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クリスマス(3)
しおりを挟む私が目を開けるとそこには何処かのベッドの上だった。周りには誰も居らず、ピッ、ピッと言う機械音と口元についている酸素マスクでここが病院だということが想像がついた。
何故病院にいるのか訳がわからず、目が覚めるまでの事を思い返した。そういえば隼人とデートだったのが、私が遅刻した上に、携帯も忘れてしまって連絡も取れなかったのだと思い出す。そこに圭一がきて、告白をされて・・・。そこから記憶がないと言うことは驚き過ぎて気を失ってしまったのだろう。だが、救急車なり何なり呼んでくれただろう圭一の姿が見当たらない。帰ったのだろうか・・・。
ボーッと病院の天井を見上げていると看護師さんがやってきたので、目線を看護師さんの方へやると看護師さんは驚いたようで私に駆け寄ってきた。体調を確認された。喉が渇いたと言うと、自分では起きあがれなかったので助けてもらいながら吸い飲みで水を飲み、喉を潤す事ができた。
看護師さんはすぐに医師とご家族に目が覚めた事を連絡してくると去っていった。
看護師さんのいなくなった部屋は静まり返っており寂しさを感じた。少しすると担当医が来てくれ確認をしてくれる。なんでも、寒空の下に長時間いたせいで風邪をひき、それが悪化していたようで肺炎を起こしていたと。そして、3日も目を覚まさなかったとのことだった。
私の面倒は看護師さんは勿論のことだが、家のメイド達が交代で来てくれてしてくれていたそうだ。今は丁度洗濯物にメイドが帰った所だったので1人だったようだ。
圭一も心配してくれその日は付き添ってくれていたようだが、寝ていなかったことや部活もあるので帰ったとのことだった。
何故詳しく知っているかと言うと、私が目を覚ました時に来てくれた看護師さん溝口さんが教えてくれた。彼女は若い看護師さんでおしゃべり好きだったようで家族が来るまで話し相手になってくれた際教えてくれたのだ。
息苦しさがあったのでゆっくりでしか話せなかったが、看護師の溝口さんは慣れているのか私のペースに合わせて色々話してくれた。楽しく過ごしていると、病室の扉がガラッと力強く開けられた。
「ありさー。」
と大きな声もして私はびっくりして扉の方を見ようと体を少し起こそうとしたのだが、そうする間もなく大きな塊にぶつかられベッドに逆戻りした。グヘッ。と変な声を出してしまった。その塊を確認しようと思ったのだが、匂いで気づいた。
「お母様。苦しいです。少し力を弱めてください。」
と、声をかけると、
「このバカ娘ー。病院に運ばれて入院したって聞いただけでも気が気じゃなかったのに、3日も目を覚まさないなんて、どんだけ心配したか。心配かけた罰よ。しばらく黙って抱きしめられときなさい。」
と怒られてしまった。号泣している母を見て心配をかけてしまったのだと反省し、そのままじっとしていた。お母様ごしに、お父様とお兄様も見え、2人共目の下にクマがくっきりと付いているのが見えた。
家に帰るとすぐまた、無理をして動こうとするから完全に治るまで家に帰るのを許さないと家族に言われ冬休みの間は病院で過ごすことになった。
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