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1章
第40話 住んでもいい?
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「それでは、わたくしたちの家でよろしいですか?」
「かまわない」
「では戻りましょうか」
ということで家に戻る途中、フィーネさんと出会った。
「あら、フィーネさんいかがなさいました?」
「ちょ、ちょっと夕ご飯どうしようかなって。ちょうどいいから食べに行かない?」
「食べに……ですが、これからわたくしたちの家でララさんが料理を作ってくださることになっているんです」
「そっか……」
フィーネさんはがっくりとした表情になっている。
わたくしはララさんに聞く。
「ララさん。フィーネさんが増えても問題ないでしょうか?」
「いい」
「ありがとうございますわ! ということで、フィーネさんも一緒にお食事どうですか?」
「いいの!? ありがとう! ご一緒させていただくわ!」
わたくしたちは家に戻り、夕飯の準備をする。
と言っても、基本的に作るのはララさんだ。
「あたしは材料を切ることしかできないわ!」
「わたくしも……黒い塊ができる未来しか見えませんわ」
わたくしは以前一度調理場を借りたことがあったのだけれど、たった一度でメイドにもう勘弁してくれと言われていた。
なので準備はララさんにお願いする。
「任せて、むしろ調理は全部任せてほしい」
「ララさんは調理が好きなのですね」
「うん。いっぱい作りたい。ずっと作っていたい」
「ありがとうございます。ではお願いしますわ」
「やる」
ということで、ララさんは以前作った外にある簡易キッチンへと向かう。
マーレも何も言わずについていく。
「それじゃああたしは……テーブルクロスでも作ろうかしら?」
「いいんですの?」
「うん。人に仕事を任せておくのもなんだし。布はいつでも持ってきてるからね」
「ありがとうございますわ」
ということで、フィーネさんはテーブルの上に紙や布を広げて絵柄をどうするのかを考えている。
「わたくしはどうしましょうか?」
「やることないんならテーブルクロスの絵柄の相談にのってよ」
「いいんですか? わたくしデザインについてはあまり詳しくはないですわよ?」
「クレアが使うこのテーブルのために作るんだもの。あんたの意見があった方がいいでしょう?」
「そう言われるとそうですわね」
「さ、やろ」
ということで、わたくしたちはテーブルクロス作りに入るが、流石に完成しなかった。
なんせテーブルのサイズは5ⅿは大きなものなのだ、この数時間ではできない。
「調理終わった」
「早く食べよー」
「あら、もうそんな時間なのですね」
「うーん。流石にこの規模は無理だったわ」
「しまってご飯にしましょうか」
「うん」
ということで、途中まで進んでいた物を全てフィーネさんのマジックバッグにしまい、料理を並べるのを手伝っていく。
テーブルの上にはララさんが作ってくれた料理がこれでもかと並んでいて、目の前に座るフィーネさんの姿が見えない。
「これは……すごいですわね」
「この量は……食べきれるのか? いくらマーレでも厳しくないか?」
「ティエラも食べれば余裕ですわ」
「俺はこんなにいらんぞ……」
と、隣のティエラが言う。
席順としては、わたくし、ティエラ、ララさんの順で、反対側にはフィーネさん、マーレという並びだ。
「大丈夫! 僕が全部食べるから!」
「マーレ、太ったらダイエットですわよ?」
「大丈夫!」
ということで、わたくしたちは食事を始める。
「まずは……これですわね」
目の前には鳥の唐揚げがあるので、それを何個かとって食べ始める。
サクッ! とカラッと揚がった衣に、歯を入れると溢れ出る肉汁が口の中に広がる。
「あつ! あっついですわ!」
でも、そのアツさにはうま味が凝縮されていてこれだけで飲みたくなるくらいだ。
肉もプリッと歯ごたえがあり、肉自体の味も素晴らしい。
「とっても美味しいですわ!」
