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DIY、天を仰ぎ試練へと挑む
死天の試練二回目 その07
しおりを挟む約1600万、それが試練で突破せねばならない敵性ユニットの数だった。
正攻法では時間が掛かり過ぎる、当然の結論に帰結した俺たちは決心する。
「──『オーバーサプライ』」
取り出すのは星宝石、そしてそれと接続するように並ぶ無数の上級動力炉たち。
俺は『メカメカ団』のように極級動力炉を持っていないので、そこは数で補った。
「動力炉を使うこの『プログレス』は、俺の命を糧に無尽蔵に魔力を増やす。そして、それをこの身が壊れるレベルで送り還す」
元より俺が運用することを前提とし、構築された──擬似『プログレス』。
起動のために手を添え、魔力を送ればインストールした『オーバーサプライ』が稼働。
初期地点に配置したそれが、俺の視界を何度も一瞬だけブラックアウトさせる。
理由は当然死亡、原因は──魔力枯渇による活動停止。
何度も何度も、約1600万が正しくその数値に至るほど繰り返していき……。
動力炉が点滅し、限度を示したところで供給を終える。
「『SEBAS』、行けるか?」
《魔力充填率100%、問題ないかと》
「よし──“ニュートンの林檎”、準備」
《了解。術式追記、極大化及び範囲化。いつでもいけます》
「──潰れろ」
初期位置から外に出た瞬間、自分諸共襲い掛かってくる敵性ユニットに重圧を掛ける。
普段はピンポイントの狙撃のような使い方だが、今回はとにかく高出力。
制御なんてせず、体内を暴れるように巡る魔力を解放して術式を使うだけ。
ただし、その量が膨大過ぎるがためにたった一発でほぼすべてのユニットが消滅する。
全部を倒し切る必要は無い、俺が巻き込まれれば元の状態に戻されるのだから。
死亡で一体増えようと、二体以上倒していれば儲けものなのだからそれで良し。
「次だ」
《『オーバーサプライ』、発動します》
魔力を溜め込み、増やし、そして還す。
動力炉を用いることでその限度と速度を高め、何度もこの作業を繰り返していく。
「データ収集にはちょうどいい、過剰魔力でどこまでやれるかはそこまで試していなかったからな──“真海支配”」
俺を中心として、溢れ出す膨大な量の海水がすべてを洗い流す。
重力と違い水に関する死因は抵抗しようとするが、出力のごり押しで強行突破する。
水に溶け込もうとしても海水に含まれる異物がそれを拒み、凍らせようともそれ以上の量で押し流していく。
しばらく待っていると、視界が切り替わり元の場所に戻される。
今回はきちんと、千体倒し切ることができたようだ。
「最悪、魔技全般を禁止にされるかもしれないな……まあその時はその時、どんどん実験していこうか」
《畏まりました》
というか、数が数なのだから[モルメス]の時から禁止するまでの数を考えてほしかったものだ……愚痴っていても仕方が無いし、自分の目で確かめてやるか。
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