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ストーカーの処し方
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その日砦は酒樽が盛大に開けられ、夜通し宴会状態であった。
広場にはキャンプファイヤー並みの火が焚かれ、例のダンサー集団が形成されていた。
「「「 ほうっ!ほうっ!ほうっ!!ほうっっ ほうっ!」」」
─────なんだろう、あれがこの世界の祝いの舞なのかな‥‥‥‥。
‥‥‥‥ちょっとあれには、馴染めないかもな‥‥‥‥。
そんなハイテンション連中を横目に、異世界パーティーセットなる物を持って、テコテコ廊下を通過していく。
姫さんの『呪術』解除後は、なぜだが皆に遠巻きの目で見られていたのだが、厨房で大騒ぎしている内に「なんだ、変わってねーじゃねーか」みたいな空気が流れ、今まで遠巻きにしていた人達がわらわら話を聞きにくる始末。
なんだよ「変わってる」って。 そんな簡単に人は変わんねーからね。
アルヴァレス辺りが何がどうなってるんだ、と詰め寄らて「いや知らん」という会話を繰り返す事、数度。 いろいろ面倒くさくなって逃走中。 特にヘンタイ野郎が鼻息は荒く、詳細を聞き出そうとするのにはドン引きだ。
復活した奴は、さりげなく話しかける人々をスルーしながら砦の中を移動する私を何故か見つけ出し、グイグイ迫ってくる始末。
─────ちょっと鬱陶しかったので、腹ワンパンでのして人目のつかない物陰にポイしてきた。
ヤツも黙って立っていれば絵になるのに、喋り出すと何故ああも残念な奴に成り下がるのか‥‥‥‥。でも普段は真面だって聞いたな‥‥‥‥自分は一度もお目にかかった事はないと思うが‥‥‥‥。
という事で、いろいろ面倒くさいので、一番の安全地帯に避難する事にしたのである。
「お姫さ─────ん、邪魔するよ─────」
手土産のパーティーセットだよ~と、マールさんに持たされた籠を両手で捧げる。
そこには自分より先に、シロ君が避難していた。
「あれ、シロ君。どこ行ったのかと思ったら、ここにいたの?」
そこには、お高そうな絨毯にだらしなく伸びきったシロ君がいた。
最後に見たときにはフルサイズだったのだが、今は小サイズに戻って足をだらしなく伸ばしている。
「‥‥‥‥ワウ、ワウワウワウ‥‥‥(あの黒い奴が、鬱陶しいんだよ‥‥‥‥)」
─────黒い奴?ああ、忍者君か。 奴はキラキラと光を纏ったフルサイズのシロ君に、ぼうっとしてたからな。 まあ、シロ君に見惚れていたのは解るぞ。うんうん、カッコいいからな。
その後どうやら奴は、シロ君の背後をついて回っていたらしい。
鬱陶しくなって砦の中を逃げ回り、アルヴァレス隊長達が詰めていた執務室にも逃げ込んだが、遠慮なく突入してくる始末。ならばさすがに遠慮するであろう、お姫さんの部屋に逃げ込んでいたらしい。
「賢いね~シロ君。ここはさすがに男子禁制だもんね~」
─────シロ君はノーカンだけどねっ!
流石に姫さんの部屋じゃ、ズカズカ入り込めないわな。
‥‥‥‥サラさんとユリアちゃんに、いい様にトリミングされるのはいいんだ。とは聞かないでおこう‥‥‥‥。
広場にはキャンプファイヤー並みの火が焚かれ、例のダンサー集団が形成されていた。
「「「 ほうっ!ほうっ!ほうっ!!ほうっっ ほうっ!」」」
─────なんだろう、あれがこの世界の祝いの舞なのかな‥‥‥‥。
‥‥‥‥ちょっとあれには、馴染めないかもな‥‥‥‥。
そんなハイテンション連中を横目に、異世界パーティーセットなる物を持って、テコテコ廊下を通過していく。
姫さんの『呪術』解除後は、なぜだが皆に遠巻きの目で見られていたのだが、厨房で大騒ぎしている内に「なんだ、変わってねーじゃねーか」みたいな空気が流れ、今まで遠巻きにしていた人達がわらわら話を聞きにくる始末。
なんだよ「変わってる」って。 そんな簡単に人は変わんねーからね。
アルヴァレス辺りが何がどうなってるんだ、と詰め寄らて「いや知らん」という会話を繰り返す事、数度。 いろいろ面倒くさくなって逃走中。 特にヘンタイ野郎が鼻息は荒く、詳細を聞き出そうとするのにはドン引きだ。
復活した奴は、さりげなく話しかける人々をスルーしながら砦の中を移動する私を何故か見つけ出し、グイグイ迫ってくる始末。
─────ちょっと鬱陶しかったので、腹ワンパンでのして人目のつかない物陰にポイしてきた。
ヤツも黙って立っていれば絵になるのに、喋り出すと何故ああも残念な奴に成り下がるのか‥‥‥‥。でも普段は真面だって聞いたな‥‥‥‥自分は一度もお目にかかった事はないと思うが‥‥‥‥。
という事で、いろいろ面倒くさいので、一番の安全地帯に避難する事にしたのである。
「お姫さ─────ん、邪魔するよ─────」
手土産のパーティーセットだよ~と、マールさんに持たされた籠を両手で捧げる。
そこには自分より先に、シロ君が避難していた。
「あれ、シロ君。どこ行ったのかと思ったら、ここにいたの?」
そこには、お高そうな絨毯にだらしなく伸びきったシロ君がいた。
最後に見たときにはフルサイズだったのだが、今は小サイズに戻って足をだらしなく伸ばしている。
「‥‥‥‥ワウ、ワウワウワウ‥‥‥(あの黒い奴が、鬱陶しいんだよ‥‥‥‥)」
─────黒い奴?ああ、忍者君か。 奴はキラキラと光を纏ったフルサイズのシロ君に、ぼうっとしてたからな。 まあ、シロ君に見惚れていたのは解るぞ。うんうん、カッコいいからな。
その後どうやら奴は、シロ君の背後をついて回っていたらしい。
鬱陶しくなって砦の中を逃げ回り、アルヴァレス隊長達が詰めていた執務室にも逃げ込んだが、遠慮なく突入してくる始末。ならばさすがに遠慮するであろう、お姫さんの部屋に逃げ込んでいたらしい。
「賢いね~シロ君。ここはさすがに男子禁制だもんね~」
─────シロ君はノーカンだけどねっ!
流石に姫さんの部屋じゃ、ズカズカ入り込めないわな。
‥‥‥‥サラさんとユリアちゃんに、いい様にトリミングされるのはいいんだ。とは聞かないでおこう‥‥‥‥。
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