「ありがとう」
「ララさんはとっても素敵な料理人さんになりますわ!」
「……そうなりたい」
小さな声だけれど、喜びの感情を感じた。
「これがゲキウマレアバードですか?」
「そう。その肉自体が美味しいから、軽い下味だけで十分美味しい」
「なるほど、ではティエラもどうぞ。わたくしだけで食べるのはもったいないですわ」
「それは必要ない」
「ララさん? どういうことですの?」
珍しい鳥と聞いていたので、皆で分けようと思っていたんだけれど……。
「1人1羽ぶんある」
「そんなに捕ってきたんですの!?」
「マーレが捕ってくれた」
なんと……。
流石マーレ、食のことになると止められない。
今も反対側でガツガツ食べている気配もしていた。
「マーレ、ありがとうございますわ」
「気にしないで! 必要になったら言ってね! いっぱい取りにいくから!」
「ええ、そうしてください」
そんなことを話していると、フィーネさんが会話に入ってくる。
「それにしてもすごいわね。ララさんの腕がいいのは当然としても、どれも希少な素材だったり、美味しい魔物ばっかりね」
「マーレのお陰ですわ。それをゆったりした感じで食べるのもいいですわね」
「そうね。今まではずっと服の勉強だからこういうのはいいわ」
「わたくしもフィーネさんと一緒に食事ができて最高ですわ」
「そこまで言うなら毎日ここで食べるわよ? っていうか来てもいい?」
「もちろんですわ!」
フィーネさんと一緒に食べるご飯はとても美味しい。
顔が見えないのはちょっと寂しいけど、食べていれば見えるようになるだろう。
「でも、フィーネさんは毎日来られるのは大変ではないですか?」
「別にちょっと歩くだけだから問題ないわよ」
「これからとても楽しみですわ」
そう言ってご飯を食べようとしたけれど、ララさんから視線を感じてそちらの方に目を向ける。
ララさんはじっとわたくしを見ていた。
「ララさん? どうかしましたの?」
「わたしは住みたい」
「? どこにですの?」
「この家。わたしも住んでいい?」
「「!!??」」
わたくしと、反対側でフィーネさんが驚いていた。
「かまわない」
「では戻りましょうか」
ということで家に戻る途中、フィーネさんと出会った。
「あら、フィーネさんいかがなさいました?」
「ちょ、ちょっと夕ご飯どうしようかなって。ちょうどいいから食べに行かない?」
「食べに……ですが、これからわたくしたちの家でララさんが料理を作ってくださることになっているんです」
「そっか……」
フィーネさんはがっくりとした表情になっている。
わたくしはララさんに聞く。
「ララさん。フィーネさんが増えても問題ないでしょうか?」
「いい」
「ありがとうございますわ! ということで、フィーネさんも一緒にお食事どうですか?」
「いいの!? ありがとう! ご一緒させていただくわ!」
わたくしたちは家に戻り、夕飯の準備をする。
と言っても、基本的に作るのはララさんだ。
「あたしは材料を切ることしかできないわ!」
「わたくしも……黒い塊ができる未来しか見えませんわ」
わたくしは以前一度調理場を借りたことがあったのだけれど、たった一度でメイドにもう勘弁してくれと言われていた。
なので準備はララさんにお願いする。
「任せて、むしろ調理は全部任せてほしい」
「ララさんは調理が好きなのですね」
「うん。いっぱい作りたい。ずっと作っていたい」
「ありがとうございます。ではお願いしますわ」
「やる」
ということで、ララさんは以前作った外にある簡易キッチンへと向かう。
マーレも何も言わずについていく。
「それじゃああたしは……テーブルクロスでも作ろうかしら?」
「いいんですの?」
「うん。人に仕事を任せておくのもなんだし。布はいつでも持ってきてるからね」
「ありがとうございますわ」
ということで、フィーネさんはテーブルの上に紙や布を広げて絵柄をどうするのかを考えている。
「わたくしはどうしましょうか?」
「やることないんならテーブルクロスの絵柄の相談にのってよ」
