215 / 354
15章 聖王国 前編
215、諸教派
しおりを挟む
「おぉ……すごっ……!」
レッドは目を輝かせながら呟いた。
その目に映るのは天を衝く白い塔の様な城。聖王国のシンボルである教会兼教皇の居城。
随分前から見えていたが、近くに寄ればその壮大さはよく分かる。
「確かに凄いな。ルオドスタ帝国でも思ったことだが、遠い彼の地でこれほどの建造物を見ることになろうとは……正直驚いているよ」
レッドたちの中で誰より歳を重ね、経験豊富なグルガンであっても絵物語や絵画でしか見たことがなかった巨大な城が目と鼻の先にあるのだ。モニターに映る白く美しい城を見れば見るほどに感嘆のため息が漏れる。
「首都は後回しだ。観光している暇はないからな」
しかしそんな感動など無視してローディウスは冷たく言い放つ。踵を返し艦橋を後にするローディウスの後ろ姿を眺めていたルイベリアはグルガンを見る。
「……焦っているように見えたけど大丈夫なのかい?」
「いや、かなり冷静だ。少なくとも教皇を庇っていた時に比べれば雲泥の差と言える。……調子を取り戻してきたのかもしれないな」
グルガンはおどけるように肩を竦めて見せた。ルイベリアはその言動に微笑み返すが、ずっと大人しくしていた魔法使いのシルニカが不満そうな顔で声を上げる。
「あの。私も街に降りたいんだけど……」
「ん?」
シルニカの声に便乗して「私も」「私も」と声が上がる。今し方ローディウスから『観光している暇はない』と言われたばかりなのだが、せっかく人の街に着いたというのに一歩も外に出られないのは辛いものがあるだろう。ガス抜きも必要かとグルガンは考える。
「……良いだろう。但し安全が確保された場所時間厳守でだぞ?」
元よりそういう話で付いてきているのだから至極当然のことだ。かなり制限こそあるが、シルニカたちはグルガンの了承が得られたことで手を叩いて喜ぶ。
その様子を傍から見ていた操舵手のオリーは確認のために質問する。
「それじゃソルブライトとかいう街に先に行くということで間違いないな?」
「あ、うん。頼むよオリー」
「分かった」
レッドに返答をもらったオリーは頷きながら承諾し、船の進路をソルブライトに固定する。
しかしすぐにグルガンが手をかざして制止する。
「待ってくれオリー。このまま街の上空に行けば反感を買う。少し離れて着陸してくれ。デザイア軍と同一視されるのは避けたい」
「?……考えすぎ……ということもないか。分かった。手前で着陸しよう」
グルガンの判断で戦艦ルイベーはゆっくりと街の外に着陸した。
*
聖王国に現れた浮島に関する会合はソルブライトでも開かれた。
「ふざけているのかっ!!」
バンバンと机を叩いて怒りを顕にする年配の男性。
ふさふさの口髭と切り揃えた顎髭が特徴的で、かなり後退した前髪と額に浮き出る青筋が男に掛かるストレスを物語る。
彼の名はハワード=ガストン卿。エデン教『諸教派』の代表の一人である。
「落ち着いてくれハワード。私はふざけてなどいない」
対するはハワードよりも若く、髭を綺麗に剃り、髪を整えた清潔感溢れる男性。
彼の名はエイブラハム=アースノルド卿。彼も諸教派の代表を担っている。
「これが落ち着いていられるかっ! お前たちの言っていることが仮に事実なら、既にエデン正教は魔の手に落ちたことになるではないかっ! こんなことになるならさっさと攻め入るべきだったっ! そうだろうエイブラハムっ!!」
「暴力で解決の道を探すなど魔族と同じだと何度言わせるつもりだ? 我々の歴史を辿れば、苦境に立たされた時こそ皆が力を合わせることが何より大事だと教えてくれる。支配ではなく共存、暴力ではなく友愛。まして人間同士で戦うなど本末転倒だろう?」
「何を今更っ! ではこの現状をどう見る?! お前のような理想主義に乗っかるとこのざまだっ! お前に戦って勝ち取って来た者たちの苦労など分かるまいっ!」
「話をすり替えるなっ。それに私は現実主義だ。同じ人間同士、お互いが譲り合えば拳を使わずとも歩み寄れると説いているだけのな。魔の者に首都を取られたと思われる芳しくない現状に譲歩しようなどとは一言も言っていない。それに……」
エイブラハムは隣に座る女性にチラリと目を移す。
