思考回路を持つ魔族だと思っていたのが嘘のように気味の悪い存在へと変化してしまった。実は単純だと決め付けていただけで最初から頭のおかしい怪物だったのかもしれないと最近思うようにもなった。

 そんな怪物に話しかけるなど考えただけで正気の沙汰ではないが、アレクサンドロスは自身の感情を押し殺してデザイアの前に跪く。

「──デザイア様。もう限界です。せめてグリード様のお力を制限していただけないでしょうか?このままでは部下たちは皆殺しにされてしまいます」
「捨て置け。今のグリードに殺される程度の部下など必要ない」
「部下は強いばかりではありません。頭の良し悪しで領土の統治に影響しますし、逆にその者だからこそ思いつく知恵があります。力のみでは世界を取ることは不可能です」
「どれほど知恵を振り絞ったとて最強の暴力の前にすべての策は打ち崩される。そのための犠牲とあらば、雑魚の命などいくつ失っても惜しくはない。この世には強者のみが生き残るにふさわしい」
「デザイア様……っ!」
「くどい!」

 だがたとえアレクサンドロスが進言したところで当のデザイアに聞く耳はない。
 グリードの蛮行はその後も続き、メフィスト陣営にも被害を及ぼした。

「あ~あ、なんだよこいつら。てんで雑魚じゃん。こんなのが皇魔貴族だとか名乗って調子に乗ってたのかよ。ガッカリもいいところだな」

 煽り散らすグリードだが、グリードは潜在的に自分が勝てそうかどうかを見極めて弱い奴から順に力を奪い取ることで徐々に力を高めていた。
 強くなればなるだけ今まで関わろうともしなかった強い魔族にも積極的に近づくようになり、グリードの”理不陣インペリアルフィールド”で能力を奪い取る。
 口では蔑むグリードも皇魔貴族の潜在的な力には感心していた。沢山あって質の良い高級な料理を前にしているのと同じ感覚だ。
 これならば思ったよりも早くデザイアに挑めるのではないかと内心浮かれてすらいたのだ。

 そうして派閥関係なく皇魔貴族すらも手に掛ける見境ない様子から『乾きの獣』や『満ちぬ器』など様々な異名で呼ばれるようになる。

 グリードの蛮行に頭を悩ませるアレクサンドロス。
 デザイア陣営最高の知将が珍しく手をこまねいている頃、デーモンたちから朗報が舞い込む。

「なにっ?!スロウ様が!?」

 ──それはグリードがいつものように力を蓄えている時に起こった。

「お助けくださいグリード様……こんなところで死にたくない……」
「ん~? 情けないなぁ。それでも長年皇魔貴族で幅を利かせていた猛者なの?とてもじゃないけどそんな風には見えないなぁ……」

 デーモンや魔獣たちの死骸に囲まれながら、亡きデーモンたちの主人と思われる魔族は跪いてグリードに命乞いをする。
 グリードは楽しげに首を傾げながらこれから食べる料理に舌舐めずりをする。能力も申し分なく、魔力も体力も眼鏡に適っている。
 この魔族は当たりだと目を輝かせながら能力を発動しようとしたのだが。

「ん?……あ?な、なんだ?!これは……!?」

 急に粘着質な液体に沈められたかのように体の動きが遅くなる。
 頭だけはすんなりと動くのに対して体だけが鈍い。全く意味が分からない。
 自由に動けなくなったのに焦りを感じて「おいっ!!」だの「くそっ!!」だの怒声を張り上げていた。

「ダメじゃな~いグリード~。敵ならともかく味方まで吸っちゃうなんて~」
「部下を殺すなんてっ!何でこんなことしたんだっ!」
「まったく理知的じゃないね……姫様の弟君おとうとぎみだとはとても思えないよ」
「……あ、ああ、ありがとうございますっ!!スロウ様ぁ!!」

 魔族が罵られながらグリードに力を吸われる直前、たまたま通りがかったスロウが能力を使用してグリードを止めたのだ。
 極戒双縄が嫌がるスロウを散歩に連れ出したことで助かった魔族はスロウに感謝を述べながら走り去った。

