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38話 王子からの手紙
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フレイさんたちの気遣いのおかげで、私の日常は戻ってきた。
今では3ヶ月前と同じように、モンスター退治に出たり、植物を改良したり、グリンヒルやウェルスの子供に読み書きを教えたり、怪我人や病人の治療をしたりして過ごしている。
フレイさんの過去や生い立ちについて、聞きたくないわけじゃない。でも彼は戦後処理や、兵士・冒険者たちへの補償、王都や都市同盟との交渉に忙殺されている。
さすがにそういった分野は私もタッチできない。せめて邪魔しないのが何よりの手助けだと思って、大人しく日常生活を送っていた。
そんなある日のことだった。王都から使者がやって来た。
「パーシヴァル伯と聖女エリカ様のご活躍は、王都にまで響き渡っております。つきましてはザカリアス殿下が、一度お目にかかりたいと申されております」
「聖女エリカって、今さら何を言うんですか?」
パーシヴァル邸の応接室で、私とフレイさんは使者と面会する。私に用があるとのことだったから、今日は同席している。
使者は身なりが良く、いかにも文官らしい中年男性だった。人の好さそうな微笑みを浮かべながら、私たちに親書を差し出した。
その内容を要約すると、こうだ。
「『ホーンズ平原の戦およびその功績について、我が耳にも届いている。パーシヴァル伯爵が聖女様を保護し、魔王軍を迎え撃つという我との間に交わされた約束を見事果たしてくれたようで安堵した。ひいては一度謝意を示す必要があると考え、摂政王子の我によるパーシヴァル領訪問を予定している。翌月初頭、パーシヴァル領に赴く故に、準備を進めておくが良い』……って、なんですか、これは!?」
フレイさんとザカリアス王子の間に交わされた約束!?
その辺りの事情は、ちゃんとフレイさん本人から聞いている。
あの王子は私を殺そうとしたけど、殺しきれなかったからパーシヴァル領へ厄介払いしただけだ。
たまたま私を気にかけてくれたフレイさんがいたからこうして生きていられるけど、そうじゃなかったらとっくに死んでいる。
今までだって、ザカリアスは一度も私やパーシヴァル伯爵領を――フレイさんを支援してくれたことなんてない。
だというのに、少し良い結果が出た途端にこれだ。手紙を持つ手が震える。フレイさんは手紙に目を通すと、私だけに分かるように小さく溜息をついた。
「……これは一応、公用文書という扱いになりますね。殿下がパーシヴァル領訪問をご希望なされている以上、応じないわけには参らないでしょう」
「フレイさん……!」
「は。では――」
「書面に記されている予定通りの来訪をお待ちしておりますと、殿下にお伝えください」
立場上、パーシヴァル領はルイン王国の一領土だ。国王と領主の関係は、私がイメージする絶対王政ほど強くはなさそうだけど。
だからといって、王家からの要求を露骨に撥ね付けていい立場じゃない。
特に今は先立っての戦の処理や、これから続く戦いの準備に向けて忙しい時期だ。北の魔王軍と戦わなければならない時に、王都との関係が悪化しているのは何かとまずい。
「そのような事態になるのは、極力回避したいですからね」
王都からの使者に返事を渡し、引き取ってもらった後でフレイさんは溜息をつく。
「そういえば、王都に残ったもう1人の聖女はどうしたんだろう。確か……シオンちゃん、だったかな」
黒髪ロングヘアの小柄な美少女だった。清楚なお嬢様っぽくて、見た目からして私よりも遥かに聖女らしい。
今まで自分のことで手一杯だったけど、あの子はどうしているんだろう。
「シオン=フジノ様の存在は極秘情報です。が、王立騎士団時代に馴染のある城兵から、密かに情報を得ています。どうやらシオン様は、先月末に王都を離れたようですね」
「王都を離れたって――どうして? あの王子が簡単に聖女を手放すとは思えないんだけど……」
「それは……」
「ひょっとして王子がシオンちゃんに手を出そうとして、トラブルがあったとか、そんな感じですか?」
フレイさんが露骨に眉根を寄せて視線を背けるのを見て、なんとなく察しがついた。
初対面の時にザカリアスは、シオンちゃんに対してやけにベタベタしていた。そういうことに発展したとしても、不思議じゃない。
「どうやら、そのようですね……とはいえ、シオン殿は断られたようですが。それが殿下のプライドを傷つけたのでしょう。優しかった態度が一片して辛く当たるようになり、シオン殿を城から追い出したようです」
「えぇっ! じゃあシオンちゃんは、どうなったんですか!?」
「ただ追い出されたわけではなく、魔王討伐の旅という名目のようです。護衛の騎士や冒険者がつけられて旅立ちました」
