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第十一章 復讐
第二十八話 逃避
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ベルフィアとエレノアが遊んでいた屠殺場に最悪最強の存在が投入される。
最後まで抵抗していた兵士たちは一瞬で消滅させられてしまい、城に残された僅かばかりの兵と魔王が二柱残るだけとなった。
簡単すぎる。二人が遊んでいただけとはいえ、ミーシャがちょいと魔力砲を放てば掻き消える命の火。自分がどんな敵を相手に戦っていたのかをまざまざと見せつけられた。
「……鉄」
ティアマトはポツリと呟くように鉄を呼ぶ。目だけで彼女を見た後、ホログラムに視線を移す。
「万に一つも勝ち目はない……命が惜しくば全力で逃げるべし。だが、戦うというなら全力で加勢しよう」
ようやく麻痺が解けた体をグッと起こし、いつでも戦えると小さく肩を回した。
「武に生き、義に滅ぶ……か。流石は鉄、ドレイク様がお認めになっただけはあるわね。ではこの城を最期の戦場とし、私と共に一矢報いましょう」
「良いだろう。全身全霊にて迎え討つ」
鉄はドロリと液状の金属を両手から垂れ流し、双剣に形成し凝固させる。戦闘態勢を整えると「いつでも来い」という気概を持ってホログラムを睨みつけた。その時、ふと違和感を感じる。
「……奴は何をしている?」
魔力を手に溜めて、今にも放とうとしているようだ。
「え?まさかこの城を……?」
「いや馬鹿な。元はと言えば奴の城だろう?奴はイミーナへの復讐はもちろん、自分の城を取り返そうとしていたのではないのか?」
困惑の中、ホログラムの画面が切り替わる。玉座の間の魔族達の耳目が集まる。
「朱槍っ!!」
そこに映ったのはイミーナ。自慢の巨大槍が返された時の絶望に落ち窪んだ顔は鳴りを潜め、何事も無かったかのような余裕面でそこに居た。
『どうも皆様。まだ生きておられたのですねぇ』
「貴様よくも抜け抜けと……っ!何処にいる!貴様も出てきて戦え!!」
鉄の怒号が響き渡る。しかしそんな怒りなど意に介さず、キョロキョロと玉座の間を見渡している。
『おや?ミーシャの姿が見えませんね。この戦争は全く……思った通りに運ばないものですね』
「無視?朱槍、あなたの国のために立ち上がった戦士に報いろうとは思わないの?」
『何を仰います、報いますとも。私の策の餌として使用させていただきます』
「何を……頭がおかしくなったのか?」
『そうではありません。彼女には意識外からの攻撃が一番効果的なのです。とあらばあなた方という高級な餌をぶら下げていれば、必ずこの城にノコノコ入ってくると踏んでおりました。……結局釣られなかったようですが』
イミーナのこの言い様に腹わたが煮えたぎる感覚を覚えるが、客観的に見てみれば魔王クラスの強者を使い捨てようなどと予想もしない。
命の危機を感じたティアマトと鉄は必ず城に避難すると踏んでいた。それを追ってきたミーシャ達を狙って罠を仕掛けたなら理に適っていると言えるかもしれない。彼女の中では。
実際は魔王の方が損失は計り知れない。
「正気とは思えん。いや、それよりどんな罠を……」
『見たでしょう?私の槍を』
「……魔障壁を貫通する……」
となれば防御不可の魔法。
『……既に罠は作動しています。生きて逃げれたならばまた会う機会もあるでしょう。その時まで御機嫌よう』
そういって画面がミーシャたちを映した。魔力を溜め終わっただろうミーシャは余裕が出来たのか、三人で会話を楽しんでいる。
「……魔障壁を張れ」
「鉄?魔障壁を壊されたらお終いよ?」
「一か八か。鏖に賭けるとしよう」
*
「それ」
ゴッ
城に放った一撃は天高く舞い上がる。ミーシャは両手を広げて魔力砲を操る。通常、真っ直ぐしか進まない魔力砲は、とぐろを巻くように丸まり、カサブリアの戦闘で見せた光の柱が聳え立つ。土台から何から消し炭に変え、百年以上の長い歴史を持つ建造物は跡形もなくこの世を去った。
