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嫉妬の群衆
第百二十四話 まともなのは
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「よし、犬走、事前に説明した通りだ。発信器のスイッチを入れろ」
「分かったわ」
犬走は小型発信器のスイッチを入れるとウィンドブレイカーのポケットに入れた。
俺は受信機を見て発信器の信号を受信していることを確認する。微弱な発信器だがこの運動公園くらいなら全域カバー出来、微弱故に現実と幻想の狭間に呑まれれば直ぐに信号は消え去る。そして消えた地点こそ狭間への入口となる。また仮に消えなかっとしても、この認識される空間と重ね合わさっている以上目の前を電波だけが通り過ぎれば嫌でも分かるし、電波を認識して追跡すれば入り込める。前回は犬走が消えたと分かってから入口を探り当てるのに時間が掛かってしまったが、これならどっちに転んでも直ぐに駆けつけられる。
「発信器の信号が消えた時点で俺達も行動を開始する。
前回みたく化け物の集団に後をつけ回されるだろうが恐怖に呑まれるなよ」
前回襲われた恐怖を想起させるように俺は言うが犬走の瞳に揺らぎは無い。
「俺達は絶対に駆けつける、焦らずペースを一定に保てよ」
話をしている分には犬走に動揺は無く、嫉妬の群衆に襲われた影響によるPTSDには成ってないようだ。
如月さんの話を聞くに過去ユガミに襲われ運良く生き残った者でも、自分の生きる世界の根底が覆された恐怖で日常生活もままならなくなる者もいるという。
犬走も今は復讐に燃えているからか平気のようではあるが、実際は分からない。再び嫉妬の群衆に襲われた時恐怖が蘇り走れなくなる可能性もある。そんな不測の事態にならないように絶対に助けに行くと気休めだろうが暗示を掛けるつもりで念押ししておく。
「分かってる。そんなところでミスる気はないわ」
力強く答える犬走、憎悪が恐怖を凌駕しているようだ。
これなら大丈夫だろう。
「ねえ」
六本木が俺と犬走の最終確認の最中に割り込んでくる。
「なんだ?」
これが最後で濃厚且つ繊細な段取り中だというのに、うっとおしい。
「もしかして、火凜を囮に使う気なの?」
「そうだが」
決定事項なので当たり前のように答えたが、そもそも作戦内容はまとめてメールで送っておいた。この様子じゃ中身読んでないな。
「何それ、サイテー。
あんた男でしょ、か弱い女子を囮になんかしないであんたが囮になりなさいよ」
釣り目を更に釣り上げ人差し指で俺の胸を突いてくる。
作戦内容をメールで送っておいても何も言ってこなかったから納得していると思っていたのに、ここに来て引っ繰り返してくるか?
そもそも仕事はこんないい加減な奴なのに、何でピンポイントで常識人なんだよ。
そこはメールを流したように流せよ。
「俺じゃ囮にならない」
「まあ、あんた暗そうだもん彼女いないでしょ負け組?」
しみじみと煽るように言いやがって。
「ならお前が成るか? お前人生楽しそうだし、嫉妬されるかもな」
嫉妬する連中は何かとストレスを抱え込んでいる、この女は脳細胞に回す栄養を胸に回したようなストレスフリー羨ましいこった。
「ふふん~まあ美人だしスタイルいいしもてるし。嫉妬されちゃうわね」
髪を掻き上げしなを作る六本木、そして自分で自分のポーズに酔っている。この女旋律士じゃ無くてグラビアモデルにでも転職した方がいいじゃないか。
よーし作戦変更だお前を栄えある囮にしてやる。お前が囮になってお前が退治しろ。それを俺と犬走で高みの見物してやる。
と切れたらスッキリするんだろうが、ここまでで色々犠牲にし労力も注ぎ込んでいる、それを台無しにする訳にはいかないと冷静に損得勘定してしまう俺が今は憎い。
「大分遅れている、冗談はここまでにしよう」
大人の態度で流して六本木から視線を外して犬走の方に向き直す。
「冗談じゃ無いんですけど」
六本木は俺の前に周り込んできて汚物でも見るように俺を見る。
「はあ~」
めんどくさえ~、つくづく失敗した。
前埜が面倒を見ている旋律士以外だと獅子神ぐらいしか知らなかったが、あんな風に甘いのは前埜達だけで他は獅子神同様プロに徹していると思っていた。
だってそうだろ? 普通に考えれば命を賭けた戦いに身を置く者達がそんなことで生き残っていけるわけが無いし、綺麗事だけで社会を渡っていけるわけが無い。
これが獅子神なら、多分雇い主である俺に一度は意見は言うが、最終的に必要とあれば納得し責任を俺に預けて従ってくれる。
それがプロってもんだろ、なのにこの女はその場のノリの感情だけで反対してくる。
これなら時雨でも良かったじゃないか、わざわざこの女を雇った意味が無い。
「何いっちょまえに溜息付いてるんですか?
