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俺から見た君は
拒絶
しおりを挟むそれは突然のことだったーー。
俺と夏樹が談笑していた直後、
ガシャーン!ーー、と窓際から重たい音がして、驚いた俺はすぐに視線を移す。
「す、スナ‥?」
割れた窓ガラスが地面に散らばっている。
呆然と立ち尽くす八谷が、彼の名を呼んだ。
シーンと静まり返る教室で、誰もがスナを見つめている。
そしてその超本人は、俺と夏樹を見て‥?
な、に‥?
「‥」
ゾッとするほど、憎しみがこもったような目。
俺は射抜かれたようにその場で動けなくなる。
「と、とにかく落ち着いてスナくん‥どうしたん?」
「‥」
「ちょ!どこ行くん!授業始まるで!」
鈴鹿の制止も虚しく、教室を出て行くスナ。
『きもちわりぃ‥』
「っ、」
扉から出て行く際、すれ違い様に聞こえた言葉に目を見開く。
今、俺に言ったのか?
なんなん、だよ‥俺、お前に何かしたか?どうしてそんな汚いみたいな目で‥俺を見るんだよ‥。
「っ、俺追いかけてくる!」
八谷がすかさずスナの後を追う。
ズキリとまた心臓が傷んで、俺はただどうすることもできず、呆然とその場を眺めていた。
「あ!八谷まで!なんなんもう‥最近変やで2人とも‥」
「鈴鹿、大丈夫?」
「夏樹くん‥もう聞いてや、~」
夏樹が鈴鹿の元へ向かい、ガラスの片付けをしながら何か話してる。だけど、俺は上の空で、内容に興味があるものの全く頭に入ってこない。それどころか情けなくも思い浮かぶのはスナのことばかりだ。どうしてとか、なんでって言葉が頭をぐるぐる回る。
俺を拒絶するようなスナの態度に胸が苦しくなって、またスタート地点に戻されたような気分になった。
ギロリと俺を睨むスナの表情。
今だけじゃない、ここ最近ずっとーー。
嫌だ。どうしてそんな目で俺を見るんだよ。穢らわしいゴミを見るような目。きもちわりぃってなんだよ。ひでぇよ‥馬鹿‥。
スナ‥俺、やっと最近ちゃんと笑えるようになったんだ。ライバル達に気を使って嘘つかないで自分の言いたいこと言えるようになった。人と比較しないで、自分らしいって思えるように。
そしたらもし許されるなら、次はお前の隣で、堂々と友人として胸を張っていられるって
俺‥頑張って‥お前のこと忘れようと‥
それなのに、お前に否定されるなら、
もうどうしたらいいのか分からなくなる
「風太、」
優しい声がして、俺は縋るように彼を見る。
「‥海‥」
「、どうしたの?顔色悪いよッ」
「なんでもない、ちょっと驚いただけだよ」
なんともないように笑う。そう見えるように。
「ッ!‥ねえ、風太、大丈夫だよ。大丈夫だから‥そんな笑い方、しないで‥。ごめんね、俺が試したから‥」
俺より少し背の小さい夏樹が俺の手を強く握って、心配そうに大きな瞳で覗き込んでくる。
「‥少しは見込みがあるかもって‥でも結局、恋愛というよりあれは‥」
1人で考え込む海。言ってる意味がよくわからない。でも、なんだか今はもうどうでもいい。
「俺は大丈夫だよ海。」
大丈夫。前みたいに我慢すれば、知らぬふりをすればこんなことなんともない。
「‥はぁ‥ほんとにごめんね‥。とにかく気にしちゃダメだよ?いい?」
俺の目を真剣に見つめてそう言う海に、濁っていた心が少し軽くなる。俺はなんだか瞳が潤んきて、素直にこくりと頷いた。
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