召喚した勇者がクズでした。魔王を討伐して欲しいのに、勇者が魔王に見えてきた。助けて

自ら

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第2部:信仰の崩壊期

第6話「勇者信仰の拡大」

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フェルナンド街の惨劇から三日が経った朝、宰相ヴァルクは王城の謁見の間でレオニス王に報告書を提出していた。部屋には二人きりだ。

「これが、公式発表の草案でございます」

ヴァルクは羊皮紙を王の前に置いた。レオニスはそれを手に取り、読み始める。その目が、徐々に険しくなっていく。

「ワイバーン討伐成功。被害は軽微...?」

レオニスは羊皮紙を見つめたまま言った。

「...嘘を、つくのか」

ヴァルクは深く息を吸った。

「陛下」

彼の声は静かだが、強い意志が込められている。

「真実を公表すれば、民は混乱します。いや、混乱では済みません」

レオニスは目を閉じた。真実――死者三百十七名、負傷者千名以上、王国軍騎士十三名戦死。それを、軽微と言い換える。

「分かっている」

レオニスは羊皮紙を机に置いた。

「分かっているのだ、ヴァルク。だが――」

彼は言葉を切った。だが、これでいいのか。そう言いかけて、飲み込む。なぜなら、答えは分かっているからだ。これしか、道はない。

ヴァルクは王の苦悩を理解していた。彼もまた、同じ苦しみを抱えている。

「民は、真実を知りません。知ろうともしません」

ヴァルクは続けた。

「彼らは、勇者を信じたいのです。たとえそれが虚構であっても」

レオニスは窓の外を見た。城下町では、人々が平穏に暮らしている。彼らは何も知らない。フェルナンドで何が起きたのか、誰が死んだのか――何も。

「...発表しろ」

レオニスは重い声で言った。

「この、嘘を」

ヴァルクは深く頭を下げた。

「御意」

二人の間に、重い沈黙が落ちた。王としての責任と、人としての良心の間で、レオニスは引き裂かれていた。



同日の午後、城下町の広場は祝祭の雰囲気に包まれていた。パン屋を営むトーマス・ブラウンは、店の前に立ってその光景を見ていた。

広場には特設の舞台が組まれており、人々が集まっている。旗が掲げられ、音楽が奏でられ、歓声が響いていた。

「勇者様の勝利だ!」
「ワイバーンを倒してくださった!」
「神の御業だ!」

トーマスは、その声を聞きながら胸の奥に重いものを感じていた。彼の息子――王城で給仕として働く若いトマスから、昨夜話を聞いたばかりだった。

騎士が死んだ。街が壊滅した。勇者の魔法で、全てが吹き飛んだ――。

しかし、今ここで人々が祝っているのは、そんな惨劇ではない。彼らが語るのは、輝かしい勝利の物語だ。

「トーマスさん、聞きましたか?」

隣の店の主人が声をかけてきた。

「勇者様が、たった一撃でワイバーンを倒したそうですよ!」

トーマスは曖昧に頷いた。

「...そうですか」
「素晴らしいことです!我が国に、神の使いがいてくださる!」

主人は興奮した様子で続けた。トーマスは、何か言おうとして――やめた。

しかし、被害が――。

その言葉が、喉まで出かかった。しかし、広場の熱狂を見て、彼は黙り込んだ。

その時、一人の男が広場の中央に立ち、声を上げた。

「しかし!フェルナンドでは多くの犠牲が――」

男の声は、すぐに周囲の怒号に遮られた。

「デマを流すな!」
「勇者様を侮辱するつもりか!」
「非国民め!」

男は人々に囲まれ、糾弾される。やがて、彼は頭を下げて謝罪し、人混みの中に消えていった。

トーマスは、その光景を見て――背筋が凍るのを感じた。真実を語ることが、罪になる。この国は、いつからこうなったのか。

「トーマスさん?」

隣の主人が不思議そうに見ている。トーマスは慌てて笑顔を作った。

「いえ、何でもありません」

彼は店の中に戻った。しかし、胸の奥の重さは消えなかった。



夕刻、王城の謁見の間では王女フィリアがレオニス王に謁見を求めていた。彼女は純白のドレスに身を包み、その表情は明るく輝いている。

「父上、提案がございます」

フィリアは優雅に一礼した。レオニスは娘を見つめる。かつて愛らしかった娘は、今や――何か別のものになっていた。

「何だ、フィリア」

レオニスは努めて穏やかに尋ねた。

「勇者教会の設立を、お認めいただきたいのです」