そんなのは女の子を守れる男になってからしてもらえませんか?」
切るか?
この女がこんなに強気に出て俺が弱気になっているのは、この女の換えが無いという前提があるから。
それを俺もこの女も分かっている。
分かっているが、どうしたわけかどうにもこの女への苛つきを押さえきれない。
この女がいなければ、この仕事は白紙に戻って俺の信用も白紙になる。
分かっているが、どうにもこの女を殴り飛ばしたくなる。
こんなにも仮面を被りきれないのは久方ぶりだ。
「もしも~し、黙っていれば許して貰えると思ってますか」
切ってしまえば対等、遠慮する必要は無くなる。
決断した俺が行動するより早く犬走が割って入ってきた。
「ちょっちょっとまって。
ユリ、これは私が志願したの、私がやりたいの」
「火凜、無理しなくていいのよ。どうせこのムッツリスケベに弱みを握られたかなんかなんでしょ」
逆だ馬鹿、俺が脅されてしなくていい苦労をしているんだよ。
犬走の暗く燃える復讐心に共感して情に流されたのが躓きの元。
やはり情に流されるは碌な事が無い。
くそっこれからは今回を戒めとして徹底的に合理的に判断するとして、今はこれだけを言っておく。
「誰がムッツリスケベだ」
「さっきあたしの胸見てた」
それはスケベな意味で見てないと言っても通用しないんだろうな、この女。
「大丈夫こんな小役人パパに言いつけてやれば一発なんだから」
おい、いい年した女が臆面も無く親に言いつけるのかよ。
そして旋律士の家はいずれも庶民に比べれば名家で権力もある。俺一人くらいどうとでも成りそうなのが怖い。
「女の子なんだもん、無理して危険なことして折角の可愛い顔に傷でも付いたら大変よ」
「構わない」
「えっ」
力強い断言に六本木の目が丸くなる。
「親友の仇が討てるなら構わない」
「うっ」
六本木が犬走の気迫に押されている。生死を賭けた戦いを潜り抜けているだろうに意外と此奴メンタル普通だな。
「復讐なんかぽいちゃいして、このムッツリにでも押しつけて人生楽しみましょうよ」
明るく可愛く六本木は猫なで声で犬走に提案する。
しかし本気の復讐を誓う奴を前にして「ぽいちゃい」って、本気で説得する気あるのか?
