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俺から見た君は
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◇
チャイムが鳴って教室に戻ると、夏樹と八谷が何やら言い争っていた。
「お、俺も映画行きたい!」
「な!これは‥スナと俺がッ」
「ちょっと2人とも落ち着きいや‥授業もうはじまるって」
どうやら、夏樹が誘った映画の件で揉めているらしい。
2人の間に鈴鹿が入って、仲裁役に徹している。反対に当の本人は窓の外を眺めて興味がないように振る舞っていた。
とんだ茶番だな。
「ッ、早川」
刹那、夏樹が俺に気づいて、泣きそうな顔で訴えかけてくる。
そうだよな。勇気を出したのに、横から掻っ攫われていくのむかつくよな。
だけど、俺に言われたって何も状況は変わらない。大切な宝石は隠しとかないと盗人にすぐ奪われるんだから。
「あー、そういうことか。なぁ、スナ。お前はどうしたいんだ?」
俺は冷静を装い、傍観しているスナに話しかける。
夏樹からお礼がしたいと話は聞いてるはずだ。きっと予約したりチケットを取ったり色々考えてるだろう。察しのいいスナは気づいてるはず。
それでも
「スナ‥いいだろ?俺も映画続編気になってたし‥2人きりでずるい」
ギュッとスナの制服の袖を掴む八谷。その手を見てスナが目を細めるのが分かった。
あぁ、元からそれが狙いか。
「‥行きてえ奴が行けばいいだろ‥」
「ッ!スナ!」
これが現実。
「‥」
目を背けていた。ずっと。
高校に入ってから、八谷とスナと毎日一緒に下校して分かったことがある。
俺と中学の時一緒にいたのは、その頃八谷に彼女がいて近づくなと言われていたから。
俺を色んなところに連れてってくれたのも、全部八谷と行ったことがある思い出の場所だった。
俺にふざけてキスしたのも、キスしてる時に八谷を見つめていたのも全部‥全部
俺は気づかないふりをしていた。
「っ、‥わか、っ、た‥」
「あちゃあ‥ほんなら、俺も行こっかな?早川くんは?今日空いてる?」
鈴鹿が夏樹に同情の目を向けて、その後視線を俺に移してそう問いかけてくる。
拳をギュッと握りしめて泣きそうな夏樹に、スナを見つめる目が変わった八谷。
「スナ‥ありがと」
八谷の優しい視線にやっと気づいたのか、目を丸くするスナ。
俺らは所詮この2人を引っ付けるためのモブ役。利用するだけされて、本当にむかつくよな夏樹。
「‥あー、ごめん。無理。
俺、今日、夏樹を映画デートに誘う予定だから。お前らだけで楽しめよ。」
俺の言葉を理解した途端固まる面々を感情のない目で見つめる。
「‥へ?」
「ええ!?」
「あちゃ‥人妻ってそういうこと‥」
「‥は?」
唖然とするスナの顔にニコリと笑いかけると、バツが悪そうに睨みつけてきた。楽しめよ。周りをいちいち巻き込まず、自分の好きな人とさ。
「って言っても夏樹の同意がいるけど。どう?夏樹が考えてたスナが好きそうなディナーの店とか、前もって予約した映画のチケットとか席とかさ。皆んなで行くなら無駄になっちゃうんじゃない?なら、そのデートプラン、俺と行かない?」
淡々と八谷とスナから目を離さずにそう告げる。八谷の目が揺れて、自分がどれだけ空気を読んでないのか恵まれているのか思いしればいいなんて思った。
さっきまで他人事だったスナもどこか焦っている様子で、心の中で、俺は性格が悪いんだよざまーみろと呟く。
「ッ‥行く‥」
「は?!なんでそうなるんだよ!」
「早川と行く!!だって‥」
「よっしゃ~!なら、放課後な!楽しもうぜ夏樹!」
夏樹が苦言を言う前に、夏樹の肩に腕を回して、スナから守るように立ち回る。
ダメだ夏樹。当て馬になんてなりたくないだろ。
「ほら、お前らもう授業だぞ。散れ散れ~」
刹那、先生が教室に入ってきて、固まってた連中が無理やり席に戻された。
俺は背後からの痛いぐらいの視線を無視して、授業に集中する。
