断罪なんて嘘でしょ!?

あい

文字の大きさ
81 / 138

家族旅行(1)

しおりを挟む
 あれから月日は経ち、私の怪我はほぼほぼ完治してきている。しかし、夏休みももう終わってしまう。

 そんなある日お父様から提案があった。

 今年は海外旅行にも行けなかったし、大阪にある日本料亭の視察も兼ねて大阪と京都へ旅行に行かないかと。

 暇で運動の許可が出た途端ランニングを始めようとして、実家から無事帰ってきたメイドの歌恋に怒られ済みの私としては大賛成である。


 旅行の日程としては1週間ほどである。


ということで私達家族は飛行機で大阪へ向かうのだった。
新幹線に乗り、駅弁なるものを食べたかった私であるが、私の疲労を考慮して早く着く飛行機を選んでくれたので、何も言えなかった。くう。次回までのお楽しみである。


 実は今まで国外にはよく行っていたものの、国内旅行というのは初めてで浮き足立っている。そのため私の横にはメイドの歌恋がいるのだ。1人で大丈夫だと言ったのにも関わらず、なんなら自腹でも付いてくるという歌恋。両親は同行を喜んで許可し、歌恋は今回仕事ということで付いてきてくれた。しかし歌恋は休憩の時は優しいのだが、仕事の時は厳しい。今回仕事ということで付いてきているということは・・・そういうことだ。致し方ない。大人しく過ごそうと思います。

 大阪に到着し、目的であるお父様の経営する料亭に食事に行くこととなる。食事はとても美味しく、大満足である。しかし、デザート大好きな私としては果物だけでは物足りなく感じた。家族で食事をし、気になった点などを少し話し合った。お父様と、お母様はその後店長達と話し合うらしく、私とお兄様と歌恋は大阪の街をぶらっとすることにした。

 大きな道から先は車が通れないため、歩いて移動した。あちこちから、ソースのいい匂いがする。すれ違う人達はテレビと同じように方言を使っており、とても新鮮だった。大阪は少し話すスピードが早いのか聞き取れないことが多かった。それも初めての経験で楽しく感じた。しばらくプラプラ歩くと小腹が空いてきたので、本場のたこ焼きを食べてみたいと思い食べてみる。アッツアツで、ソースと鰹節、青のりの香ばしい匂い。マヨネーズとの相性はバッチリで、私は本場のたこ焼きにメロメロになってしまった。3人で分け合おうと当初は話していたのだが、美味しすぎてもう1つおかわりをしてしまった。

 ドリンクやシェイクなどは東京にもある支店が多い印象を感じた。その中で、個人経営のようなお店でドリンクを注文した。そのドリンクを飲みながら私達はプラプラと散策を続けるのであった。

 大阪のお店は、食べ物が美味しく、ついつい物珍しく食べていったため、お腹は全く空いていなかったのだが、夜ご飯もお父様の料亭で食べることになっていたため、そこへ向かった。


 お父様の料亭では試作品のものや、今日のお昼の物で改善したものを出してくれた。お腹が一杯なため、1人ずつの量は無理なため、大皿から分けるようにして欲しいとお願いした。経営者の特権である。

 そのため私とお兄様、メイドの歌恋は少しずつ食し、舌鼓をうった。デザートが今回は柚シャーベットを出してくれたので、後味もさっぱりし大満足である。

 いくら、少しずつ食べれるようにしてもらっていたとはいえ、既にお腹が軽く張っていたので、食べ終わる頃には、食べ過ぎで動けない状態になっていた。

 少しお腹の余裕が出るまで談笑して過ごした。ゆっくりと家族団欒する機会はあまりないため、とても盛り上がった。

 食後もう一度店長達と会議だったらしいのだが、私達も参加させてもらえることとなり、気付く点は色々言わせてもらった。私としては、この美味しい味を気軽に味わって欲しいし、私達兄弟のように食べ過ぎた人達用に少量詰め合わせのお得セット的なのがあれば嬉しいと伝えた。前向きに考えてくれるそうだが、どうなるのかはわからない。



 こうして私達の一日目は過ぎて行ったのであった。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた

夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。 そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。 婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。

《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?

桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。 だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。 「もう!どうしてなのよ!!」 クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!? 天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?

ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない

魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。 そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。 ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。 イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。 ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。 いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。 離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。 「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」 予想外の溺愛が始まってしまう! (世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!

転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎

水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。 もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。 振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!! え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!? でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!? と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう! 前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい! だからこっちに熱い眼差しを送らないで! 答えられないんです! これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。 または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。 小説家になろうでも投稿してます。 こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

処理中です...