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第3章 受付嬢エルナの勇気
第123話 アレイスさんの父
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「心配しないで、エルナ。僕は王宮魔術師に戻るつもりはないよ」
私の気持ちを読んだかのように、アレイスさんは微笑んだ。
「……ごめんなさい、ジュストさんがそんな話をしていたので」
「周囲がなんと言おうと、僕は王宮には戻らない。僕はミルデン支団の討伐者だ。君と一緒にミルデンに帰ると決めている。父には、そのことを伝えに行くつもりなんだ」
「……本当に?」
「ああ。魔力も戻ったし、早く討伐者としてまた働きたいよ」
アレイスさんの迷いがない顔を見て、私はホッとして体の力が抜けていった。
「よかった……私、アレイスさんは王都の人だから、結局王都に残ると言い出すんじゃないかって……」
「まだ僕を信じられないの? 僕はエルナと一緒にミルデンに帰る。そう決めたんだ」
アレイスさんは手を伸ばし、私の手からそっとホットワインのコップを取り上げ、テーブルに置いた。そして彼の手が私の手を包み込む。
「それで、君にお願いがあるんだ。明日、僕と一緒に父と会って欲しい」
「……え!?」
驚いて思わず固まってしまう。アレイスさんは真剣な表情で私をじっと見つめる。
「僕はね、エルナ。もう王都を逃げ出す形で出ていきたくないんだ。ミルデンで暮らすことは、僕自身が選んだ道だと父に訴えたい。エルナ、君は僕がミルデンという街を好きになった理由そのものだ。暖かくて、のんびりして、穏やかな気持ちになれる。父に、僕が選んだエルナという女性を知って欲しい」
「で、でも……そもそも私のような者が王宮の中に入れるんでしょうか?」
「僕が一緒だから大丈夫だ。会う場所は王宮とは別の『魔術塔』と呼ばれる場所で、そこには魔術師しかいない。問題ないよ」
「……それならいいんですけど。それよりもう一つ、私のような平凡な受付嬢を、アレイスさんのお父様が受け入れてくださるとは思えないです」
「もちろん、父に理解してもらうのはすぐには難しいかもしれない。それでもいいんだ、僕の決意を伝えたい」
戸惑ったけど、アレイスさんがあまりに真剣な顔で頼み込むので、私はつい「……分かりました」と言ってしまった。
話が終わったころにはもう日が傾いていたので、アレイスさんは私を宿屋まで送ってくれた。
「それじゃ明日、迎えに来るからね」
「はい、また明日」
アレイスさんは笑顔で私に片手を上げ、去って行く。彼の後ろ姿が雑踏に紛れて完全に見えなくなるまで見送って、私はようやく宿屋に戻った。
今日は夢のような時間だった。アレイスさんの色々な話を聞けたし、彼の色んな表情を見た。気持ちを彼に伝えたときよりも、今の方が彼を好きだという気持ちが強くなっている気がした。
明日はアレイスさんのために、彼の父親に会わなければならない。早く休んで明日に備えよう。
♢♢♢
昨日頼んだワンピースを受け取りに、私はダリアさんの店を再び訪れた。
朝早くに来たわけは二つある。一つは、このワンピースを王宮に行くときに来ていくため。
そしてもう一つはもっと大事な用事だ。ミルデンで待つ母と、私を王都に送り出してくれたアメリアさん、そして親友のリリアへのお土産をここで選ぼうと思ったのだ。
「いらっしゃいませ、エルナ様! ワンピースは既に仕上がっておりますよ」
「おはようございます、ダリアさん。あの、他にも欲しいものがあって……少し見ても構わないですか?」
「ええ、どうぞどれでも手に取ってご覧くださいませ」
