「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸

文字の大きさ
182 / 354
13章 新たなる大陸へ

182、新たな自分、新たな人生

しおりを挟む
 ──魔導戦艦が帝国の都市領空に入る少し前に遡る。

「──今日からこの国はデザイア様の支配下に入る。拒むことなくすべてを受け入れろ。逆らう者は相手になる。覚えておくことだ。」

 ガルムは無表情で淡々と剣聖たちに伝える。当然逆らう気力など生まれる筈もなく、剣聖という実力者たちですら閉口せざるを得ない。
 沈黙を肯定だと捉えたガルムは少し考える様に目蓋を閉じる。隙を見せている様な仕草だが、もし本当にこの瞬間だけがこの男を殺せる最後の時だったとしても誰も動くことが出来ない。
 何しろ帝国最強の男『剣神』を羽虫でも叩き潰すように軽く殺した男だ。
 咳や身動ぎ、指の第一関節をピクッとでも曲げただけで殺されるのではないかと思えば、息を止めてでも自分の存在を消そうとするのは誰もが正しい行動だと称賛することだろう。

「……リック=タルタニアン。ここへ。」

 その名が玉座の間に響いた時、ニールが目を見開いて玉座の間の出入り口を凝視する。

 ──バンッ

 半開きになっていた両扉が勢いよく開け放たれる。そこにはビフレストで一緒に冒険していた面影はなかったが、確実にリックだと思える姿があった。

「申し訳ありませんガルム様ぁ!少し遅れてしまいましたぁ!」
「……構わない。」

 ガルムの返答にリックはヘラヘラしながら肩で風を切る。
 剣聖たちをぐるっと見渡しながら自分よりも強い実力者一人一人に冗談めかしてウィンクを送っていった。
 その内にニールが視界に入り、一瞬驚いた様な信じられない様な顔をするも、すぐに笑顔になってニール指をさしながら通り過ぎ、玉座に続く階段を一段ずつ飛ばして軽やかに登りガルムの前に立った。

「お待たせ致しましたガルム様。」
「……ここをお前に任せる。デザイア様の恩義に報いよ。」
「畏まりました。」
「……何かあれば報告しろ。」

 言うことは済ませたとばかりに玉座の間を後にするガルム。その後ろ姿を目で追いながらリックは自分の国に思いを馳せる。
 冒険者では到達出来なかった頂き、皇帝という権力のトップ。アヴァンティアなど目ではないほどの領土と財宝がリックのものとなった瞬間だ。

「いいかお前らぁっ!!俺に傅けぇっ!!もしもこの俺に逆らえばどうなるか、今後はよく考えてから行動に移すんだなっ!!」

 リックは高笑いしながら絶頂する。デザイアの部下となったことで全てを手に入れた。痛みに耐え、種族を変更してでも手に入れたかった力もこの手に備えた。
 人生で最も自分を煩わせたニールにもしっかり分からせることが出来て気分は上々。
 まさにここがリックの黄金期。

 ガルムは一仕事終え、浮遊要塞に戻るために外に出た。何事もなく現れた敵を前にして、兵士たちは自分たちの国が敗北したのだと悟って項垂れる。
 その表情にガルムは小さく息を吐いた。絶望に染まる表情を見て何故だか複雑な感情が湧いてくる。
 デザイアのために支配し、デザイアのために捧げる国。こうすることが当然で、こうなることが必然な状況だと言うのに、何故こうも悲しいのだろうか。
 こうして各世界で指定された国を幾度も支配してきたが同じ感情に見舞われる。その理由がどこかにある筈なのに、ポッカリと穴が空いた様に空白が埋まらない。

 自分の起源ルーツが思い出せないのだ。

 覚えているのは傅くものも、生命すらもない全てが塵と化した灰色の世界の中心で、たった一つだけ形状を保っていた玉座に座っていたこと。
 生きていた記憶もそこに至る歴史もなく、身に付けていた武器だけが自分が何者であるかを教えてくれた。

