390 / 3,140
DIY、闇に潜む
カジノ その09
しおりを挟む「やっぱり、大きいですね……」
黄金回廊の果て。
そこにそびえ立つ巨大な扉は、壁のように思えるほど強固な代物だった。
使われているのは、これまでの道と同様に不壊の黄金。
一本の筋が入っているため扉であることは分かるが、そこに引っ掛かりなどは存在していない。
「これが今、アナタには巨大な扉に見えているのね?」
「え、ええ……そう見えますよ」
「この扉はね、『選別の扉』という名前の神代魔道具よ」
やはりそうだったか……。
名前からして、何かを識別して情報を知るためのアイテムだと思うが……さすがにノーヒントだと、判断は難しいな。
「招かれた客人によって、その大きさを変えるその扉は──その存在の重要性が大きければ大きいほど、扉が大きくなるのよ」
「つまり、私は──」
「ふふっ、気になるわね。王族であれば、地位が世界にどれだけ重要なのかどうかが分かる。……けど、アナタは『超越者』であっても、休人の身。休人自体が重要じゃないことは調査済み、アナタだから大きく見える……面白いわ」
すでに試している?
それが正規の方法で門を潜ったということなのか、それとも……無理になのか。
だが、それが大きいということには関係なかったのか。
休人は設定上、ただの旅行者。
運営がどう定義付けているかはさっぱりだが、この話からしてもそこまで必要とされていないのだろう。
……というか、休人の数が多すぎて重要にできなかったのかもな。
大きな意味で休人が必要になっても、それはその事件に関わる一人であって、他の休人は必要ない。
「『超越者』だから、という理由でここまで大きく見えているのでは?」
「それは違うわ、そっちも検証済み。大きく見えるって人もいたけど、そうじゃない人も確認済みよ。重要なのは、その本人がどれだけナニカに必要とされているか……『生者』が凄いのかしら? それとも他のモノ?」
「どうでしょうね……私自体に、そうした資質はないと思うのですが」
ただ、ずっと前に『冒天』の称号を手に入れたことがあったからな。
もしアレと同じ条件で判定されるなら、この扉が巨大なことにも納得がいく。
「──それはともかく、この先にそろそろ向かいたいのですが……」
「あら、気になるのね?」
「カードを渡された時から、ずっと気になっていましたから……」
「ふふっ、そうね……なら、そろそろこの扉も開けてしまいましょう」
そう言って『賭博』は、ゆっくりと黄金の扉へ近づいていく。
この状況で、まさかの手動オープンというわけでもないだろうし……神代の魔道具が開く方法は、いったい何なんだろうな。
11
あなたにおすすめの小説
神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜
神
ファンタジー
「フォース」——それは、あらゆる生命の魂に宿るエネルギー。
23世紀、日本は新たなエネルギー「フォース」を発見した。
石油の枯渇による世界戦争の中、日本が生み出したこの力は、やがて世界を変革する。
フォースの研究は、「能力開発」へと発展し、人々は意志と感情によって能力を発現するようになった。
主人公・神谷錬(かみやれん)。
東京で働く25歳のサラリーマンであり、趣味は走ることと美味いものを食べること。
幼少期からフォースに興味を持ち、独学で研究を重ねた結果、**「空間干渉」**という独自の能力を会得する。
空間干渉——それは、フォースの膨大なエネルギーを利用し、空間を操る力。
レンは、自在に空間を歪め、破壊することすら可能となった。
しかし、ある事件をきっかけに、世界の壁の向こう側へと放り出される。
彼が目を覚ましたのは、何もない**「虚無空間」**——そこから、レンの果てしない旅が始まる。
辿り着いた異世界には、神々すら支配する強大な力が渦巻いていた。
しかし、レンの拳は、世界の理すら破壊する力を持っていた——。
世界の壁の向こうにあるのは、希望か?それとも絶望か?
異世界を旅する放浪者が、神々と拳を交える物語が、今始まる——。
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる