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32話
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気がついたら、薄暗い場所に立っていた。
ミナトは、転移の魔術でカズユキたちから引き離されたのだ。
脳内でここは危険だと警報が鳴り響く。
(は、はめられた…バカだ俺…!)
目の前にいるのは騎士のような格好をした男たちが2人だけだった。
ドア越しにいたはずの女性は見当たらない。
恐怖で体が竦み、頭が痛くなるほど心音が早い。
混乱する頭では状況把握もままならなかった。
ただ、このままではいられない。
とにかく考えるより先に体を動かすタイプのミナトは、手足の指を動かして異常がないことを確認する。
そして、すぐさま男たちとは反対方向へ逃げようと地面を蹴った。
が、それを予想していたかのように目の前に別の男が2人現れて、ミナトはあっさり捉えられてしまった。
「離せ! はーなーせー!!」
狭い廊下で必死の声が反響する。
手を後ろで縄で縛られたミナトは、前後左右をがたいのいい男たちに囲まれて引きずられるように歩く。
縄が解けないかと腕を動かし、隙あらば逃げようとしていたが叶わぬまま。
鉄格子が並ぶ一角に連れてこられてしまった。
鍵を開ける重々しい音が、寒々しい空間に響く。
こんな中に入れられてしまったら、本当に逃げ場がなくなってしまう。
「こんなとこに入れられる覚えはねぇ!!」
腰を落として入ることを拒絶する。
引きずることが難しくなった男たちは、苛立ちを隠さず2人がかりでミナトを持ち上げた。
「うるせぇガキだな! 黙ってろ!」
「うわぁ!」
足をバタつかせて抵抗を試みるも、逃げられる筈もない。乱暴に牢屋に放り込まれた。
体が仰向けに冷たい石の床にぶつかり、息を詰める。
「おい、雑に扱うなよ。1番大事な商品だぞ。」
「仕方ねぇだろすぐ暴れようとすんだから!」
「さっきのお綺麗なガキは大人しかったのに…」
再び大きな音と共にガチャンと鍵をかけられた。
「イってぇ…あれ。こんにちは…?」
男たちの足音が遠のくと、ミナトは擦った腕を摩りながら起き上がった。
ランプの控えめな光の下で、自分以外の人影が見える。
先ほどまでは牢屋の中にまで気を回す余裕がなくて気が付かなかったのだ。
(いち、に、さん…)
目だけで数えると、この場にはミナトの他にも5人いた。
怯えた表情の子や泣き腫らした顔の子、疲れきっている様子の子などさまざまだった。
見た感じでは、10歳未満の子どもが4人とその中心で子どもたちを守るように座っている、ミナトくらいの少年が1人。
その顔を見てミナトは思わず指を差した。
「え、王子さま!?」
仄かな光だけでも分かる艶のある長い青髪、上品に煌めく紫の瞳。
そして、見るものを魅了する美しい顔。
この国の第二王子、ケンリュウだ。
彼は、その美貌を楽しげに綻ばせた。
「君は私に会う度に驚いているな。」
「え、あ、ごめんなさい…」
謝りながら、この綺麗な人に牢屋の前までの駄々っ子のような声を聞かれたのかと頭を過って急激に恥ずかしくなる。
しゃがみ込む子供っぽい姿も牢屋に投げ込まれる間抜けな姿も見られただろう。
ケンリュウはミナトの気持ちを知ってか知らずか、穏やかに首を振る。
初めて会った時の印象よりも、幾分温かみを感じた。
「いいや、それが正しい反応だと思うぞ。だが今はリュウ、と呼んでくれ。」
身分がバレたら困るんだ、と、ケンリュウは声を落として付け加える。
「ど、どうしてこんなところに..」
つられて声の音量を小さくしながら、ミナトは近づいていく。
大声を出していた自分に驚いてしまっているらしい子どもたちには、笑顔を向けて怖い人間ではないとアピールすることを忘れない。
人懐っこいミナトの笑顔を見て、子どもたちの空気が少し解れる。それを感じながら、ケンリュウは口を開いた。
