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1章
第47話 土操作
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翌日、フィーネとララが出勤したあと、わたくしは早速ララの部屋作りに入る。
場所は部屋の右奥、わたくしの部屋の反対側だ。
そこにとりあえず扉を作り、外への道を作る。
「さて、それでは早速ララの部屋を作って行きますわ!」
「うむ」
メンバーは昨日と同じわたくしとティエラ。
マーレは今日も食材集めに山に入っていた。
「ではまずは、ドワーフの宿舎と同じくらいの深さにしていきましょう」
「いいのか? 色々とララと話したのだろう?」
「ええ、ですが、別にそのままでいい部分はそのままにするべきです。変えればいいという物ではございませんから」
「なるほどな」
「なので、まずはめちゃくちゃがんばって掘る所からですわ!」
わたくしはティエラにスコップを作ってもらおうと、彼に手を差し出す。
「いや、その必要はない」
「どうしてですの?」
「俺を誰だと思っている? しん……いや、ティエラだぞ? 魔法で出来る」
ティエラはそう言うと、わたくしが退くように視線で合図する。
わたくしが場所を開けると、ティエラは魔法を詠唱した。
「『土操作』」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。
「だ、大丈夫ですの?」
「今集中している。話しかけるな」
「わ、わかりましたわ」
ティエラは四つ足で踏ん張り、目を閉じて何かをやっている。
それから30秒もしない内に、彼は力を抜いてわたくしの方を見る。
「できたぞ」
「?」
わたくしは本当? と思いながら彼の目の前辺りを見ると、斜め下に地面が掘られていた。
「これは……」
「魔法で土を移動させたのだ。昨日の話は聞いていたからな。大きさも間違っていないはずだ」
「ありがとうございますわ!」
「これくらいはするさ。フィーネの時はほとんど何もできなかったからな」
彼はそう言ってハンマー等を握れない手をそっと見る。
わたくしは彼を抱きしめて言った。
「そんなことありませんわ。道具を作ってくださるだけで大助かりです」
「だといいが」
「では、早速中を確認していきますわ」
ということで、わたくしたちは早速地下に入っていく。
中はとても暗いので、灯りの魔道具も当然準備してある。
まぁ、フィーネが持っていたので借りただけだが。
ティエラが掘ってくれた地下は斜めの入り口になっていて、少し入りにくい。
「斜めだと少し歩きにくいですわね」
「大まかにしか移動させていない。だから、そういう細かい部分はクレアの仕事だ」
「ええ、全部ティエラがやって頂いたら、わたくしの出番がなくなってしまいますからね」
「そういう所は任せる」
それから下に降りると、そこは6畳くらいの小さな空間だった。
天井もわたくしの頭がギリギリつくかつかないかというレベルの高さだ。
「低いのだな」
「ええ、ララはドワーフ。身長もあれ以上伸びることはないらしいですわ」
「なるほど」
「だから、あんまり高くして欲しくない。ということでした」
「しかし、広さも本当にこれでいいのか?」
「ええ、何度も確認しましたが、狭い方が落ち着くらしいのです」
「そういうこともあるのだな」
「確認することはとっても大事ですわ」
ということで、大きさはこれでもいい。
なんならもっと狭くてもいい。
という様に言っていたけれど、できることは全てやろうと思う。
「そして、これからやることですが、まずはこの地下の全てを防水材で囲みます」
「なに? それならもう少し大きくした方が良かったか?」
「いえ、そこまで大きいものでもないですし、大丈夫だと思いますわ」
「そうか」
ということで、わたくしは防水材で家の周りを囲む。
それと同時に木で天井を支えていく。
これをすると、土が崩れて崩落することを防いでくれるのだ。
「だが、見栄えが悪いのではないのか?」
「ええ、その点は問題ありません。ちゃんと木で補強してから、土で隠していくのですわ」
「なるほど、それはいいな」
「ですわ!」
ということで、木での補強が終わった後、わたくしはドワーフの宿舎を補修した時のように、壁をしっかりと強化していく。
ということで、固めていくだけではあるので、結構簡単に終わった。
「できましたわ! ということで、これで……と、まだでした」
「何かあるのか?」
「ええ、ちゃんとこの上をしっかりと屋根で……というか、家と繋げておきませんと、普通の雨が入っていきますわ」
「せっかく防水仕様にしたのに意味がないもんな」
「ええ、という訳で……」
わたくしはララの部屋の入り口を、わたくしの家と繋げる。
扉を開けると、ララの部屋の入り口にして、その周囲はララの部屋ということで土で囲む。
この方がドワーフらしいだろうと思う。
ということで、
「できましたわ!」
