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隼人の撮影が始まった。普段飄々としているので、今回も淡々と直ぐに終わるのかと思っていたが、緊張していたらしく、リラックスするように何度も声をかけられていた。
隼人でもそんな事あるんだね。等と海里とにやにやしながら見学を続けた。
しばらくたち、おトイレに行きたくなった私は海里に声をかけて席を外す。ついていこうかと言われたが、丁寧にお断りした。迷子にならないようにと言われ、頷いた。
トイレも終わり撮影スタジオに戻ろうと思ったのだが、見事フラグを回収してしまい、迷子に…。色んなドアを開けていくも中々もといた場所に帰れず…。
ウロウロとしていると、丁度息子さんこと亮さんに出会った。隼人に話すの禁止と言われていたが、緊急事態のため許されるだろう。
亮さんも気づいてくれ話しかけてくれた。そこで私は、現在迷子であること、撮影スタジオまで案内してほしい事を伝える。亮さんは見た目は少しチャラい感じの方なので、少し苦手意識をもっていたのだが、話してみると面白く、話題も豊富でいい人だった。
2人で話しながら進んでいると、血相を変えて汗だくな隼人が走ってきた。
「あっ!隼人。撮影終わった?そんなに慌てて、隼人もトイレ?トイレの場所遠いから大変だよねー。」
と声をかけると、頭を抱えて座り込んでしまった。
「えっ?隼人?大丈夫?貧血?体調悪い?」
と隼人に近寄り、あたふたしていると、急に手を引かれバランスを崩してしまった。そのまま手を引かれた方に体が傾き、隼人に抱き留められる感じになった。
「心配しただろ。バーカ。一つも約束守んねーし。心配して走って探しに来てみたら楽しそうにしやがって。」
と怒られた。でも、その声から本当に心配していた事が伝わってきて私も素直に謝った。
「隼人。心配かけっちゃってごめんね。トイレから戻ろうとしたら迷っちゃって、近くにいた亮さんに案内してもらってた。今度からは、迷子にならないように気をつけるから許して?」
「もぅ。ずるい。有紗は。そんな顔で言われたら許すしかないじゃないか。」
と。無事仲直りすることが出来た。罰として、もう迷子にならないようにと、小さい子みたいに、隼人に手を握られ撮影スタジオまで戻る事となった。
撮影スタジオに戻ると、撮影は無事に終わっていたようで、片付けを始めているようだった。
海里は隼人と違うルートでトイレまで探しに行ってくれているようで不在だ。この建物は地下だからか電波がつながりにくいので、私を探す前に一通り探して見つからなければ一度戻って来ようと話していたようだ。
私達2人は片付けの邪魔にならないように隅で待つことにした。撮影に疲れて甘いものが食べたいと言う隼人に、持参していたクッキーをあげる事にした。
すると、
カシャカシャカシャと写真の音がしたので、そちらを向くと、海里と亮さん、その父親の写真家さんが私達を撮影していた。しかも、3人ともにやけ顔でだ。
ああ。なるほど。これは俗に言う「あーん」というやつだからか。しかし、私と隼人は決してそういう関係では無いため、別に撮られた所で良いのだがと思っていると、隼人が3人に向かって走りだした。よっぽど恥ずかしかったのか顔だけでなく耳まで真っ赤な隼人を見て、今日は慌てふためく隼人が沢山見れて楽しかったなと思い、4人の追いかけっこを微笑ましく眺めていた。
その追いかけっこが終わった後、隼人の焦った顔を見れたサービスにと写真家親子が私、隼人、海里の3人の写真を撮ってくれた。
この写真は私の宝物で、部屋に飾っています。
隼人でもそんな事あるんだね。等と海里とにやにやしながら見学を続けた。
しばらくたち、おトイレに行きたくなった私は海里に声をかけて席を外す。ついていこうかと言われたが、丁寧にお断りした。迷子にならないようにと言われ、頷いた。
トイレも終わり撮影スタジオに戻ろうと思ったのだが、見事フラグを回収してしまい、迷子に…。色んなドアを開けていくも中々もといた場所に帰れず…。
ウロウロとしていると、丁度息子さんこと亮さんに出会った。隼人に話すの禁止と言われていたが、緊急事態のため許されるだろう。
亮さんも気づいてくれ話しかけてくれた。そこで私は、現在迷子であること、撮影スタジオまで案内してほしい事を伝える。亮さんは見た目は少しチャラい感じの方なので、少し苦手意識をもっていたのだが、話してみると面白く、話題も豊富でいい人だった。
2人で話しながら進んでいると、血相を変えて汗だくな隼人が走ってきた。
「あっ!隼人。撮影終わった?そんなに慌てて、隼人もトイレ?トイレの場所遠いから大変だよねー。」
と声をかけると、頭を抱えて座り込んでしまった。
「えっ?隼人?大丈夫?貧血?体調悪い?」
と隼人に近寄り、あたふたしていると、急に手を引かれバランスを崩してしまった。そのまま手を引かれた方に体が傾き、隼人に抱き留められる感じになった。
「心配しただろ。バーカ。一つも約束守んねーし。心配して走って探しに来てみたら楽しそうにしやがって。」
と怒られた。でも、その声から本当に心配していた事が伝わってきて私も素直に謝った。
「隼人。心配かけっちゃってごめんね。トイレから戻ろうとしたら迷っちゃって、近くにいた亮さんに案内してもらってた。今度からは、迷子にならないように気をつけるから許して?」
「もぅ。ずるい。有紗は。そんな顔で言われたら許すしかないじゃないか。」
と。無事仲直りすることが出来た。罰として、もう迷子にならないようにと、小さい子みたいに、隼人に手を握られ撮影スタジオまで戻る事となった。
撮影スタジオに戻ると、撮影は無事に終わっていたようで、片付けを始めているようだった。
海里は隼人と違うルートでトイレまで探しに行ってくれているようで不在だ。この建物は地下だからか電波がつながりにくいので、私を探す前に一通り探して見つからなければ一度戻って来ようと話していたようだ。
私達2人は片付けの邪魔にならないように隅で待つことにした。撮影に疲れて甘いものが食べたいと言う隼人に、持参していたクッキーをあげる事にした。
すると、
カシャカシャカシャと写真の音がしたので、そちらを向くと、海里と亮さん、その父親の写真家さんが私達を撮影していた。しかも、3人ともにやけ顔でだ。
ああ。なるほど。これは俗に言う「あーん」というやつだからか。しかし、私と隼人は決してそういう関係では無いため、別に撮られた所で良いのだがと思っていると、隼人が3人に向かって走りだした。よっぽど恥ずかしかったのか顔だけでなく耳まで真っ赤な隼人を見て、今日は慌てふためく隼人が沢山見れて楽しかったなと思い、4人の追いかけっこを微笑ましく眺めていた。
その追いかけっこが終わった後、隼人の焦った顔を見れたサービスにと写真家親子が私、隼人、海里の3人の写真を撮ってくれた。
この写真は私の宝物で、部屋に飾っています。
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