 ──我は『魔剣帝』、その名をガルム=ヴォルフガング。

 ただひたすらに技術を高め、剣の極致に至ることが自己同一性アイデンティティであり存在の証明となる。
 しかし、何もなくなった世界には逆らうものも、脅威もなく、強くなることに何の意味があるのか疑問を感じていた。

 そこに降り立つ無敵の化け物、デザイア=オルベリウス。

 記憶はないが、体に刷り込まれるほどに練り上げられた剣術にて、待ち望んだ最強の敵と会い見えた。 
 結果は推して知るべしである。

(……何を考えている? 人間を哀れむなど私に許されていない。デザイア様のされることが絶対であり全てだ。私の願いを叶えられるのもまた、あの御方しか存在しえない。そうだ。私は結局、餌を待つだけの雛でしかないのだ……。)

 自己憐憫に浸るガルムの空虚な目に一瞬光が灯る。心を揺るがすその気配は西の空にあった。

 ──ドゥンッ

 花火を上げた様な空気を振動させる破裂音。
 だが花火の様な可愛いものではない。あまりの衝撃波に雲が吹き飛び、心地良い風となってガルムの髪を揺らす。爽やかな風に肌を撫でられたガルムは目を細め、数世紀ぶりに口元が緩んだ。

「……ああ、もしかしたら……この世界で私は……。」

 期待に胸を膨らませると同時に魔神としての責務が首をもたげる。
 緩んだ口は引き締まり、鋭い眼光を宿して空に飛ぶ。ドーム状に都市を覆う魔障壁に穴を開け、その穴が閉じるよりも早く外へと潜り抜けたガルムは浮遊要塞へと戻った。

 ──そして現在。

 柱の影に隠れる様に立っていた剣聖たちとニールは1級の剣師が連れてきた不届き者を観察していた。驚愕の事態が次々と起こり、ニールの頭はパンク寸前だった。

(どうなってる? 何なんだよ? あの大陸に置いて来たはずの過去がどうして……?)

 ブルックと共に大陸を渡り、強くなって今一度みんなの前に立つ。いずれレッドという化け物を追い越し、惨めでしみったれたビフレスト時代に感じた屈辱を払拭する。
 そういった目標、夢や希望を胸にやって来たルオドスタ帝国。新天地での成り上がりを期待していたニールは、到着後間もなく心を折られた。

 見ただけで憧れた史上最強にして無双無敵の剣神は、魔神ガルム=ヴォルフガングの前に動くことすら出来ず呆気なく死に、見た目が魔族と大差なくなったリック=タルタニアンに心から見下され、傷心に身を沈める暇もなくライトとディロンが現れた。
 目まぐるしく変化する状況に理解が追いつく筈もなく。

「はっはっはぁっ!この俺の華々しい舞台に間に合うとはあんたらは運が良いっ!……いや、逆か? ここに来たせいで逃げ場は無くなったんだからなぁ。新たな皇帝の前に跪け。死にたくないなら俺に傅くしか道はないぜ?」
「何だオメー。何様だこの野郎。」
「皇帝様だよ木偶でくの坊。人間の時からずっと思ってたんだ。あんた他人の話聞いてないだろ?」
「違ぇよ。オメーの話を聞きたくねぇんだよ。」