「ああ、いい出来だぞ」
「後は家具を取ってくるだけですわ」
ララがなんと言ってくれるのか、楽しみだ。
場所は部屋の右奥、わたくしの部屋の反対側だ。
そこにとりあえず扉を作り、外への道を作る。
「さて、それでは早速ララの部屋を作って行きますわ!」
「うむ」
メンバーは昨日と同じわたくしとティエラ。
マーレは今日も食材集めに山に入っていた。
「ではまずは、ドワーフの宿舎と同じくらいの深さにしていきましょう」
「いいのか? 色々とララと話したのだろう?」
「ええ、ですが、別にそのままでいい部分はそのままにするべきです。変えればいいという物ではございませんから」
「なるほどな」
「なので、まずはめちゃくちゃがんばって掘る所からですわ!」
わたくしはティエラにスコップを作ってもらおうと、彼に手を差し出す。
「いや、その必要はない」
「どうしてですの?」
「俺を誰だと思っている? しん……いや、ティエラだぞ? 魔法で出来る」
ティエラはそう言うと、わたくしが退くように視線で合図する。
わたくしが場所を開けると、ティエラは魔法を詠唱した。
「『土操作』」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。
「だ、大丈夫ですの?」
「今集中している。話しかけるな」
「わ、わかりましたわ」
ティエラは四つ足で踏ん張り、目を閉じて何かをやっている。
それから30秒もしない内に、彼は力を抜いてわたくしの方を見る。
「できたぞ」
「?」
わたくしは本当? と思いながら彼の目の前辺りを見ると、斜め下に地面が掘られていた。
「これは……」
「魔法で土を移動させたのだ。昨日の話は聞いていたからな。大きさも間違っていないはずだ」
「ありがとうございますわ!」
「これくらいはするさ。フィーネの時はほとんど何もできなかったからな」
彼はそう言ってハンマー等を握れない手をそっと見る。
わたくしは彼を抱きしめて言った。
「そんなことありませんわ。道具を作ってくださるだけで大助かりです」
「だといいが」
「では、早速中を確認していきますわ」
ということで、わたくしたちは早速地下に入っていく。
中はとても暗いので、灯りの魔道具も当然準備してある。
まぁ、フィーネが持っていたので借りただけだが。
ティエラが掘ってくれた地下は斜めの入り口になっていて、少し入りにくい。
「斜めだと少し歩きにくいですわね」
「大まかにしか移動させていない。だから、そういう細かい部分はクレアの仕事だ」
「ええ、全部ティエラがやって頂いたら、わたくしの出番がなくなってしまいますからね」
「そういう所は任せる」
それから下に降りると、そこは6畳くらいの小さな空間だった。
天井もわたくしの頭がギリギリつくかつかないかというレベルの高さだ。
「低いのだな」
「ええ、ララはドワーフ。身長もあれ以上伸びることはないらしいですわ」
「なるほど」
「だから、あんまり高くして欲しくない。ということでした」
「しかし、広さも本当にこれでいいのか?」
「ええ、何度も確認しましたが、狭い方が落ち着くらしいのです」
「そういうこともあるのだな」
「確認することはとっても大事ですわ」
ということで、大きさはこれでもいい。
なんならもっと狭くてもいい。
という様に言っていたけれど、できることは全てやろうと思う。
「そして、これからやることですが、まずはこの地下の全てを防水材で囲みます」
「なに? それならもう少し大きくした方が良かったか?」
「いえ、そこまで大きいものでもないですし、大丈夫だと思いますわ」
「そうか」
ということで、わたくしは防水材で家の周りを囲む。
それと同時に木で天井を支えていく。
これをすると、土が崩れて崩落することを防いでくれるのだ。
「だが、見栄えが悪いのではないのか?」
「ええ、その点は問題ありません。ちゃんと木で補強してから、土で隠していくのですわ」
「なるほど、それはいいな」
「ですわ!」
ということで、木での補強が終わった後、わたくしはドワーフの宿舎を補修した時のように、壁をしっかりと強化していく。
ということで、固めていくだけではあるので、結構簡単に終わった。
「できましたわ! ということで、これで……と、まだでした」
「何かあるのか?」
「ええ、ちゃんとこの上をしっかりと屋根で……というか、家と繋げておきませんと、普通の雨が入っていきますわ」
「せっかく防水仕様にしたのに意味がないもんな」
「ええ、という訳で……」
わたくしはララの部屋の入り口を、わたくしの家と繋げる。
扉を開けると、ララの部屋の入り口にして、その周囲はララの部屋ということで土で囲む。
この方がドワーフらしいだろうと思う。
ということで、
「できましたわ!」
「ああ、いい出来だぞ」
「後は家具を取ってくるだけですわ」
ララがなんと言ってくれるのか、楽しみだ。
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