彼女の名はアリーシャ=クラウ=セントルーゼ。エイブラハムを守護する『原初魔導騎士』という珍しい肩書を持ち、エデン教を信奉する聖女でもある。
よく手入れされたホワイトブロンドの長髪を臀部まで伸ばし、白いオーラで身を包んでいるような侵しがたい神聖性を持つ美しい女性だ。美しい顔立ちや完璧な体形。気品と華やかさを感じさせながらも一つだけぬぐえぬ異様さがあった。それは両目を赤い布で隠している点だろう。
一見すれば見えているのかも定かではないが、エイブラハムの視線に気付いたアリーシャは少し顔を向けてコクリと頷いた。
「……ガブリエル教皇に謁見をお願いし、直接状況の確認をするつもりだ」
「ふんっ……殺されに行くも同義ではないか」
「今は見立てであって完璧な情報ではない。魔の者が支配しているとして、どのくらいの浸食率なのかは把握する必要がある」
「そんなの書状で何とでもなる。脅されているならそれなりの書き味になるからな」
「書状では言いたいことがあっても検閲されるだろうし、正確には読み解けない。その場の雰囲気や空気感からしか得られない情報もある。浮島の主に何らかの脅しを受けているなら、問題解決に貢献して協力関係を結ぶことも出来るはずだ」
「元より我々は奴らと対立しているのだぞっ?! 協力関係を結べたとて、それは利用されているだけにすぎんっ! 後々背後から刺されるのがオチだっ!」
「ではどうするというのだハワード。いきなり仕掛けるつもりか? 七元徳はどうする?」
「だから私は書状を送れと言っているのだ! 切羽詰まった状況ならその都度対応を考えるとなっ! 奴らに命を預けるのは何としても避けるべきだっ!」
ハワードはどんな状況でも正教側と馴れ合うつもりはないし、対立の姿勢を貫くつもりだ。普段から怒鳴り散らしているのを知る者たちにとってはそろそろ血管が切れるのではないかと心配になる程。
思想がかなり偏っているためかハワードが率いるガストン派閥は強硬派とされ、平和裏の解決を求めるエイブラハム率いるアースノルド派閥は穏健派として知られている。
話が堂々巡りになり始めたその時、ハワードの側に立つ真っ黒な全身鎧の男が割って入る。
「……もう良いでしょうアースノルド卿。先ほどから聞いていれば、譲歩譲歩と鳴き声のように仰る割にさも自分の方が正しいとハワード様に押し付けているようですが、これはいかがなものかと思いますよ?」
エイブラハムは内心ため息が出る思いで鎧の男に目を向ける。
フルフェイスヘルムで隠された顔から表情を読み取ることは難しい。肩幅が広く、190cm前後の長身。刺さるのではないかと思われるほど鋭利な鎧のおかげで体に厚みがあるように感じられるが、外見から算出出来る鎧の構造を考えれば中身はどちらかというと細見。禍々しい見た目と醸し出す邪悪なオーラから男は闇の眷属だとアリーシャに言われたことがある。
『暗黒騎士』フィアゼス=デュパインオード。それが彼の名前だ。
アリーシャがエイブラハムを守る騎士ならば、彼はハワードを守る騎士である。
「ハワード様が仰るように敵陣のど真ん中にその身を晒し、首を垂れるなど自殺そのもの。書状で出方を伺うのは安全が保障され、且つ現状もある程度把握出来る優れた戦略。考えていただいたら自明の理ではありませんか?」
「それでは遅い。上の連中だけならともかく、首都に住まう民衆のためを思えばすぐにでも行動すべきだ」
「別に良いではありませんか。相手は正教の人間。教皇を神の代弁者と祀り上げる不届き者どもなど、いくら犠牲になろうと痛くも痒くもない。こちらは諸教派などと揶揄されていますが、各個人が神を信奉するのは当たり前の教義。自由意思を否定するような考えなどそろそろ終わりにしてはいかがでしょうか?」
「教義以前に人間性の問題だな。……いや、すまない。他意はないのだがね」
エイブラハムの言葉にフィアゼスはギロリと睨み付ける。先に無礼を働いたのは自分だということを忘れて。
「もう良いっ!」
ハワードはイライラしながら立ち上がる。
「座れハワード。まだ話は終わっていない」
「いいや終わりだっ! とにかく書状で決定としろ! 謁見など許さん! 絶対に勝手なことはするなよエイブラハム!」
「勝手はどっちだっ! いい加減にしろハワードっ!」
