31 / 40
31話 北の古城へ
しおりを挟む
フレイさん率いるパーシヴァル伯爵軍は、元魔王四天王の1人、紅蓮のアモンと同盟関係を結んだ。
同盟締結後の最初の行動は、アモンたちが要請するバフォメット城奪還作戦だった。
領土という意味では、パーシヴァル領ではない上に、そもそもルイン王国領ですらない。隣国であるロウエン都市同盟の領地ということになっている。
でもこの辺りの事情は複雑で、辺境の僻地であるバフォメット城付近は、ロウエン都市同盟でも手付かずの荒野になっている。
そもそも都市同盟自体がこの十数年で力を失いつつあるようで、辺境の僻地、それも魔王四天王に支配された地域なんて、手を出したくもないらしい。
都市同盟側はバフォメット城に面する付近一帯に結界を張り、魔族を遠ざけるだけで精一杯だという。
それはルイン王国側も同様みたいだ。でも結界は放っておくと弱まる上に、たまに結界を通り抜けてしまう魔物もいるらしい。
人間の中にも魔王を信奉する人がいるらしく、そういう人が内側から結界の力を弱めることもあるんだとか。
そもそもルイン王国のザカリアス王子だって、私を生贄に捧げる為に、意図的に王都の結界を緩めていた。
魔族にもいろいろあるように、人間側にもさまざまな事情や思惑がある。
放置されているとはいえ他国の領土に侵攻をかける以上、相手側の許可を取らなければ後々面倒な事態になりかねない。
というわけでフレイさんは、都市同盟の盟主に親書を認め、バフォメット城攻めの許可を取った。もちろんルイン王国側の許可も取っておく。
侵攻の準備を整え、双方の許可が下りるまでに1ヶ月の時を要した。その間、アモンはずっと焦れていた。
「ったク、グズグズしやがってよォ! 俺様に魔力を還しゃあとっとと片付けてやんのによォ!」
「まあまあお頭、落ち着いてください。もうバフォメット城に生きた仲間は残っていないわけですし……」
「だからこそ気に入らなねぇんだヨ!!」
アモンが猛るたびに部下が宥めていたけど、あまり効果はないようだった。
「落ち着いてよ、アモン。1ヶ月ぐらいなら、準備をしっかり整えるのにちょうどいい期間だよ。レオナールとバフォメット派閥の残党だけなら、アモン1人でもなんとかなるかもしれない。けどその後で残りの四天王や魔王ルシフェルと戦う上では、私たちと組んでおいた方が得策だよ」
「……チッ! 魔王を倒せるのは聖女だけ、カ。んな言い伝え、俺様がルシフェルを倒してぶっ壊してやるがナ!」
そうは言いつつも、最終的には魔王を倒す上で私たちの存在がある方がいいと判断したみたいだった。
***
ロウエン都市同盟およびルイン王国側からの許可を取り付けた私たちは、バフォメット城を目指してホーンズ城塞を旅立つ。
こんなに短期間で実現できたのは、フレイさんの手腕と勇名のなせる業だ。
もちろんその期間に、バフォメット城のレオナールが何もしていなかったわけじゃない。何度かの小競り合いがあったけど、すべて撃退してきた。やがて戦力差を考慮に入れたのか、向こうは攻城戦を決め込むつもりみたいだ。
フレイさん指揮の下、進軍が始まる。この人はバフォメットを一撃で倒せる実力の持ち主だ。だけど今回は一対一の戦いじゃない。向こうはそれなりの数の魔物を揃えて迎撃しようとしている。
こちらも相応の数の軍勢を動かし、戦う必要がある。アモンが言うには、旧バフォメット派閥の数は余裕で5,000人を超えるようだから。いくらフレイさんでも、1人で相手にするのは分が悪い。
「先立ってのホーンズ平原戦が効果的だったようですね。あれで魔王軍を打ち負かし、魔王軍残党を味方に引き入れられたことが大きい。つまりエリカ殿の功績です。ありがとうございます」
「そ、そうやって無理に持ち上げなくていいから」
「何を言うのですか。我が軍が魔王に対抗しうる“聖女”を擁しているという事実が、少なからず都市同盟や王国側にも影響して許可が下りたのですよ」
都市同盟でも女神教が信仰されているようだ。
聖女に起源を持つルイン王国ほどじゃないけど、ロウエン都市同盟でも“聖女”という存在は特別視されている。
「それにアモンが大人しく我が軍に従っているのも、エリカ殿がアモンの魔力を吸収しているからです。聖女を守るという大義名分の下、軍の士気も高い。生還率の高い武器防具類も行き届いています。エリカ殿はもっと自身の功績を誇るべきです。多少自惚れても許されるほどの功績を、あなたは積み重ねているのですから」
「そ、そうですか?」
「はい」
進軍の最中、将級の人は馬や小型の飛竜(ワイバーン)に乗って移動している。私はフレイさんと共に、軍馬に騎乗している。
馬の乗り方なんて分からなかったけど、フレイさんが教えてくれた。後ろから彼が補佐してくれるから、なんとか形になっている。
「おイ、エリカ、フレイ! そろそろバフォメット城が見えてくるゾ!」
小型犬の背中にカラスの羽を生やしたアモンが、私たちの隣に飛んでくる。魔力は奪ったままだけど、羽は収納式だから自由に取り出せるとのことだ。
「戦闘が始まったラ、ちゃんと魔力を還してくれるんだろうナ?」
「もちろんだよ。じゃないとアモンが一方的に嬲られて終わっちゃうもん」
「相変わらずこの俺様を犬コロ扱いしやがっテ! まあいい、とにかく頼んだゼ!」
そう言い残すと、アモンは前方に飛んでいった。魔力を奪われていても、足や飛行速度は速いようだ。
「エリカ殿、我々も気を引き締めましょう」
「そうですね、フレイさん!」
フレイさんが手綱を握り直す。私が身を任せると、彼は馬の進行速度を上げた。
同盟締結後の最初の行動は、アモンたちが要請するバフォメット城奪還作戦だった。
領土という意味では、パーシヴァル領ではない上に、そもそもルイン王国領ですらない。隣国であるロウエン都市同盟の領地ということになっている。
でもこの辺りの事情は複雑で、辺境の僻地であるバフォメット城付近は、ロウエン都市同盟でも手付かずの荒野になっている。
そもそも都市同盟自体がこの十数年で力を失いつつあるようで、辺境の僻地、それも魔王四天王に支配された地域なんて、手を出したくもないらしい。
都市同盟側はバフォメット城に面する付近一帯に結界を張り、魔族を遠ざけるだけで精一杯だという。
それはルイン王国側も同様みたいだ。でも結界は放っておくと弱まる上に、たまに結界を通り抜けてしまう魔物もいるらしい。
人間の中にも魔王を信奉する人がいるらしく、そういう人が内側から結界の力を弱めることもあるんだとか。
そもそもルイン王国のザカリアス王子だって、私を生贄に捧げる為に、意図的に王都の結界を緩めていた。
魔族にもいろいろあるように、人間側にもさまざまな事情や思惑がある。
放置されているとはいえ他国の領土に侵攻をかける以上、相手側の許可を取らなければ後々面倒な事態になりかねない。
というわけでフレイさんは、都市同盟の盟主に親書を認め、バフォメット城攻めの許可を取った。もちろんルイン王国側の許可も取っておく。
侵攻の準備を整え、双方の許可が下りるまでに1ヶ月の時を要した。その間、アモンはずっと焦れていた。
「ったク、グズグズしやがってよォ! 俺様に魔力を還しゃあとっとと片付けてやんのによォ!」
「まあまあお頭、落ち着いてください。もうバフォメット城に生きた仲間は残っていないわけですし……」
「だからこそ気に入らなねぇんだヨ!!」
アモンが猛るたびに部下が宥めていたけど、あまり効果はないようだった。
「落ち着いてよ、アモン。1ヶ月ぐらいなら、準備をしっかり整えるのにちょうどいい期間だよ。レオナールとバフォメット派閥の残党だけなら、アモン1人でもなんとかなるかもしれない。けどその後で残りの四天王や魔王ルシフェルと戦う上では、私たちと組んでおいた方が得策だよ」
「……チッ! 魔王を倒せるのは聖女だけ、カ。んな言い伝え、俺様がルシフェルを倒してぶっ壊してやるがナ!」
そうは言いつつも、最終的には魔王を倒す上で私たちの存在がある方がいいと判断したみたいだった。
***
ロウエン都市同盟およびルイン王国側からの許可を取り付けた私たちは、バフォメット城を目指してホーンズ城塞を旅立つ。
こんなに短期間で実現できたのは、フレイさんの手腕と勇名のなせる業だ。
もちろんその期間に、バフォメット城のレオナールが何もしていなかったわけじゃない。何度かの小競り合いがあったけど、すべて撃退してきた。やがて戦力差を考慮に入れたのか、向こうは攻城戦を決め込むつもりみたいだ。
フレイさん指揮の下、進軍が始まる。この人はバフォメットを一撃で倒せる実力の持ち主だ。だけど今回は一対一の戦いじゃない。向こうはそれなりの数の魔物を揃えて迎撃しようとしている。
こちらも相応の数の軍勢を動かし、戦う必要がある。アモンが言うには、旧バフォメット派閥の数は余裕で5,000人を超えるようだから。いくらフレイさんでも、1人で相手にするのは分が悪い。
「先立ってのホーンズ平原戦が効果的だったようですね。あれで魔王軍を打ち負かし、魔王軍残党を味方に引き入れられたことが大きい。つまりエリカ殿の功績です。ありがとうございます」
「そ、そうやって無理に持ち上げなくていいから」
「何を言うのですか。我が軍が魔王に対抗しうる“聖女”を擁しているという事実が、少なからず都市同盟や王国側にも影響して許可が下りたのですよ」
都市同盟でも女神教が信仰されているようだ。
聖女に起源を持つルイン王国ほどじゃないけど、ロウエン都市同盟でも“聖女”という存在は特別視されている。
「それにアモンが大人しく我が軍に従っているのも、エリカ殿がアモンの魔力を吸収しているからです。聖女を守るという大義名分の下、軍の士気も高い。生還率の高い武器防具類も行き届いています。エリカ殿はもっと自身の功績を誇るべきです。多少自惚れても許されるほどの功績を、あなたは積み重ねているのですから」
「そ、そうですか?」
「はい」
進軍の最中、将級の人は馬や小型の飛竜(ワイバーン)に乗って移動している。私はフレイさんと共に、軍馬に騎乗している。
