「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸

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14章 帝国編

194、次元違いの攻防

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 レッドの不要な呟きはドラグロスを本気で怒らせた。
 怒りで噴き上がった黄金のオーラは突風を起こし、砂埃を巻き上げる。

 ──ッ……ドッゴォオッ

 3mに達する巨躯が瞬きの間に消え、音が後から追いかけてくる。
 稲妻の如き速度でレッドに肉迫し、先ほどとは倍する手数で攻撃を仕掛けた。コンマ何秒という刹那に万の打撃を放ち、合間合間に毒の攻撃を挟む。
 全世界の竜の頂点であり、究極の毒竜たる彼は毒を操ることが出来る。液状、固形、気体、毒の種類などを自由自在に変化させ、麻痺、眠り等の状態異常は当然として、溶解や再生、遅効性や即効性など攻撃も支援も治療も思いのまま。
 例えば、毒をトゲのように変化させて四方八方から襲わせたり、霧状に散布した毒が敵を麻痺させたり、液体を掛ければ超強力な酸のように何もかも溶かしてしまう。
 毒という概念であればドラグロスの右に出る者はいない。

 邪悪な魔神にふさわしい凶悪無比な特殊能力であるが、その多種多様な攻撃方法も、殺意も、怒りでさえも、レッドは全てを超えていく。

 毒霧は効かず、打撃は紙一重で避けられ、液体は服を多少溶かす程度で致命の一撃を当てることが出来ない。
 一発でも当てれば形勢逆転しそうな空気を感じると言うのに、その一発が一向に当たらない。

 ──チュギィンッ

 しかしレッドは先ほど折られた半分しかない切っ先の剣を振り、ドラグロスの連撃に合わせて反撃を繰り出す。その全てが火花を散らしながらドラグロスの鱗を削る。
 最初に接敵した時と同様に一方的に攻撃をされている。絶対にあり得ないことだ。

(人間じゃ……ねぇっ!!)

 ドラグロスの背筋に冷たいものが流れるのを感じる。
 先ほどまでの怒りが焦燥に塗り替えられていく。

 お遊びを一切止めたはずの必殺の連撃は虚しく空を切り、レッドの細々した軽い反撃にダメージこそ負わないものの、追い詰められているのを強く感じる。
 いずれこの攻撃が何らかの形で深く体に侵入し、生命に届くのではないかと思わせる。魔力の魔の字も感じないただの既製品の、しかも中程から折れた使い勝手の悪そうな剣で。

 それに気付いた時、ドラグロスは自ら距離を開けて攻撃をやめた。

 急に距離を開けたドラグロスに対し、レッドは意外そうな顔をしながらもホッと一息をつく。どうやったらドラグロスにダメージが入るのか途方に暮れていたからだ。
 何といっても鱗が硬すぎる。岩石や金属などでは推し量れない異次元の硬さ。剣士セイバーの魔法と呼ばれる3つの技『烈刃』『旋刃』『爪刃』を駆使してもひっかき傷程度にしかならないなど、あり得ない事態だった。

 レッド自身はこの究極とも呼べる戦闘の中で、本来の力が制限されているからドラグロスに目立った傷が与えられていないのではないかと感じていた。
 今回の戦いは飽くまでも獣王国を仲間に引き込み、デザイアを共に倒そうというのが主目的である。
 好き勝手戦った場合、もし爪刃の軌道がズレて周りで見ている獣人に怪我をさせてしまったら、二度と手を貸してくれないのではないかという懸念があった。

 かといってあまりに動かないとなればドラグロスの打撃が怖い。人生で一度も見たこともない手数に翻弄され、隙を突くように脇や背後からヘドロのような恐ろしい色をした物体に襲われるのだ。
 溶解液や、黒い霧状の目つぶしまで使ってくるので厄介極まりない。特に目つぶしは辛味成分でも含まれているのではないかと思えるほどであり、目に痛いどころか息もし辛い。

 相対する2人はどうしたら正解なのかも分からず、じりじりと迫る素振りを見せてはカウンターを狙っているかのようにのけ反ってみたり、体勢をちょっと変えてみたりと牽制し合う姿勢を見せていた。いわゆる様子見という奴だ。