「何もない状態で追い出されたわけじゃないんですね」
その点は少し安心だ。うん、あんな王子の側にいるより、お城を出た方がいいかもしれない。
「心配ですか?」
「もちろんですよ。私にとって、この世界唯一の同郷人だし……何も持たされず異世界に放り出されるのって、すごく怖いから」
「エリカ殿……」
私にはフレイさんがいてくれたから助かったけど。シオンちゃんの護衛につけられた人々が、私にとってのフレイさんのような人であることを願う。
「分かりました。部下にシオン殿の足取りも探らせましょう」
「え、でも」
「パーシヴァル領にシオン様らしき人物を見たという報告は届いておりません。ということは、恐らくロウエン都市同盟を経由しているのでしょう。今は同盟関係を結んでおりますが、あちらも一枚岩ではありません。動向を探らせる為の部下は既に幾人か忍ばせています。ついでにシオン殿の行方も探らせることが可能です」
「そう、それなら邪魔にならない……かな? ありがとうございます」
「エリカ殿のお望みは、極力叶えたい方針ですので」
こっちはもう完全に落ちてるんだから、あんまり軽率なことを言わないでほしい。ますます好きになっちゃうじゃない。
というか、そんな事情があるなら、ザカリアスの訪問動機が一層分かりやすくなる。本命の聖女がダメだったから、次点の保険的存在を囲い込もうって魂胆だろう。
あんな仕打ちをしておいて、正気とは思えないけど。
つくづく気が重くなる。でもフレイさんやパーシヴァル領の立場を慮るなら、摂政王子には相応の礼儀を尽くさないといけない。
「何はともあれ、ザカリアス王子の訪問は、歓迎しないといけませんね。私としてあの王子には、すっごく思うところがあるけど。こんな態度も隠さないとダメですね」
「申し訳ありません。俺が不甲斐ないばかりに」
「そんなことありません! これまで何度、フレイさんが私を助けてくれたと思ってるんですか。この世界で私が平穏無事に生きていられるのは、フレイさんのおかげです。感謝することはいっぱいあるけど、謝られるようなことは何一つされていませんよ!」
強めに反論する私を見返して、フレイさんは瞬きをする。
……いけない、少し熱が入りすぎた。私は小さく咳払いをすると、浮きかけた腰を応接ソファに戻した。
「感謝します、エリカ殿。あなたにそこまで言っていただけるとは、光栄の至りです」
胸に手を添えて微笑むフレイさん。美形で品のいい彼がその手のポーズを取ると、とても絵になる。
「……あの人にはいい思い出がないけど、フレイさんの迷惑にならないように、ちゃんと接します。腹が立つかもしれないけど――後でストレス解消に付き合ってくださいね」
「というと?」
「もちろん、スイーツ巡りです!」
「はい、喜んでお供いたしましょう」
瞳を輝かせて即答するフレイさんに、私の心は軽くなった。
嫌な思いをした後はご褒美があると考えれば、憂鬱な気分も晴れていく。
——この先どうなるか分からないけど、できるならフレイさんの側にいて、彼を支えていけるようになりたいから。
こういう事態にも、慣れていかないといけない。
覚悟を決めた私は、気合を入れて当日へと備えることにした。
今では3ヶ月前と同じように、モンスター退治に出たり、植物を改良したり、グリンヒルやウェルスの子供に読み書きを教えたり、怪我人や病人の治療をしたりして過ごしている。
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さすがにそういった分野は私もタッチできない。せめて邪魔しないのが何よりの手助けだと思って、大人しく日常生活を送っていた。
そんなある日のことだった。王都から使者がやって来た。
「パーシヴァル伯と聖女エリカ様のご活躍は、王都にまで響き渡っております。つきましてはザカリアス殿下が、一度お目にかかりたいと申されております」
「聖女エリカって、今さら何を言うんですか?」
パーシヴァル邸の応接室で、私とフレイさんは使者と面会する。私に用があるとのことだったから、今日は同席している。
使者は身なりが良く、いかにも文官らしい中年男性だった。人の好さそうな微笑みを浮かべながら、私たちに親書を差し出した。
その内容を要約すると、こうだ。
「『ホーンズ平原の戦およびその功績について、我が耳にも届いている。パーシヴァル伯爵が聖女様を保護し、魔王軍を迎え撃つという我との間に交わされた約束を見事果たしてくれたようで安堵した。ひいては一度謝意を示す必要があると考え、摂政王子の我によるパーシヴァル領訪問を予定している。翌月初頭、パーシヴァル領に赴く故に、準備を進めておくが良い』……って、なんですか、これは!?」
フレイさんとザカリアス王子の間に交わされた約束!?