ハワードの勝手な言い分にエイブラハムも立ち上がる。そしてタイミングを見計らったかのように両開きの扉が開かれ、苛立ちと疑問が混じった全員の目がそちらに向く。そこには黒い衣装を見に纏う年配の男性が立っていた。見てくれから牧師で間違いない。
「会合中に申し訳ありません。御二方にお会いしたいと訪問された方がおりまして……」
「見て分からんのかっ!! 後にしろっ!!」
「……失礼ながら。今、会われた方がよろしいかと」
牧師は気圧されることなく鋼の意思でハワードを見据える。エイブラハムが牧師から漂う緊張感を見て衣服を正す。
「分かりました。お会いしましょう。それでどなたですか? 名前は伺っていますか?」
「ええ。エデン正教の枢機卿、イアン=ローディウス卿にございます」
レッドは目を輝かせながら呟いた。
その目に映るのは天を衝く白い塔の様な城。聖王国のシンボルである教会兼教皇の居城。
随分前から見えていたが、近くに寄ればその壮大さはよく分かる。
「確かに凄いな。ルオドスタ帝国でも思ったことだが、遠い彼の地でこれほどの建造物を見ることになろうとは……正直驚いているよ」
レッドたちの中で誰より歳を重ね、経験豊富なグルガンであっても絵物語や絵画でしか見たことがなかった巨大な城が目と鼻の先にあるのだ。モニターに映る白く美しい城を見れば見るほどに感嘆のため息が漏れる。
「首都は後回しだ。観光している暇はないからな」
しかしそんな感動など無視してローディウスは冷たく言い放つ。踵を返し艦橋を後にするローディウスの後ろ姿を眺めていたルイベリアはグルガンを見る。
「……焦っているように見えたけど大丈夫なのかい?」
「いや、かなり冷静だ。少なくとも教皇を庇っていた時に比べれば雲泥の差と言える。……調子を取り戻してきたのかもしれないな」
グルガンはおどけるように肩を竦めて見せた。ルイベリアはその言動に微笑み返すが、ずっと大人しくしていた魔法使いのシルニカが不満そうな顔で声を上げる。
「あの。私も街に降りたいんだけど……」
「ん?」
シルニカの声に便乗して「私も」「私も」と声が上がる。今し方ローディウスから『観光している暇はない』と言われたばかりなのだが、せっかく人の街に着いたというのに一歩も外に出られないのは辛いものがあるだろう。ガス抜きも必要かとグルガンは考える。
「……良いだろう。但し安全が確保された場所時間厳守でだぞ?」
元よりそういう話で付いてきているのだから至極当然のことだ。かなり制限こそあるが、シルニカたちはグルガンの了承が得られたことで手を叩いて喜ぶ。
その様子を傍から見ていた操舵手のオリーは確認のために質問する。
「それじゃソルブライトとかいう街に先に行くということで間違いないな?」
「あ、うん。頼むよオリー」
「分かった」
レッドに返答をもらったオリーは頷きながら承諾し、船の進路をソルブライトに固定する。
しかしすぐにグルガンが手をかざして制止する。
「待ってくれオリー。このまま街の上空に行けば反感を買う。少し離れて着陸してくれ。デザイア軍と同一視されるのは避けたい」
「?……考えすぎ……ということもないか。分かった。手前で着陸しよう」
グルガンの判断で戦艦ルイベーはゆっくりと街の外に着陸した。
*
聖王国に現れた浮島に関する会合はソルブライトでも開かれた。
「ふざけているのかっ!!」
バンバンと机を叩いて怒りを顕にする年配の男性。
ふさふさの口髭と切り揃えた顎髭が特徴的で、かなり後退した前髪と額に浮き出る青筋が男に掛かるストレスを物語る。
彼の名はハワード=ガストン卿。エデン教『諸教派』の代表の一人である。
「落ち着いてくれハワード。私はふざけてなどいない」
対するはハワードよりも若く、髭を綺麗に剃り、髪を整えた清潔感溢れる男性。
彼の名はエイブラハム=アースノルド卿。彼も諸教派の代表を担っている。
「これが落ち着いていられるかっ! お前たちの言っていることが仮に事実なら、既にエデン正教は魔の手に落ちたことになるではないかっ! こんなことになるならさっさと攻め入るべきだったっ! そうだろうエイブラハムっ!!」
「暴力で解決の道を探すなど魔族と同じだと何度言わせるつもりだ? 我々の歴史を辿れば、苦境に立たされた時こそ皆が力を合わせることが何より大事だと教えてくれる。支配ではなく共存、暴力ではなく友愛。まして人間同士で戦うなど本末転倒だろう?」