 早く戦えよと急かしたくなる雰囲気だが、そんなことは固唾を飲んで見守ることしか出来ない獣人たちに言えるはずもない。

 何が起こっているのかすら把握し切れない状況であり、レッドはドラグロスと同等の強さを持つ最強の化け物に見えていたからだ。
 獣王国の総攻撃による全力を鼻で笑い、小突く程度の動作で敗北させたドラグロスと対等に渡り合う人間。そのような常識では測れない存在を目の前にした時に感じるのは「あいつはきっと人間ではなく、何かが人間のようなフリをしているんだ」という見えざる恐怖。
 這いよる混沌はきっとこうやって分からぬ内に日常に紛れ込んでいるんだろうと心底震えあがっていた。

 埒が明かない状況の中、ドラグロスはそっと口を開く。

「……強ぇなお前っ」
「っ!……そ、そっちこそ……」
「こんな奴に会ったのはお前で2人目だが……本当にチート能力を持ってねぇのか?」
「俺は剣士セイバーだから剣を振るしか知らないよ。えっと、俺にも教えてくれ。そのチートってのは何に必要な技能なんだ?」
「チート能力ってのは世界の常識やルールをガン無視出来る能力のことだ。時間を操作したり、認識を変えたり……言って見りゃ世界を破壊する力のことだ」
「えぇっ?! そ、そんな凄い力が外の世界にはあるのかっ!

 レッドは困惑するばかりだが、ドラグロスがここまでチート能力にこだわるのは理由があった。
 ドラグロスが支配していた世界『ロスト・ファンタズマ』で、何度も異世界転生者に命を狙われた経験があるからだ。
 『神』を名乗る別次元の存在が間接的に介入し、複雑な思考回路を持つ人間や人間に近しいものを利用してドラグロスを亡き者にしようと画策している。
 すべてはドラグロスが持つ2つ名『竜神帝』にまつわる物であり、そのことで煩わされた記憶からチート能力者を忌々しい存在であると認識しているのだ。

 概念を操作したり、事象に干渉してみたり、催眠を仕掛けたり、次元を切り裂いて見せたりと無茶苦茶である。
 無駄に身体能力が高いせいで生き残りにも長けているのも苛立ちに拍車を掛ける。鬱陶しいコバエども。
 自分の力では何も出来ない矮小な存在のくせに、神という絶対者から貸し与えられた最強の力で英雄になろうなどと虫のいい話ではないか。

 そんなチート能力者たちと比較したのは、レッドが規格外すぎるが故である。
 それに至ったのも、デザイアの怒りのオーラでも消滅しなかったあの時から。きっと見たことも聞いたこともないチート能力が関係しているのだと決めつけていた。出会ってすぐの攻撃が軽く捌かれた最初の攻防では確信すらあった。心の中では『また外付けの能力か』と蔑んですらいた。

 しかし『リザードマン』と煽られてからの攻防は次元がまるで違う。それは魔神同士の戦いと遜色ないレベルの打ち込み。ドラグロスが出会った中で最強クラスのチート能力者も概念を捻じ曲げながら、ただ避けることだけに終始していたのを思い出す。

 時間や距離間のズレ、当たったはずの攻撃が無かったことにされるような気持ちの悪さ。そういった諸々の能力発動に起因する違和感が全くなく、すべてがスムーズで、すべてが噛み合っていた。
 自分自身が魔神という最高峰の化け物であるにもかかわらず、レッドを化け物だと認識してしまった。
 こんな感覚、竜神帝となってからはデザイアにしか感じたことがない。

「……じゃ警戒もするかぁ」
「ああ、まぁそうだな。そういうことだ。……俺の経験上、こんだけやり合えば敵は能力を使ってる。でもお前は、未だその気配も見えねぇ」
「うん。持ってないから」
「そこだぜ。何で持ってねぇ? そんだけ強ぇのがナチュラルだって言いてぇのか?」
「褒められるほどのものじゃないと思ってるけど、それなりに鍛えてきたつもりだ」
「はっ! 良いねその返答。……だんだん好きになってきたぜ」

 ドラグロスは毒で得物を出現させる。人間では扱い切れない巨大なハルバート。一息で島のような魔物の頭蓋を叩き割れる雰囲気を漂わせる。
 ピンと張り詰めた闘争の空気にレッドは剣の握りを確かめる。今のままではドラグロスは倒しきれない。この折れた剣では巨大なハルバートに対抗する術はない。

「……いや、やるしかない」

 レッドは剣を上段に構え、息を小さく長く吐いた。
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