その辺りの事情は、ちゃんとフレイさん本人から聞いている。
あの王子は私を殺そうとしたけど、殺しきれなかったからパーシヴァル領へ厄介払いしただけだ。
たまたま私を気にかけてくれたフレイさんがいたからこうして生きていられるけど、そうじゃなかったらとっくに死んでいる。
今までだって、ザカリアスは一度も私やパーシヴァル伯爵領を――フレイさんを支援してくれたことなんてない。
だというのに、少し良い結果が出た途端にこれだ。手紙を持つ手が震える。フレイさんは手紙に目を通すと、私だけに分かるように小さく溜息をついた。
「……これは一応、公用文書という扱いになりますね。殿下がパーシヴァル領訪問をご希望なされている以上、応じないわけには参らないでしょう」
「フレイさん……!」
「は。では――」
「書面に記されている予定通りの来訪をお待ちしておりますと、殿下にお伝えください」
立場上、パーシヴァル領はルイン王国の一領土だ。国王と領主の関係は、私がイメージする絶対王政ほど強くはなさそうだけど。
だからといって、王家からの要求を露骨に撥ね付けていい立場じゃない。
特に今は先立っての戦の処理や、これから続く戦いの準備に向けて忙しい時期だ。北の魔王軍と戦わなければならない時に、王都との関係が悪化しているのは何かとまずい。
「そのような事態になるのは、極力回避したいですからね」
王都からの使者に返事を渡し、引き取ってもらった後でフレイさんは溜息をつく。
「そういえば、王都に残ったもう1人の聖女はどうしたんだろう。確か……シオンちゃん、だったかな」
黒髪ロングヘアの小柄な美少女だった。清楚なお嬢様っぽくて、見た目からして私よりも遥かに聖女らしい。
今まで自分のことで手一杯だったけど、あの子はどうしているんだろう。
「シオン=フジノ様の存在は極秘情報です。が、王立騎士団時代に馴染のある城兵から、密かに情報を得ています。どうやらシオン様は、先月末に王都を離れたようですね」
「王都を離れたって――どうして? あの王子が簡単に聖女を手放すとは思えないんだけど……」
「それは……」
「ひょっとして王子がシオンちゃんに手を出そうとして、トラブルがあったとか、そんな感じですか?」
フレイさんが露骨に眉根を寄せて視線を背けるのを見て、なんとなく察しがついた。
初対面の時にザカリアスは、シオンちゃんに対してやけにベタベタしていた。そういうことに発展したとしても、不思議じゃない。
「どうやら、そのようですね……とはいえ、シオン殿は断られたようですが。それが殿下のプライドを傷つけたのでしょう。優しかった態度が一片して辛く当たるようになり、シオン殿を城から追い出したようです」
「えぇっ! じゃあシオンちゃんは、どうなったんですか!?」
「ただ追い出されたわけではなく、魔王討伐の旅という名目のようです。護衛の騎士や冒険者がつけられて旅立ちました」
「何もない状態で追い出されたわけじゃないんですね」
その点は少し安心だ。うん、あんな王子の側にいるより、お城を出た方がいいかもしれない。
「心配ですか?」
「もちろんですよ。私にとって、この世界唯一の同郷人だし……何も持たされず異世界に放り出されるのって、すごく怖いから」
「エリカ殿……」
私にはフレイさんがいてくれたから助かったけど。シオンちゃんの護衛につけられた人々が、私にとってのフレイさんのような人であることを願う。
「分かりました。部下にシオン殿の足取りも探らせましょう」
「え、でも」
「パーシヴァル領にシオン様らしき人物を見たという報告は届いておりません。ということは、恐らくロウエン都市同盟を経由しているのでしょう。今は同盟関係を結んでおりますが、あちらも一枚岩ではありません。動向を探らせる為の部下は既に幾人か忍ばせています。ついでにシオン殿の行方も探らせることが可能です」
「そう、それなら邪魔にならない……かな? ありがとうございます」
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というか、そんな事情があるなら、ザカリアスの訪問動機が一層分かりやすくなる。本命の聖女がダメだったから、次点の保険的存在を囲い込もうって魂胆だろう。
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「申し訳ありません。俺が不甲斐ないばかりに」
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「というと?」
「もちろん、スイーツ巡りです!」
「はい、喜んでお供いたしましょう」
瞳を輝かせて即答するフレイさんに、私の心は軽くなった。
嫌な思いをした後はご褒美があると考えれば、憂鬱な気分も晴れていく。
——この先どうなるか分からないけど、できるならフレイさんの側にいて、彼を支えていけるようになりたいから。
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