ダリアさんがワンピースを取りに行っているあいだ、私は店内を見て回る。あとで買いに来ようと思っていたので、昨日のうちに目星はつけてあった。
リリアには毛糸の手袋、アメリアさんには綺麗なスカーフ、そして母には暖かそうなストールを選んだ。これから寒くなるし、きっと役に立つと思う。
戻ってきたダリアさんからワンピースを受け取り、その場でもう一度試着した。
彼から贈られたワンピースはダリアさんの見立てがいいせいか、着ただけなのになんだかスタイルまでよくなったような気がして、鏡の前で思わず背筋が伸びた。髪にはワンピースとお揃いの、アレイスさんからもらったリボン。
「完璧ですわね」
「ありがとうございます。これ、このまま着ていってもいいですか?」
「ええ、もちろん。トリスヴァンを楽しんでくださいませ」
鏡越しにダリアさんと微笑みあう。選んだお土産の支払いを済ませ、急いで宿屋に戻ってアレイスさんが来るのを待った。
♢♢♢
アレイスさんは馬車で迎えにやってきた。
「早速着てくれたんだね、よく似合ってる」
「ありがとうございます」
少し照れくさいけど、まっすぐに褒めてくれるのは嬉しい。アレイスさんと馬車に乗り、王宮まで移動するあいだ、私の心は正直言って不安でいっぱいだった。肖像画で見た彼の父親はいかにも威厳のある魔術師といった感じで、はっきり言うと怖そうだ。鼻で笑われて追い返されたらどうしよう。それとも愛する息子をたぶらかした平民だと、父親の怒りを買うかもしれない。
馬車は王宮に到着し、正門を通り抜けて更に先へと進んだ。正面に見える大きな白い宮殿ではなく、別の道を進んで行った先に見えてきたのが、アレイスさんが言う『魔術塔』と呼ばれる細長い円形の建物だ。
「ここで魔術師は日々暮らしているんだ。僕も昔はここにいたんだよ」
馬車を降り、アレイスさんは懐かしそうに塔を見上げる。近くで見ると天まで届きそうなほど高い。
「さあ、行こうか」
「は……はい」
ぼんやりと塔を見上げていたら、アレイスさんに声をかけられて我に返った。
♢♢♢
私とアレイスさんは、螺旋階段を上った先にある小部屋に通された。アレイスさんの父親は王宮魔術師のなかで最高位となる『筆頭魔術師』という立場で、簡単には会えないらしい。呼ばれたら面会用の部屋に通されるので、しばらくここで待たなければならない。
「ごめんね、少し待つと思うけど」
「大丈夫です!」
実の息子でも簡単に会えないなんて、王宮魔術師って大変だ。待っているあいだ、どんどん緊張が強くなってくる私に、アレイスさんは何度も手を握って「大丈夫」と落ち着かせてくれた。
それでも緊張が消えないなか、ようやく一人の魔術師が私たちを呼びに来た。ここの魔術師は全員、足元まで覆う長いローブを着ている。ちょっとだけ教会の聖女に雰囲気が似ている気がするのは気のせいかな。
魔術師に続いて螺旋階段を上り、上り、ひたすら上り……どこまで行くのかと不安になってきたところでようやく目的の階に着いた。魔術塔は円形なので、廊下もぐるりと円を描いている。薄暗い廊下を進んだ先の部屋に入るよう促され、アレイスさんに続いて中に入った。
そこは応接室のような部屋だった。高級感のあるソファとテーブルが中央に置かれ、壁には様々な人物の肖像画が掛けられている。天井にはシャンデリアがあって、華やかな明かりが部屋を照らしている。
「横の女性は誰だね、アレクシス」
アレイスさんの父親は、私が自己紹介するより先に、眉をひそめてアレイスさんに尋ねた。私は慌てて前に出て、片膝を下げて丁寧に挨拶をした。
「お目にかかれて光栄です、筆頭魔術師様。私は討伐者ギルドミルデン支団の受付嬢、エルナ・サンドラと申します」
声が震えそうになりながら、なんとか自己紹介をした。父親は無言でじっと私を見ている。どうしよう、何かまずかった?