このクソみたいな友達ごっこも、もう懲り懲りなんだよ。
チャイムが鳴って教室に戻ると、夏樹と八谷が何やら言い争っていた。
「お、俺も映画行きたい!」
「な!これは‥スナと俺がッ」
「ちょっと2人とも落ち着きいや‥授業もうはじまるって」
どうやら、夏樹が誘った映画の件で揉めているらしい。
2人の間に鈴鹿が入って、仲裁役に徹している。反対に当の本人は窓の外を眺めて興味がないように振る舞っていた。
とんだ茶番だな。
「ッ、早川」
刹那、夏樹が俺に気づいて、泣きそうな顔で訴えかけてくる。
そうだよな。勇気を出したのに、横から掻っ攫われていくのむかつくよな。
だけど、俺に言われたって何も状況は変わらない。大切な宝石は隠しとかないと盗人にすぐ奪われるんだから。
「あー、そういうことか。なぁ、スナ。お前はどうしたいんだ?」
俺は冷静を装い、傍観しているスナに話しかける。
夏樹からお礼がしたいと話は聞いてるはずだ。きっと予約したりチケットを取ったり色々考えてるだろう。察しのいいスナは気づいてるはず。
それでも
「スナ‥いいだろ?俺も映画続編気になってたし‥2人きりでずるい」
ギュッとスナの制服の袖を掴む八谷。その手を見てスナが目を細めるのが分かった。
あぁ、元からそれが狙いか。
「‥行きてえ奴が行けばいいだろ‥」
「ッ!スナ!」
これが現実。
「‥」
目を背けていた。ずっと。
高校に入ってから、八谷とスナと毎日一緒に下校して分かったことがある。
俺と中学の時一緒にいたのは、その頃八谷に彼女がいて近づくなと言われていたから。
俺を色んなところに連れてってくれたのも、全部八谷と行ったことがある思い出の場所だった。
俺にふざけてキスしたのも、キスしてる時に八谷を見つめていたのも全部‥全部
俺は気づかないふりをしていた。
「っ、‥わか、っ、た‥」
「あちゃあ‥ほんなら、俺も行こっかな?早川くんは?今日空いてる?」
鈴鹿が夏樹に同情の目を向けて、その後視線を俺に移してそう問いかけてくる。
拳をギュッと握りしめて泣きそうな夏樹に、スナを見つめる目が変わった八谷。
「スナ‥ありがと」
八谷の優しい視線にやっと気づいたのか、目を丸くするスナ。
俺らは所詮この2人を引っ付けるためのモブ役。利用するだけされて、本当にむかつくよな夏樹。
「‥あー、ごめん。無理。
俺、今日、夏樹を映画デートに誘う予定だから。お前らだけで楽しめよ。」
俺の言葉を理解した途端固まる面々を感情のない目で見つめる。
「‥へ?」
「ええ!?」
「あちゃ‥人妻ってそういうこと‥」
「‥は?」
唖然とするスナの顔にニコリと笑いかけると、バツが悪そうに睨みつけてきた。楽しめよ。周りをいちいち巻き込まず、自分の好きな人とさ。
「って言っても夏樹の同意がいるけど。どう?夏樹が考えてたスナが好きそうなディナーの店とか、前もって予約した映画のチケットとか席とかさ。皆んなで行くなら無駄になっちゃうんじゃない?なら、そのデートプラン、俺と行かない?」
淡々と八谷とスナから目を離さずにそう告げる。八谷の目が揺れて、自分がどれだけ空気を読んでないのか恵まれているのか思いしればいいなんて思った。
さっきまで他人事だったスナもどこか焦っている様子で、心の中で、俺は性格が悪いんだよざまーみろと呟く。
「ッ‥行く‥」
「は?!なんでそうなるんだよ!」
「早川と行く!!だって‥」
「よっしゃ~!なら、放課後な!楽しもうぜ夏樹!」
夏樹が苦言を言う前に、夏樹の肩に腕を回して、スナから守るように立ち回る。
ダメだ夏樹。当て馬になんてなりたくないだろ。
「ほら、お前らもう授業だぞ。散れ散れ~」
刹那、先生が教室に入ってきて、固まってた連中が無理やり席に戻された。
俺は背後からの痛いぐらいの視線を無視して、授業に集中する。
このクソみたいな友達ごっこも、もう懲り懲りなんだよ。
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