その言葉に、謁見の間がざわめいた。居並ぶ貴族たちが、顔を見合わせる。

レオニスは目を見開いた。

「勇者、教会...?」
「はい」

フィリアは明確に答えた。

「勇者様の教えを、正式な宗教として認めるべきです」
「フィリア、しかし既存の教会が――」
「古い宗教は、もはや民の心を掴んでおりません」

フィリアはきっぱりと言い切った。

「勇者様こそが、真の神なのです」

レオニスは言葉を失った。娘は、本気でそう信じている。

ヴァルクが一歩前に出た。

「王女殿下、しかし宗教の変更は国の根幹に関わります。慎重に――」
「宰相」

フィリアはヴァルクを見た。その目には、冷たい光が宿っている。

「貴方は、勇者様を信じていないのですか?」

ヴァルクは沈黙した。この問いに、彼は答えられない。

貴族の一人が声を上げた。

「私は、王女殿下の提案に賛同いたします」

別の貴族も続いた。

「民は、勇者様を求めております」
「これは、時代の流れです」

次々と賛同の声が上がる。レオニスは、それを聞きながら絶望していた。もはや、彼には止める力がない。

「...分かった」

レオニスは重い声で言った。

「勇者教会の設立を、認める」

フィリアの顔が、喜びに輝いた。

「ありがとうございます、父上!」

彼女は深々と礼をし、謁見の間を出て行った。貴族たちも、満足そうに去っていく。

部屋に残されたレオニスとヴァルクは、長い沈黙に包まれた。

「陛下...」

ヴァルクが口を開きかけたが、レオニスは手を上げて制した。

「言うな。分かっている」

レオニスは玉座に深く座った。

「私の国は、もはや私のものではない」



数日後、城下町の中心部では大規模な建設が始まっていた。石工の親方グレゴール・シュタインは、建設現場を指揮しながら溜息をついていた。

勇者神殿――それが、この建造物の名だ。

設計図を見る限り、これは王城にも匹敵する規模の建物になる。三階建て、中央には高い塔、正面には巨大な扉。そして、内部には勇者たちの像が安置される予定だった。

「親方、石材が足りません」

若い職人が報告に来た。グレゴールは眉をひそめる。

「足りない?あれだけ発注したのに?」
「はい、王女様が設計を変更されまして...」

グレゴールは設計図を見直した。確かに、当初の計画より大きくなっている。これでは、予定の倍の石材が必要だ。

「城壁の修復用の石材を回しましょうか?」

職人が提案した。グレゴールは顔をしかめた。

「城壁は、フェルナンドの戦いで損傷した部分があるはずだ」
「はい、しかし王女様の命令で、神殿建設が最優先とのことです」

グレゴールは深く息を吐いた。城壁よりも、神殿が優先される。国防よりも、信仰が優先される。

「...分かった。城壁の分を回せ」

職人が去った後、グレゴールは建設中の神殿を見上げた。既に基礎部分が完成しており、その規模の大きさが見て取れる。

本当に、これでいいのか?

彼は心の中で問いかけた。しかし、答えは返ってこない。

周囲では、民衆が自発的に労働力を提供している。彼らは給料も求めず、ただ「勇者様のため」と働いていた。

グレゴールは、その光景を見て――何か、大きな間違いが起きているような気がしてならなかった。



同じ頃、城下町の酒場「金色の麦」では、吟遊詩人のアラン・デュモンが新しい歌を披露していた。彼は三十代半ばの男で、各地を旅しながら歌を歌って生計を立てている。

「聞け、勇者の物語を!」

アランの声が、酒場に響いた。客たちが耳を傾ける。

「勇者ハル様は、死者を蘇らせたり!」

客たちが歓声を上げた。

「勇者レン様は、一人で千の軍を倒したり!」

さらに大きな歓声。

「勇者ミカ様は、天候を操り、干ばつを終わらせたり!」

拍手と喝采が響く。アランは歌い続けた。しかし、彼の心の中には――疑問があった。

これらの物語は、全て民衆から聞いたものだ。アラン自身は、勇者たちを直接見たことがない。そして、物語はあまりにも誇張されている。

死者を蘇らせる?本当に?

天候を操る?そんなことが可能なのか?

しかし、民衆はこれを信じている。いや、信じたがっている。そして、アランが歌えば歌うほど、物語はさらに大きくなっていく。

歌が終わり、客たちが拍手する。一人の男がアランに酒を奢ってくれた。

「素晴らしい歌だ!勇者様の偉大さが伝わってくる!」

アランは笑顔で感謝した。

「ありがとうございます」

しかし、心の中では――。

これは、本当なのか?