「いいんですか? わたくしデザインについてはあまり詳しくはないですわよ?」
「クレアが使うこのテーブルのために作るんだもの。あんたの意見があった方がいいでしょう?」
「そう言われるとそうですわね」
「さ、やろ」
ということで、わたくしたちはテーブルクロス作りに入るが、流石に完成しなかった。
なんせテーブルのサイズは5ⅿは大きなものなのだ、この数時間ではできない。
「調理終わった」
「早く食べよー」
「あら、もうそんな時間なのですね」
「うーん。流石にこの規模は無理だったわ」
「しまってご飯にしましょうか」
「うん」
ということで、途中まで進んでいた物を全てフィーネさんのマジックバッグにしまい、料理を並べるのを手伝っていく。
テーブルの上にはララさんが作ってくれた料理がこれでもかと並んでいて、目の前に座るフィーネさんの姿が見えない。
「これは……すごいですわね」
「この量は……食べきれるのか? いくらマーレでも厳しくないか?」
「ティエラも食べれば余裕ですわ」
「俺はこんなにいらんぞ……」
と、隣のティエラが言う。
席順としては、わたくし、ティエラ、ララさんの順で、反対側にはフィーネさん、マーレという並びだ。
「大丈夫! 僕が全部食べるから!」
「マーレ、太ったらダイエットですわよ?」
「大丈夫!」
ということで、わたくしたちは食事を始める。
「まずは……これですわね」
目の前には鳥の唐揚げがあるので、それを何個かとって食べ始める。
サクッ! とカラッと揚がった衣に、歯を入れると溢れ出る肉汁が口の中に広がる。
「あつ! あっついですわ!」
でも、そのアツさにはうま味が凝縮されていてこれだけで飲みたくなるくらいだ。
肉もプリッと歯ごたえがあり、肉自体の味も素晴らしい。
「とっても美味しいですわ!」
「ありがとう」
「ララさんはとっても素敵な料理人さんになりますわ!」
「……そうなりたい」
小さな声だけれど、喜びの感情を感じた。
「これがゲキウマレアバードですか?」
「そう。その肉自体が美味しいから、軽い下味だけで十分美味しい」
「なるほど、ではティエラもどうぞ。わたくしだけで食べるのはもったいないですわ」
「それは必要ない」
「ララさん? どういうことですの?」
珍しい鳥と聞いていたので、皆で分けようと思っていたんだけれど……。
「1人1羽ぶんある」
「そんなに捕ってきたんですの!?」
「マーレが捕ってくれた」
なんと……。
流石マーレ、食のことになると止められない。
今も反対側でガツガツ食べている気配もしていた。
「マーレ、ありがとうございますわ」
「気にしないで! 必要になったら言ってね! いっぱい取りにいくから!」
「ええ、そうしてください」
そんなことを話していると、フィーネさんが会話に入ってくる。
「それにしてもすごいわね。ララさんの腕がいいのは当然としても、どれも希少な素材だったり、美味しい魔物ばっかりね」
「マーレのお陰ですわ。それをゆったりした感じで食べるのもいいですわね」
「そうね。今まではずっと服の勉強だからこういうのはいいわ」
「わたくしもフィーネさんと一緒に食事ができて最高ですわ」
「そこまで言うなら毎日ここで食べるわよ? っていうか来てもいい?」
「もちろんですわ!」
フィーネさんと一緒に食べるご飯はとても美味しい。
顔が見えないのはちょっと寂しいけど、食べていれば見えるようになるだろう。
「でも、フィーネさんは毎日来られるのは大変ではないですか?」
「別にちょっと歩くだけだから問題ないわよ」
「これからとても楽しみですわ」
そう言ってご飯を食べようとしたけれど、ララさんから視線を感じてそちらの方に目を向ける。
ララさんはじっとわたくしを見ていた。
「ララさん? どうかしましたの?」
「わたしは住みたい」
「? どこにですの?」
「この家。わたしも住んでいい?」
「「!!??」」
わたくしと、反対側でフィーネさんが驚いていた。
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