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DIY、天を仰ぎ試練へと挑む
RSプログラム 中篇
しおりを挟むRSプログラム、新たに『プログレス』へ導入しようとしている異端の申し子。
当人の願望を汲み取るモノではない、星の恩恵を独占しようとする我欲の塊だ。
「まあ、遺製具ってたくさんあっても普通は全部を同時に……ってのはできなくなるからな。その辺も加味したシステムだ」
『そもそも、出会うこと自体が幸運か不運かという類いだぞ』
「うちにはたくさん居るけどな」
『それも貴様が……ハァ』
アイスプルという環境が、民たちの固有種化を促した気はしないでもない。
下地が出来過ぎていたのだ、あとは当個体たちの適性次第で至ってしまう。
「ある種、RSプログラムは救済だ。本質は固有種討伐による簒奪が主だが、もう一つの強化プランである魔石の方も少し仕様を変えてある。具体的に言うなら、方向性の調整が滅茶苦茶自由になる」
『根幹が無いから、か?』
「そういうこと。まったくの別ゲー、発芽に必要な低位階の魔石や極めるために必要な高位の魔石、そういった全部が直接成長に繋がるようになる……カスタマイズも自由自在、こっちの方が向いているヤツも居るだろう」
オンリーワンが本来の『プログレス』なのだが、その在り様が不満の者も居るだろう。
大半は当人の願望だからこそ、受け入れるだろうが……そうじゃないものも居る。
だからこそ、誰でも過程を踏めばまったく同じになるRSプログラムを用意した。
そのうえで、オリジナリティが欲しいなら固有種を討てばいいわけだしな。
『おい、RSとはどういう意味だ?』
「いちおう、宣伝する時は『レボルブストラクチャー』──進化再構築って意味だって公表するつもりだぞ」
『……裏を言え』
風兎さんからの信頼が半端ない!
どうせお前のことだから、みたいな目を剥けてくるんですけど……正解だよ!
「リスタート、あるいは『リ・スターと』、星の力でやり直しを……なんてな。これを共通規格のメカ武器といっしょにばら撒く。どうなるかは分かるよな?」
『『プログレス』の有無程度は、大した問題ではなくなる。むしろ、弱体化を補うだけでなく、プレイスタイルの変更も促せる……付け加えれば、RSプログラムの導入を誤魔化すことができる、といったところか』
「正解! 武器自体はロマンを理由にしてくれていいし、その仕様としてこれまでのスタイルが貫けなることも承知してもらう……そのうえで、自由な選択肢が設けられた時、追い込まれた者は藁にでも縋ろうとする」
導入からしばらく経った『プログレス』。
理論上誰でもマスター級には至るのだが、その理論値が果てしなく遠い者も居る……人の時間には限りがある。
ならば短期的に、危険であろうと分かりやすい力を得る道が別に用意されていれば?
死んでも死なない連中にとって、それは決して愚かな道とはならないのだ。
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