 リックの目が見開かれ、額に血管が浮く。一触即発の雰囲気を感じ取り、慌てた剣聖が前に出た。

「おいっ!……口を慎め。お前の様な部外者が出てくる領域ではない。」

 黒曜の鎧に身を包んだ大男が威厳たっぷりにディロンに釘を刺す。ディロンの目もリックから大男に向かう。

「あぁん?」
「うむ。アシュロフ殿の言う通りだ。今すぐにこの者どもを地下牢に入れろっ!目障りだっ!」

 大男アシュロフに同調する様にスキンヘッドの男も同調する。

「黙れぇ剣聖どもぉっ!俺の許可なく喋るんじゃねぇっ!!」

 リックは荒々しい口調で剣聖たちを怒鳴り散らす。その声にスキンヘッドもアシュロフも口を閉ざした。

「……よしディロン。さっきなんつった? ん? もう一回言ってみろ。」
「お? 何だ何だ? さっきまでのは鏡にでも吠えてたのか? 大層なことほざいといてオメーも人の話聞いてねぇじゃんか。」
「これは仕切り直しっていうんだよっ!ボケがっ!!はぁーっ!ったく……。さっき俺の話が聞きたくねぇって言ったな? そいつは何でだ?」
「うるせぇ殺すぞ。」
「話にならねぇなぁ……。おい、そこのハゲ。」

 リックはスキンヘッドの男に話し掛ける。しかしスキンヘッドの男は誰のことを言っているのかとキョロキョロと周りを見渡している。

「お前だよスキンヘッドっ!!自分を客観的に見られねぇのかっ?!」
「ん? 何だ私か。私の名はデュラン=ウィド=ガドリスだ。今度からは名前を呼んでくれ。」
「知らねぇよハゲっ!今すぐこの男を始末しろっ!!」
「チッ……命令とあらば致し方あるまい。」

 デュランは苛立ちながら剣を抜く。だがその様子を見てディロンが鼻で笑う。

「マジかよ。人間やめてまでそんな強そうになったのに戦いは避けるのか? こいつは傑作だっ!」
「……なに?」
「違うのかクソったれ。ま、オメーみたいな雑魚に俺は荷が重いぜ。となりゃ国を治めるなんてオメーにゃ無理だな。さっさとデザイアのとこに帰って泣きつけよ雑魚野郎。」

 リックの額どころか顔中に血管が浮き出る。ライトもこの発言には苦言を呈す。

「……煽るなよディロン。やり過ぎだ。」
「そうか? んなことねぇだろ?」
「もういい!私が相手になると言っているであろう!」
「黙れデュランっ!!」

 デュランは振り返ってリックを見る。リックは顎をしゃくって退く様に促した。

「……下がれ。お前にもう用はない。」
「……命令とあらば。」

 デュランは剣を仕舞ってマントを翻した。リックはディロンを睨み付けながら前に出る。

「良いぜ木偶の坊。俺が相手をしてやるよ。魔族となった俺の力をその身に刻んでやるよっ!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~

楠富 つかさ
ファンタジー
 ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。  そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。 「やばい……これ、動けない……」  怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。 「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」  異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!

悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~

蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。 情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。 アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。 物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。 それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。 その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。 そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。 それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。 これが、悪役転生ってことか。 特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。 あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。 これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは? そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。 偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。 一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。 そう思っていたんだけど、俺、弱くない? 希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。 剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。 おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!? 俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。 ※カクヨム、なろうでも掲載しています。

お帰り転生―素質だけは世界最高の素人魔術師、前々世の復讐をする。

永礼 経
ファンタジー
特性「本の虫」を選んで転生し、3度目の人生を歩むことになったキール・ヴァイス。 17歳を迎えた彼は王立大学へ進学。 その書庫「王立大学書庫」で、一冊の不思議な本と出会う。 その本こそ、『真魔術式総覧』。 かつて、大魔導士ロバート・エルダー・ボウンが記した書であった。 伝説の大魔導士の手による書物を手にしたキールは、現在では失われたボウン独自の魔術式を身に付けていくとともに、 自身の生前の記憶や前々世の自分との邂逅を果たしながら、仲間たちと共に、様々な試練を乗り越えてゆく。 彼の周囲に続々と集まってくる様々な人々との関わり合いを経て、ただの素人魔術師は伝説の大魔導士への道を歩む。 魔法戦あり、恋愛要素?ありの冒険譚です。 【本作品はカクヨムさまで掲載しているものの転載です】

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜

大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!? どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

処理中です...