まあ、この女にとっては本気なんだろうな、本気なまでに軽いだけで。
「出来ない。文香の仇を討たなきゃ楽しめない。
お願い。私にも手伝わせて、私にはユリみたいに怪異を退治するなんて出来ないけど囮になることなら出来る」
「でっでも」
押されに押され六本木にもう説得する言葉出てこない。
「それ以上言うなら私はユリの敵になるよ」
犬走は本気だ。暗い怨念の圧力が六本木を押し除けていく。
これはいい。これで犬走の逆恨みは俺で無く六本木に向くことに成り、俺は気兼ねなく犬走を外して時雨に仕事を依頼出来る。
むかつく女のご機嫌を取る必要も無くなり、諦めていた時雨とのデートも出来る。
いいぞ、六本木根性を見せろと初めて俺は応援する。
「わっ分かったわよ。私もむかつく奴はぶん殴らないとぐっすり眠れないもんね」
根性無しが、犬走の迫力に六本木が日和った。
「ありがとう」
自分が愚かなことをするのを止めてくれる人が諦めて犬走は最高の笑顔で礼を言う。
客観的に見れば、まともなのはこの場で六本木だけなんだろうな。
「でもどうなっても知らないからね」
これが六本木に出来る精一杯の予防線。
「うん」
ふう~どうやらまとまり、今度こそ仕事を始められそうだ。
「分かったわ」
犬走は小型発信器のスイッチを入れるとウィンドブレイカーのポケットに入れた。
俺は受信機を見て発信器の信号を受信していることを確認する。微弱な発信器だがこの運動公園くらいなら全域カバー出来、微弱故に現実と幻想の狭間に呑まれれば直ぐに信号は消え去る。そして消えた地点こそ狭間への入口となる。また仮に消えなかっとしても、この認識される空間と重ね合わさっている以上目の前を電波だけが通り過ぎれば嫌でも分かるし、電波を認識して追跡すれば入り込める。前回は犬走が消えたと分かってから入口を探り当てるのに時間が掛かってしまったが、これならどっちに転んでも直ぐに駆けつけられる。
「発信器の信号が消えた時点で俺達も行動を開始する。
前回みたく化け物の集団に後をつけ回されるだろうが恐怖に呑まれるなよ」
前回襲われた恐怖を想起させるように俺は言うが犬走の瞳に揺らぎは無い。
「俺達は絶対に駆けつける、焦らずペースを一定に保てよ」
話をしている分には犬走に動揺は無く、嫉妬の群衆に襲われた影響によるPTSDには成ってないようだ。
如月さんの話を聞くに過去ユガミに襲われ運良く生き残った者でも、自分の生きる世界の根底が覆された恐怖で日常生活もままならなくなる者もいるという。
犬走も今は復讐に燃えているからか平気のようではあるが、実際は分からない。再び嫉妬の群衆に襲われた時恐怖が蘇り走れなくなる可能性もある。そんな不測の事態にならないように絶対に助けに行くと気休めだろうが暗示を掛けるつもりで念押ししておく。
「分かってる。そんなところでミスる気はないわ」
力強く答える犬走、憎悪が恐怖を凌駕しているようだ。
これなら大丈夫だろう。
「ねえ」
六本木が俺と犬走の最終確認の最中に割り込んでくる。
「なんだ?」
これが最後で濃厚且つ繊細な段取り中だというのに、うっとおしい。
「もしかして、火凜を囮に使う気なの?」
「そうだが」
決定事項なので当たり前のように答えたが、そもそも作戦内容はまとめてメールで送っておいた。この様子じゃ中身読んでないな。
「何それ、サイテー。
あんた男でしょ、か弱い女子を囮になんかしないであんたが囮になりなさいよ」
釣り目を更に釣り上げ人差し指で俺の胸を突いてくる。
作戦内容をメールで送っておいても何も言ってこなかったから納得していると思っていたのに、ここに来て引っ繰り返してくるか?
そもそも仕事はこんないい加減な奴なのに、何でピンポイントで常識人なんだよ。
そこはメールを流したように流せよ。
「俺じゃ囮にならない」
「まあ、あんた暗そうだもん彼女いないでしょ負け組?」
しみじみと煽るように言いやがって。
「ならお前が成るか? お前人生楽しそうだし、嫉妬されるかもな」
嫉妬する連中は何かとストレスを抱え込んでいる、この女は脳細胞に回す栄養を胸に回したようなストレスフリー羨ましいこった。
「ふふん~まあ美人だしスタイルいいしもてるし。嫉妬されちゃうわね」
髪を掻き上げしなを作る六本木、そして自分で自分のポーズに酔っている。この女旋律士じゃ無くてグラビアモデルにでも転職した方がいいじゃないか。
よーし作戦変更だお前を栄えある囮にしてやる。お前が囮になってお前が退治しろ。それを俺と犬走で高みの見物してやる。
と切れたらスッキリするんだろうが、ここまでで色々犠牲にし労力も注ぎ込んでいる、それを台無しにする訳にはいかないと冷静に損得勘定してしまう俺が今は憎い。
「大分遅れている、冗談はここまでにしよう」
大人の態度で流して六本木から視線を外して犬走の方に向き直す。
「冗談じゃ無いんですけど」
六本木は俺の前に周り込んできて汚物でも見るように俺を見る。
「はあ~」
めんどくさえ~、つくづく失敗した。
前埜が面倒を見ている旋律士以外だと獅子神ぐらいしか知らなかったが、あんな風に甘いのは前埜達だけで他は獅子神同様プロに徹していると思っていた。
だってそうだろ? 普通に考えれば命を賭けた戦いに身を置く者達がそんなことで生き残っていけるわけが無いし、綺麗事だけで社会を渡っていけるわけが無い。
これが獅子神なら、多分雇い主である俺に一度は意見は言うが、最終的に必要とあれば納得し責任を俺に預けて従ってくれる。
それがプロってもんだろ、なのにこの女はその場のノリの感情だけで反対してくる。
これなら時雨でも良かったじゃないか、わざわざこの女を雇った意味が無い。
「何いっちょまえに溜息付いてるんですか?