「セイゴウが珍しく心ここに在らずといった感じだったから…」
第二王子近衛騎士隊長になってから、常に自分の職務のみに集中していたというセイゴウ。当然のことではあるのだか、そうは言っても騎士も人間だ。
出世などの野心のために動いたり、私生活の事情で心が乱れたりと、実際の職務とは違うことに意識が向くことがある。
しかし、セイゴウにはそういったことは皆無だった。
いつも「ケンリュウを守る」ということだけを考え仕事にあたっていることを常に一緒にいたケンリュウは知っている。
そのセイゴウが、ここ数日はどこか気が散っていた。頻繁に部下が現れては、耳打ちして去っていく。
内容を尋ねても「お気になさるようなことではございません。」としかセイゴウは答えない。
「だから、事情を知ってそうな近衛騎士を問い詰めた。」
「その人しゃべっちゃったのか…」
途中までは丁寧に相槌を打っていたミナトだったが、ついに敬語を忘れた。
王子に詰め寄られたら、事情くらいは話してしまっても仕方のない部分もあるのだろう。しかし、厳しそうなセイゴウの顔を思い出してミナトはその騎士に同情した。
どんなにケンリュウが彼には罪がないと言おうとも、冷たい視線がその人を突き刺すだろう。
そんなミナトの心情など知らずに、ケンリュウの透き通るような声が話を続ける。
「そうしたら、誘拐事件が関係していて、更に他国に売っているかもしれないと。我が国の大切な国民を。居ても立っても居られなくなってし」
「ま、まって!!」
そこまで聞いて驚愕したミナトは、言葉が最後まで終わるのを待てなかった。身を乗り出して顔を近づけてしまう。
「それでここに来たのか? 1人で?」
真面目で硬い表情になっていた美貌が、悪戯を楽しむ年相応の動きで笑う。そこに言葉を遮られた不快感は微塵も感じられなかった。
「座席のみの車両に乗ったのは初めてで新鮮だったぞ。」
「一般車両に1人で乗ってきたのか!?」
ケンリュウは頷く。
城を抜け出し列車に乗って街に来るところまでは奇跡的に上手くいった。
しかし、街に着いてしばらくすると魔獣が暴れ出して大騒ぎになった。
その混乱の最中、ミナトより一足先にここに捕らえられたと言う。
(よく分かんないけど、これ…城中の色んな人が怒られるんだろうな…)
見た目や上品な雰囲気に反してヤンチャだったらしい第二王子を見て笑うしかなかった。
「セイゴウさんはこのことは…」
「救助要請の魔術をこれで発することが出来たから、そろそろ来ると思うんだが。」
ケンリュウが服の袖を捲って手首を晒す。白い魔石が連なって出来たブレスレットが巻かれていた。
そのうちの一つが、近衛騎士に自身の身の危険を知らせ、なおかつ居場所も伝えることが出来るものだという。
説明を聞いて、ミナトは自分の手元を見る。
「な、なるほど…それなら俺も…」
左手の人差し指に金色の指輪が光っていた。
魔石で作られた指輪で、カズユキが魔術を発動すればミナトの居場所が伝わるようになっている。ミナトが望めば防御の魔術を発動することもできる。
カズユキはこれを入手するために、昨日は早朝から市場に出かけていたという。魔術を込めるのに時間を要したため、すぐには渡せなかった。
万が一のために、と今朝、ミナトの指に通してくれたのだ。
その時のことを思い出して、知らず知らずのうちに唇を緩める。
「じゃあ、このまま待っててもいいわけだけど…」
小さな子どもたちもいるのだ。その方が安パイだろう。
ミナトはケンリュウを見る。
紫色の瞳がきらりと光った。
「他に、選択肢があるかのような言い方だな?」
「ただ待ってるのって、つまんないだろ?」
悪巧みをする子どもたちというのは、何時でもイキイキしているものだ。
ミナトは、転移の魔術でカズユキたちから引き離されたのだ。
脳内でここは危険だと警報が鳴り響く。
(は、はめられた…バカだ俺…!)
目の前にいるのは騎士のような格好をした男たちが2人だけだった。
ドア越しにいたはずの女性は見当たらない。
恐怖で体が竦み、頭が痛くなるほど心音が早い。
混乱する頭では状況把握もままならなかった。
ただ、このままではいられない。
とにかく考えるより先に体を動かすタイプのミナトは、手足の指を動かして異常がないことを確認する。
そして、すぐさま男たちとは反対方向へ逃げようと地面を蹴った。
が、それを予想していたかのように目の前に別の男が2人現れて、ミナトはあっさり捉えられてしまった。
「離せ! はーなーせー!!」
狭い廊下で必死の声が反響する。
手を後ろで縄で縛られたミナトは、前後左右をがたいのいい男たちに囲まれて引きずられるように歩く。
縄が解けないかと腕を動かし、隙あらば逃げようとしていたが叶わぬまま。
鉄格子が並ぶ一角に連れてこられてしまった。
鍵を開ける重々しい音が、寒々しい空間に響く。
こんな中に入れられてしまったら、本当に逃げ場がなくなってしまう。
「こんなとこに入れられる覚えはねぇ!!」
腰を落として入ることを拒絶する。
引きずることが難しくなった男たちは、苛立ちを隠さず2人がかりでミナトを持ち上げた。
「うるせぇガキだな! 黙ってろ!」
「うわぁ!」
足をバタつかせて抵抗を試みるも、逃げられる筈もない。乱暴に牢屋に放り込まれた。
体が仰向けに冷たい石の床にぶつかり、息を詰める。
「おい、雑に扱うなよ。1番大事な商品だぞ。」
「仕方ねぇだろすぐ暴れようとすんだから!」
「さっきのお綺麗なガキは大人しかったのに…」
再び大きな音と共にガチャンと鍵をかけられた。
「イってぇ…あれ。こんにちは…?」
男たちの足音が遠のくと、ミナトは擦った腕を摩りながら起き上がった。
ランプの控えめな光の下で、自分以外の人影が見える。
先ほどまでは牢屋の中にまで気を回す余裕がなくて気が付かなかったのだ。
(いち、に、さん…)
目だけで数えると、この場にはミナトの他にも5人いた。
怯えた表情の子や泣き腫らした顔の子、疲れきっている様子の子などさまざまだった。
見た感じでは、10歳未満の子どもが4人とその中心で子どもたちを守るように座っている、ミナトくらいの少年が1人。
その顔を見てミナトは思わず指を差した。
「え、王子さま!?」
仄かな光だけでも分かる艶のある長い青髪、上品に煌めく紫の瞳。
そして、見るものを魅了する美しい顔。
この国の第二王子、ケンリュウだ。
彼は、その美貌を楽しげに綻ばせた。
「君は私に会う度に驚いているな。」
「え、あ、ごめんなさい…」
謝りながら、この綺麗な人に牢屋の前までの駄々っ子のような声を聞かれたのかと頭を過って急激に恥ずかしくなる。
しゃがみ込む子供っぽい姿も牢屋に投げ込まれる間抜けな姿も見られただろう。
ケンリュウはミナトの気持ちを知ってか知らずか、穏やかに首を振る。
初めて会った時の印象よりも、幾分温かみを感じた。
「いいや、それが正しい反応だと思うぞ。だが今はリュウ、と呼んでくれ。」
身分がバレたら困るんだ、と、ケンリュウは声を落として付け加える。
「ど、どうしてこんなところに..」
つられて声の音量を小さくしながら、ミナトは近づいていく。
大声を出していた自分に驚いてしまっているらしい子どもたちには、笑顔を向けて怖い人間ではないとアピールすることを忘れない。
人懐っこいミナトの笑顔を見て、子どもたちの空気が少し解れる。それを感じながら、ケンリュウは口を開いた。
「セイゴウが珍しく心ここに在らずといった感じだったから…」