「何を今更っ! ではこの現状をどう見る?! お前のような理想主義に乗っかるとこのざまだっ! お前に戦って勝ち取って来た者たちの苦労など分かるまいっ!」
「話をすり替えるなっ。それに私は現実主義だ。同じ人間同士、お互いが譲り合えば拳を使わずとも歩み寄れると説いているだけのな。魔の者に首都を取られたと思われる芳しくない現状に譲歩しようなどとは一言も言っていない。それに……」
エイブラハムは隣に座る女性にチラリと目を移す。
彼女の名はアリーシャ=クラウ=セントルーゼ。エイブラハムを守護する『原初魔導騎士』という珍しい肩書を持ち、エデン教を信奉する聖女でもある。
よく手入れされたホワイトブロンドの長髪を臀部まで伸ばし、白いオーラで身を包んでいるような侵しがたい神聖性を持つ美しい女性だ。美しい顔立ちや完璧な体形。気品と華やかさを感じさせながらも一つだけぬぐえぬ異様さがあった。それは両目を赤い布で隠している点だろう。
一見すれば見えているのかも定かではないが、エイブラハムの視線に気付いたアリーシャは少し顔を向けてコクリと頷いた。
「……ガブリエル教皇に謁見をお願いし、直接状況の確認をするつもりだ」
「ふんっ……殺されに行くも同義ではないか」
「今は見立てであって完璧な情報ではない。魔の者が支配しているとして、どのくらいの浸食率なのかは把握する必要がある」
「そんなの書状で何とでもなる。脅されているならそれなりの書き味になるからな」
「書状では言いたいことがあっても検閲されるだろうし、正確には読み解けない。その場の雰囲気や空気感からしか得られない情報もある。浮島の主に何らかの脅しを受けているなら、問題解決に貢献して協力関係を結ぶことも出来るはずだ」
「元より我々は奴らと対立しているのだぞっ?! 協力関係を結べたとて、それは利用されているだけにすぎんっ! 後々背後から刺されるのがオチだっ!」
「ではどうするというのだハワード。いきなり仕掛けるつもりか? 七元徳はどうする?」
「だから私は書状を送れと言っているのだ! 切羽詰まった状況ならその都度対応を考えるとなっ! 奴らに命を預けるのは何としても避けるべきだっ!」
ハワードはどんな状況でも正教側と馴れ合うつもりはないし、対立の姿勢を貫くつもりだ。普段から怒鳴り散らしているのを知る者たちにとってはそろそろ血管が切れるのではないかと心配になる程。
思想がかなり偏っているためかハワードが率いるガストン派閥は強硬派とされ、平和裏の解決を求めるエイブラハム率いるアースノルド派閥は穏健派として知られている。
話が堂々巡りになり始めたその時、ハワードの側に立つ真っ黒な全身鎧の男が割って入る。
「……もう良いでしょうアースノルド卿。先ほどから聞いていれば、譲歩譲歩と鳴き声のように仰る割にさも自分の方が正しいとハワード様に押し付けているようですが、これはいかがなものかと思いますよ?」
エイブラハムは内心ため息が出る思いで鎧の男に目を向ける。
フルフェイスヘルムで隠された顔から表情を読み取ることは難しい。肩幅が広く、190cm前後の長身。刺さるのではないかと思われるほど鋭利な鎧のおかげで体に厚みがあるように感じられるが、外見から算出出来る鎧の構造を考えれば中身はどちらかというと細見。禍々しい見た目と醸し出す邪悪なオーラから男は闇の眷属だとアリーシャに言われたことがある。
『暗黒騎士』フィアゼス=デュパインオード。それが彼の名前だ。
アリーシャがエイブラハムを守る騎士ならば、彼はハワードを守る騎士である。
「ハワード様が仰るように敵陣のど真ん中にその身を晒し、首を垂れるなど自殺そのもの。書状で出方を伺うのは安全が保障され、且つ現状もある程度把握出来る優れた戦略。考えていただいたら自明の理ではありませんか?」
「それでは遅い。上の連中だけならともかく、首都に住まう民衆のためを思えばすぐにでも行動すべきだ」
「別に良いではありませんか。相手は正教の人間。教皇を神の代弁者と祀り上げる不届き者どもなど、いくら犠牲になろうと痛くも痒くもない。こちらは諸教派などと揶揄されていますが、各個人が神を信奉するのは当たり前の教義。自由意思を否定するような考えなどそろそろ終わりにしてはいかがでしょうか?」
「教義以前に人間性の問題だな。……いや、すまない。他意はないのだがね」
エイブラハムの言葉にフィアゼスはギロリと睨み付ける。先に無礼を働いたのは自分だということを忘れて。
「もう良いっ!」
ハワードはイライラしながら立ち上がる。
「座れハワード。まだ話は終わっていない」
「いいや終わりだっ! とにかく書状で決定としろ! 謁見など許さん! 絶対に勝手なことはするなよエイブラハム!」
「勝手はどっちだっ! いい加減にしろハワードっ!」
ハワードの勝手な言い分にエイブラハムも立ち上がる。そしてタイミングを見計らったかのように両開きの扉が開かれ、苛立ちと疑問が混じった全員の目がそちらに向く。そこには黒い衣装を見に纏う年配の男性が立っていた。見てくれから牧師で間違いない。
「会合中に申し訳ありません。御二方にお会いしたいと訪問された方がおりまして……」
「見て分からんのかっ!! 後にしろっ!!」
「……失礼ながら。今、会われた方がよろしいかと」
牧師は気圧されることなく鋼の意思でハワードを見据える。エイブラハムが牧師から漂う緊張感を見て衣服を正す。
「分かりました。お会いしましょう。それでどなたですか? 名前は伺っていますか?」
「ええ。エデン正教の枢機卿、イアン=ローディウス卿にございます」
10
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
お帰り転生―素質だけは世界最高の素人魔術師、前々世の復讐をする。
永礼 経
ファンタジー
特性「本の虫」を選んで転生し、3度目の人生を歩むことになったキール・ヴァイス。
17歳を迎えた彼は王立大学へ進学。
その書庫「王立大学書庫」で、一冊の不思議な本と出会う。
その本こそ、『真魔術式総覧』。
かつて、大魔導士ロバート・エルダー・ボウンが記した書であった。
伝説の大魔導士の手による書物を手にしたキールは、現在では失われたボウン独自の魔術式を身に付けていくとともに、
自身の生前の記憶や前々世の自分との邂逅を果たしながら、仲間たちと共に、様々な試練を乗り越えてゆく。
彼の周囲に続々と集まってくる様々な人々との関わり合いを経て、ただの素人魔術師は伝説の大魔導士への道を歩む。
魔法戦あり、恋愛要素?ありの冒険譚です。
【本作品はカクヨムさまで掲載しているものの転載です】
リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~
灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」
魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。
彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。
遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。
歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか?
己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。
そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。
そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。
例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。
過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る!
異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕!
――なろう・カクヨムでも連載中――
風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜
大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!?
どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる