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世界救済委員会
第275話 嫌な奴
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生は善だが生きるは悪。
他人を喰らい生きていき、生きることで罪を償っていく。
死して墜ちた地獄
生は消え善も無くなり生で重ねた罪荷の罰を受けて精算する。
生きて墜ちた地獄
生は残り善もあるならば受けた罰の分だけ生は輝いていく。
生があるなら悪を為す。
悪を為して生きるは善。
善がため俺は一歩前に進む。
俺の踏み出す一歩はかつて無いほどに力強い。
踏み出した足が赫から罰を受け、受けた分だけ赤の力が漲ってくる。
今の俺なら殻とも互角に戦える。
「この地獄を歩くとは、お前こそなんだ」
「人間だよ。
生きることに精一杯な人間だ」
日々の糧を稼ぐのが精一杯、大局的に見ても将来どんな職業に就けば食いっぱぐれないか考える程度、世界平和実現のために何をすべきか何て考えたことも無い。
「なら帰るがいい。何の大義も無く意地だけで立つには地獄は辛すぎるだろ」
「男にとって理由なんて意地だけで十分だ。
意地に懸けてお前をぶっ飛ばしてセウを救い出す」
握り締めた拳で殴って掴み取る。
それで俺は飯を喰ってぐっすり眠れる。
「これは世界が革新されよりよい方向に向かえる千載一遇の一手となるんだぞ。
それを少女の犠牲が許せない、大局を見ず小局に囚われた小賢しい子供の理論を振りかざして邪魔をするというのか。
分かっているのか、お前が勝つということは世界は今のままで進んでいき、今まで通り多くの犠牲が生まれ続けるということだぞ。
お前はこの先犠牲になる子供達の責任が取れるのか、その覚悟があるのか」
「知るかっ」
「なんだとっ!?」
「俺は聖人君子じゃ無いんだ、顔も知らない奴なんか知るか。
そういうのは顔が良くて才能があって彼女がいて友達が大勢いる世界から愛された奴が責任を取ればいい。
世界にそっぽを向かれた俺にとってはどうでもいい、自分のことだけで精一杯」
「そんな子供のように拗ねた理由で」
そんなことは分かっている。客観視すれば俺の主張など子供の買って買ってのジタバタ地団駄に等しい。
大人と言うなら殻の大義と同格の大義を掲げて挑むべき、せめて地獄が現出して犠牲になる人がいるくらいは言うべきか。
だが今はそんなお題目がどうにも馬鹿らしい。
「どう思われようが俺は俺の心のままに生きる。
俺はどうにもお前に対する怒りが抑えられないっ。大人に成れない子供で十分、子供のままに俺は生き切る」
セウを助けたい、地獄の現出を止める、自己犠牲に浸る殻が許せないと理由は無数にあり混沌と渦巻く。
だが根本。
人を救おうとして救えず多くの犠牲を見てきた道の行き着く先に、大勢の為に一人を犠牲にすることを是とした殻。
それが人間という社会動物の正義だとしても、例えそれで大勢が救われ世界が平和になるとしても選ばれた側に立つ人間は救われない。
かつて選ばれた側に立った人間として、それが正義というなら俺は悪に成って悪だというなら正義と成って全力で抗う。
ただ心の底から止め処なく湧き上がる怒りのままに。
「小人。小人過ぎるぞ」
「はっ過去どれだけ才能ある奴がその小人に足を引っ張られ沈んだか。逆に言えば小人を叩きのめした奴だけが英雄となって世界を変える権利を得る。
お前が世界を救う英雄なら俺はそれを邪魔する嫌な奴、見事倒して世界を救って見せろ」
「させて貰う」
「させやしない」
もはや言葉は無い。
互いの主張を押し通す為拳を振り上げ俺と殻は互いに相手に向かっていく。
他人を喰らい生きていき、生きることで罪を償っていく。
死して墜ちた地獄
生は消え善も無くなり生で重ねた罪荷の罰を受けて精算する。
生きて墜ちた地獄
生は残り善もあるならば受けた罰の分だけ生は輝いていく。
生があるなら悪を為す。
悪を為して生きるは善。
善がため俺は一歩前に進む。
俺の踏み出す一歩はかつて無いほどに力強い。
踏み出した足が赫から罰を受け、受けた分だけ赤の力が漲ってくる。
今の俺なら殻とも互角に戦える。
「この地獄を歩くとは、お前こそなんだ」
「人間だよ。
生きることに精一杯な人間だ」
日々の糧を稼ぐのが精一杯、大局的に見ても将来どんな職業に就けば食いっぱぐれないか考える程度、世界平和実現のために何をすべきか何て考えたことも無い。
「なら帰るがいい。何の大義も無く意地だけで立つには地獄は辛すぎるだろ」
「男にとって理由なんて意地だけで十分だ。
意地に懸けてお前をぶっ飛ばしてセウを救い出す」
握り締めた拳で殴って掴み取る。
それで俺は飯を喰ってぐっすり眠れる。
「これは世界が革新されよりよい方向に向かえる千載一遇の一手となるんだぞ。
それを少女の犠牲が許せない、大局を見ず小局に囚われた小賢しい子供の理論を振りかざして邪魔をするというのか。
分かっているのか、お前が勝つということは世界は今のままで進んでいき、今まで通り多くの犠牲が生まれ続けるということだぞ。
お前はこの先犠牲になる子供達の責任が取れるのか、その覚悟があるのか」
「知るかっ」
「なんだとっ!?」
「俺は聖人君子じゃ無いんだ、顔も知らない奴なんか知るか。
そういうのは顔が良くて才能があって彼女がいて友達が大勢いる世界から愛された奴が責任を取ればいい。
世界にそっぽを向かれた俺にとってはどうでもいい、自分のことだけで精一杯」
「そんな子供のように拗ねた理由で」
そんなことは分かっている。客観視すれば俺の主張など子供の買って買ってのジタバタ地団駄に等しい。
大人と言うなら殻の大義と同格の大義を掲げて挑むべき、せめて地獄が現出して犠牲になる人がいるくらいは言うべきか。
だが今はそんなお題目がどうにも馬鹿らしい。
「どう思われようが俺は俺の心のままに生きる。
俺はどうにもお前に対する怒りが抑えられないっ。大人に成れない子供で十分、子供のままに俺は生き切る」
セウを助けたい、地獄の現出を止める、自己犠牲に浸る殻が許せないと理由は無数にあり混沌と渦巻く。
だが根本。
人を救おうとして救えず多くの犠牲を見てきた道の行き着く先に、大勢の為に一人を犠牲にすることを是とした殻。
それが人間という社会動物の正義だとしても、例えそれで大勢が救われ世界が平和になるとしても選ばれた側に立つ人間は救われない。
かつて選ばれた側に立った人間として、それが正義というなら俺は悪に成って悪だというなら正義と成って全力で抗う。
ただ心の底から止め処なく湧き上がる怒りのままに。
「小人。小人過ぎるぞ」
「はっ過去どれだけ才能ある奴がその小人に足を引っ張られ沈んだか。逆に言えば小人を叩きのめした奴だけが英雄となって世界を変える権利を得る。
お前が世界を救う英雄なら俺はそれを邪魔する嫌な奴、見事倒して世界を救って見せろ」
「させて貰う」
「させやしない」
もはや言葉は無い。
互いの主張を押し通す為拳を振り上げ俺と殻は互いに相手に向かっていく。
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