残党狩りに勤しんでいたブレイドたちはその光を見て唖然とする。ブレイドの考えも他のものと変わらない。裏切り者への復讐と城の奪還。特に城の奪還は拠点を増やすことにも繋がるので、イミーナへの復讐が第一目標だとしても、城はほぼ無傷で回収するのだろうと推測していた。
が、予想を大きく外した。
ラルフは要塞の上で腕組をしつつ口を開いた。
「……やりすぎじゃね?」
確かに思いっ切りと言ったが、思い切りが良すぎて思い出を消し去るという極端に走る。強さとは何をしても良いのだを地で行くミーシャに「思いっ切りやれ」は禁句かもしれない。
皆が皆、驚愕の眼差しをミーシャに向ける。しかし、これが最も早い終結方法であることは誰の目にも明らか。
全てが決したかに思えたその時、光の中から魔障壁を纏ったティアマトと鉄の無事な姿が見えた。
「ほぅ、良く攻撃に気付いた。一応奇襲のつもりだったんだけどなぁ」
ミーシャは戦いに備えて両手を構えて浮き始める。ティアマトと鉄が空中で静止しているので合わせた形だ。
「ベルフィアさーん」
ブレイドたちがようやくこちらに来た。竜魔人は片付いたようだ。魔王以外でこのレベル。もはや敵なしである。
ティアマトたちにとっては雑兵が増えた形だ。魔王を相手に兵士の加勢も加味するなど、冗談ではない。
「もう良い」
鉄はとうとう観念したように双剣を真下に落とした。
「……武装解除?」
「ああ、そうだ。このまま戦うのはやはり間違っている。俺たちは降伏する」
「たちっ?!たちですって!!許さないわよそんなのっ!!」
鉄の突然の降伏宣言に驚いているのは何もティアマトだけではない。
「わけがあると言うことか」
「そうだ。それも踏まえて話し合いの場を設けてほしい」
「ティアマトは?」
一体多数。多勢に無勢。それでもせめて鉄がいるなら戦おうと気合も入った。しかし、それも裏切られた。
「……もう良い。私も降伏する」
ティアマトも折れた。完璧なものではなかったが、決着は決着。つまらぬ勝利だ。
「ところでイミーナは?」
「逃げた」
「……うん。まぁ、あの子らしいよ」
最後まで抵抗していた兵士たちは一瞬で消滅させられてしまい、城に残された僅かばかりの兵と魔王が二柱残るだけとなった。
簡単すぎる。二人が遊んでいただけとはいえ、ミーシャがちょいと魔力砲を放てば掻き消える命の火。自分がどんな敵を相手に戦っていたのかをまざまざと見せつけられた。
「……鉄」
ティアマトはポツリと呟くように鉄を呼ぶ。目だけで彼女を見た後、ホログラムに視線を移す。
「万に一つも勝ち目はない……命が惜しくば全力で逃げるべし。だが、戦うというなら全力で加勢しよう」
ようやく麻痺が解けた体をグッと起こし、いつでも戦えると小さく肩を回した。
「武に生き、義に滅ぶ……か。流石は鉄、ドレイク様がお認めになっただけはあるわね。ではこの城を最期の戦場とし、私と共に一矢報いましょう」
「良いだろう。全身全霊にて迎え討つ」
鉄はドロリと液状の金属を両手から垂れ流し、双剣に形成し凝固させる。戦闘態勢を整えると「いつでも来い」という気概を持ってホログラムを睨みつけた。その時、ふと違和感を感じる。
「……奴は何をしている?」
魔力を手に溜めて、今にも放とうとしているようだ。
「え?まさかこの城を……?」
「いや馬鹿な。元はと言えば奴の城だろう?奴はイミーナへの復讐はもちろん、自分の城を取り返そうとしていたのではないのか?」
困惑の中、ホログラムの画面が切り替わる。玉座の間の魔族達の耳目が集まる。
「朱槍っ!!」
そこに映ったのはイミーナ。自慢の巨大槍が返された時の絶望に落ち窪んだ顔は鳴りを潜め、何事も無かったかのような余裕面でそこに居た。
『どうも皆様。まだ生きておられたのですねぇ』
「貴様よくも抜け抜けと……っ!何処にいる!貴様も出てきて戦え!!」