そんなのは女の子を守れる男になってからしてもらえませんか?」
切るか?
この女がこんなに強気に出て俺が弱気になっているのは、この女の換えが無いという前提があるから。
それを俺もこの女も分かっている。
分かっているが、どうしたわけかどうにもこの女への苛つきを押さえきれない。
この女がいなければ、この仕事は白紙に戻って俺の信用も白紙になる。
分かっているが、どうにもこの女を殴り飛ばしたくなる。
こんなにも仮面を被りきれないのは久方ぶりだ。
「もしも~し、黙っていれば許して貰えると思ってますか」
切ってしまえば対等、遠慮する必要は無くなる。
決断した俺が行動するより早く犬走が割って入ってきた。
「ちょっちょっとまって。
ユリ、これは私が志願したの、私がやりたいの」
「火凜、無理しなくていいのよ。どうせこのムッツリスケベに弱みを握られたかなんかなんでしょ」
逆だ馬鹿、俺が脅されてしなくていい苦労をしているんだよ。
犬走の暗く燃える復讐心に共感して情に流されたのが躓きの元。
やはり情に流されるは碌な事が無い。
くそっこれからは今回を戒めとして徹底的に合理的に判断するとして、今はこれだけを言っておく。
「誰がムッツリスケベだ」
「さっきあたしの胸見てた」
それはスケベな意味で見てないと言っても通用しないんだろうな、この女。
「大丈夫こんな小役人パパに言いつけてやれば一発なんだから」
おい、いい年した女が臆面も無く親に言いつけるのかよ。
そして旋律士の家はいずれも庶民に比べれば名家で権力もある。俺一人くらいどうとでも成りそうなのが怖い。
「女の子なんだもん、無理して危険なことして折角の可愛い顔に傷でも付いたら大変よ」
「構わない」
「えっ」
力強い断言に六本木の目が丸くなる。
「親友の仇が討てるなら構わない」
「うっ」
六本木が犬走の気迫に押されている。生死を賭けた戦いを潜り抜けているだろうに意外と此奴メンタル普通だな。
「復讐なんかぽいちゃいして、このムッツリにでも押しつけて人生楽しみましょうよ」
明るく可愛く六本木は猫なで声で犬走に提案する。
しかし本気の復讐を誓う奴を前にして「ぽいちゃい」って、本気で説得する気あるのか?
まあ、この女にとっては本気なんだろうな、本気なまでに軽いだけで。
「出来ない。文香の仇を討たなきゃ楽しめない。
お願い。私にも手伝わせて、私にはユリみたいに怪異を退治するなんて出来ないけど囮になることなら出来る」
「でっでも」
押されに押され六本木にもう説得する言葉出てこない。
「それ以上言うなら私はユリの敵になるよ」
犬走は本気だ。暗い怨念の圧力が六本木を押し除けていく。
これはいい。これで犬走の逆恨みは俺で無く六本木に向くことに成り、俺は気兼ねなく犬走を外して時雨に仕事を依頼出来る。
むかつく女のご機嫌を取る必要も無くなり、諦めていた時雨とのデートも出来る。
いいぞ、六本木根性を見せろと初めて俺は応援する。
「わっ分かったわよ。私もむかつく奴はぶん殴らないとぐっすり眠れないもんね」
根性無しが、犬走の迫力に六本木が日和った。
「ありがとう」
自分が愚かなことをするのを止めてくれる人が諦めて犬走は最高の笑顔で礼を言う。
客観的に見れば、まともなのはこの場で六本木だけなんだろうな。
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