「……あなたか。私はアレクシスの父、グレイヴン・ロズヴァルド。二人とも、立っていないで座りたまえ」
低く、威圧感のある声だ。声だけで屈服させられそうな迫力がある。私とアレイスさんは並んでソファに腰かけ、グレイヴンさんは向かいにゆっくりと腰かけた。顔立ちは整っているけど、目つきが鋭くて怖い。
「それで、このお嬢さんを連れてきた理由を話してもらおうか」
グレイヴンさんは睨むような目でアレイスさんを見た。
私の気持ちを読んだかのように、アレイスさんは微笑んだ。
「……ごめんなさい、ジュストさんがそんな話をしていたので」
「周囲がなんと言おうと、僕は王宮には戻らない。僕はミルデン支団の討伐者だ。君と一緒にミルデンに帰ると決めている。父には、そのことを伝えに行くつもりなんだ」
「……本当に?」
「ああ。魔力も戻ったし、早く討伐者としてまた働きたいよ」
アレイスさんの迷いがない顔を見て、私はホッとして体の力が抜けていった。
「よかった……私、アレイスさんは王都の人だから、結局王都に残ると言い出すんじゃないかって……」
「まだ僕を信じられないの? 僕はエルナと一緒にミルデンに帰る。そう決めたんだ」
アレイスさんは手を伸ばし、私の手からそっとホットワインのコップを取り上げ、テーブルに置いた。そして彼の手が私の手を包み込む。
「それで、君にお願いがあるんだ。明日、僕と一緒に父と会って欲しい」
「……え!?」
驚いて思わず固まってしまう。アレイスさんは真剣な表情で私をじっと見つめる。
「僕はね、エルナ。もう王都を逃げ出す形で出ていきたくないんだ。ミルデンで暮らすことは、僕自身が選んだ道だと父に訴えたい。エルナ、君は僕がミルデンという街を好きになった理由そのものだ。暖かくて、のんびりして、穏やかな気持ちになれる。父に、僕が選んだエルナという女性を知って欲しい」
「で、でも……そもそも私のような者が王宮の中に入れるんでしょうか?」
「僕が一緒だから大丈夫だ。会う場所は王宮とは別の『魔術塔』と呼ばれる場所で、そこには魔術師しかいない。問題ないよ」
「……それならいいんですけど。それよりもう一つ、私のような平凡な受付嬢を、アレイスさんのお父様が受け入れてくださるとは思えないです」
「もちろん、父に理解してもらうのはすぐには難しいかもしれない。それでもいいんだ、僕の決意を伝えたい」
戸惑ったけど、アレイスさんがあまりに真剣な顔で頼み込むので、私はつい「……分かりました」と言ってしまった。
話が終わったころにはもう日が傾いていたので、アレイスさんは私を宿屋まで送ってくれた。
「それじゃ明日、迎えに来るからね」
「はい、また明日」
アレイスさんは笑顔で私に片手を上げ、去って行く。彼の後ろ姿が雑踏に紛れて完全に見えなくなるまで見送って、私はようやく宿屋に戻った。
今日は夢のような時間だった。アレイスさんの色々な話を聞けたし、彼の色んな表情を見た。気持ちを彼に伝えたときよりも、今の方が彼を好きだという気持ちが強くなっている気がした。
明日はアレイスさんのために、彼の父親に会わなければならない。早く休んで明日に備えよう。
♢♢♢
昨日頼んだワンピースを受け取りに、私はダリアさんの店を再び訪れた。
朝早くに来たわけは二つある。一つは、このワンピースを王宮に行くときに来ていくため。
そしてもう一つはもっと大事な用事だ。ミルデンで待つ母と、私を王都に送り出してくれたアメリアさん、そして親友のリリアへのお土産をここで選ぼうと思ったのだ。
「いらっしゃいませ、エルナ様! ワンピースは既に仕上がっておりますよ」
「おはようございます、ダリアさん。あの、他にも欲しいものがあって……少し見ても構わないですか?」
「ええ、どうぞどれでも手に取ってご覧くださいませ」
ダリアさんがワンピースを取りに行っているあいだ、私は店内を見て回る。あとで買いに来ようと思っていたので、昨日のうちに目星はつけてあった。
リリアには毛糸の手袋、アメリアさんには綺麗なスカーフ、そして母には暖かそうなストールを選んだ。これから寒くなるし、きっと役に立つと思う。
