断罪なんて嘘でしょ!?

あい

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家族旅行(6)

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 初めは舞妓さんの姿で撮ってもらった。終わったら、すぐに花魁さんの衣装へ着替えだ。それが流れ作業のように行われるのであった。少し不気味な光景だったと思う。

 終わった後は、お茶を出してくれゆっくりと写真を見て過ごした。

 お母様はとても綺麗なのだが、舞妓さんの格好は少し痛かった(笑)帰ったらお父様に見せてあげよう。


 私は知らなかったのだが、歌恋は化粧前の和装姿でも写真を撮っていたようだ。

 何故かと聞くとお母様が答えた。


「歌恋には私達家族でお世話になっているけど、こんなに良い子なのに、おてんば娘のことが気になってお嫁に行けないと思うのよ。だから、いい縁談を探さなくてはと思って、お見合い写真を撮ってもらったの。」


と。お母様は満面の笑みだが、歌恋は表情を見る限りお母様のわがままに付き合ってあげたのだろう。


 歌恋は私の一回り上で今年28歳だ。結婚適齢期なのだが、休みもないぐらい働いてくれており、休みの日もあまり外に出歩かないようで出会いもないのだろう。


 お母様は亮さんに


「亮君。相手はいるの?いないのであればうちの歌恋はどうかしら?」


「とてもありがたいお言葉なんですが、少し気になっている子がいるので。」


と私の顔を見てウインクしてきた。いやそんな顔をされても、どうせまた冗談なのだろう。


「私は歌恋がお姉さんになってくれたら嬉しいなー。」


「そうねえ。お兄ちゃんと結婚してくれてもいいけど、妹があなたじゃ大変さは変わらないじゃない。でも、私も可愛い歌恋がうちの子になってくれたら、今日みたいに沢山服を着てもらったり、歌恋に似合う服を作りたい放題出来るのね。良い考えだわ!」


「そんな滅相もないです。聖也さんは素敵な人ではありますが、私とは年齢も10歳も離れていますし無理ですよ。」



と顔を真っ赤にして、手をブンブンと高速で振りながら早口で無理な理由を並べて言っていた。


 私は、お兄様と歌恋の2人はとてもお似合いだと思うんだけれども、無理強いは駄目だしなー。今日の歌恋の様子、昨日のお兄様の様子を見たら、両方共脈なしでは無いように思う。そっと見守っていこうと思います。


 歌恋はさっきの話で疲れたのか少しぐったりとし、お母様は気に入った物をニコニコ顔でガンガン購入。量が多くなったので送ってもらうようだ。私は亮さんがマシンガンのように話しかけてくるので、適度に対応しながら過ごした。

 いい時間になったため私達は戻ることにした。

 亮さんは軽やかに「また連絡するね。あっ、そう言えば。いや、なんでもない。」とウインクをして去っていった。亮さんのあのウインクはデフォルトなのかもしれない・・・。


 色男は凄いなー(棒)
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