第二王子近衛騎士隊長になってから、常に自分の職務のみに集中していたというセイゴウ。当然のことではあるのだか、そうは言っても騎士も人間だ。
出世などの野心のために動いたり、私生活の事情で心が乱れたりと、実際の職務とは違うことに意識が向くことがある。
しかし、セイゴウにはそういったことは皆無だった。
いつも「ケンリュウを守る」ということだけを考え仕事にあたっていることを常に一緒にいたケンリュウは知っている。
そのセイゴウが、ここ数日はどこか気が散っていた。頻繁に部下が現れては、耳打ちして去っていく。
内容を尋ねても「お気になさるようなことではございません。」としかセイゴウは答えない。
「だから、事情を知ってそうな近衛騎士を問い詰めた。」
「その人しゃべっちゃったのか…」
途中までは丁寧に相槌を打っていたミナトだったが、ついに敬語を忘れた。
王子に詰め寄られたら、事情くらいは話してしまっても仕方のない部分もあるのだろう。しかし、厳しそうなセイゴウの顔を思い出してミナトはその騎士に同情した。
どんなにケンリュウが彼には罪がないと言おうとも、冷たい視線がその人を突き刺すだろう。
そんなミナトの心情など知らずに、ケンリュウの透き通るような声が話を続ける。
「そうしたら、誘拐事件が関係していて、更に他国に売っているかもしれないと。我が国の大切な国民を。居ても立っても居られなくなってし」
「ま、まって!!」
そこまで聞いて驚愕したミナトは、言葉が最後まで終わるのを待てなかった。身を乗り出して顔を近づけてしまう。
「それでここに来たのか? 1人で?」
真面目で硬い表情になっていた美貌が、悪戯を楽しむ年相応の動きで笑う。そこに言葉を遮られた不快感は微塵も感じられなかった。
「座席のみの車両に乗ったのは初めてで新鮮だったぞ。」
「一般車両に1人で乗ってきたのか!?」
ケンリュウは頷く。
城を抜け出し列車に乗って街に来るところまでは奇跡的に上手くいった。
しかし、街に着いてしばらくすると魔獣が暴れ出して大騒ぎになった。
その混乱の最中、ミナトより一足先にここに捕らえられたと言う。
(よく分かんないけど、これ…城中の色んな人が怒られるんだろうな…)
見た目や上品な雰囲気に反してヤンチャだったらしい第二王子を見て笑うしかなかった。
「セイゴウさんはこのことは…」
「救助要請の魔術をこれで発することが出来たから、そろそろ来ると思うんだが。」
ケンリュウが服の袖を捲って手首を晒す。白い魔石が連なって出来たブレスレットが巻かれていた。
そのうちの一つが、近衛騎士に自身の身の危険を知らせ、なおかつ居場所も伝えることが出来るものだという。
説明を聞いて、ミナトは自分の手元を見る。
「な、なるほど…それなら俺も…」
左手の人差し指に金色の指輪が光っていた。
魔石で作られた指輪で、カズユキが魔術を発動すればミナトの居場所が伝わるようになっている。ミナトが望めば防御の魔術を発動することもできる。
カズユキはこれを入手するために、昨日は早朝から市場に出かけていたという。魔術を込めるのに時間を要したため、すぐには渡せなかった。
万が一のために、と今朝、ミナトの指に通してくれたのだ。
その時のことを思い出して、知らず知らずのうちに唇を緩める。
「じゃあ、このまま待っててもいいわけだけど…」
小さな子どもたちもいるのだ。その方が安パイだろう。
ミナトはケンリュウを見る。
紫色の瞳がきらりと光った。
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