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DIY、天を仰ぎ試練へと挑む
RSプロジェクト開始 その07
しおりを挟む各星々からの代表者が帰った後、そのお片付けに勤しんだ俺。
マーキングに発信機に改造に……様々な方面から仕込んでいましたよ。
「タクマ経由でRSプログラムと共通規格ロジカルシリーズの販売は宣伝済み。最近は、このパターンにも休人たち自身が慣れてきたからな……誰も疑わないや」
これまでの積み重ね。
嘘偽りが混じることのある[掲示板]の情報だが、タクマは信用と実績を得ているため誰もそれを疑わない。
ジンリも、そして原人たちも認める情報屋だからこそだ。
どちらかだけではない、双方がそれを疑わないことに意味がある。
「あとは共通規格タイプの設計図を、生産ギルド経由で全世界でばら撒く。別に使われないならそれでいいんだ。ただ、使いたいと思う奴らが自由な発想で手を加えられるよう、いろいろとやっておきたい」
《それが良いかと。ただ、ギルド以外にも手は回すことをオススメします》
「ふむふむ……どこへ?」
《各世界における、機械技術の発信地へ。純科学でなくとも、EHOの世界にはそれを根源とした種族が存在します。それゆえに、各世界がそれを受け止める場所を用意しておりますので》
「……機人族か。俺はあの人しか知らないけど、そういった種族の人たちが住む場所もあるんだっけ?」
思い返すのは、脱獄を阻むために送られてきた刺客の一人『武尽』。
正確無比な武技の連撃を叩きつけてきた彼の種族が、たしか機人族だったはず。
機械仕掛けの、人族であり機械の性質をも兼ね揃えた種族──それが機人族。
彼らの存在により、機械という概念は魔力があるファンタジー世界でも残っていた。
「冒険世界は……暗躍街か?」
《あちらは神代由来のものですので、少々異なります。また、機械箱庭も解放されていなかったので別物です》
「……俺もいろんなところに行ったけど、まだまだ巡れてない場所ってのはあるしな。休人としては、もう誰か行ったのか?」
《はい。各世界、個人ではなく複数の者が到達しております》
世界ごとに難易度のようなものが異なっていて、到達に掛かった時間は差はあれど辿り着いてはいるらしい。
《冒険世界は移動する迷宮『メカトギア』、魔導世界は第三魔道の人造迷宮『皇去りし機底界』、武闘世界は機械都市『機煙』、そしてイベント世界は機人族たちの隠れ里──計四つです》
「……凄いツッコミたいな。でもいいや、難易度的にはどうなってる?」
《図式で表すと──武闘世界>魔導世界>イベント世界>冒険世界、でしょうか。武闘世界の機煙は条件次第で初期地点として設定可能です。しかし、それ以外の場所はある程度の実力が必要となります》
冒険世界は言うまでもなく、魔導世界の場合は資格が必要になる。
また、イベント世界も住民たちに認められないと入ることができないようだ。
「……生産世界は?」
《生産世界、また育命世界はまだ存在が確認されておりません。機械そのものはございますが、機人族が本拠地とする場所の発見はできていないようです》
機械仕掛けの魔物なども居るため、育命世界にもそれ関係の場所があると思われる。
マイ……は探そうとはしてないだろうな、モフモフじゃないので。
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