馬の乗り方なんて分からなかったけど、フレイさんが教えてくれた。後ろから彼が補佐してくれるから、なんとか形になっている。
「おイ、エリカ、フレイ! そろそろバフォメット城が見えてくるゾ!」
小型犬の背中にカラスの羽を生やしたアモンが、私たちの隣に飛んでくる。魔力は奪ったままだけど、羽は収納式だから自由に取り出せるとのことだ。
「戦闘が始まったラ、ちゃんと魔力を還してくれるんだろうナ?」
「もちろんだよ。じゃないとアモンが一方的に嬲られて終わっちゃうもん」
「相変わらずこの俺様を犬コロ扱いしやがっテ! まあいい、とにかく頼んだゼ!」
そう言い残すと、アモンは前方に飛んでいった。魔力を奪われていても、足や飛行速度は速いようだ。
「エリカ殿、我々も気を引き締めましょう」
「そうですね、フレイさん!」
フレイさんが手綱を握り直す。私が身を任せると、彼は馬の進行速度を上げた。
70
あなたにおすすめの小説
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
偽聖女と蔑まれた私、冷酷と噂の氷の公爵様に「見つけ出した、私の運命」と囚われました 〜荒れ果てた領地を力で満たしたら、とろけるほど溺愛されて
放浪人
恋愛
「君は偽物の聖女だ」——その一言で、私、リリアーナの人生は転落した。 持っていたのは「植物を少しだけ元気にする」という地味な力。華やかな治癒魔法を使う本物の聖女イザベラ様の登場で、私は偽物として王都から追放されることになった。
行き場もなく絶望する私の前に現れたのは、「氷の公爵」と人々から恐れられるアレクシス様。 冷たく美しい彼は、なぜか私を自身の領地へ連れて行くと言う。
たどり着いたのは、呪われていると噂されるほど荒れ果てた土地。 でも、私は諦めなかった。私にできる、たった一つの力で、この地を緑で満たしてみせる。
ひたむきに頑張るうち、氷のように冷たかったはずのアレクシス様が、少しずつ私にだけ優しさを見せてくれるように。 「リリアーナ、君は私のものだ」 ——彼の瞳に宿る熱い独占欲に気づいた時、私たちの運命は大きく動き出す。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】偽物聖女は冷血騎士団長様と白い結婚をしたはずでした。
雨宮羽那
恋愛
聖女補佐官であるレティノアは、補佐官であるにも関わらず、祈りをささげる日々を送っていた。
というのも、本来聖女であるはずの妹が、役目を放棄して遊び歩いていたからだ。
そんなある日、妹が「真実の愛に気づいたの」と言って恋人と駆け落ちしてしまう。
残されたのは、聖女の役目と――王命によって決められた聖騎士団長様との婚姻!?
レティノアは、妹の代わりとして聖女の立場と聖騎士団長との結婚を押し付けられることに。
相手のクラウスは、「血も涙もない冷血な悪魔」と噂される聖騎士団長。クラウスから「俺はあなたに触れるつもりはない」と言い放たれたレティノアは、「これは白い結婚なのだ」と理解する。
しかし、クラウスの態度は噂とは異なり、レティノアを愛しているようにしか思えなくて……?
これは、今まで妹の代わりの「偽物」として扱われてきた令嬢が「本物」として幸せをつかむ物語。
◇◇◇◇
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます!
モチベになるので良ければ応援していただければ嬉しいです♪
※いつも通りざまぁ要素は中盤以降。
※完結まで執筆済み
※表紙はAIイラストです
※アルファポリス先行投稿(他投稿サイトにも掲載予定です)
罰として醜い辺境伯との婚約を命じられましたが、むしろ望むところです! ~私が聖女と同じ力があるからと復縁を迫っても、もう遅い~
上下左右
恋愛
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※※小説家になろうでも連載中※※
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
【完結】聖女になり損なった刺繍令嬢は逃亡先で幸福を知る。
みやこ嬢
恋愛
「ルーナ嬢、神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
ところが、最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは不正を疑われて聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻に差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で運命的な出会いをする。
【2024年3月16日完結、全58話】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる