33 / 328
第三十三話 鍋奉行
しおりを挟む
「すいません、ちゃぶ台の上拭いといて貰えます」
「ああ」
キッチンで時雨さんと大友さんは仲良く料理の下拵えをしている。背後から見る白いエプロン姿の時雨さんは家庭的で初めて見る側面だった。思えば俺は時雨さんの旋律士という尖った部分しか見てないで惚れたんだな。
おっとここで突っ立っていると時雨さんの小振りのお尻を眺めている変態に思われてしまう、俺は大友さんから布巾と受け取り、ちゃぶ台の上を拭く。
「すいません、ガスコンロ用意して貰えますか」
「ああ」
キッチンにいる大友さんから収納場所を聞き、戸棚に置いてあったガスコンロを取り出しガス缶をセットする。
「寒いから雨戸閉めてよ」
寝転がってスマフォを見ている矢牛に言われた。
「何よ」
「別に」
「私はこう見えて護衛という仕事をしているんだから。交換条件で女の子と付き合うようなクズはせめて豆に尽くしなさいよ」
こいつ俺と時雨さんの経緯を聞いたな。まあ互いに愛称で呼び合う仲だ不思議じゃ無いし、別に俺は時雨さんに口止めもしていない。
馴れ初めを聞いたのか。
だから俺のことが嫌いなのか。
「何よ急に険が取れた顔しちゃって」
「いやお前が俺を嫌う理由が分かったから納得しただけだ。そうだな、お前が忠告してくれた通り豆に尽くさせて貰うよ」
納得がいく理由がある以上仕方が無い。
「ふんっそんな事したってプラスには成らないからね。精々負債が少し減るくらいよ」
「借金を抱えてから奮起して成功した男は大勢いるぜ」
「ばっかじゃない。それに私は絶対に貴方のこと認めないから。絶対にシグと別れさせてやる」
「ロミオとジュリエット。障害がある方が愛は燃え上がるんだぜ」
ついつい強がって見せたが、それも種火となる愛が少しでもあればの話だけどな。俺と時雨さんの間には無い。つまり障害なだけだが、これも嫌な手を使って時雨さんと付き合った代償だな。
矢牛さんはこれ以上俺と話したくないとばかりにスマフォを弄りだしたので俺も窓際に行った。窓を開けると冷気がすっと吹き付けてくる。寒い寒いと思いつつもベランダを確認する。洗濯物の取り忘れ無し。考えすぎだと思うが不審物が設置されていないか確認するが無し。異常なしで俺は雨戸を閉めた。
「すいません~、鍋持って行って貰えます」
「はいはい」
大友さんの呼ぶ声に俺はキッチンに向かい、大友さんから水の入った鍋を受け取り、ガスコンロにセットする。
先にお湯を沸かしておくかと火を付けようとした。
「まだ火は付けちゃ駄目だよ」
時雨さんはキッチンで洗っていた昆布を持ってきて鍋に丁寧に伸ばして入れていく。
「火は入らないのか?」
「ふふ~ん、鍋はこの昆布の出汁をうまく取るのがミソなんだよ。まずは水に付けるんだ」
時雨さんは得意顔でうんちくを語り出した。
「めんどくさいな。鍋の元を入れちゃ・・・」
時雨さんが虫けらを見るように告白したときですら見せなかったすっげえ冷たい目で俺を睨む。
「駄目ですよね~」
「暫く君に用はないから今のうちにお風呂に入って来なよ」
「へいへい」
逆らえない雰囲気なので大人しく風呂に入ることにした。まあゆっくりしてくれば鍋も丁度煮えているだろ。
「ふう」
風呂から出てくるとちゃぶ台で女三人昆布が入っているだけの鍋を囲んでいる。
「何してるんだ?」
矢牛さんはどこか諦めたような顔でスマフォを弄っている。
大友さんは目を蘭々を輝かせて時雨さんを見ている。
そして時雨さんは呼びかけすら聞こえないほどに鍋の中を凝視している。
異様な時が流れ鍋の水が温まり泡がぽつぽつ湧き出てくる沸騰直前に時雨さんは昆布を鍋から取り出した。
「凄いな、職人みたいだな。何にせよ出汁は取ったんだから食材入れようぜ」
俺は席に着くと用意してあった菜箸で具を入れようとしたら手を軽く叩かれた。
「めっ。最初は出汁が出るものから」
そう言うと俺から菜箸を取り上げ白身魚や牡蠣を入れだした。
そして時雨さんはじっと食材の煮え具合をチャックしていく。
「よし野菜を入れだそう」
鍋なんて煮ちゃえば同じだろという俺とは次元が違う。
これが噂には聞くが初めての遭遇。
時雨さんって鍋奉行だったんだな。
その後も手を出そうとすると叩かれ最後まで時雨さんが仕切る中、やっと鍋が出来上がった。
「よしっ、出来た」
確かに、煮上がった具材は程よく火が入り彩りよく染め上がり、見栄え良くかつ人間の食欲に訴えかけるように鍋の中に彩りよく並べられた具材。一枚の絵、芸術と言ってもいい輝きを鍋は見せている。
「それじゃあ。頂こうか」
俺はお玉で具材を掬おうとした。
「めっ」
また手を叩かれた。
「ちゃんといただきますの挨拶をしてから」
時雨さんに怒られてしまった。
「まったく育ちが悪いわね」
矢牛さんがあからさまに呆れ顔を作り侮蔑の吐息を吐く。
本当にそうだな。怒られて侮蔑されているのに、ちょっと嬉しい。
「じゃあするよ」
「「「「頂きます」」」」
四人揃って挨拶をした。
全く食事前に頂きますの挨拶なんて聞くのはいつぶりだろうか? 一人でずっと食事を続ける内、いつしか無言が当たり前になっていて忘れていたな。
「じゃあボクがよそってあげるね」
今までの厳しい時雨さんは何処へやら一転して優しくなった時雨さんは、俺から小鉢を取るとよそってくれる。
牡蠣、野菜、キノコ、それはもうバランスが取れた内容でした。
何だかんだで、久方ぶりの賑やかでおいしい食事が終わり、時雨さんが入れてくれたお茶を啜っているとベランダの方からカタッと音がした。
瞬間時雨さんと矢牛さんの顔付きが引き締まる。
「何か音がしなかったか?」
「ベランダの方だね」
「風じゃ無いんですか?」
「ボクが様子を見るから、キョウちゃんは大友さんの傍にいて」
大友さんの楽観を無視して時雨さんは矢牛さんに指示を出す。
「分かったわ」
「君は下がっていて」
時雨さんが立ち上がって窓際に行くので俺も付いて行こうとすると厳しい顔で命令された。
戦場での罠発見機は捨て駒の役目、俺は時雨さんを無視して強引に前に出ると雨戸に手を掛けた。
「開けるぞ」
力任せにバッと勢いを付けて雨戸を開けると、俺はベランダに飛び出す。
日が沈み月明かりに照らされてぼんやりと影の輪郭が見える。
ペラペラペラ。
木枯らしに吹かれてはためいている。
ペラペラペラペラ。
物干しにぶら下がりツナギでも干しているかのよう。
ぽとぽとぽと。
脱水でも甘かったのか、滴が垂れている。
ぽとぽとぽとぽと。
ベランダに溜まり広がり血臭を漂わせる。
まるでプレス機で押し潰したペラペラの皮のよう。
物干しにはペラペラと皮に様になった砂府が吊されていた。
「ああ」
キッチンで時雨さんと大友さんは仲良く料理の下拵えをしている。背後から見る白いエプロン姿の時雨さんは家庭的で初めて見る側面だった。思えば俺は時雨さんの旋律士という尖った部分しか見てないで惚れたんだな。
おっとここで突っ立っていると時雨さんの小振りのお尻を眺めている変態に思われてしまう、俺は大友さんから布巾と受け取り、ちゃぶ台の上を拭く。
「すいません、ガスコンロ用意して貰えますか」
「ああ」
キッチンにいる大友さんから収納場所を聞き、戸棚に置いてあったガスコンロを取り出しガス缶をセットする。
「寒いから雨戸閉めてよ」
寝転がってスマフォを見ている矢牛に言われた。
「何よ」
「別に」
「私はこう見えて護衛という仕事をしているんだから。交換条件で女の子と付き合うようなクズはせめて豆に尽くしなさいよ」
こいつ俺と時雨さんの経緯を聞いたな。まあ互いに愛称で呼び合う仲だ不思議じゃ無いし、別に俺は時雨さんに口止めもしていない。
馴れ初めを聞いたのか。
だから俺のことが嫌いなのか。
「何よ急に険が取れた顔しちゃって」
「いやお前が俺を嫌う理由が分かったから納得しただけだ。そうだな、お前が忠告してくれた通り豆に尽くさせて貰うよ」
納得がいく理由がある以上仕方が無い。
「ふんっそんな事したってプラスには成らないからね。精々負債が少し減るくらいよ」
「借金を抱えてから奮起して成功した男は大勢いるぜ」
「ばっかじゃない。それに私は絶対に貴方のこと認めないから。絶対にシグと別れさせてやる」
「ロミオとジュリエット。障害がある方が愛は燃え上がるんだぜ」
ついつい強がって見せたが、それも種火となる愛が少しでもあればの話だけどな。俺と時雨さんの間には無い。つまり障害なだけだが、これも嫌な手を使って時雨さんと付き合った代償だな。
矢牛さんはこれ以上俺と話したくないとばかりにスマフォを弄りだしたので俺も窓際に行った。窓を開けると冷気がすっと吹き付けてくる。寒い寒いと思いつつもベランダを確認する。洗濯物の取り忘れ無し。考えすぎだと思うが不審物が設置されていないか確認するが無し。異常なしで俺は雨戸を閉めた。
「すいません~、鍋持って行って貰えます」
「はいはい」
大友さんの呼ぶ声に俺はキッチンに向かい、大友さんから水の入った鍋を受け取り、ガスコンロにセットする。
先にお湯を沸かしておくかと火を付けようとした。
「まだ火は付けちゃ駄目だよ」
時雨さんはキッチンで洗っていた昆布を持ってきて鍋に丁寧に伸ばして入れていく。
「火は入らないのか?」
「ふふ~ん、鍋はこの昆布の出汁をうまく取るのがミソなんだよ。まずは水に付けるんだ」
時雨さんは得意顔でうんちくを語り出した。
「めんどくさいな。鍋の元を入れちゃ・・・」
時雨さんが虫けらを見るように告白したときですら見せなかったすっげえ冷たい目で俺を睨む。
「駄目ですよね~」
「暫く君に用はないから今のうちにお風呂に入って来なよ」
「へいへい」
逆らえない雰囲気なので大人しく風呂に入ることにした。まあゆっくりしてくれば鍋も丁度煮えているだろ。
「ふう」
風呂から出てくるとちゃぶ台で女三人昆布が入っているだけの鍋を囲んでいる。
「何してるんだ?」
矢牛さんはどこか諦めたような顔でスマフォを弄っている。
大友さんは目を蘭々を輝かせて時雨さんを見ている。
そして時雨さんは呼びかけすら聞こえないほどに鍋の中を凝視している。
異様な時が流れ鍋の水が温まり泡がぽつぽつ湧き出てくる沸騰直前に時雨さんは昆布を鍋から取り出した。
「凄いな、職人みたいだな。何にせよ出汁は取ったんだから食材入れようぜ」
俺は席に着くと用意してあった菜箸で具を入れようとしたら手を軽く叩かれた。
「めっ。最初は出汁が出るものから」
そう言うと俺から菜箸を取り上げ白身魚や牡蠣を入れだした。
そして時雨さんはじっと食材の煮え具合をチャックしていく。
「よし野菜を入れだそう」
鍋なんて煮ちゃえば同じだろという俺とは次元が違う。
これが噂には聞くが初めての遭遇。
時雨さんって鍋奉行だったんだな。
その後も手を出そうとすると叩かれ最後まで時雨さんが仕切る中、やっと鍋が出来上がった。
「よしっ、出来た」
確かに、煮上がった具材は程よく火が入り彩りよく染め上がり、見栄え良くかつ人間の食欲に訴えかけるように鍋の中に彩りよく並べられた具材。一枚の絵、芸術と言ってもいい輝きを鍋は見せている。
「それじゃあ。頂こうか」
俺はお玉で具材を掬おうとした。
「めっ」
また手を叩かれた。
「ちゃんといただきますの挨拶をしてから」
時雨さんに怒られてしまった。
「まったく育ちが悪いわね」
矢牛さんがあからさまに呆れ顔を作り侮蔑の吐息を吐く。
本当にそうだな。怒られて侮蔑されているのに、ちょっと嬉しい。
「じゃあするよ」
「「「「頂きます」」」」
四人揃って挨拶をした。
全く食事前に頂きますの挨拶なんて聞くのはいつぶりだろうか? 一人でずっと食事を続ける内、いつしか無言が当たり前になっていて忘れていたな。
「じゃあボクがよそってあげるね」
今までの厳しい時雨さんは何処へやら一転して優しくなった時雨さんは、俺から小鉢を取るとよそってくれる。
牡蠣、野菜、キノコ、それはもうバランスが取れた内容でした。
何だかんだで、久方ぶりの賑やかでおいしい食事が終わり、時雨さんが入れてくれたお茶を啜っているとベランダの方からカタッと音がした。
瞬間時雨さんと矢牛さんの顔付きが引き締まる。
