212 / 328
世界救済委員会
第二百十一話 捜査開始?
しおりを挟む
椅子に座って話を聞いていた俺は大野の話をまとめる。
大野達はいつものように合コンを開いて獲物を定めると、獲物に薬を混ぜた酒を合コンのノリで飲ませて眠らせたらしい。その後合コンがお開きになると、送ると称して眠らせた獲物を昨日俺が調査していた現場の近くまで運んだらしい。その他の女も怪しまれないようにちゃんと家に運んであげる気の使いよう。
獲物が眠っている間は我慢して何もしない、この溜が滾らせてくれるらしい。いよいよ女が眠りから覚めたら、欲望解放で女を追い立てた。
女が恐怖で逃げ出したら女狩りのスタート。
多少ハンデを与えてから追いかけ初め、いつものように狭い路地に追い立て、袋小路に追い詰める事に成功した。
いよいよ狩も大詰め、後は獲物を捕らることで男の狩猟本能が解放されて、どんなクスリよりもエクスタシーを感じて女が壊れるまで犯す予定だった。
だがこの日は違った。獲物は哀れな草食動物じゃ無かった。獲物だと思っていた女こそ獲物を誘い出し刈り取る狩人だった。
追い込み最高潮となった本能を浴びたとき女は変わった。女は不動明王の如く真っ赤に染まって罪を裁く嚇灼の針を放つ。
そこで大野の記憶は消えたらしい。
「その女はお前の知り合いか?」
「初めて見る女だった」
やはり、その女は今まで犠牲になった女か家族が雇った復讐者といったところか。問題は潜り込んだ手口か。その手口を辿れば女に辿り着く。
「合コンの女を用意したのはお前じゃ無いのか?」
「いや、女のメンバーは知り合いの女に一任している。その方が誰が来るか分からなくていいスパイスになるしな」
「なるほど」
嘘は言ってないな。
脅しがよほど効いたのか案外素直に大野は悪事を白状してくれる。
おかげで後ろに立つジャンヌの殺気で俺の背中はチリチリする。頼むから全てを聞き出すまでは暴発しないでくれ。
「その女の連絡先は?」
「電話番号はスマフォがないから分からない」
そういえば此奴等が倒れていた現場にスマフォは無かったらしい。犯人が回収した? 合コンのノリで写真とか取られているかも知れない、自分に繋がる僅かな手掛かりも残さない細心の注意が出来る相手か。
こういう相手はやりにくい。魔の力なんて持っているんだ、横綱相撲で来てくれないと凡人の勝ち目が無くなってしまう。
「ならその女の名前と学校を教えろ。直接会いにいく」
「話すけど、俺がしゃべったことは黙っていてくれよ」
此奴ここから出た後の事を気にしているのか。つまり無罪放免の後、何食わぬ顔でのうのうと大学に元通り通うつもりなのか。
この図太さは羨ましいよ。
「今更自分の評判を気にしてどうする。さっさと教えろ」
「分かったよ。彼女の名前は下膳 笙梅。同じ大学の商学部の二年だ」
「その女はお前達がやっていることを知っているのか?」
「さあな。だが薄々は感じてるんじゃ無いか」
何かを察していて、いざとなれば言い逃れ出来るように何も聞かない。なかなかの雌狐だな。俺も心して掛からないと躱される可能性があるな。
「分かった。最後にお前達を返り討ちにした女の特徴を話せ」
「ああ、特徴的なのは・・・」
大野から着きった特徴をスマフォに記録しながら別に用意した手帳に似顔絵を描いていく。
「へえ~意外と上手いのね」
ジャンヌが後ろから顔を突き出して覗き込んでくる。
その胸が俺の肩に乗り掛かり、その質量感に感動してしまう。
「芸は身を助けるってね」
俺は顔を引き締めて答える。
瓜実型できりっとした目つき、何よりの特徴は腰まで届くポニーテールか。
「よし、また聞きたいことが出来たら聞く。お前は暫くここに入院していろ」
「おいおい、自由にしてくれないのか?」
「お前恨みを買っている自覚は無いのか?
