【完結】恋した君は別の誰かが好きだから

海月 ぴけ

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俺から見た君は

放課後

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「早川、帰ろうぜ」

中学からの名残か、放課後は帰路が同じ方面の俺にも流れでスナから声がかかる。
スナに名前を呼ばれただけでもドキドキと高鳴るが、俺は平然を装い、「あぁ」と軽い返事をした。

「スナ、早川!今日発売のストロベリースペシャルケーキ食べに行かね?」

「はあ、俺甘いの苦手なんだけど」

「そこをなんとか~!なあ、早川もなんか言ってやってくれよ~」

幼馴染である八谷に対しては、声をかけなくてもお互い一緒に帰るという自然な幼馴染ムーブを吹かせてくるもんだから、俺は表情には出さないがいつもムッとした感情を落ち着かせていたりする。

その子リスみたいなうるうるした目でスナを見るな。ずるいんだよ幼馴染め。

「苦めの抹茶ラテとかある?」

「!あるある!甘さ加減とか選べるからさ!」

「ん、ならついてくよ。」

「よっしゃ!」

ガッツポーズで喜ぶ八谷。まあ、友人としては恨めないしいいやつだ。俺は完全に邪魔者なのに、こうやって絡んでくれるしな。まあ、恋心を自覚していない馬鹿なだけかもしれないけれど、そこが愛されポイントなところだ。
八谷の子リスのような澄んだ瞳を見て、自分がどれだけ廃れているか実感する。はあ、嫌になるな。

「おい、裏切んなよ早川」

不意にスナが俺の肩に手を回す。ドキリと跳ねる心臓を気づかれないようにぎゅっと押さえつけた。

「まあ、俺も八屋のおすすめの店前から気になってたし、お前は行かねえのか?カフェだっていうしブラックコーヒーとかもあるんじゃねえの?」

「はあ、ちっ、お前が行くと俺がぼっちになんだろ馬鹿。めんどくせぇ~」

スナはこう見えて寂しがり屋だと思う。1人でいるのを極力避ける。
ふと、中学の時、俺の部活が終わるまで教室で俺を待つスナの切なく細められた目を思い出した。窓から入る夕日の光とそれを眺めるスナを俺は綺麗だと思ったんだ。

「早くいこーぜ~売り切れちゃうだろ~」

「はあ‥わーたよ」

中学の時からスナのことが好きだ。

だけど俺は、スナに告白ができない。
スナは俺にこう言った。

「‥?おい、早川大丈夫か?」

「、あぁ。少し考え事してた。行こうか。」

「2人とも早く~!!」

絶対に俺を好きになるなって




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