鉄の怒号が響き渡る。しかしそんな怒りなど意に介さず、キョロキョロと玉座の間を見渡している。
『おや?ミーシャの姿が見えませんね。この戦争は全く……思った通りに運ばないものですね』
「無視?朱槍、あなたの国のために立ち上がった戦士に報いろうとは思わないの?」
『何を仰います、報いますとも。私の策の餌として使用させていただきます』
「何を……頭がおかしくなったのか?」
『そうではありません。彼女には意識外からの攻撃が一番効果的なのです。とあらばあなた方という高級な餌をぶら下げていれば、必ずこの城にノコノコ入ってくると踏んでおりました。……結局釣られなかったようですが』
イミーナのこの言い様に腹わたが煮えたぎる感覚を覚えるが、客観的に見てみれば魔王クラスの強者を使い捨てようなどと予想もしない。
命の危機を感じたティアマトと鉄は必ず城に避難すると踏んでいた。それを追ってきたミーシャ達を狙って罠を仕掛けたなら理に適っていると言えるかもしれない。彼女の中では。
実際は魔王の方が損失は計り知れない。
「正気とは思えん。いや、それよりどんな罠を……」
『見たでしょう?私の槍を』
「……魔障壁を貫通する……」
となれば防御不可の魔法。
『……既に罠は作動しています。生きて逃げれたならばまた会う機会もあるでしょう。その時まで御機嫌よう』
そういって画面がミーシャたちを映した。魔力を溜め終わっただろうミーシャは余裕が出来たのか、三人で会話を楽しんでいる。
「……魔障壁を張れ」
「鉄?魔障壁を壊されたらお終いよ?」
「一か八か。鏖に賭けるとしよう」
*
「それ」
ゴッ
城に放った一撃は天高く舞い上がる。ミーシャは両手を広げて魔力砲を操る。通常、真っ直ぐしか進まない魔力砲は、とぐろを巻くように丸まり、カサブリアの戦闘で見せた光の柱が聳え立つ。土台から何から消し炭に変え、百年以上の長い歴史を持つ建造物は跡形もなくこの世を去った。
残党狩りに勤しんでいたブレイドたちはその光を見て唖然とする。ブレイドの考えも他のものと変わらない。裏切り者への復讐と城の奪還。特に城の奪還は拠点を増やすことにも繋がるので、イミーナへの復讐が第一目標だとしても、城はほぼ無傷で回収するのだろうと推測していた。
が、予想を大きく外した。
ラルフは要塞の上で腕組をしつつ口を開いた。
「……やりすぎじゃね?」
確かに思いっ切りと言ったが、思い切りが良すぎて思い出を消し去るという極端に走る。強さとは何をしても良いのだを地で行くミーシャに「思いっ切りやれ」は禁句かもしれない。
皆が皆、驚愕の眼差しをミーシャに向ける。しかし、これが最も早い終結方法であることは誰の目にも明らか。
全てが決したかに思えたその時、光の中から魔障壁を纏ったティアマトと鉄の無事な姿が見えた。
「ほぅ、良く攻撃に気付いた。一応奇襲のつもりだったんだけどなぁ」
ミーシャは戦いに備えて両手を構えて浮き始める。ティアマトと鉄が空中で静止しているので合わせた形だ。
「ベルフィアさーん」
ブレイドたちがようやくこちらに来た。竜魔人は片付いたようだ。魔王以外でこのレベル。もはや敵なしである。
ティアマトたちにとっては雑兵が増えた形だ。魔王を相手に兵士の加勢も加味するなど、冗談ではない。
「もう良い」
鉄はとうとう観念したように双剣を真下に落とした。
「……武装解除?」
「ああ、そうだ。このまま戦うのはやはり間違っている。俺たちは降伏する」
「たちっ?!たちですって!!許さないわよそんなのっ!!」
鉄の突然の降伏宣言に驚いているのは何もティアマトだけではない。
「わけがあると言うことか」
「そうだ。それも踏まえて話し合いの場を設けてほしい」
「ティアマトは?」
一体多数。多勢に無勢。それでもせめて鉄がいるなら戦おうと気合も入った。しかし、それも裏切られた。
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