その疑問を、彼は口にすることができなかった。なぜなら、疑問を持つことは――罪だからだ。



夜、旧宗教の教会では神官エドムント・フォン・ヴェルナーが祭壇の前に跪いていた。六十歳を過ぎた老神官は、三十年以上この教会で神に仕えてきた。

しかし今、教会には誰もいない。

かつては毎日のように信者が訪れた。朝の祈り、夕べの祈り、結婚式、葬儀――人生の節目に、人々は必ず教会に来た。

しかし今――。

エドムントは空っぽの教会を見回した。長椅子には誰も座っておらず、蝋燭の灯りだけが静かに揺れている。

人々は、勇者神殿に行った。

エドムントは、それを知っている。城下では連日、神殿建設の音が響いている。そして、完成すれば――もう誰も、この教会には来ないだろう。

「神よ」

エドムントは祈った。

「これは、正しいことなのですか」

彼は勇者たちの行動を疑っている。村の破壊、市民への暴行、街の壊滅――噂は、彼の耳にも届いていた。

しかし、民衆はそれを信じない。いや、信じようとしない。

「神よ、どうか教えてください」

エドムントの声は、静かな教会に響いた。

「私は、何をすればいいのですか」

しかし、答えは返ってこない。神は沈黙している。あるいは――もう、聞いていないのかもしれない。

エドムントは涙を流した。三十年間信じてきた全てが、崩れていくのを感じていた。



同じ夜、王城の勇者たちの部屋では、ハル、レン、ミカ、クロウの四人が集まっていた。侍女リーゼは廊下の遠くから、彼らの会話を聞いていた。

「なあ、聞いたか?」

レンが興奮した様子で言った。

「俺たちの神殿ができるんだってよ!」
「え、マジで?」

ハルが目を丸くした。

「俺たちの、神殿?」
「そうだよ。城下に、めっちゃデカいやつ作ってるらしい」

ミカはベッドに寝転がりながら、興味なさげに言った。

「別にどうでもいいけど。てか、神殿に専用の部屋作ってよ。エアコン付きの」
「エアコンはないと思うぞ」

ハルが苦笑する。

「すげー!俺、神様になるの?」

レンが拳を握りしめた。

「神様かー。なんか、すごくね?」

ハルは天井を見上げた。

「まあ、みんな喜んでるならいいんじゃね?」

その言葉に、クロウが顔を上げた。彼は部屋の隅に座り、ずっと黙っていた。

「...これは、運命なのか?」

クロウが呟いた。他の三人が振り向く。

「お前、また詩モード?」

レンが笑った。クロウは首を振る。

「いや...ただ」

彼は言葉を探していた。

「俺たち、本当に神なのか?」

その問いに、一瞬の沈黙が落ちた。

ハルが答える。

「まあ、そう思ってくれてるなら、それでいいんじゃね?」
「そういうもんかな」

クロウは再び黙り込んだ。彼の心の中には、言葉にならない疑問があった。しかし、それを表現する術を持たない。

廊下で聞いていたリーゼは、静かにその場を離れた。彼女の心には、深い恐怖があった。

勇者たちは――「神」として扱われることに、抵抗がない。むしろ、受け入れている。

これは――どこに向かっているのか。



深夜、王城の地下室にヴァルクの姿があった。この部屋は普段使われておらず、埃が積もっている。しかし今夜、ここには数名の人影があった。

ベルナール、そして信頼できる貴族と騎士が数名。彼らは皆、ヴァルクの呼びかけに応じて集まった者たちだ。

「皆、よく来てくれた」

ヴァルクが静かに言った。蝋燭の灯りが、彼らの顔を照らしている。

「宰相閣下、これは一体...」

貴族の一人が尋ねた。ヴァルクは周囲を見回し、そして口を開いた。

「我々は、真実を知っている」

その言葉に、全員が緊張した。

「ルーンベル村の破壊。市民への暴行。フェルナンド街の壊滅」

ヴァルクは一つ一つ挙げていく。

「勇者たちは、災厄だ」

誰も、否定しなかった。彼らは皆、それを知っている。

ベルナールが前に出た。

「しかし、どうやって止めるのです?」
「今はまだ、時ではない」

ヴァルクは答えた。

「民衆は勇者を崇拝している。王女も、貴族の多くも、彼らの側だ」
「では、我々は何を?」
「情報を集める。仲間を増やす」

ヴァルクの目には、強い意志が宿っている。

「そして――機会を待つ」

騎士の一人が尋ねた。

「機会とは?」
「分からない。しかし、必ず来る」

ヴァルクは全員を見回した。

「我々の目的は一つ。この国を守ること。たとえ、それが神への反逆と呼ばれようとも」

全員が頷いた。

「誓おう」

ヴァルクが手を差し出した。他の者たちも、手を重ねる。

「この国を、守るために」

地下室に、静かな決意が満ちていた。



翌朝、城下のパン屋ではトーマスが店を開けていた。店先にパンを並べていると、息子の若いトマスが訪ねてきた。

「父さん」

息子の顔は、疲れていた。

「どうした?」
「俺...城を辞めようと思う」

トーマスは手を止めた。

「何故だ?」

息子は俯いた。

「勇者様に...仕えるのが、辛いんだ」

その声は震えている。トーマスは息子の肩に手を置いた。

「話してくれるか?」

息子は涙を流しながら語り始めた。勇者たちの傲慢さ、無自覚な残虐さ、そして――誰も止められない現実。

トーマスは黙って聞いていた。そして、息子を抱きしめた。

「分かった。辞めていい」
「でも、父さん...」
「お前は、正しいことをしようとしている」

トーマスは息子の頭を撫でた。

「それだけで、十分だ」

父子は抱き合ったまま、しばらく黙っていた。

外では、神殿建設の音が響いている。しかし、この小さなパン屋の中には――静かな抵抗の意志があった。



数週間後、城下町の広場は人で埋め尽くされていた。勇者神殿が、ついに完成したのだ。

ヴァルクは王城の塔から、その光景を見下ろしていた。

神殿は巨大だった。三階建ての建物は、王城にも匹敵する高さがある。白い石材で作られた壁は陽光を反射し、まばゆく輝いていた。正面には巨大な扉があり、その上には勇者たちの像が彫られている。

広場には、数千人の民衆が集まっていた。彼らは皆、神殿を見上げ、歓声を上げている。

舞台の上に、王女フィリアが現れた。彼女は純白のドレスに身を包み、まるで聖女のように見えた。

「皆様!」

フィリアの声が、広場に響いた。

「本日、勇者様の神殿が完成いたしました!」

歓声が爆発する。ヴァルクは、その光景を見ながら拳を握りしめた。

「これより、この神殿は聖地となります!」

フィリアは高らかに宣言した。

「ここで、我々は勇者様に祈りを捧げます!勇者様の教えを学びます!そして――勇者様の御心に従います!」

民衆が跪き始めた。何千という人々が、一斉に跪く。その光景は、圧倒的だった。

ヴァルクは、その様子を見て――確信した。

これが、我々の戦う相手だ。

個人ではない。勇者四人ではない。この――集団の狂気そのものが、敵なのだ。



やがて、勇者たちが舞台に登場した。民衆の歓声が、さらに大きくなる。

ハルは舞台に立ち、民衆を見下ろした。

「えーと、ありがとうございます」

その軽い調子の挨拶に、民衆は感涙した。

「神の御言葉だ!」
「勇者様が我らに語りかけてくださる!」

レンは周囲を見回して、驚いた様子で言った。

「すげー人だな」

民衆は、その言葉すら神の御声として受け取った。

「神様が、我らの数に驚いておられる!」
「我らの信仰を、お認めくださった!」

ミカは舞台の端で、あくびをしながら呟いた。

「だるい。早く終わんないかな」

しかし、彼女の声は小さく、民衆には聞こえなかった。彼らはただ、勇者たちの姿を見て――崇拝していた。

クロウだけが、複雑な表情で民衆を見ていた。

これは――何なのだ。

彼は心の中で問いかけた。しかし、答えは見つからない。

ヴァルクは塔から、その光景を見続けていた。勇者たちの軽薄さと、民衆の熱狂のギャップ。それが、あまりにも鮮明だった。

「もはや、話し合いでは解決できない」

ヴァルクは呟いた。

「力で――止めるしかない」



夜、レオニス王は執務室で窓の外を見ていた。神殿には松明が灯され、光り輝いている。民衆が夜通し祈りを捧げているのだ。

扉がノックされ、ヴァルクが入ってきた。

「陛下」
「ああ、ヴァルク」

レオニスは振り向かずに言った。

「私の国は...もう、私のものではない」

ヴァルクは王の隣に立った。

「陛下、組織を作りました」

レオニスは初めて、ヴァルクを見た。

「...そうか」
「地下に、信頼できる者たちを集めました。ベルナール、数名の貴族、騎士たち」

ヴァルクは続けた。

「我々は、必ず勇者を止めます」

レオニスは深く息を吐いた。

「頼む」

二人は再び、窓の外の神殿を見つめた。その光景は、美しくも――恐ろしかった。

「しかし――どうやって?」

レオニスが尋ねた。ヴァルクは沈黙した。

「...まだ、分かりません」

正直な答えだった。

「しかし、必ず道はあります」

レオニスは長い沈黙の後、口を開いた。

「ヴァルク」
「はい」
「私は――もう後戻りできない道を選んだ」

レオニスの声には、強い決意が込められていた。

「勇者を止める。たとえ、それが神への反逆と呼ばれようとも」

ヴァルクは深く頭を下げた。

「御意」

窓の外では、神殿の光が闇を照らしている。

民衆の祈りの声が、風に乗って聞こえてくる。

しかし、この執務室には――静かな決意だけがあった。

王国は、分断された。

勇者を崇拝する者たち。

そして、勇者を止めようとする者たち。

戦いは――もう、始まっていた。
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