断罪なんて嘘でしょ!?

あい

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ついに、この時がやって来てしまった。
そう今日は3月19日。お兄様の初等部卒業式の日だ。

この桜学園は、幼稚部から大学部まである巨大学園である。幼稚部から中等部までは小規模で一学年40人×3クラスの120人である。転入生などもほぼいない為、顔や名前を覚えるのも容易である。お兄様はすぐ近くに立っている中等部に来年から通うことになるのだ。何故この学園に通える生徒が限られているかというと、入学金や、授業料といった値段がとても高いのだ。なので、通えるのは金持ちの子息か令嬢のみである。そのため、セキュリティーや施設の充実度は日本一と言っても良いだろう。そして、なにを隠そうこの学園の所有者が飯田 海里の祖父の飯田 健一いいだ けんいちなのである。

そんな事は置いといて、お兄様と連夜様の最後の勇姿をこの目に焼き付けとかなければ!と、卒業生代表スピーチをしている兄に目を向けるのであった。

お兄様が私の横を通り過ぎ退場する時には涙でお兄様の顔が見えなかった。

普段忙しい両親だが、この日の為に仕事を片付けかけつけていた。卒業式には、プロのカメラマンが居るのでそれを購入する事も出来るのだが、個人だけを映したものとなると、自分達で撮影するしかないのだ。勿論私の両親共にビデオカメラ持参である。後で、お兄様が凛々しく退場していくシーンを見せてもらおうと思います。
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