「何か音がしなかったか?」
「ベランダの方だね」
「風じゃ無いんですか?」
「ボクが様子を見るから、キョウちゃんは大友さんの傍にいて」
大友さんの楽観を無視して時雨さんは矢牛さんに指示を出す。
「分かったわ」
「君は下がっていて」
時雨さんが立ち上がって窓際に行くので俺も付いて行こうとすると厳しい顔で命令された。
戦場での罠発見機は捨て駒の役目、俺は時雨さんを無視して強引に前に出ると雨戸に手を掛けた。
「開けるぞ」
力任せにバッと勢いを付けて雨戸を開けると、俺はベランダに飛び出す。
日が沈み月明かりに照らされてぼんやりと影の輪郭が見える。
ペラペラペラ。
木枯らしに吹かれてはためいている。
ペラペラペラペラ。
物干しにぶら下がりツナギでも干しているかのよう。
ぽとぽとぽと。
脱水でも甘かったのか、滴が垂れている。
ぽとぽとぽとぽと。
ベランダに溜まり広がり血臭を漂わせる。
まるでプレス機で押し潰したペラペラの皮のよう。
物干しにはペラペラと皮に様になった砂府が吊されていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
GATEKEEPERS 四神奇譚
碧
ホラー
時に牙を向く天災の存在でもあり、時には生物を助け生かし守る恵みの天候のような、そんな理を超えたモノが世界の中に、直ぐ触れられる程近くに確かに存在している。もしも、天候に意志があるとしたら、天災も恵みも意思の元に与えられるのだとしたら、この世界はどうなるのだろう。ある限られた人にはそれは運命として与えられ、時に残酷なまでに冷淡な仕打ちであり時に恩恵となり語り継がれる事となる。
ゲートキーパーって知ってる?
少女が問いかける言葉に耳を傾けると、その先には非日常への扉が音もなく口を開けて待っている。
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
都市街下奇譚
碧
ホラー
とある都市。
人の溢れる街の下で起こる不可思議で、時に忌まわしい時に幸いな出来事の数々。
多くの人間が無意識に避けて通る筈の出来事に、間違って足を踏み入れてしまった時、その人間はどうするのだろうか?
多くの人間が気がつかずに過ぎる出来事に、気がついた時人間はどうするのだろうか?それが、どうしても避けられない時何が起こったのか。
忌憚は忌み嫌い避けて通る事。
奇譚は奇妙な出来事を綴ると言う事。
そんな話がとある喫茶店のマスターの元に集まるという。客足がフッと途絶えた時に居合わせると、彼は思い出したように口を開く。それは忌憚を語る奇譚の始まりだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
感染
宇宙人
ホラー
福岡県北九州市の観光スポットである皿倉山に航空機が墜落した事件から全てが始まった。
生者を狙い動き回る死者、隔離され狭まった脱出ルート、絡みあう人間関係
そして、事件の裏にある悲しき真実とは……
ゾンビものです。
かなざくらの古屋敷
中岡いち
ホラー
『 99.9%幽霊なんか信じていない。だからこそ見える真実がある。 』
幼い頃から霊感体質だった萌江は、その力に人生を翻弄されて生きてきた。その結果として辿り着いた考えは、同じ霊感体質でパートナーの咲恵を驚かせる。
総てを心霊現象で片付けるのを嫌う萌江は、山の中の古い家に一人で暮らしながら、咲恵と共に裏の仕事として「心霊相談」を解決していく。
やがて心霊現象や呪いと思われていた現象の裏に潜む歴史の流れが、萌江の持つ水晶〝火の玉〟に導かれるように二人の過去に絡みつき、真実を紐解いていく。それは二人にしか出来ない解決の仕方だった。
しかしその歴史に触れることが正しい事なのか間違っている事なのかも分からないまま、しだいに二人も苦しんでいく。
やがて辿り着くのは、萌江の血筋に関係する歴史だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる