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俺から見た君は
君の夢
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◇
「早川、」
スナが俺を呼ぶ。
優しい声。顔をクシャってして笑うから、俺も嬉しくなって一緒に微笑んだ。
スナが好きだ。
「早川‥遅え‥」
部活が遅いと拗ねるところも
「早川!今の見たか!?」
たまに子どもみたいにはしゃぐところも
「これ、可愛いな‥」
ぬいぐるみを持って悩むところも
「早川、楽しいな!」
素直に言葉を伝えてくるところも
「‥大丈夫か?」
落ち込んだ時はすぐに気づいて助けてくれるところも
「‥ん?早川なに?」
夕暮れの光で消えちゃいそうなぐらい綺麗なところも
◇
「‥夢‥」
最近、見なくなっていたのに。
自然と流れた涙を袖で拭う。たぶん少しショックだっただけだ。
何日かすればきっと忘れる。
「おはよう、風太」
「おはよ、海」
あれから、3日。
スナは学校に来なくなった。
「はぁ‥もうふたりとも聞いてや。八谷がなんか闇属性ぐらい目が据わってて俺もうフォローできひんのやけど‥」
鈴鹿が俺たちの席の近くに来て、疲れ切った顔で話し始める。
2人の間に挟まれた苦労人。それでも離れないのは好きな気持ちだけじゃなくて、鈴鹿の面倒見の良い性格があるからだろう。
鈴鹿の話によると、八谷は毎日スナの家に通っているらしい。
もう付き合ってるんじゃないかとか、一体家で2人きりで何してんだとか、鈴鹿が愚痴るものだから、夏樹が苦笑いする。
俺は今日見た夢のせいか、またどす黒い感情で押しつぶされそうになって、必死で思考を逸らそうとスマホを手に取り無造作に画面をスクロールする。
あぁ、そういえば‥あのサイト返事してないや‥。もう向こうも忘れてるだろうな‥。
アプリを削除しようとしたところで、二件通知が来ていることに気づく。
「八谷がついてるなら大丈夫じゃないかな?2人は幼馴染なんでしょ?」
なんだろう?公式のお知らせとか?
「そやんな‥でも、なんかなー‥うまくいってるって感じはしやんのやけど‥早川はどう思う?」
「っ、え?なにが?」
急に呼ばれて、俺はスマホのアプリを開こうとした手を止めてそのまま画面を落とした。びっくりした‥
「もう‥早川興味なさすぎ‥もっと優しくしてや~俺ストレス溜まる~」
「おい、鈴鹿やめて、苦しい!」
勢いよく首に抱きついてくる鈴鹿を避けきれずに、俺はジタバタともがく。
「鈴鹿、俺の彼氏にベタベタしすぎ。はい、抱きつき禁止ね。」
「むう‥ひどい~‥」
夏樹に剥がされた鈴鹿は借りてきた猫のようで、俺はついクスッと笑ってしまった。
「ごめんって‥鈴鹿は頑張ってるよ。えらい」
「っ、なんかしんどい時に急に優しくされたら惚れてまいそう‥」
「もう、鈴鹿‥」
「だって最近早川なんか色気でたというか‥やっぱ夏樹と‥毎晩むふふな‥っいた!?」
「セクハラも禁止ね」
「うう‥冷たい!みんな俺に冷たい!」
「ぷっ、はは‥」
こうやって、普通でいられたら、どれだけ楽なんだろうか。
今みたいな平穏が続けばいいのに。この時は心がほっとして、なんとかなるだろって俺はそう思ってた。
スナが何を思ってるかなんて考えもせずに。
「早川、」
スナが俺を呼ぶ。
優しい声。顔をクシャってして笑うから、俺も嬉しくなって一緒に微笑んだ。
スナが好きだ。
「早川‥遅え‥」
部活が遅いと拗ねるところも
「早川!今の見たか!?」
たまに子どもみたいにはしゃぐところも
「これ、可愛いな‥」
ぬいぐるみを持って悩むところも
「早川、楽しいな!」
素直に言葉を伝えてくるところも
「‥大丈夫か?」
落ち込んだ時はすぐに気づいて助けてくれるところも
「‥ん?早川なに?」
夕暮れの光で消えちゃいそうなぐらい綺麗なところも
◇
「‥夢‥」
最近、見なくなっていたのに。
自然と流れた涙を袖で拭う。たぶん少しショックだっただけだ。
何日かすればきっと忘れる。
「おはよう、風太」
「おはよ、海」
あれから、3日。
スナは学校に来なくなった。
「はぁ‥もうふたりとも聞いてや。八谷がなんか闇属性ぐらい目が据わってて俺もうフォローできひんのやけど‥」
鈴鹿が俺たちの席の近くに来て、疲れ切った顔で話し始める。
2人の間に挟まれた苦労人。それでも離れないのは好きな気持ちだけじゃなくて、鈴鹿の面倒見の良い性格があるからだろう。
鈴鹿の話によると、八谷は毎日スナの家に通っているらしい。
もう付き合ってるんじゃないかとか、一体家で2人きりで何してんだとか、鈴鹿が愚痴るものだから、夏樹が苦笑いする。
俺は今日見た夢のせいか、またどす黒い感情で押しつぶされそうになって、必死で思考を逸らそうとスマホを手に取り無造作に画面をスクロールする。
あぁ、そういえば‥あのサイト返事してないや‥。もう向こうも忘れてるだろうな‥。
アプリを削除しようとしたところで、二件通知が来ていることに気づく。
「八谷がついてるなら大丈夫じゃないかな?2人は幼馴染なんでしょ?」
なんだろう?公式のお知らせとか?
「そやんな‥でも、なんかなー‥うまくいってるって感じはしやんのやけど‥早川はどう思う?」
「っ、え?なにが?」
急に呼ばれて、俺はスマホのアプリを開こうとした手を止めてそのまま画面を落とした。びっくりした‥
「もう‥早川興味なさすぎ‥もっと優しくしてや~俺ストレス溜まる~」
「おい、鈴鹿やめて、苦しい!」
勢いよく首に抱きついてくる鈴鹿を避けきれずに、俺はジタバタともがく。
「鈴鹿、俺の彼氏にベタベタしすぎ。はい、抱きつき禁止ね。」
「むう‥ひどい~‥」
夏樹に剥がされた鈴鹿は借りてきた猫のようで、俺はついクスッと笑ってしまった。
「ごめんって‥鈴鹿は頑張ってるよ。えらい」
「っ、なんかしんどい時に急に優しくされたら惚れてまいそう‥」
「もう、鈴鹿‥」
「だって最近早川なんか色気でたというか‥やっぱ夏樹と‥毎晩むふふな‥っいた!?」
「セクハラも禁止ね」
「うう‥冷たい!みんな俺に冷たい!」
「ぷっ、はは‥」
こうやって、普通でいられたら、どれだけ楽なんだろうか。
今みたいな平穏が続けばいいのに。この時は心がほっとして、なんとかなるだろって俺はそう思ってた。
スナが何を思ってるかなんて考えもせずに。
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