次は助けるか分からないぞ」
此奴を解放して囮にする手もあるが、それは最後の手段だ。
「うっ」
「落ち着くまで大人しくしていろ」
「分かった」
さてとまずはその下膳の所に行って、容疑者の女、仮に嚇灼の魔女と呼ぶとして、知っているか聞くか。上手くいけばこの事件スピード解決だ。
そう思った俺が立ち上がると同時に部屋のドアが乱暴開けられ波柴達が乱入しきて俺を睨み付け怒鳴りつける。
「どういうことだっ、これは!!!」
やれやれ、捜査がまた遅れそうだ。
大野達はいつものように合コンを開いて獲物を定めると、獲物に薬を混ぜた酒を合コンのノリで飲ませて眠らせたらしい。その後合コンがお開きになると、送ると称して眠らせた獲物を昨日俺が調査していた現場の近くまで運んだらしい。その他の女も怪しまれないようにちゃんと家に運んであげる気の使いよう。
獲物が眠っている間は我慢して何もしない、この溜が滾らせてくれるらしい。いよいよ女が眠りから覚めたら、欲望解放で女を追い立てた。
女が恐怖で逃げ出したら女狩りのスタート。
多少ハンデを与えてから追いかけ初め、いつものように狭い路地に追い立て、袋小路に追い詰める事に成功した。
いよいよ狩も大詰め、後は獲物を捕らることで男の狩猟本能が解放されて、どんなクスリよりもエクスタシーを感じて女が壊れるまで犯す予定だった。
だがこの日は違った。獲物は哀れな草食動物じゃ無かった。獲物だと思っていた女こそ獲物を誘い出し刈り取る狩人だった。
追い込み最高潮となった本能を浴びたとき女は変わった。女は不動明王の如く真っ赤に染まって罪を裁く嚇灼の針を放つ。
そこで大野の記憶は消えたらしい。
「その女はお前の知り合いか?」
「初めて見る女だった」
やはり、その女は今まで犠牲になった女か家族が雇った復讐者といったところか。問題は潜り込んだ手口か。その手口を辿れば女に辿り着く。
「合コンの女を用意したのはお前じゃ無いのか?」
「いや、女のメンバーは知り合いの女に一任している。その方が誰が来るか分からなくていいスパイスになるしな」
「なるほど」
嘘は言ってないな。
脅しがよほど効いたのか案外素直に大野は悪事を白状してくれる。
おかげで後ろに立つジャンヌの殺気で俺の背中はチリチリする。頼むから全てを聞き出すまでは暴発しないでくれ。
「その女の連絡先は?」
「電話番号はスマフォがないから分からない」
そういえば此奴等が倒れていた現場にスマフォは無かったらしい。犯人が回収した? 合コンのノリで写真とか取られているかも知れない、自分に繋がる僅かな手掛かりも残さない細心の注意が出来る相手か。
こういう相手はやりにくい。魔の力なんて持っているんだ、横綱相撲で来てくれないと凡人の勝ち目が無くなってしまう。
「ならその女の名前と学校を教えろ。直接会いにいく」
「話すけど、俺がしゃべったことは黙っていてくれよ」
此奴ここから出た後の事を気にしているのか。つまり無罪放免の後、何食わぬ顔でのうのうと大学に元通り通うつもりなのか。
この図太さは羨ましいよ。
「今更自分の評判を気にしてどうする。さっさと教えろ」
「分かったよ。彼女の名前は下膳 笙梅。同じ大学の商学部の二年だ」
「その女はお前達がやっていることを知っているのか?」
「さあな。だが薄々は感じてるんじゃ無いか」
何かを察していて、いざとなれば言い逃れ出来るように何も聞かない。なかなかの雌狐だな。俺も心して掛からないと躱される可能性があるな。
「分かった。最後にお前達を返り討ちにした女の特徴を話せ」
「ああ、特徴的なのは・・・」
大野から着きった特徴をスマフォに記録しながら別に用意した手帳に似顔絵を描いていく。
「へえ~意外と上手いのね」
ジャンヌが後ろから顔を突き出して覗き込んでくる。
その胸が俺の肩に乗り掛かり、その質量感に感動してしまう。
「芸は身を助けるってね」
俺は顔を引き締めて答える。
瓜実型できりっとした目つき、何よりの特徴は腰まで届くポニーテールか。
「よし、また聞きたいことが出来たら聞く。お前は暫くここに入院していろ」
「おいおい、自由にしてくれないのか?」
「お前恨みを買っている自覚は無いのか?
次は助けるか分からないぞ」
此奴を解放して囮にする手もあるが、それは最後の手段だ。
「うっ」
「落ち着くまで大人しくしていろ」
「分かった」
さてとまずはその下膳の所に行って、容疑者の女、仮に嚇灼の魔女と呼ぶとして、知っているか聞くか。上手くいけばこの事件スピード解決だ。
そう思った俺が立ち上がると同時に部屋のドアが乱暴開けられ波柴達が乱入しきて俺を睨み付け怒鳴りつける。
「どういうことだっ、これは!!!」
やれやれ、捜査がまた遅れそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
GATEKEEPERS 四神奇譚
碧
ホラー
時に牙を向く天災の存在でもあり、時には生物を助け生かし守る恵みの天候のような、そんな理を超えたモノが世界の中に、直ぐ触れられる程近くに確かに存在している。もしも、天候に意志があるとしたら、天災も恵みも意思の元に与えられるのだとしたら、この世界はどうなるのだろう。ある限られた人にはそれは運命として与えられ、時に残酷なまでに冷淡な仕打ちであり時に恩恵となり語り継がれる事となる。
ゲートキーパーって知ってる?
少女が問いかける言葉に耳を傾けると、その先には非日常への扉が音もなく口を開けて待っている。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
都市街下奇譚
碧
ホラー
とある都市。
人の溢れる街の下で起こる不可思議で、時に忌まわしい時に幸いな出来事の数々。
多くの人間が無意識に避けて通る筈の出来事に、間違って足を踏み入れてしまった時、その人間はどうするのだろうか?
多くの人間が気がつかずに過ぎる出来事に、気がついた時人間はどうするのだろうか?それが、どうしても避けられない時何が起こったのか。
忌憚は忌み嫌い避けて通る事。
奇譚は奇妙な出来事を綴ると言う事。
そんな話がとある喫茶店のマスターの元に集まるという。客足がフッと途絶えた時に居合わせると、彼は思い出したように口を開く。それは忌憚を語る奇譚の始まりだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
感染
宇宙人
ホラー
福岡県北九州市の観光スポットである皿倉山に航空機が墜落した事件から全てが始まった。
生者を狙い動き回る死者、隔離され狭まった脱出ルート、絡みあう人間関係
そして、事件の裏にある悲しき真実とは……
ゾンビものです。
かなざくらの古屋敷
中岡いち
ホラー
『 99.9%幽霊なんか信じていない。だからこそ見える真実がある。 』
幼い頃から霊感体質だった萌江は、その力に人生を翻弄されて生きてきた。その結果として辿り着いた考えは、同じ霊感体質でパートナーの咲恵を驚かせる。
総てを心霊現象で片付けるのを嫌う萌江は、山の中の古い家に一人で暮らしながら、咲恵と共に裏の仕事として「心霊相談」を解決していく。
やがて心霊現象や呪いと思われていた現象の裏に潜む歴史の流れが、萌江の持つ水晶〝火の玉〟に導かれるように二人の過去に絡みつき、真実を紐解いていく。それは二人にしか出来ない解決の仕方だった。
しかしその歴史に触れることが正しい事なのか間違っている事なのかも分からないまま、しだいに二人も苦しんでいく。
やがて辿り着くのは、萌江の血筋に関係する歴史だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる