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隼人の兄弟
しおりを挟む圭一は無事に部活に復帰する事ができた。が、部活終わりや、部活が休みの日には何故か我が家に入り浸るようになっていた。海里は、私がちょくちょく分からなかった問題を尋ねたりしているうちに家に寄り付かなくなった。
隼人の兄弟の出産予定日の4日前、隼人が急遽学校を休んだ。連絡を入れると絵里ちゃんに陣痛が来たようで入院しているとので付き添っているとのことだった。
それだけ連絡してきた後は連絡が途絶えた。
とても気になっていたのだが、連絡が来たのは次の日だった。
無事に隼人に妹が出来たとの報告だった。
家族での溺愛ぶりが容易に想像できる。
何故なら動画がたんまりと送られてきたのだが、代わる代わる産まれたての赤ん坊を抱いているものが、何個も送られてきたからだ。隼人の時には男の子しかと言っていた隼人の祖父のデレデレ顔も見る事が出来た。そんなサービスショットは求めていなかったのだが・・・。
動画1つ観れれば十分だったのだが、どんどんと送られて来る・・・。
その中の1つに例の隼人の思い人と思わしき人が写っていたものもあった。家族にも認められているのかと悲しくなる。絵里ちゃんは会うたびに私の娘になってと言ってくれるのに、やはりあれは冗談だったんだなと落ち込んでしまう。私は少し本気にしてしまい、絵里ちゃんがお母様になったらどんな感じかなと考えてしまっていたのが恥ずかしくて仕方ない。穴があったら入ってしまいたいというのはこういう気分だと確信した。
週明けの月曜日隼人はデレデレ顔で妹の写真を見せてくれる。もうお腹一杯とは言えず、かわいいねー。等と無難な言葉で相槌をうった。
隼人は絵里ちゃんが1週間で退院となるそうなのだが、それまでの間は病院の面会時間がある為生徒会の仕事も休み、授業終了の鐘がなると同時に足早に帰っていった。
良いお兄ちゃんになりそうである。しかし、シスコンになりそうなのが少し心配ではある。
隼人が足早に帰ってしまったので、私は1人で生徒会室に行こうとしていると先生に呼び止められた。
何の話しかと思ったが、来年度の交換留学に行ってみないかというお誘いだった。1月か8月かということであったが、このゲームのエンディングの3月までは日本にいて絶対に見届けたい。その為8月の分は親とも相談させて欲しいと伝えた。来年の8月を希望であれば返事は1月までにしてくれれば良いからとのことだった。
断罪を受けずに済むかどうかもわからない。そんな未来がわからない状態でこの話を受けても良いのだろうか。
子供のときには、皆将来の夢を語ったであろう。
しかし、私は5歳の時に前世の記憶を思い出してからこの先の未来のことを思い描いた事がなかった。なので当たり前のように、この先の未来のことを聞かれたことで戸惑ってしまった。
将来の夢について考えれるなんて、そんなのことを前世でもした事がなかった。考えてみても良いのかもしれない。私の将来のことを。
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