「あ、姉上?!こ、これはまさか姉上の……!?」
「そうだよ~。こんなおいたはメッ!だぞ~」
「何を馬鹿なっ!これは父上にも許されている行為だぞっ!父上の意に背くつもりかっ?!」
「え~? そんなつもりはないけど~」
「ならとっとと僕を自由にしろっ!!早くっ!今すぐにっ!!」
「む~」
「姫様。これは少しお仕置きが必要なんじゃないかな?」
「そりゃ言えてる!一発殴ってやろうか!」
「暴力はダメ~。でもグリードこれだけは言っとくよ~。私たちは1人じゃ何も出来ないのよ~。その綺麗な衣装も食事も住居も全部みんながやってくれてるの。だから殺しちゃダメ~。分かった?」

 スロウは真剣な顔つきでグリードに言い聞かせる。グリードはうんざりした表情で「勘弁してくれよ」と嘆く。

「分かった?」
「はいはい。分かりましたよ姉上。むやみやたらに殺すのは控えます。これでよろしいでしょうか?」
「う~……うん。よろしい。分かってくれてお姉ちゃん嬉しい~。80点あげちゃうっ!」
「あげすぎだよ姫様」
「そーそー。5点で十分さ」
「チッ……ふざけた魔道具だ。何でもいいから早く能力を解いてくれよ」
「いいよ~」

 グリードはその軽い一言で体が軽くなった。先ほどまで動かなかった右腕を目の前にかざし、手を握ったり開いたりしてみる。
 次の瞬間、グリードはスロウに対して右手をかざした。極戒双縄はスロウを隠すように前に出てグリードに牽制する。

「……ふふっやめておこう。姉弟喧嘩なんてしたら収集つかなそうだし、父上に叱られるよね?」
「そのと~り。仲良くしましょ~」

 グリードは鼻で笑ってスロウと別れた。

 ──グリードと接敵して生き残った皇魔貴族の一人とスロウの目撃証言を元にアレクサンドロスはグリードの攻略法を手にした気がした。

「グリードが話を聞くのは血縁関係にあるデザイアとスロウだけ。そして止められるのも2人だけ……」
「一つ気がかりなことが。証言を元にするならグリード様がスロウ様に言いたい放題言われて引き下がったことが気になります。もしかするとスロウ様にはグリード様の能力が通用しないのではないでしょうか?」
「それは最も好意的に捉えた場合の話だな。グリードは何も考えていないようで賢い。スロウと戦った場合のリスクを考えて避けたとみるのが俺の中のベストだ。もう一つはデザイアを異常なまでに怖がっているか。いや、そうなら野心なんて生まれないか。この考えは却下だ。いずれにしてもスロウはこちら側に引き入れる必要があるな」
「しかし今回の件はたまたまスロウ様がお散歩中に遭遇して起こった出来事です。気まぐれであるということも視野に入れるべきではありませんか? 慎重を期さねば我々の意図がデザイア様の耳に入る可能性も……」
「奴は思った以上に鋭いからな。嘘を吐かないよう深層部分を話さない方向でやってはきたが、その手はもう通じねぇ。さらに面倒なのは意外なことに子煩悩なところだ。とにかく今やれることはスロウの懐柔に力を入れることくらいか。幸いなことに俺たちは多くの時間をスロウに割いてきたからよ、ある程度は性格が分かってる。仲間に引き入れた時は迅速に事を進める」
「私もその意見に賛成です」

 アレクサンドロスはニヤリと笑ってリュートを見る。

「俺たちらしくなってきたじゃねぇか」
「はっ。油断は禁物ですが……」
「いつどこで何が起こるか分からねぇのがこの世界のことわりだ。あの化け物どもを攻略した暁には俺たちで地盤ごとひっくり返してやろうぜ」
「ええ……その時が待ち遠しいですね」

 2人で微笑みあったがリュートには核心めいたものがあった。
 グリードとデザイアという最強を相手にして生き残ることは不可能だ。アレクサンドロスとリュートのどちらか一方が犠牲になる未来が暗い深淵にポツリと浮かぶ。
 スロウ誕生の時にも不安はあったが、グリードに比べれば天と地の差がある。

(アレクサンドロス様はこの世界の覇道を極めし御方……こんなところで道が閉ざされるようなことがあってはならない)

 リュートの目蓋の裏に広がったのはアレクサンドロスの輝かしい未来の光景。その隣に立てないことに主人への謝罪と従者としての誇りを湧き上がらせた。
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