戻ってきたダリアさんからワンピースを受け取り、その場でもう一度試着した。
彼から贈られたワンピースはダリアさんの見立てがいいせいか、着ただけなのになんだかスタイルまでよくなったような気がして、鏡の前で思わず背筋が伸びた。髪にはワンピースとお揃いの、アレイスさんからもらったリボン。
「完璧ですわね」
「ありがとうございます。これ、このまま着ていってもいいですか?」
「ええ、もちろん。トリスヴァンを楽しんでくださいませ」
鏡越しにダリアさんと微笑みあう。選んだお土産の支払いを済ませ、急いで宿屋に戻ってアレイスさんが来るのを待った。
♢♢♢
アレイスさんは馬車で迎えにやってきた。
「早速着てくれたんだね、よく似合ってる」
「ありがとうございます」
少し照れくさいけど、まっすぐに褒めてくれるのは嬉しい。アレイスさんと馬車に乗り、王宮まで移動するあいだ、私の心は正直言って不安でいっぱいだった。肖像画で見た彼の父親はいかにも威厳のある魔術師といった感じで、はっきり言うと怖そうだ。鼻で笑われて追い返されたらどうしよう。それとも愛する息子をたぶらかした平民だと、父親の怒りを買うかもしれない。
馬車は王宮に到着し、正門を通り抜けて更に先へと進んだ。正面に見える大きな白い宮殿ではなく、別の道を進んで行った先に見えてきたのが、アレイスさんが言う『魔術塔』と呼ばれる細長い円形の建物だ。
「ここで魔術師は日々暮らしているんだ。僕も昔はここにいたんだよ」
馬車を降り、アレイスさんは懐かしそうに塔を見上げる。近くで見ると天まで届きそうなほど高い。
「さあ、行こうか」
「は……はい」
ぼんやりと塔を見上げていたら、アレイスさんに声をかけられて我に返った。
♢♢♢
私とアレイスさんは、螺旋階段を上った先にある小部屋に通された。アレイスさんの父親は王宮魔術師のなかで最高位となる『筆頭魔術師』という立場で、簡単には会えないらしい。呼ばれたら面会用の部屋に通されるので、しばらくここで待たなければならない。
「ごめんね、少し待つと思うけど」
「大丈夫です!」
実の息子でも簡単に会えないなんて、王宮魔術師って大変だ。待っているあいだ、どんどん緊張が強くなってくる私に、アレイスさんは何度も手を握って「大丈夫」と落ち着かせてくれた。
それでも緊張が消えないなか、ようやく一人の魔術師が私たちを呼びに来た。ここの魔術師は全員、足元まで覆う長いローブを着ている。ちょっとだけ教会の聖女に雰囲気が似ている気がするのは気のせいかな。
魔術師に続いて螺旋階段を上り、上り、ひたすら上り……どこまで行くのかと不安になってきたところでようやく目的の階に着いた。魔術塔は円形なので、廊下もぐるりと円を描いている。薄暗い廊下を進んだ先の部屋に入るよう促され、アレイスさんに続いて中に入った。
そこは応接室のような部屋だった。高級感のあるソファとテーブルが中央に置かれ、壁には様々な人物の肖像画が掛けられている。天井にはシャンデリアがあって、華やかな明かりが部屋を照らしている。
「横の女性は誰だね、アレクシス」
アレイスさんの父親は、私が自己紹介するより先に、眉をひそめてアレイスさんに尋ねた。私は慌てて前に出て、片膝を下げて丁寧に挨拶をした。
「お目にかかれて光栄です、筆頭魔術師様。私は討伐者ギルドミルデン支団の受付嬢、エルナ・サンドラと申します」
声が震えそうになりながら、なんとか自己紹介をした。父親は無言でじっと私を見ている。どうしよう、何かまずかった?
「……あなたか。私はアレクシスの父、グレイヴン・ロズヴァルド。二人とも、立っていないで座りたまえ」
低く、威圧感のある声だ。声だけで屈服させられそうな迫力がある。私とアレイスさんは並んでソファに腰かけ、グレイヴンさんは向かいにゆっくりと腰かけた。顔立ちは整っているけど、目つきが鋭くて怖い。
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