断罪なんて嘘でしょ!?

あい

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私達の仲直り?

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 隼人にイライラして電話を切った翌日は土曜日だった事もあり、いつもよりたっぷり眠れたため機嫌も上場でイライラしていた事も忘れてしまっていた。

 月曜日、授業が始まるのを待っていると、先に海里がやってきた。金曜日のお礼と、あの後プレゼントをとても気に入ってもらえ、今度2人でハンドメイド作品の展示会?を見に行く約束をしたという自慢をしてきた。そんな話をしていると、恐る恐るという感じに隼人がやってきて、ものずっごい謝罪された。私は意味がわからず何を謝っているのか聞くと、金曜日の22時頃電話したことだと言う。そんなこともあったなー。と思い出していると、隼人は捨てられた子犬のような目でこちらを見つめてきたのだった。怒って?いらいらしていたのも忘れていたのだし、別にそんなに謝らなくてもいいのだが・・・。隼人が謝る時は妙に可愛いのがずるい。もう少し可愛い隼人を見ていたかったのだが、教室であったので周りの目もあり、すぐに許すことにした。

 その後はいつものように、日常が過ぎていっていたのだが、ある日異変が起こる。それは、いつも成績が2番の隼人が成績を学年15位にまで落としたことである。どうしたのかと隼人に問うも、この日は体調が悪くてとのことだった。その時はそれで引き下がったのだが、心配をした隼人の母親こと絵里ちゃんから連絡が来た。何か悩んでいるようだが、何も話そうとしないし、私の方で探ってもらえないかとのことだった。

 たしかに隼人は主人公ちゃんの誕生日あたりから、日に日に顔色が悪くなってきている気がするので、隼人、私、海里の3人で話し合おうと決めた。ゆっくり話せるように、土曜日に私の家に招くことにした。

 隼人が何に悩んでいたのかというと、結論からいうと、私と海里が2人でデートをしていたと耳にし、2人が付き合っているのだろうとか思ったが、自分には何も言ってくれない事に悩んでいたようだ。私はてっきり電話したことを許したのにまだ悩んでいるかか、海里と主人公ちゃんの事を内緒にされている事に悩んでいるのかと思っていたため驚いてしまった。海里の方を見ると海里も予想外だったようで驚いている様子だ。

「えっと。何を勘違いしているのかしりませんが、そんな事実はないですよ?」

「隠さなくてもいいんだ。隠さなくても。受け入れられるかはわからないが、隠されるよりましだ。」

「いやいや。違うって。確かに2人で出かけたのは本当ですが、付き合ってはいませんよ?海里のお買い物に付き合わされただけです。」

「付き合わされた。ってやっぱり、付き合ってるんじゃないか。」

「「ちょっと何言ってるのかわからない。」」

 早く隼人の誤解を解きたかったのだが、何を言っても聞き入れてくれないようであった。頭を抱える私と海里。仕方がないので、海里に話してしまってはどうかと目で合図する。それを見てまた勘違いする隼人。

「海里。そろそろ腹を括ってもらってもいいですか?隼人も悩むのはかってですが、他人の言った噂を信じるんじゃなく、私達本人の言葉を聞いて判断してもらわないと悲しいです。」

すると海里は覚悟を決めたのか話しだした。
「隼人にはずっと黙ってたんだけど、言わなくちゃいけない事がある。あの・・・。その・・・。」

「私がいない方がよければ席を外しますが?」と声をかけると2人から絶対にいてほしいと希望があり、着席しなおす。なんだろう。このじれったい感じは。

「大丈夫だ。どんな結果であっても受け止めるから。」

と隼人が言うと海里も腹を括ったのかゆっくり話しだした。

「あのさ。隼人には言えてなかったんだけど、気になる人が出来たんだ。でも、恋愛感情なのかわからなかったから隼人には言ってなかったんだけど不安にしてごめん。実はその人の誕生日プレゼントを買いに行こうと思ったんだけど、女の子が何が欲しいのかわからなかったから有紗についてきてもらったんだ。多分その買い物に行った時に学校の誰かに見られて噂がたったんだと思う。その子は学級委員を一緒にしている里中 恵子さんなんだ。」

「へっ?」

という隼人の間抜けな声が聞こえる。海里は相当恥ずかしかったのだろう。顔を覆い俯いてしまっている。しかし、耳まで真っ赤なためバレバレである。今まで見たことのない海里の反応に真実なのだと隼人も受け入れたようであった。

「まぁ、そういうことです。隼人がどう勘違いしたのかは知りませんが。ふふ。安心しました?いくら海里が大好きだからってそこまで悩まなくっても良かったのに。少し話は変わるけど、海里は人気がありますし、周りの人にばれて里中さんが危ない目にあいそうになったら私をカモフラージュに使ってもらってもいいですよ。あっ!また隼人が勘違いして悩んだらダメなので、その時は一言声をかけてくださいね!」

と伝える。やはり、いくら仲が良くても言わないと伝わらない事はあるんだと感じ、言葉にしていこうと思った。少しギクシャクしていた私達の仲は以前のように戻った。絵里ちゃんにも、勘違いして悩んでたみたいでもう大丈夫と伝えると安心していた。その際、今年も隼人の誕生日パーティーが開かれるので是非参加してほしいという事であった。
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