断罪なんて嘘でしょ!?

あい

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家族旅行(8)

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 八坂神社から行ったのだが、何故ここを選んだのかというと、私を含めた女性陣の強い希望である。そう、この神社は商売繁盛や厄除、疫病退散で有名なのでが、美容でも有名だったからである。

 そう、美容水と呼ばれる神水が湧き出ており、その水を肌に2・3滴取って肌につけると美のご利益があるというのだ。

それだけでも満足なのだが、蛭子様を撫でれば商売繁盛の御利益があるということだった。


 ハート型の絵馬もあり、良縁がありますようにとお願いしてきた。お兄様と歌恋は頑なに見せてくれなかったものの、お父様とお母様の物はこのまま仲良く過ごせますようにという物であった。恋愛成就を書いている人達が多い中、浮きそうな感じがしたが、満足そうなので何も言うまい。


 南座の歌舞伎は12時からだったので、八橋サンド等を購入して席につく。

 とても楽しく2時間半ほど過ごした。


 お土産は特に目的も無く、各々気に入ったところがあれば見ていくことにした。しかし、お母様が服屋さんから出ようとしない。痺れを切らした私達は後でこの服屋さんに戻ってくることにした。そうしてお父様は良い包丁を見つけたようで刃物店に消えていった。残された子供組は両親はきっとお土産を買いにきたという目的を忘れていると思うので買っていくことにした。

 あれも良いな、これも良いなと、試供品を試したりし色々お店を見て回った。

 漬物屋さんがあり、美味しそうだったのでお店に入り2人に話しかけるも、2人からの返事がない。2人共選ぶのに集中しており気付いていないのだろうと、私も選ぶのに集中した。が、いくら経っても2人の声は聞こえてこず不審に思い顔を上げる。

 顔を上げると2人はおらず店員さんが苦笑いでこちらを見ているだけだった。


「あれっ?私の連れはどこに行ったか知っていますか?」

「お店に入ってきたのはお嬢ちゃんだけだったよ。」


とのことだった。なるほど。店員さんと最初目があった時怪しんでいる顔をしたのだろう。確かに、ずっと1人ごとを喋っている人があったら私でもあんな顔になるだろうと思う。


 あれっ?ということは2人はどこに行ったのだろう?

 はぐれて時間も経っていないだろうから直ぐに見つかるだろうと思い、そとに出て近くのお店を探して回ったのだが、全く見つけられない。

 はて、どうしたものかと思うも、携帯を持っていたことに気づき連絡を入れようとする。

 するとちょうどお兄様から電話がかかってきた。

 私がお店に入ったのに気づかずに先に進んでしまったとのことだった。

 現在の位置を伝えたのだが、少し距離があるらしく15分ほど待つように言われた。そんなに離れているのであれば、私がそちらに歩けば半分の時間で会えるじゃないかと思いお兄様達の方へ歩いていくことにした。


 のだが、15分経ったのにも関わらず一向に会えない。


 少し嫌な予感がする。私は認めたくないものの、少し、ほんのすこーし方向音痴だと思う。お兄様達のもとに戻るのは1本道だったし流石に迷わないと思っていたのだが、


これは・・・。迷子というものかもしれない。


 携帯で再度連絡をと思ったが、充電が切れているようだ。昨夜疲れて眠ってしまい、充電し忘れてしまっていたのだ。充電が無くなっても歌恋が充電器を持っているのでそれを借りれば問題ないと思っていたのだが、その歌恋とも逸れてしまっているのだ。現在位置も全くわからなくなってしまい、私は困り果ててしまった。


 取り敢えず、もといた漬物屋さんに行けば会えるのではないかと思い足を進めようとした。

 ドンっ。と誰かとぶつかってしまったようで転けてしまった。

「大丈夫ですか?すみません。急いでいたもので。」

 と声をかけられた。今回は軽くぶつかっただけなので、どこも怪我をしなかったようだ。自分の怪我を気にして声をかけてくれた人に返事をするのを忘れてしまっていた。


「こちらこそすみません。ぼうっとしてしまって、ぶつかってしまいました。そちらこそお怪我はないですか?」


と返したが返事がない。不審に思い相手の顔を見たのだが、逆光で全く確認できなかった。差し出してくれた手を借りて立ち上がった。そこで相手を確認し驚いた。
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